アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽
クラシック音楽界で「ロシア5人組」の一人と言われる作曲家、アレクサンドル・ボロディンを紹介します。
さまざまなクラシック作曲家は演奏したり作曲で生計を立てている本業が音楽家であることが多いのですが、ボロディンはサンクトペテルブルク大学の医学部に入り、最優秀で卒業したり、卒業した大学の医学部生化学の助教授、教授として勤めるなど本職は化学者という異例な作曲家です。
日曜作曲家と自称するほどで、化学者としての仕事の間で作曲活動していたため、作品数は多くはないのですが、『だったん人』や『弦楽四重奏曲第2番』など素晴らしい作品も多く残しています。
そんなボロディンの名曲を名演奏とともに各楽章に分けて紹介します。
本職が化学者とは思えない秀逸な作品をぜひお聞きください!
アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
歌劇「イーゴリ公」より、だったん人の踊りAlexander Borodin

ロシアの5人組の一人、アレクサンドル・ボロディンの代名詞となっている名曲です。
その曲名にある『だったん人』とは、チュルク語族の言語を使用する民族集団のことを『タタール』と呼び、日本では、中国から伝わった韃靼(だったん)という表記を用いたため、『だったん人の踊り』、または『ポロヴェツ人の踊り』というタイトルになっています。
オペラ『イーゴリ公』の第2幕に含まれる曲で、ボロディンの中では最も有名な曲であり、この曲を良く知っているとボロディンという作曲家も知るべき楽曲です。
オーケストラのコンサートなどで、オペラとは独立に演奏されることも多く、年末の東急ジルベスターコンサートでは2016年から年越しのカウントダウン曲に選ばれ、大友直人指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏によって大成功を収めました。
チェロソナタ ロ短調Alexander Borodin

ロシアの国民主義音楽を代表する作曲家の一人、アレクサンドル・ボロディン。
本職は化学者でありながら、音楽への情熱を捨てきれず、休日を利用して作曲活動していました。
そんなボロディンの初期の作品である本作は、バッハからの影響を受けつつも、ロマンティックな雰囲気が漂う秀作です。
1860年にドイツで構想されたこの曲は、ボロディンのチェロへの愛情が感じられる温かみのある旋律が特徴的です。
バッハの厳格な主題から始まり、次第にロシアの民俗音楽を思わせる叙情的な展開へと変化していく様は、まさに聴く人の心を魅了します。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、ロシア音楽の魅力を知りたい方にもおすすめの一曲です。
弦楽四重奏曲 第2番より第3楽章Alexander Borodin

弦楽四重奏の中でも名曲と上げられることが多い『弦楽四重奏曲 第2番』から3楽章です。
「愛の歌」と称される最初のチェロの旋律が第1主題となり、やがて第1ヴァイオリンに受け継がれ、美しく反復します。
「夜想曲」として知られる第3楽章「ノットゥルノ」として知られ、NHKの「夜の調べ」にてオープニングとエンディングに流れていた曲です。
この弦楽四重奏は生まれつき身体が弱かったボロディンの妻エカテリーナ・セルゲイエヴナ・プロトポポーヴァへ20周年の記念に送った曲とされ、愛に満ちあふれている名楽章です。
あまりにも人気が高い楽章のため、室内オーケストラ版やピアノ独奏版などさまざまな編成で単独にて演奏されることもあります。
スケルツォ 変イ長調Alexander Borodin

19世紀ロシアの偉大な作曲家アレクサンドル・ボロディンは、化学者として成功を収めながらも音楽への情熱を捨てませんでした。
本業の傍らで作曲活動を続け、ロシア国民楽派の一員として重要な作品を残しています。
ピアノのために書かれたこの曲は、ボロディンらしい活気があるリズムと官能的なメロディーが融合した魅力的な作品です。
わずか3分ほどの短い曲ながら、ボロディンの音楽性が凝縮されており、ピアニストの技巧を存分に引き出します。
本作は、クラシック音楽に親しみたい方や、ロシア音楽の魅力を味わいたい方におすすめです。
1885年のベルギー訪問中に書かれたこの曲は、ボロディンの才能と情熱を今に伝える貴重な遺産となっています。
弦楽四重奏曲第1番イ長調 第3楽章 Scherzo: Prestissimo.Alexander Borodin

