【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!
ロマン派のロシアを代表する偉大な作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー。
『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』などのバレエ音楽から、『ピアノ協奏曲第1番』やいくつかの交響曲など、今日まで愛され続けている名曲を多数生み出しました。
チャイコフスキーの音楽からは、色彩豊かで繊細な旋律と、華麗でドラマチックな音楽性を感じられます。
本記事ではそんなチャイコフスキーの名曲、代表曲を紹介します。
有名な曲から、あまり知られていないけど傑作と呼べる作品までピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください!
【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!(1〜10)
バレエ音楽「眠りの森の美女」:長靴をはいた猫と白い猫(第3幕)NEW!Pyotr Tchaikovsky

ハロウィンのいたずらっぽい雰囲気を盛り上げる、コミカルな一曲はいかがでしょうか。
いくつものバレエ音楽の名作を生んだピョートル・チャイコフスキーが手掛けた、バレエ組曲『眠りの森の美女』に収められている作品です。
本作は、おとぎ話の登場人物である2匹の猫がじゃれ合ったり、威嚇し合ったりする様子を音楽で見事に表現しています。
猫の鳴き声を模したようなフレーズや、俊敏な動きを感じさせるリズムは、まるで仮装したキャラクターが目の前で踊っているかのようで、聴いているだけで楽しくなってきますね。
この楽曲を含むバレエは1890年1月に初演されたもので、結婚式の祝宴という非日常的な舞台設定もハロウィンの雰囲気にぴったりです。
パーティーを彩るBGMとして流せば、不思議で愉快な夜を演出してくれますよ。
ピアノ協奏曲第1番 作品23Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーは3つのピアノ協奏曲を作曲していますが、日本で最も有名な協奏曲はこの1番です。
冒頭から重々しく壮大で、ピアノがメロディを弾かないというのが特徴的ですね。
テレビでBGMなどでもよく使われています。
大序曲「1812年」作品49Pyotr Tchaikovsky

「1812年」とはナポレオンがチャイコフスキーの祖国、ロシア帝国に侵攻した年で、この時の戦いが題材となっています。
正教会の聖歌やロシア民謡などロシアを象徴する曲と、フランスを象徴する国家「ラ・マルセイエーズ」が戦況をあらわすかのように絡み合うのが特徴的。
最後は帝国ロシア軍の勝利を祝うかのような大音響で幕を閉じます。
バレエ音楽「白鳥の湖」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーのバレエ音楽の代表作として知られる本作。
1875年から1876年にかけて作曲され、1877年3月にモスクワで初演されました。
華やかな祝賀のシーンを彩る軽快なリズムと、明るい雰囲気が特徴的。
チャイコフスキーは、キャラクターや舞台上の出来事を描写するために、これまでのバレエ音楽では試みられなかった革新的な手法を用いています。
例えば、異なる調性を使って物語の各要素を結びつける工夫が見られます。
美しいメロディと洗練されたオーケストレーションによって、希望と絶望、愛と喪失の感情を巧みに表現しており、今なお多くの人々に感動を与え続けている名作。
ぜひ聴いてみてください!
交響曲第4番 作品36Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーが1877年から1878年にかけて作曲した本作は、彼の人生における重要な転換期に生み出された作品。
結婚の破綻や、メック夫人からの支援など、私生活の混乱が色濃く反映されています。
冒頭の金管楽器による「運命の動機」は、避けられない運命の力を象徴し、聴く者の心に強く響きます。
全4楽章から成りますが、絶望と希望の間で揺れ動く感情を見事に表現しており、ロシア的な憂愁が随所に感じられる傑作。
チャイコフスキーの内面的葛藤や感情の起伏を体感したい方にぜひオススメしたい1曲です。
スラヴ行進曲 作品31Pyotr Tchaikovsky

オスマン帝国軍によって殺害されたセルビアのスラブ人キリスト教徒たちへの、追悼演奏会のために作曲された演奏会用行進曲。
重要な主題としてセルビアの民謡が用いられており、骨太で雄々しい音楽的イメージを与える1曲です。
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」Pyotr Tchaikovsky

