ストラヴィンスキーの名曲。人気のクラシック音楽
代表曲にバレエ音楽『春の祭典』、『火の鳥』があり、クラシック界で20世紀を代表とするロシアの作曲家といえばイーゴリ・ストラヴィンスキーです。
ストラヴィンスキーの作風といえば技巧的で難解な和声とリズムも多く、一般的には受け入れられない曲も多いのですが、その前衛的な作風は聴く度に衝撃を与え続け20世紀以降の芸術に広く影響を及ぼした音楽家の1人になりました。
そんなストラヴィンスキーの作品を代表的なものからこれもストラヴィンスキーの作品なの?
と思うような曲までリストアップして紹介します。
受け入れられるか受け入れられないかはあなた次第、ぜひ聞いてみてください!
ストラヴィンスキーの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
春の祭典Igor Stravinsky

イーゴリ・ストラヴィンスキーの代表曲の一つで、「火の鳥」を作曲していた際に見た幻影に着想を得て作られました。
ストラヴィンスキー3大バレエ「ペトルーシュカ」「火の鳥」と並んで有名な楽曲でぜひ知るべき作品です。
1913年にシャンゼリゼ劇場で行われた初演には、あのクロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルサン=サーンスといった著名な作曲家が訪れました。
当時から前衛的な制作人が集まり話題となっていましたが、聴いた聴衆で芸術か芸術ではない論争に発展して騒動になりました。
聴いたら分かる通りとても前衛的な音楽になっています。
交響曲第1番Igor Stravinsky

交響曲としては初めての作品ながら、独自性が光る1曲です。
4楽章から成る伝統的な構成には、ロシアの音楽的伝統とストラヴィンスキーの個性が見事に融合されています。
特筆すべきは第3楽章で、木管楽器が奏でる牧歌的な旋律が印象的です。
また第4楽章では、ロシア民謡を引用した祝祭的な雰囲気が漂い、聴く者を魅了します。
ロマン派音楽の影響を受けつつも、ストラヴィンスキーならではの音楽的アイデアが随所にちりばめられた本作は、ストラヴィンスキーの音楽家としての出発点を示す重要な作品といえるでしょう。
クラシック音楽の歴史に興味がある方にぜひおすすめしたい1曲です。
ミューズを率いるアポロIgor Stravinsky

弦楽器のみで構成されたシンプルな美しさが特徴の作品です。
アポロンと3人のムーサたちの出会いと成長を描いた物語は、芸術の神聖さと創造性を象徴しています。
1928年にパリで初演され、ジョージ・バランシンによる革新的な振付と相まって、20世紀のバレエ音楽に大きな影響を与えました。
クラシカルな形式を踏襲しながらも、リズムやメロディの使い方に新たな風を吹き込んだ本作は、クラシックバレエの伝統を尊重しつつ、現代的な感覚を取り入れることに成功しています。
バレエ音楽に興味がある方や、ネオクラシカルな音楽を楽しみたい方におすすめの1曲です。
結婚Igor Stravinsky

民族音楽を現代的に解釈し、結婚という儀式の意味を探求した作品です。
4台のピアノと豊かな打楽器群を使用した独特の音響効果が特徴的で、20世紀音楽に大きな影響を与えました。
伝統的なロシアの結婚式を描きながら、その背後にある社会的圧力や個人の葛藤も表現しています。
1923年の初演時は賛否両論でしたが、後に20世紀バレエの傑作として認められました。
音楽と振付の革新性を味わいたい方や、社会制度を芸術的に考察したい方におすすめの1曲です。
バレエ組曲『火の鳥』(1945版)Igor Stravinsky

クラシック音楽の金字塔とも言える名曲です。
幻想的な序奏から始まり、神秘的な火の鳥の踊り、優雅な王女たちのロンド、邪悪な魔王カスチェイの場面、そして壮大な終曲へと展開していきます。
ロシアの民話を題材にした物語性豊かな音楽で、ストラヴィンスキーの卓越したオーケストレーションが光ります。
管弦楽の色彩感があふれる音色とリズムの変化が、魔法と冒険の世界を見事に描き出しています。
1945年版は演奏会用に再構成されたもので、より簡潔で力強い曲調になっています。
幻想的な物語世界に浸りたい方や、オーケストラの豊かな響きを楽しみたい方におすすめの1曲です。
ピアノ・ラグ・ミュージックIgor Stravinsky