本業が化学者という異色の経歴の持ち主、19世紀のロシアを代表する音楽家アレクサンドル・ボロディン。
ボロディンの初期作品である本作は、弦楽器のみで構成された四重奏曲で、特に第3楽章はスケルツォという軽快な形式で書かれています。
非常に速いテンポで演奏され、弦楽器間で急速に変化するリズムが特徴的です。
ボロディンは西洋的なクラシック音楽の形式を重視しつつ、独自のメロディー感覚を活かしています。
1879年8月に完成し、翌年12月にサンクトペテルブルクで初演された本作は、クラシック音楽愛好家はもちろん、弦楽四重奏の魅力を知りたい方にもおすすめの1曲です。
歌劇「イーゴリ公」序曲Alexander Borodin

ミリイ・バラキレフを中心とした19世紀のロシアの作曲集団『ロシア5人組』の一人であるアレクサンドル・ボロディンは、化学者としての本業を持ちながら音楽活動していた異色の作曲家です。
1833年生まれのボロディンは、サンクトペテルブルク大学の医学部を最優秀で卒業し、化学の教授として活躍しました。
そんなボロディンが18年の歳月をかけて作曲したのが本作です。
12世紀のロシアを舞台に、イーゴリ公の遠征と捕虜、そして脱出を描いた壮大な物語は、ロシアの民族的アイデンティティを色濃く反映しています。
愛と名誉、忠誠心といったテーマを織り交ぜた歌劇は、ロシア音楽の発展に大きく寄与しました。
化学と音楽の両立を見事に成し遂げたボロディンの才能が光る本作は、ロシア音楽に興味のある方にぜひおすすめです。
交響曲 第1番より第4楽章Alexander Borodin

聴ける機会があればとても貴重でアレクサンドル・ボロディンによる隠れた名曲を紹介します。
アレクサンドル・ボロディンが1862年から1867年にかけて初めて作曲した交響曲で、この曲の初演はロシア音楽協会の内輪な私演で、その後も何度か演奏されたもののあまり人気にはならなった曲ですが、オーケストラの曲としては十分な秀作であり、この4楽章は木管や金管、弦楽器などのセクションごとによる掛け合いがあり、ロシアらしい勢いがあって迫力があるトッティも聞きどころで、もしオーケストラの関係者が見ているならば演奏してほしい隠れた名作です。
交響曲2番に比べて生演奏を聴ける機会が少ないのですが、聴ける機会があったらとても貴重なのでぜひ聞きに行きましょう!
この曲の良さを広めるのはあなたかもしれません。
交響曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンによる2番目の交響曲の1楽章です。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ダブルベースまで含むすべての弦楽器が同じメロディを演奏するトゥッティによる強烈な冒頭が印象的です。
歌劇『イーゴリ公』と同じく1869年に着手された交響曲で、ボロディン本人はこの1楽章を「勇者Épique」と呼んであり、峻烈な勇壮さで貫かれて第1楽章の「勇壮な」主題が作品中を循環しています。
オーケストラによる熱い演奏されると客席に熱気が伝わるくらい迫力がある楽章です。
ボロディンの作曲した交響曲では、未完の3楽章まで含めると3曲ありますが、この2番は有名なので、ボロディンの作品を知っておきたい方はこの2番を覚えておくとよいでしょう。
タランテラ ニ長調Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンの作品で素晴らしいピアノ連弾曲を紹介します。
ボロディンの作品は、強い叙情性と豊かな調和が特徴です。
ピアノ四手のために書かれたこの楽曲は、イタリアの伝統的な踊りの影響を受けた活気があふれるリズムとメロディが特徴的で、演奏者の技術と協調性が求められます。
ボロディンは1862年、本業の合間を縫って本作を作曲。
ボロディンの音楽への情熱が感じられる作品です。
クラシック音楽に興味がある方や、ピアノ演奏を楽しむ方にぜひおすすめしたい一曲です。
ポルカ「エレーヌ」Alexander Borodin

19世紀のロシアで、作曲家として高い評価を得ながら科学者としても活躍したアレクサンドル・ボロディン。
「日曜作曲家」を自称しながらも、『中央アジアの草原にて』や『イーゴリ公』など、素晴らしい作品を残しています。
そんなボロディンがわずか9歳で作曲したのが、この軽快なピアノ曲。
後に自らピアノ4手用に改訂し、初恋の相手への想いを込めたとされています。
明るく楽しげなリズムが印象的な本作は、ボロディンの音楽的才能の片鱗を感じさせる一曲です。
アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
交響曲 第2番より第4楽章Alexander Borodin