『くるみ割り人形』の中でも人気の1曲。
冒頭のハープソロの導入がとても美しいです。
そこからホルンにメロディが移り、弦楽器の華やかなメインメロディとなります。
軽やかでメロディックな雰囲気の曲で、バレエとよくマッチしていますね。
弦楽セレナーデPyotr Tchaikovsky

日本では『オージンジ』のテレビコマーシャルでこの曲の冒頭が使われ、有名になりました。
厚みのある荘厳なイントロダクションです。
弦楽器だけとは思えないような重厚で複雑なメロディが絡み合い、華々しく終焉を迎えます。
子供のアルバム Op. 39 – 第20曲 魔女Pyotr Tchaikovsky

なにか悪いことが起こりそうな、不穏な空気が漂うこの作品は、Pyotr Tchaikovskyが甥にささげたピアノ小品集『Album pour enfants』Op.39の中の一曲です。
この作品集は1878年5月には全曲のスケッチが完成したという、愛情のこもった贈り物なのだそうです。
本作は、速いテンポで駆け抜ける中に、魔女の妖しさとコミカルな恐ろしさが描かれており、まさにハロウィンの雰囲気にぴったりですよね。
この曲を含む作品集は1878年10月に初版が出版されました。
BGMとして楽しむのも良いですが、ピアノで弾けばパーティーが盛り上がること間違いなし。
魔女が飛び回るようなスピード感と歯切れの良さを意識して、ドラマチックに演奏してみてくださいね!
聖金口イオアン聖体礼儀 作品41Pyotr Tchaikovsky

1878年に作曲された正教会の祈祷のための無伴奏混声合唱で、チャイコフスキーの埋葬式にも歌われました。
教会音楽に携わることは、チャイコフスキーにとっては大きな喜びでしたが、教会の権威ある人々からはあまり評価されなかったようです。
チャイコフスキーの曲のなかでも、オーケストラやピアノ以外の曲を聴いてみたいときにオススメです。
【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!(11〜20)
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「金平糖の踊り」Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーが1892年に発表したバレエ音楽『くるみ割り人形』。
本作はその中でもとくに人気の高い楽曲の一つです。
チェレスタという新しい楽器を使用した最初期の作品として知られています。
軽やかで夢幻的な雰囲気を持ち、透明感のある音色が幻想的で繊細なキャラクターを見事に表現。
クリスマスシーズンには世界中で盛んに上演され、映画やCMなどさまざまなメディアでも使用されています。
チェレスタの音色に魅了されたチャイコフスキーが、その存在を他の作曲家に知られないよう秘密にしていたというエピソードも。
クラシック音楽ファンはもちろん、バレエや映画音楽に興味がある方にもオススメの1曲です。
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「小序曲」Pyotr Tchaikovsky

バレエ『くるみ割り人形』のオープニングを飾るこの序曲は「小」とついている通り、とても可愛らしい曲です。
チェロとコントラバスは一度も登場せず、管楽器も低い音の出る楽器はお休み。
中音、高音楽器のみで奏でられる、少し特殊な曲です。
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35Pyotr Tchaikovsky

現代では名曲とされていますが、この曲が完成した当初は多くの演奏家や批評家から酷評されていました。
しかし、ロシア人ヴァイオリニスト・ブロツキーはその真価をいち早く認め、世界中で演奏するうちに高い評価を得ていったそうです。
第3楽章では『くるみ割り人形』でも登場したロシアの民族舞曲トレパークを耳にすることができます。
交響曲第5番 作品64Pyotr Tchaikovsky

アマチュアオーケストラでは「チャイ5」の略称で親しまれている人気交響曲です。
2楽章のホルンのソロが最高に美しく、ロマンチックなメロディが奏でられます。
4楽章の盛り上がりは学生オーケストラからも大人気。
どの楽章も聴きやすいです。
交響曲第6番「悲愴」作品74Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキー最後の交響曲です。
1楽章のクラリネットのpppが最高に痺れ、その後のオーケストラ全体のfffで全身を貫かれる、大興奮間違いなしの名曲。
3楽章が楽しげですが、反対に4楽章では人生の重さなどを感じるような曲です。
「なつかしい土地の思い出」作品42より「瞑想曲」Pyotr Tchaikovsky