斬新な和声とリズムを織り交ぜたピアノ独奏曲です。
ラグタイムの特徴を取り入れつつ、ストラヴィンスキー独自の解釈で再構築された本作は、1919年11月にスイスで初演されました。
複雑なリズムと和声進行が織りなす3分程の短い楽曲ながら、聴く者を魅了する独特の世界観が広がります。
ジャズやラグタイムに興味を持つクラシック愛好家はもちろん、斬新な音楽表現を求める方にもおすすめの1曲です。
兵士の物語Igor Stravinsky

ストラヴィンスキーの音楽劇は、7つの楽器を用いた小編成ながら、深い表現を実現しました。
物語は、兵士と悪魔との取引を通じて、人間の欲望と幸せの本質を問いかけます。
ジャズやタンゴなど当時の新しい音楽形式を取り入れ、独自のスタイルを確立。
1918年9月28日、スイスのローザンヌで初演され、戦後の混乱期を反映した革新的な作品として高く評価されました。
音楽と演劇が融合した総合芸術として、現代でも多くの人々に感銘を与え続けています。
クラシック音楽に興味がある方や、音楽と物語の融合を楽しみたい方におすすめの一曲です。
火の鳥 – ピアノソロによる全曲版Igor Stravinsky

壮大なバレエ音楽をピアノ一台で表現した注目の一曲です。
ロシアの民話をモチーフにした物語が、ピアノの音色だけで見事に描き出されています。
火の鳥の幻想的な動きや、魔王カスチェイとの対決など、劇的な場面の数々が音楽で生き生きと再現されています。
ストラヴィンスキーの独特のリズムや和声が、ピアノならではの表現で新鮮に響きます。
クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノの可能性に興味がある方にもおすすめの作品です。
2012年にはリディア・ジャードンによる全曲演奏のCDも発売され、高い評価を得ています。
火の鳥(1910)-オリジナルバレエ版Igor Stravinsky

ロシアの民話をテーマにしたバレエ音楽で、幻想的でドラマティックな要素が特徴的です。
民族的な旋律やリズムを取り入れつつ、革新的なオーケストレーションが評価されています。
善と悪の戦いを描きながら、幻想的な世界観が展開される物語性豊かな曲です。
1910年6月25日にパリで初演され、大成功を収めました。
音楽と振付の調和が高く評価され、ストラヴィンスキーを国際的に有名にした作品です。
クラシック音楽に興味のある方や、物語性のある音楽を楽しみたい方におすすめの1曲です。
カプリッチョIgor Stravinsky

優雅で技巧的な魅力に満ちた作品です。
ピアノとオーケストラが絶妙に絡み合い、軽快なリズムと華やかなメロディが交錯します。
3つの楽章それぞれが個性的で、活気があふれるプレスト、幻想的なアンダンテ・ラプソディコ、遊び心が溢れるアレグロ・カプリチオーソと、聴く人を飽きさせません。
1930年5月の初演では作曲者本人がピアノを担当し、パリで録音も行われました。
クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノ協奏曲に興味がある方にもおすすめの一曲です。
ストラヴィンスキーの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)Igor Stravinsky

20世紀を代表する名作です。
ロシア民話をモチーフにしたこの曲は、幻想的な雰囲気と力強いリズムが特徴的です。
序奏の神秘的な旋律から始まり、華やかな火の鳥の踊り、邪悪な王の凶悪な踊りなど、変化に富んだ音楽が物語を生き生きと描き出します。
1919年に再編された組曲版は、より演奏しやすくなり、多くのオーケストラに親しまれています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、物語性のある音楽が好きな方にもおすすめです。
1910年の初演で大成功を収め、バレエと音楽の世界に革命をもたらしました。
交響詩『ナイチンゲールの歌』Igor Stravinsky