ロシア音楽界を代表する作曲家アレクサンドル・ボロディンの作品を紹介します。
ボロディンは医学博士号を持つ化学者でありながら、独学で音楽を学び、『交響曲 第2番』を作曲しました。
1869年から1876年にかけて断続的に作曲されたこの曲は、ロシアの英雄的な世界を表現しています。
第4楽章は特に華やかで勇壮な雰囲気を持ち、ロシアの民俗舞踊の要素を取り入れた祝祭的な音楽となっています。
本作は、ボロディンの独創性と創造力を感じさせる名曲で、ロシア音楽の発展に大きな影響を与えました。
ロシアの広大な自然や歴史、そして人々の生命力を感じたい方におすすめの1曲です。
小組曲より 第1曲、第2曲、第6曲Alexander Borodin

ロシア国民楽派を代表する作曲家の一人として知られるアレクサンドル・ボロディン。
化学者としての一面も持つボロディンの音楽は、深い叙情性と豊かな調和に満ちています。
『小組曲』は、ピアノのための小品集で、各曲に独特の雰囲気が漂います。
静謐な「尼僧院にて」、軽快な「間奏曲」、情熱的な「セレナード」と、聴く人の想像力をかき立てる作品群です。
1885年8月末、ヴァイマルでリストによって演奏され、絶賛されたというエピソードも。
ロシアの民族性と西欧の洗練された技法が融合した、ボロディンの才能が光る珠玉の小品集をぜひお楽しみください。
弦楽四重奏曲 第2番より第4楽章Alexander Borodin

1833年生まれのアレクサンドル・ボロディンは、音楽家であり科学者としても活躍しました。
サンクトペテルブルク大学の医学部を卒業し、化学の教授として勤めながら音楽活動を続けました。
ボロディンの代表作の一つである弦楽四重奏曲は、妻への深い愛情を表現した作品です。
特に第4楽章は、情熱的でありながら繊細な旋律が特徴的です。
ボロディンの音楽は、ロシア国民楽派の一員として民謡を取り入れつつ、独自の和声法を用いて発展させました。
本作は、クラシック音楽ファンだけでなく、ロマンティックな音楽を好む方々にもおすすめです。
弦楽四重奏曲第1番イ長調 第1楽章 Moderato – AllegroAlexander Borodin

この『弦楽四重奏曲第1番イ長調』は、アレクサンドル・ボロディンの室内楽作品の中でも重要な位置を占めています。
第1楽章は、穏やかな導入から活気があるアレグロへと展開し、豊かなメロディーと和声が特徴的です。
ロシア国民楽派の民族的要素と西欧の古典的な形式美を見事に融合させた本作は、ボロディンの音楽への情熱が詰まった逸品といえるでしょう。
クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方、そして多忙な日々の中で素晴らしい作品を生み出したボロディンの創造力に触れたい方におすすめの1曲です。
弦楽四重奏曲第1番イ長調 第2楽章 Andante con moto.Alexander Borodin

ロシア5人組の1人とされるアレクサンドル・ボロディンは、本職が化学者という異色の経歴を持つ作曲家です。
1833年生まれのボロディンは、サンクトペテルブルク大学医学部を最優秀で卒業し、後に同大学の教授として勤めました。
音楽は趣味として取り組み、日曜作曲家と自称するほどでした。
この曲は1874年から1879年にかけて作曲され、ベートーヴェンの影響を受けつつも、ボロディンらしいの豊かな旋律美が際立っています。
抒情的で穏やかな雰囲気を持ち、各楽器が対話的に旋律を受け渡す構成が特徴的です。
ロシア民族音楽と西洋の古典的形式が融合した本作は、クラシック音楽愛好家はもちろん、多忙な日々に癒やしを求める方にもおすすめの1曲です。
弦楽四重奏曲第1番イ長調第4楽章 Andante – Allegro risolutoAlexander Borodin