ロシアの美しい風景を思わせる叙情的な旋律が印象的な1曲。
チャイコフスキーが1878年に作曲した『なつかしい土地の思い出』の第1曲です。
当初ヴァイオリン協奏曲の一部として構想されましたが、独立した小品として生まれ変わりました。
ヴァイオリンの豊かな表現力が際立つ本作は、作曲者の内面的な葛藤や感傷が感じられる深い情感に満ちています。
スイスのレマン湖畔で着想を得たという背景も、曲の雰囲気に影響を与えているのかもしれません。
心に染み入るような美しい旋律は、静かな時間を過ごしたい方にぴったりです。
ロココの主題による変奏曲 作品33Pyotr Tchaikovsky

ロシア音楽の伝統と西欧の様式を融合させた名作です。
チャイコフスキーが1876年から1877年にかけて作曲したこの曲は、チェロと小規模な管弦楽のための変奏曲。
優雅で繊細なロココ風の主題に基づき、7つの変奏で構成されています。
チェロの高度な技巧と表現力が要求され、独奏楽器の魅力を存分に引き出しています。
とくに第6変奏の哀愁漂う旋律や、第7変奏の華やかなフィナーレが聴きどころ。
チェロの豊かな音色と、オーケストラとの絶妙なバランスを楽しめる1曲です。
クラシック音楽ファンはもちろん、チェロの魅力に触れたい方にもオススメですよ。
弦楽四重奏曲第1番 作品11Pyotr Tchaikovsky

弦楽四重奏曲の名曲として知られる本作。
4つの楽章からなる曲で、とくに第2楽章が有名です。
ウクライナの民謡をもとにした美しい旋律が印象的で、多くの人の心を捉えてきました。
1876年12月、ロシアの小説家レフ・トルストイがこの楽章を聴いて感動のあまり涙を流したという逸話も。
チャイコフスキーの豊かな情感とロシアの民族性が見事に融合した作品です。
民謡調の旋律や舞曲風のリズムなど、ロシアらしさを感じさせる要素も魅力的。
クラシック音楽に親しみたい方や、心に響く美しい旋律を求める方にオススメの1曲です。
憂鬱なセレナード 作品26Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーが1875年に作曲した『憂鬱なセレナード』。
ヴァイオリンと管弦楽のための作品で、演奏時間は約9分。
木管楽器の静かな序奏に続き、独奏ヴァイオリンが哀調を帯びたメロディを奏でます。
やがて速度を上げた動きのあるメロディが現れ、再び元の速度に戻ると、伴奏がより複雑になりながら冒頭のメロディが再現され、最後は消え入るように静かに終わります。
本作からは、チャイコフスキー特有の感情豊かなメロディと繊細なオーケストレーションが感じられますね。
ロマンティックな情熱とロシア民謡の要素が見事に融合した、美しくも切ないこちらの名曲は、聴く者の心に深い感動を与え続けています。
バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーのバレエ音楽といえば『白鳥の湖』。
そして、白鳥の湖といえば『情景』のオーボエソロを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
バックで奏でられるハープの伴奏に、切なく美しいオーボエの響きがマッチしている美しい曲です。
【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!(21〜30)
「四季」12の性格的描写より6月「舟歌」 作品37bPyotr Tchaikovsky

ペテルブルグの月刊誌『ヌウェリスト』に連載された作品で、ロシアの季節に対応した12の小品で構成されています。
ピアノ曲の中でも最も親しまれている1曲で、ロマンティックなメロディと、穏やかな波にたゆたう小舟のような揺めきを感じられる伴奏が印象的です。
「四季」12の性格的描写 11月「トロイカに乗って」 作品37bPyotr Tchaikovsky

ラフマニノフが演奏したことでも有名な小品。
トロイカとは3頭立ての馬ソリのことで、ロシアでは冬の移動手段として利用されたそうです。
11月には雪に覆われるロシアの大地を、トロイカが軽やかに走り抜けていくかのような情景を思い起こさせます。
組曲「くるみ割り人形」Op.71aトレパークPyotr Tchaikovsky