「夜鳴きうぐいす」を再構成して作られた交響詩、バレエ音楽です。
交響詩の初演は1919年に、バレエの初演は1920年に行われました。
この時に振り付けを担当したのはレオニード・マシーンでしたが、あまり評判は良くなかったようです。
第1幕が1907年から1909年、残りの第2、第3幕が1913年から1914年の合計4年かけて作曲していましたが、作曲の途中でストラヴィンスキーの代表作品となっていく『春の祭典』や「火の鳥」があり、作風が大きく変化していきました。
第2幕「夜鳴きうぐいすの歌」(Le chant du Rossignole)以降をもとに作られたのがこの交響詩『ナイチンゲールの歌』です。
交響曲ハ調Igor Stravinsky

ロシアの名作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーによる交響曲を紹介します。
ストラヴィンスキーが第二次世界大戦で家族を失い、パリを逃れてアメリカに脱出するという困難に見舞われていた時に作られた曲です。
4つの楽章で構成されており、演奏時間は約30分です。
1940年に初演が行われました。
ストラヴィンスキーはバレエ音楽やオペラの作品が多く、ベートーベンやハイドンで見られるような交響曲は多くは残してはいません。
これは数少ないストラヴィンスキーによる交響曲です。
オーケストラ団体に所属していて、次に演奏会で演奏する曲で悩んでたらこの曲を検討してみてはいかがでしょうか。
サーカス・ポルカIgor Stravinsky

クラシック巨匠による吹奏楽のオリジナル作品を聞いてみませんか?
それがイーゴリ・ストラヴィンスキーによる「サーカス・ポルカ」です。
タイトルは正しくは「若い象のためのサーカス・ポルカ」ですが、略されて単に「サーカス・ポルカ」と呼ばれます。
象のバレエ用に作られた曲で、実際にチュチュを着た象が踊ったとのことです。
現在は演奏される機会はあまり多くありませんが、紹介している動画のように東京佼成ウインド・オーケストラによるプロ吹奏楽団による録音やヘルベルト・フォン・カラヤンによる管弦楽版も残っています。
吹奏楽はここ100年で発達した若い編成の演奏スタイルですが、ストラヴィンスキーのような巨匠による吹奏楽作品も残っています。
ロシア風スケルツォIgor Stravinsky

ロシアの巨匠イーゴリ・ストラヴィンスキーの意外なイメージを見られる曲を紹介します。
それがこの「ロシア風スケルツォ」という曲です。
もともとは映画音楽として作り始められた曲なのですが、映画の製作が中止されたためジャズバンド用に書き直されました。
初演が行われたのは1944年のことです。
オーケストラ版も作られており、こちらの初演は1946年です。
「春の祭典」や「火の鳥」のイメージがある方は非常におどけて楽し気な雰囲気があるこの曲に驚くことでしょう。
イーゴリ・ストラヴィンスキーの作品の中ではとても愉快で楽しい曲です。
バレエの情景Igor Stravinsky

圧倒的な迫力と優美さを兼ね備えた傑作です。
1944年に作曲されたこの曲は、ブロードウェイのレビューショーのために書かれましたが、後に独立したバレエ作品として完成しました。
全11曲から構成される約16分の音楽は、ダンスの動きに合わせて緻密に作られています。
リズムや和声の新しい技法が駆使され、シンコペーションや独特の対位法が特徴的です。
1948年のロンドン初演では、フレデリック・アシュトンの振付により、批評家から高い評価を受けました。
音楽と身体表現の融合を追求したい方におすすめの一曲です。
ヴァイオリン協奏曲Igor Stravinsky

ストラヴィンスキーの代表作の一つ、1931年に初演された4楽章からなる曲です。
サミュエル・ドゥシュキンという有名なヴァイオリニストのために書かれた本作は、新古典主義の影響を受けつつ、独自の現代的な音楽語法が色濃く表れています。
ヴァイオリンとオーケストラが絶え間なく対話を繰り広げ、室内楽的な質感を大切にした構成が特徴です。
華やかな技巧よりも音楽的な対話を重視し、バッハの影響を感じさせるタイトルながら、あくまでストラヴィンスキーらしさが光る作品となっています。
クラシック音楽の新しい可能性に興味のある方におすすめの1曲です。
放蕩児の遍歴Igor Stravinsky