19世紀ロシアを代表する作曲家アレクサンドル・ボロディンが手掛けた室内楽の名作をご紹介します。
化学者として名をはせながら音楽活動も続けていたボロディンが、1879年に完成させた意欲作です。
全4楽章から成るこの曲は、ロシア民族音楽の要素を巧みに織り交ぜつつ、西洋クラシック音楽の形式美とも見事に調和しています。
静謐な導入部から力強く展開する本作は、ボロディンならではの叙情性と豊かな調和が光る傑作といえるでしょう。
この楽曲は、クラシック音楽ファンはもちろん、ロシア音楽に興味のある方にもおすすめです。
海Alexander Borodin

『弦楽四重奏曲第2番 ニ長調』や『歌劇「イーゴリ公」だったん人の踊り』などオーケストラや弦楽器の作品が有名なアレクサンドル・ボロディンですが、素晴らしい歌曲も残しています。
ロシアの化学者であり作曲家でもあったボロディンは、1870年に歌曲『海』を作曲しました。
この曲は、ピアノ伴奏付きの独唱曲で、海の広大さや深遠さを表現しています。
ロマン派音楽の特徴である感情が豊かな旋律が印象的で、聴く者の心に静かな感動を呼び起こします。
本作は、ボロディンの内面的な感情や自然観を垣間見られる貴重な作品です。
クラシック音楽に親しみたい方や、自然の美しさを音楽で感じたい方におすすめの1曲です。
弦楽四重奏曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンが作曲した弦楽四重奏の中でも屈指の名曲です。
叙情美をたたえて人気の高い「夜想曲」で有名な『弦楽四重奏曲第2番 ニ長調』はよく演奏されており、全楽章の中では3番が有名ですが、本1楽章も思わず恋してしまうような甘いメロディとはかなさがある名楽章です。
チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンに受け継いで、各楽器の掛け合いもあり演奏する側も非常にやりがいがある曲です。
ボロディンが妻エカテリーナ・セルゲイエヴナ・プロトポポーヴァに愛を告白した20周年の記念に作曲されたものであるというエピソードがあり、愛に満ちた素晴らしい弦楽四重奏曲です。
交響詩「中央アジアの草原にて」Alexander Borodin

『歌劇「イーゴリ公」より、だったん人の踊り』と並び、アレクサンドル・ボロディンの管弦楽作品では有名な曲です。
随所にボロディンやロシアらしさを感じる名曲で、単一楽章で超絶技巧もなく絵画的に美しく演奏しやすいため、オーケストラの演奏者、リスナーともに入門曲としてもぴったりな曲です。
1880年、ロシア皇帝アレクサンドル2世は即位25周年を迎え、これを記念してロシア各地で多くの祝賀行事が催されていました。
その中で活人画の伴奏音楽の依頼があり、作曲したのがこの『交響詩「中央アジアの草原にて」』です。
クラリネットが主題を歌い、ホルン、イングリッシュホルンと歌い継がれていきます。
全般的に静かな曲想で、あまりの美しさに涙する方も多いはず。
最後のフルートソロが終わるとき、何か終わってほしくない言葉にならない感情が込み上げてきますね。
交響曲 第3番Alexander Borodin

ロシアの重要な国民主義的作曲家と称されるアレクサンドル・ポルフィリエヴィチ・ボロディンは、音楽と科学の両分野で卓越した才能を発揮しました。
1833年生まれのボロディンは、サンクトペテルブルク大学の医学部を最優秀で卒業し、化学の教授として勤めながら、「日曜作曲家」を自称して音楽活動しました。
本作はボロディンの未完成の遺作で、1882年に作曲が開始されました。
ボロディンの死後、友人のアレクサンドル・グラズノフが補完し、1888年に公開されました。
ロシアの民謡を取り入れた洗練されたオーケストレーションで知られる本作は、ボロディンの音楽的才能と文化的背景が色濃く反映されています。
ロシアの風景の哀愁を表現した本作は、クラシック音楽ファンだけでなく、ロシア文化に興味のある方にもおすすめです。
アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
ピアノ五重奏曲 ハ短調Alexander Borodin

19世紀ロシアの国民主義的作曲家、化学者として知られるアレクサンドル・ボロディン。
1862年のイタリア滞在中に作曲された『ピアノ五重奏曲 ハ短調』は、彼の若き日の才能が光る初期の代表作です。
この作品は、スラブ風の情緒的な旋律とロマンティックな表現力が見事に融合した室内楽曲。
ピアノと弦楽器のために書かれた本作は、ボロディン音楽の中でも際立った繊細さと感情の深さをたたえています。
本作を通して、彼の創造した美しく情熱的な音楽世界を堪能できるでしょう。
小組曲 Op.1 第3曲「マズルカ(素朴なマズルカ)」Alexander Borodin