ピョートル・チャイコフスキーによる組曲「くるみ割り人形」はいかがでしょうか。
本曲はバレエ『くるみ割り人形』からの作品で、原曲はオーケストラで演奏されるものが知られているものですが、ピアノ連弾となっている楽譜も存在します。
その中から人気が高く、華やかな作品といえばロシアの踊りこと「トレパーク」でしょう。
映画「ホームアローン」のイメージもある方もいますが、映画で使われている曲はとても意識して作られている似たような曲想の別の曲です。
冒頭からはつらつとしたメロディで疾走感があふれています。
華やかな曲想で楽しげであることから発表会で弾く連弾曲としておすすめです。
6つの小品 『ノクターン』Pyotr Tchaikovsky

アルバム『6つの小品 Op.19』に収録されている、夜の静寂にふさわしい内省的な一曲です。
本作はまるで作曲者の個人的な告白を聴いているかのような、感傷的でありながらも温かい雰囲気に包まれています。
1873年秋に完成した作品で、涙を誘う美しい旋律のなかに、バレエ音楽を彷彿とさせる鐘のような響きがアクセントとして加わっているのが印象的ですね。
後にチェロと小オーケストラのために編曲された版もあり、原曲とはまた違った深い情感を味わえます。
悲しみに静かに浸り、自分の心と対話したい夜にぴったりの名曲ですよ。
ドゥムカ ハ短調 作品59Pyotr Tchaikovsky

ロシアの広大な田園風景が目に浮かぶような、ピョートル・チャイコフスキーによるピアノのための作品です。
1886年2月に作曲された本作は、ウクライナの「思いの中の小説」を意味する形式が用いられています。
深い哀愁を帯びた旋律で静かに始まりますが、中間部では民族舞曲のように一気に情熱的になり、感情がほとばしるようです。
しかし最後は再び静寂に包まれ、冒頭よりも諦念に満ちた響きで締めくくられます。
悲しみと祝祭的な喜びが交錯する本作は、感傷的な気分に浸りつつ、ドラマティックな展開も味わいたい方に聴いてほしい一曲です。
「エフゲニー・オネーギン」ポロネーズ 作品24Pyotr Tchaikovsky

プーシキンの韻文小説をもとに1878年に完成されたオペラ。
主人公オネーギンが、かつて冷たく愛を拒絶したタチアナと舞踏会で再会する場面で演奏されます。
高らかなファンファーレで始まり、着飾った男女が華麗に踊る場面を思い起こさせる1曲です。
弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」Pyotr Tchaikovsky

ウクライナの民謡から着想を得た珠玉の名曲です。
弦楽器の調和が生み出す静謐な旋律は、聴く者の心に深い感動を呼び起こします。
恋する若者の想いを優しく包み込むような美しいメロディは、人間の感情の機微を繊細に描き出しています。
ロシアの大文豪トルストイも涙したという逸話が残る本作は、恋愛の不安と希望を見事に表現しており、恋に悩む人々の心に寄り添う楽曲といえるでしょう。
1876年12月の特別音楽会での感動的な演奏は、作曲家本人も生涯の誇りとして日記に記しています。
バレエ音楽『くるみ割り人形』より「花のワルツ」Pyotr Tchaikovsky

優雅なワルツのリズムが奏でる心地よいメロディーは、ゆったりとした時間の流れを感じさせます。
3拍子のリズムと、弦楽器や木管楽器による繊細なハーモニーが、集中力を高めながらもストレスを感じさせない絶妙なバランスを生み出しています。
1892年12月にサンクトペテルブルクで初演された本作は、ディズニー映画『ファンタジア』での使用以降、多くのメディアで取り上げられ、心を落ち着かせる曲として広く親しまれています。
勉強や読書、デスクワークなど、静かな環境で集中したい時にオススメです。
チャイコフスキーの巧みな作曲技法が光る本作で、リラックスしながら知的な時間を過ごしてみませんか。
花のワルツPyotr Tchaikovsky