クラシック音楽の革新者として知られるイーゴル・ストラヴィンスキーの代表作の一つです。
物語は、若者トム・レイクウェルの堕落と自己破滅への道を描いています。
音楽は、18世紀のオペラの形式を基礎としながらも、現代的な解釈が加えられ、ストラヴィンスキーならではの驚きの和声進行やリズムが特徴的です。
本作は、堕落と自由、愛と欲望といったテーマを巧みに描き出し、聴く人の心に深い印象を残します。
1951年のヴェネツィアでの初演以来、世界中で上演され続けている名作です。
クラシック音楽の新しい可能性を探求したい方におすすめの一曲です。
エディプス王Igor Stravinsky

古代ギリシャの詩人であるソポクレスが書いた戯曲「オイディプス王」を元にイーゴリ・ストラヴィンスキーが手掛けたオペラです。
1927年に完成し、同年にオラトリオ形式で初演が行われました。
1948年に改訂が行われています。
演奏時間は約50分です。
ストラヴィンスキーは難解なパッセージに和声を用いることが多いのですが、本作品では原作があり、合唱曲的かつ、模倣的であることから他の作品に比べて和声もリズムも単純で多くの聴衆に取っては謎の多いものという解釈が占めていました。
台本がラテン語で書かれているため、長時間にわたる音楽作品で使われるテキストのリブレットには、ラテン語でナレーションは開催地の言語が使われます。
ペトルーシュカIgor Stravinsky

「春の祭典」、「火の鳥」に続き、イーゴリ・ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽に数えられている曲で、命を吹き込まれたわら人形の物語です。
バレエ・リュスというバレエ団のために作曲され、1911年に初演されました。
日本で初演されたのは1937年のことです。
表題となっているペトルーシュカは、ロシア版のピノキオとも言っていい存在で、人間ではないものの真の情熱を感じて人間に憧れる人形の一つです。
ストラヴィンスキーらしさはあるものの、「春の祭典」、「火の鳥」に比べて物語も分かりやすいため、3大バレエの中では親しみがわきやすいバレエ音楽でおすすめです。
ストラヴィンスキーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
バレエ組曲「火の鳥」終曲Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家として知られるイーゴリ・ストラヴィンスキーによる記念すべきバレエ作品の壮大な終曲は、7拍子という変拍子の魅力を存分に味わえる名曲です。
ロシア民話を基にした物語のクライマックスを飾るこの楽章では、静かなホルンの独奏から始まり、徐々にオーケストラ全体が加わって感動的な大団円へと導かれます。
1910年6月にパリ・オペラ座で初演されたこの作品は、後に組曲として再構成され現在も世界中で愛され続けています。
魔王を倒し解放された登場人物たちの歓喜を表現する7拍子の躍動感は、まさに勝利の祝祭にふさわしい華やかさに満ちており、クラシック音楽の入門としても、変拍子の面白さを体感したい方にもオススメの楽曲です。
夜鳴きうぐいすIgor Stravinsky

ストラヴィンスキーの代表作の一つで、中国を舞台にした物語です。
美しい歌声で皇帝を魅了する夜鳴きうぐいすと、機械仕掛けの偽物のうぐいすが対比されます。
自然の力と人工物の虚しさを描き、音楽の持つ癒しの力を強調しています。
1914年に初演されたオペラ版は、後にバレエ音楽として1920年に改訂されました。
東洋的な雰囲気を醸し出す旋律や和声が特徴的で、ストラヴィンスキーの革新的な音楽スタイルが光る作品です。
自然の美しさや音楽の力に魅せられる方におすすめの一曲です。
4つのエチュード 第4番 Op.7-4 嬰ヘ長調Igor Stravinsky

1908年に制作された2分弱の小品は、和声とリズムの斬新な組み合わせが光る傑作です。
軽快で活発な音の動きは、まるで花火のようにめまぐるしく弾け、聴く者を魅了します。
シンコペーションを巧みに取り入れたダイナミックな展開と、鮮やかな和音進行が絶妙に調和し、演奏者の技量を存分に引き出します。
本作は、短いながらも音楽の可能性を追求したイーゴリ・ストラヴィンスキーの革新的な精神が凝縮されており、ピアノ演奏会のアンコール曲として、心に残る感動を与えることでしょう。
なお、1947年11月にはピアニストのナディア・ライゼンバーグさんがカーネギー・ホールで印象的な演奏を残しています。
春の祭典(ピアノ連弾版)Igor Stravinsky