『イーゴリ公』や『中央アジアの草原にて』など、ロシア音楽の傑作を生み出したロシア国民楽派の作曲家、アレクサンドル・ボロディン。
彼が遺した作品には、ロシアの民族音楽の要素が色濃く表れています。
1885年に発表された『小組曲 Op.1』に収められた『素朴なマズルカ』は、ポーランドに由来する舞曲をロシア風にアレンジした軽快な曲調が魅力。
舞踏会の情景を思い描きながら楽しめるこの作品は、ロマンティックな雰囲気がぜひとも演奏していただきたいピアノ曲です。
弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin

叙情美があふれる名曲として知られるこの弦楽四重奏は、恋に落ちたかのような甘美なメロディと儚さが魅力です。
チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンへと受け継がれる旋律、各楽器の掛け合いが聴きどころ。
演奏する側にとっても非常にやりがいのある曲といえるでしょう。
1881年7月に着手し9月に完成という異例の速さで書き上げられたこの作品には、愛に満ちた温かな響きが溢れています。
美しい旋律と豊かな表現力を味わいたい方におすすめの一曲です。
変化のない主題によるパラフレーズ 第3曲「葬送行進曲」Alexander Borodin

ロシアが生んだ19世紀の偉大な作曲家のひとり、アレクサンドル・ボロディン。
彼は、医師や化学者としての本業の傍ら音楽活動も行い、ロシアの伝統的な民謡の旋律をクラシック音楽に取り入れました。
『変化のない主題によるパラフレーズ』は、ボロディンが仲間の作曲家たちと共同で手がけたユニークな作品集です。
その第3曲『葬送行進曲』は、ボロディンならではのユーモアと創造性にあふれた、哀愁ただよう旋律と行進曲風のリズムが味わい深い1曲です。
本作の演奏や鑑賞を通じて、19世紀後半のロシア音楽界の息吹を感じてみてはいかがでしょうか?
小組曲 Op.1 第2曲「間奏曲」Alexander Borodin

ロシア民謡への深い愛情と化学者としての鋭い観察眼を持ち合わせていたアレクサンドル・ボロディン。
そんな彼が作曲した曲集『小組曲 Op.1』の中の1曲である『間奏曲』は、若い女性の愛を小さな詩に託したピアノ曲集のなかの1曲です。
ゆったりとしたテンポで奏でられる優雅なメロディからは、華やかな社交界への憧れや想像が感じ取れ、繊細な感情表現と美しい旋律が聴く人の心を捉えて離しません。
作曲家としての個性が色濃く反映された本作は、ロマンティックな美学と感情が結びついた秀逸な作品といえるでしょう。
小組曲 Op.1 第5曲「夢想」Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンは、化学者、医師として活動する傍ら、ロシア民謡をこよなく愛し、それをヒントにした作品を数多く残しました。
彼の代表作のピアノ小品『小組曲 Op.1』の第5曲『夢想』は、繊細で叙情的なメロディから生まれる夢の中のような幻想的な雰囲気が魅力的な作品。
ボロディンの豊かな感性とロシア音楽らしい美しさが詰まった本作は、ロシア音楽の魅力を存分に味わいたい方や、叙情的な音楽が好きな方にぜひお楽しみいただきたい名曲です。
小組曲 Op.1 第6曲「セレナード」Alexander Borodin

ロシアの国民的作曲家アレクサンドル・ボロディンは、化学者という本業の傍ら、情熱的な音楽活動を展開しました。
彼の室内楽作品『小組曲 Op.1』の中でも第6曲目『セレナーデ』は、「ある若い娘の愛の夢想」をテーマとする優美なメロディが印象的な1曲。
ロマンティックな旋律から、淡い恋心に思いをはせる乙女の姿が浮かび上がるようです。
穏やかな曲調の中にも、豊かな感情表現が込められた本作は、若き日の甘酸っぱい思い出を懐かしむ人や、夢見るように恋をするすべての人にオススメしたい1曲です。
小組曲より 第7曲Alexander Borodin