優雅なワルツのリズムが奏でる心地よいメロディーは、ゆったりとした時間の流れを感じさせます。
3拍子のリズムと、弦楽器や木管楽器による繊細なハーモニーが、集中力を高めながらもストレスを感じさせない絶妙なバランスを生み出しています。
1892年12月にサンクトペテルブルクで初演された本作は、ディズニー映画『ファンタジア』での使用以降、多くのメディアで取り上げられ、心を落ち着かせる曲として広く親しまれています。
勉強や読書、デスクワークなど、静かな環境で集中したい時にオススメです。
チャイコフスキーの巧みな作曲技法が光る本作で、リラックスしながら知的な時間を過ごしてみませんか。
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「トレパーク」Pyotr Tchaikovsky
くるみ割り人形では、ロシアの踊りが披露されます。
金管楽器の華々しい演奏をバックに、脅威の跳躍力を見せてくれる、楽しいダンスです。
中間部の低弦によるドタドタとした土臭いメロディがなかなかロシアっぽくて良い味を出しています。
【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!(31〜40)
ピアノ三重奏曲 イ短調「偉大な芸術家の思い出のために」作品50Pyotr Tchaikovsky

ニコライ・ルビンシテインの追悼音楽として作曲された一曲。
全体的に悲痛で壮大な雰囲気が漂い、旧友を喪ったチャイコフスキーの悲しみが伝わってくるようです。
ヴァイオリンの旋律が目立ちますが、厚みのあるピアノの音色や、控えめだけど叙情的なチェロの旋律も聴き所。
協奏的幻想曲 ト長調 作品56Pyotr Tchaikovsky

1885年に初演された楽曲。
明るく愛らしい第1楽章から始まり、やや哀愁漂うピアノの旋律とリズミカルな楽想が絡み合う第2楽章へと続きます。
オーケストラとピアノは独立するように演奏されており、両者の対比が鮮やかな1曲です。
「四季」-12の性格的描写 Op.37b-6 6月『舟歌』Pyotr Tchaikovsky

ロシアの1年の移り変わりをピアノで表現した曲集『四季』。
もの悲しい旋律が心に染みいる6月の『舟歌』は、全12曲の中でも特に有名な1曲です。
静かで哀愁が漂う雰囲気で始まり、中間部はゴンドラに揺られているような楽しげな様子に変化、そして再び暗い雰囲気が戻ってきます。
複数の声部が重なるように構成されているため、メロディーとそれ以外を明確に弾き分けることが大切です。
また、この曲はペダルが必須!
濁ることもなく、なめらかに音をつなげられるよう、ペダル使いもたくさん練習しましょう。
序曲「1812年」Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・チャイコフスキー作曲の序曲「1812年」です。
この曲は1880年に作曲された演奏会用の序曲で、タイトルの「1812年」はナポレオンのロシア遠征が行われた年です。
華やかで軽やかな弦楽器や木管楽器に対し、随所に現れるトランペットの力強くたくましいユニゾンやハーモニーが格好良い作品です。
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23Pyotr Tchaikovsky

ピアノ協奏曲の中でも有名曲の一つとして知られています。
モスクワ音楽院院長であり友人でもあるニコライ・ルビンシテインは、当初この曲をばっさりと酷評していますが、後に真価を認めてたびたび演奏会で取り上げ、世に知らしめる役割を果たしました。
交響曲第4番 へ短調 作品36Pyotr Tchaikovsky

緊迫感のあるファンファーレから始まり、重々しさを孕んだ第2楽章、第3楽章へとなだれ込んでいきます。
最後の第4楽章ではロシア民謡「野に立つ白樺」が転調しながら繰り返し演奏され、その後は第一楽章冒頭のファンファーレが再び高らかに鳴り響きます。
最後まで聴く者を強くひきつける一曲。
ババヤガ Op.39-20Pyotr Tchaikovsky