4本の手が紡ぎ出す圧倒的な音楽体験を味わえる、ピアノ連弾版の名作です。
1913年5月の初演に先立ち、イーゴリ・ストラヴィンスキーが自らピアノ連弾版として編曲しました。
原曲のダイナミックなリズムと不協和音を、ピアノという楽器の特性を活かして表現した本作は、オーケストラ版とは異なる魅力を持っています。
トルコのペキネル姉妹が1983年10月に残した録音は、緻密なアンサンブルと力強い表現で多くの音楽ファンを魅了しました。
リズム感とテクニックが試される、高度な音楽性が要求される作品ですが、その分演奏する喜びも格別です。
ピアノ連弾の醍醐味を追求したい上級者の方におすすめの一曲です。
花火Igor Stravinsky

管弦楽の音色が鮮やかに輝く傑作です。
5分に満たない曲ながら、瞬時に広がる光と音のダイナミズムを余すことなく表現しています。
1910年1月9日に初演されたこの曲は、まるで目の前で花火が爆発するような高揚感を感じさせます。
リズムの変化と色彩が豊かなオーケストレーションが特徴的で、聴く人の心に強烈な印象を残します。
クラシック音楽に興味を持ち始めた方や、短い曲で音楽の魅力を体感したい方にぴったりの1曲です。
華やかな音の世界に浸りたい方は、ぜひ一度耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
プルチネルラIgor Stravinsky

セルゲイ・ディアギレフが18の曲を選び、ストラヴィンスキーに編曲を依頼したことによって作られたのがこの曲です。
完成した曲はディアギレフの意向とはまったく異なるものでしたが、彼は了承し1920年に初演が行われました。
3楽章の交響曲Igor Stravinsky

1945年に完成した曲で、1946年にニューヨーク・フィルハーモニックによる初演が行われました。
ちなみに、ストラヴィンスキーがアメリカ国籍を得てから初めて演奏された曲です。
3つの楽章によって構成されています。
アゴンIgor Stravinsky

1953年から1957年にかけて十二音技法により作られたバレエ音楽です。
1957年6月に行われたストラヴィンスキーの75歳の誕生日を祝う演奏会で初めて演奏されました。
バレエの初演は同年の12月で、ジョージ・バランシンが振り付けを担当しています。
エボニー協奏曲Igor Stravinsky

管楽器奏者及び歌手として活躍していたウディ・ハーマンの依頼によって作られた曲で、「エボニー・コンチェルト」と呼ばれることもあります。
ちなみに、「エボニー」とはクラリネットの素材として使われることもある黒檀のことです。
カルタ遊びIgor Stravinsky

ニューヨーク・シティ・バレエ団の前身であるアメリカン・バレエ団の支配人の依頼によって作られたバレエ音楽で、「カード・ゲーム」と呼ばれることもあります。
トランプのポーカーが表現されており、演奏時間は約22分です。
ストラヴィンスキーの名曲。人気のクラシック音楽(31〜40)
協奏曲「ダンバートン・オークス」Igor Stravinsky

ロバート・ウッズ・ブリスの依嘱によって作られた合奏協奏曲で、題名の「ダンバートン・オークス」は彼の住所に由来します。
1938年に初演が行われましたが、この時ストラヴィンスキー本人は療養中で立ち会えませんでした。
妖精の接吻Igor Stravinsky

スイスを舞台にしたバレエ音楽で、チャイコフスキーの楽曲を元に作られました。
チャイコフスキーの没後35年に当たる1928年に初演が行われ、ストラヴィンスキー自らが指揮を担当しています。
この時の振り付けを考えたのはブロニスラヴァ・ニジンスカです。
幻想的スケルツォIgor Stravinsky

ストラヴィンスキーがモーリス・メーテルリンクの著作である「蜜蜂の生活」に着想を得て1908年に作曲した管弦楽曲です。
ストラヴィンスキーの恩師であるニコライ・リムスキー=コルサコフは楽譜を見て絶賛したそうです。
弦楽のための協奏曲Igor Stravinsky

パウル・ザッハーが設立したバーゼル室内管弦楽団の創立20周年を記念して作られた協奏曲で、「バーゼル協奏曲」と呼ばれることもあります。
ザッハーの指揮による初演は1947年に行われました。
バレエ音楽として使われることもあります。
狐Igor Stravinsky

1917年に完成した1幕のバレエ音楽で、副題は「歌と踊りのためのバーレスク」です。
初演は1922年のことで、この時の演奏をストラヴィンスキー本人は高く評価しましたが聴衆からの評判はいまいちだったようです。
管楽器のための交響曲Igor Stravinsky

1918年にこの世を去ったドビュッシーを追悼するために作られたのがこの曲です。
セルゲイ・クセヴィツキーの指揮による初演が行われたのは1921年のことで、この時はあまり評判は芳しくなかったようです。
演奏時間は約9分です。
ペトルーシュカからの3楽章Igor Stravinsky

原始主義、新古典、12音列技法と、時代によってさまざまな作曲技法を用いたストラヴィンスキーです。
現在、彼の音楽は「火の鳥」「春の祭典」などのバレエ音楽に人気が集中していますが、「ペトルーシュカ」もそのひとつで、これはそのピアノ編曲版です。
ペトルーシュカからの三楽章Igor Stravinsky

原始主義、新古典主義、セリー主義を中心とした音楽性でいくつもの名作を残してきたロシアの偉大な作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキー。
こちらの『ペトルーシュカからの三楽章』はストラヴィンスキーを代表するピアノ曲の一つです。
この曲の難しさはすさまじく、偉大なピアニストであるアルトゥール・ルビンシュタインが「今までにないほど難しい楽曲を作ってくれ」とお願いしたことをキッカケに作られた経緯を持っています。
指の俊敏な動き、持久力、鍵盤の飛び、表現、全てにおいて難しい作品といえるでしょう。
ストラヴィンスキー作曲 舞踏カンタータ「結婚」よりIgor Stravinsky

舞踏曲として奏でられている作品です。
ダンスミュージックなのでややテンポが速い点が特徴ですが、歌詞や曲調から田園地帯の様子を感じ取ることができます。
音や映像はとてもクリアで鮮明ですから、動画作品としての完成度は高いです。
4つの練習曲 Op.7 第4番Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家であるイーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
1882年にロシアに生まれ、『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』などのバレエ音楽で一躍有名になりました。
若き日に作曲された『4つの練習曲 Op.7』は、特に第4番が技術的にも表現的にも難易度の高い作品として知られています。
クラシック音楽の伝統を継承しつつも、彼独自の創造的解釈が加えられた本作。
リズミカルで活動的な特性を持ち、後の作品に通じるリズム感やダイナミズムの芽生えを感じさせます。
ストラヴィンスキーさんの作曲スタイルの発展を体感できる1曲を、ぜひ堪能してみてください!
ストラヴィンスキーの名曲。人気のクラシック音楽(41〜50)
イタリア組曲Igor Stravinsky

近現代の曲なのですが、バロックな曲調を元にして作曲されています。
バレエ音楽「プルチネルラ」の中から印象に残る曲をいくつかピックアップされており、またチェロなどでも演奏されています。
後半になっていくにつれ、現代曲っぽい和声が使われていることが多くなり、まさに徐々に作曲者の本性が出てきたのでしょう。
セレナード イ長調Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
彼のピアノ曲『セレナード イ長調』は、1925年に作曲された個性的な響きを持つ作品です。
グラモフォンレコーディングのために各楽章がレコードの一面に収まるよう設計されており、モダン・クラシカルや新古典主義の影響を受けた4つの楽章から成ります。
複雑なリズムや断片的なメロディ、非伝統的な和声が織りなす独特の音楽的言語は、ピアニスト自身の演奏でも味わえます。
20世紀の音楽思想に革命をもたらした彼の作品を、ぜひ音源で体感してみてください。
タンゴIgor Stravinsky