大切な子どもの心を音楽で育むことに心を注いだロシアの作曲家が生み出した名品です。
本作は、鶏の足の上に立つ小屋に住み、空飛ぶ乳鉢に乗って移動する不思議な魔女の物語を音楽で描いた、子供の心をぐっと惹きつける作品です。
急速な音階の上下や跳躍を含むメロディーライン、不安定な和音の響きによって、魔女の不気味さと神秘的な動きを巧みに表現しています。
1878年に作曲され、速いテンポと臨場感があふれる優れた描写力で、物語のワクワク感が味わえます。
豊かな表情とドラマ性を感じさせるこの曲は、お子様のピアノ発表会やリサイタルのアンコール曲としてもぴったり。
音楽を通して想像力を養いたい方におすすめの名曲です。
幻想序曲「ロメオとジュリエット」Pyotr Tchaikovsky

ロシア5人組の一人バラキレフに勧められた作曲したといわれる演奏会序曲。
モンタギュー家とキャピュレット家の抗争を表すかのような激しい曲調、ロミオとジュリエットの恋を描く甘美な旋律、そして二人が死に追い込まれていく様子がドラマティックに表現されています。
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」作品24ポロネーズPyotr Tchaikovsky

1840年生まれ、ロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーの作品、歌劇「エフゲニー・オネーギン」より【Op.24 ポロネーズ】です。
ピョートル・チャイコフスキーのオペラ作品は全部で10作ありますが、この中でも最も頻繁に上演される作品です。
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「中国の踊り」Pyotr Tchaikovsky

くるみ割り人形に登場する「お茶の精」が踊る「中国の踊り」は、人差し指を立ててクルクルと回転して踊る、とても可愛らしいダンスです。
フルートのメロディが可愛らしく、弦楽器のピチカート(弦を指で弾く奏法)が良いアクセントになっています。
【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!(41〜50)
「四季」-12の性格的描写 12月「クリスマス」Pyotr Tchaikovsky

1875年に作曲された『四季』は、各月の風物詩を描いた12曲からなるピアノ組曲です。
本作は、ロシアの伝統的なクリスマス期間の雰囲気を、都会的で洗練された優雅なワルツに昇華させています。
変イ長調の軽やかな主旋律が、冬の情景とクリスマスの温かさを見事に表現しているのが特徴です。
クラシック音楽に興味のある方や、季節感が溢れる曲を探している方におすすめの一曲です。
チャイコフスキーの繊細な感性と卓越した作曲技術を堪能できる、心温まる作品をぜひお楽しみください。
「四季」-12の性格的描写 1月「炉端にて」 Op.37bisPyotr Tchaikovsky

バレエ音楽や交響曲で知られるピョートル・チャイコフスキーですが、ピアノ曲にも魅力的な作品があります。
その中でも『四季』は、ロシアの12ヶ月を描いた珠玉の小品集。
冒頭を飾る1月の曲は、暖炉の前で過ごす静かな冬の夜を表現しています。
穏やかな旋律が心を温め、中間部では寒さや夕暮れの物悲しさも感じられます。
1875年から1年かけて作曲されたこの曲集は、チャイコフスキーのロシアへの愛が詰まった作品。
技巧的に難しくはないので、ピアノを学ぶ方にもおすすめです。
「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 7月 刈り入れの歌Pyotr Tchaikovsky

ロシアが誇る大作曲家ピョートル・チャイコフスキーの魅力が詰まった作品をご紹介します。
1875年から1876年にかけて作曲された『四季』は、ロシアの四季をテーマにした12のピアノ曲からなる作品集です。
各曲は特定の月を表し、ロシアの詩人による詩が引用されています。
7月の曲では、夏の盛りの農作業の忙しさや収穫の喜びが描かれており、アレクセイ・コリツォフの詩にインスピレーションを受けています。
叙情的で美しい旋律が特徴的なこの曲は、ピアノ愛好家の方々にぴったりです。
チャイコフスキーの感情が豊かな音楽世界を体験してみませんか?
『子供のアルバム』より「朝の祈り」 Op.39-1Pyotr Tchaikovsky