20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさんの1940年の作品『タンゴ』。
もともとはピアノのために作曲されましたが、後にさまざまな楽器編成でも親しまれるようになりました。
ロシア出身の彼がアメリカに亡命後に手掛けたこの曲は、ロマンティックでありながらもモダンな魅力をたたえた名曲です。
タンゴのリズムをベースに、孤独や憧れ、不安といった感情が巧みに表現されており、繰り返しを巧みに用いた構成で、聴く者の心に響きます。
ピアノを愛好する方のみならず、幅広い音楽ファンにオススメしたい作品です。
バレエ組曲「火の鳥」より終曲Igor Stravinsky

ストラヴィンスキー作の「火の鳥」は、ロシア民話に基づいて作られた1幕2場のバレエ音楽です。
初演は1910年、パリ、オペラ座で執り行われました。
手塚治虫氏はバレエ「火の鳥」を見たのがきっかけで、後にあの名作「火の鳥」を描くことになったそうです。
バレエ音楽「春の祭典」Igor Stravinsky

冒頭のファゴットソロが印象的なこの曲は、不協和音やあまりにも原始的なリズムが当時はセンセーショナルだったようで、初演当時は客席から演奏中にヤジまでとぶような大混乱だったそうです。
吹奏楽編曲もあり、吹奏楽でも良く演奏される曲です。
バレエ音楽「火の鳥」Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
彼が手掛けたバレエ音楽『火の鳥』は、ロシアの民話をもとにした幻想的な物語と、独創的なオーケストレーションが魅力の作品です。
主人公のイワン王子が、火の鳥の助けを借りて悪しき魔王を倒すストーリー展開は、聴く者の心をぐいぐいと引き込んでいきます。
初演当時の衝撃は計り知れず、その後もさまざまなバレエ団によって上演され続けている不朽の名作。
革新的な音楽性と物語性を兼ね備えた本作は、クラシック音楽ファン以外にもぜひ聴いていただきたい1曲です。
バレエ音楽「狐」より「行進曲」Igor Stravinsky

革新的な音楽スタイルで知られる20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさんが手掛けた名曲『バレエ音楽「狐」』。
ロシアの民話を題材に1916年に作曲された、独創的な音楽表現が魅力的な作品です。
なかでも『行進曲』は聴き手の心を捉えて離さない名曲中の名曲。
本作では、ユーモアと緊張感が交錯する劇的な物語が音楽によって効果的に表現されています。
動物たちの様子が生き生きと描かれ、それぞれのキャラクターが際立つのも見どころ。
ストラヴィンスキーさんの音楽的多様性と革新性が体感できる、クラシック音楽ファンなら一度は耳にしたい傑作です。
ピアノと管弦楽のためのカプリッチョIgor Stravinsky

20世紀を代表するロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
1929年に作曲された『ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ』は、作曲家自身がピアニストとして演奏することを目的に書かれた意欲作です。
クラシカルなコンチェルトの形式を採用しつつも、現代的な要素を取り入れた華麗なピアノパートが魅力な本作は、緊迫感あふれる第1楽章、装飾的な第2楽章、軽快で親しみやすい第3楽章と、多様な表情を見せる全3楽章で構成されています。
高度な技術を要しながらも、聴く人を楽しませてくれる名曲です。
ピアノと管弦楽のための協奏曲Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
彼の『ピアノと管弦楽のための協奏曲』は、1923年から1924年にかけてパリで作曲されたネオクラシック様式の代表作です。
ストラヴィンスキーさん自身がピアノを演奏することを意図して書かれたこの曲は、彼の新たな音楽的アプローチを示しています。
18世紀の音楽形式を参照しつつ、独自の解釈で再構築された本作は、クリアで絶対的な音楽性を追求する彼の姿勢を象徴しています。
複雑なリズムと華やかなカデンツァが印象的な本作は、ピアノと管楽器の独特な音響効果を楽しみたい方にオススメです。
ピアノソナタIgor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
ロシアに生まれ、スイスやフランス、アメリカなど世界各地で活躍した彼の作品は、今なお多くの人々を魅了し続けています。
そんな彼が1924年に作曲した『ピアノソナタ』は、バロック風の技法を取り入れつつ、20世紀初頭のモダニズムを反映した3つの楽章から成るこの作品。
ストラヴィンスキーさんならではの独創的な音楽語法が凝縮されています。
彼の多様な才能と普遍的な音楽性を感じられる本作は、意欲的なピアニストの皆さまにぜひ弾いていただきたい1曲です。