ロシアが誇る大作曲家チャイコフスキーは、バレエ音楽や交響曲で知られていますが、ピアノ曲にも秀逸な作品が多くあります。
1878年に作曲された『子供のアルバム』は、甥への愛情から生まれた24曲からなる曲集です。
冒頭を飾る本作は、静かな朝の祈りの様子を描いた短い楽曲。
シンプルな構成ながら、厳かな雰囲気と美しい旋律が印象的です。
初級から中級レベルの方におすすめで、表現力を養うのに最適。
チャイコフスキーならではの叙情的な音楽を、ぜひ体感してみてください。
『子供のアルバム』より-「ババ・ヤガ」 Op.39-20 ホ短調Pyotr Tchaikovsky

1878年にピョートル・チャイコフスキーが作曲したピアノ曲集『子供のアルバム』。
全24曲からなるこの作品の中で、ロシア民話の魔女「ババ・ヤガ」を題材にした一曲が注目を集めています。
不気味で活発な主部、対照的な中間部、そして再現部へと展開する三部形式で構成された本作は、魔女の恐ろしさや神秘性を巧みに表現しています。
チャイコフスキーならではの感情が豊かなメロディーと洗練された技法が融合し、聴く人の想像力を刺激する一曲となっています。
ピアノ学習者や、ロシア文化に興味がある方にぜひおすすめしたい作品です。
アンダンテ・カンタービレPyotr Tchaikovsky

すてきなピアノアレンジで弾ける、美しい旋律で多くの人々を魅了しているピョートル・チャイコフスキーの楽曲を紹介します。
1871年に作曲した弦楽四重奏曲の一楽章は、ウクライナの民謡を題材にした切ない恋心を表現したこの楽章は、チャイコフスキーの中では、弦楽四重奏曲の傑作として知られています。
1876年12月、文豪レフ・トルストイがこの楽章を聴いて涙したというエピソードは、本作の感動的な魅力を物語っています。
歌詞はありませんが、深い感情を音楽だけで表現し、聴く人の心に直接訴えかけます。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、美しいメロディーを求める全ての音楽ファンにおすすめの一曲です。
感傷的なワルツPyotr Tchaikovsky

1882年に作曲された本作は、ロマンティックな時代の感情を見事に表現しています。
約3分という短い演奏時間ながら、チャイコフスキーによる特有の繊細な美しさと深い感情を味わえる一曲です。
F短調で書かれた叙情的な旋律は、聴く人の心に染み入るような温かさを感じさせます。
ピアノ学習者の方はもちろん、クラシック音楽を深く味わいたい方にもおすすめの作品です。
チャイコフスキーの才能と感性が光る、心が癒される名曲をぜひ体験してみてください。
弦楽四重奏曲第1番 第2楽章Pyotr Tchaikovsky

ロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーが1871年に完成させた傑作です。
ロシア民謡をモチーフにした美しい旋律は、聴く者の心を深く揺さぶります。
チャイコフスキーの卓越した才能が遺憾なく発揮された本作は、彼の作品の中でも代表作の一つとして広く親しまれています。
静謐な中にも豊かな感情表現が込められ、聴く者を幻想的な世界へと誘います。
作曲当時、経済的困難に直面していたチャイコフスキーの心情が、切なくも美しい旋律に反映されているようです。
クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの一曲です。
あし笛の踊り「くるみ割り人形」よりPyotr Tchaikovsky

ピカチュウに向かって何かを話しかけている上戸彩さん。
何を話しているのかと思ったら、なんとSoftBank光の宣伝文句をピカチュウに言わせようとしていたのでした!
もちろんピカチュウは言葉が話せないので「ピカ〜」と困惑……。
それでも諦めない上戸さんの様子にピカチュウは参ってしまい電撃攻撃をしてしまいます。
なんともシュールでおもしろい反面、ピカチュウの様子がとってもかわいいCMですね。
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「ジゴーニュおばさん」Pyotr Tchaikovsky

大きな大きなジゴーニュおばさんのスカートからは、子どもたちが次から次へと登場します。
そしてクルクルと楽しげにダンスを踊るのです。
そのバックで奏でられるこの曲はクルクルと回るダンスにピッタリのアップテンポで楽しい曲です。