小組曲(Petite Suite)より 第7曲:夜想曲(Nocturne)- アンダンティーノ、副題:少女は満ち足りた愛によって眠りに就く。
この小組曲には「ある若い娘の愛の小詩」という副題が添えられ各曲ごとにも副題があります。
ピアノ演奏はイネス・サバティーニさん。
ピアノ三重奏曲 ニ長調より第1楽章Alexander Borodin

ピアノ三重奏曲 ニ長調より第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ。
第2楽章:ロマンス – アンダンテ、第3楽章:インテルメッツォ – テンポ・ディ・メヌエット、と続きますが、終楽章は現存してません。
演奏は、レイチェルさん、ジェシカさん、バドさんです。
ピアノ五重奏曲 ハ短調より第1楽章Alexander Borodin

ピアノ五重奏曲 ハ短調より、第1楽章:アンダンテ。
演奏はレオニード・ツリーさんのピアノとマイアミ弦楽四重奏団、ヴァイオリン:イヴァン・チャンさん、キャシーMengロビンソンさん、ヴィオラ:チャウンシー・パターソンさん、チェロ:キース・ロビンソンさん。
アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(31〜40)
ピアノ五重奏曲 ハ短調より第2楽章Alexander Borodin

ピアノ五重奏曲 ハ短調より、第2楽章:スケルツォ。
演奏は、ピアノ:ニル・ソーレBachsさん、ヴァイオリン:クララ・ガリーガ・トラウゴットさん、ポルRisvanogluコリャードさん、ヴィオラ:ジョルディFreixa Ginerさん、チェロ:エマ・サルスエラ・カストロさん。
ピアノ五重奏曲 ハ短調より第3楽章Alexander Borodin

ピアノ五重奏曲 ハ短調より、第3楽章:フィナーレ。
演奏は、カタリーナPipovic MisicさんのピアノとAmernet弦楽四重奏団、ヴァイオリン:ミーシャVitensonさん、フランツFelklさん、ヴィオラ:マイケル・クローツさん、チェロ:ジェイソン・キャロウェイさん。
交響曲 第2番より第2楽章Alexander Borodin

交響曲 第2番 ロ短調より第2楽章:スケルツォ – プレスティッシモ、トリオ – アレグレット。
演奏はメキシコ国立自治大学フィルハーモニー管弦楽団、大学のオケと思いますが学生だけではなく教授のような方も見受けられます。
指揮はパブロ・バレーラさん。
交響曲 第2番より第3楽章Alexander Borodin

交響曲 第2番 ロ短調より第3楽章:アンダンテ。
1877年に初演されましたが成功まで至らずボロディンはその後に手を加え1879年再初演となりました。
レバノン交響楽団の演奏、指揮はガロAvessianさん。
ベイルート・セントジョセフ大学の教会での模様です。
小組曲より 第4曲Alexander Borodin

小組曲(Petite Suite)より 第4曲:マズルカ(Mazurka)- アレグレット。
ボロディンは、ベルギーのアントワープで催された演奏会に招待されたお礼に、この小組曲をメルシー・アルジャント伯爵夫人に献呈したそうです。
ピアノ演奏はジョセフ・スミスさん。
弦楽三重奏のためのアンダンティーノ ト短調Alexander Borodin

弦楽三重奏のためのアンダンティーノ ト短調。
ボロディン1855年の作品です。
演奏はイマラ・ウィザースプーンさんとカティアTesarczykさんのヴァイオリン、マドレーヌ・シェアードさんのチェロ。
アルタリア室内楽学校の生徒さんかと思われます。
弦楽六重奏曲 ニ短調Alexander Borodin

弦楽六重奏曲 ニ短調。
第1楽章:アレグロ、第2楽章:アンダンテ。
演奏は、ヴァイオリン:ビン・チャオさん、ジョルジュ・テイシェイラさん、ヴィオラ:ルー・ジャンさん、レオノール・ブラガ・サントスさん、チェロ:Varoujan Bartikianさん、マルコ・ぺレイラさん。
弦楽四重奏曲 第2番より第2楽章Alexander Borodin

弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調より、第2楽章:スケルツォ、アレグロ。
マコンド・チェンバー・プレイヤーズの演奏。
ヴァイオリン:アンドレイ・バラノフさん、ホセ・ ロメロさん、ヴィオラ:ラウール・ガルシアさん、チェロ:フランシスコ・ヴィラさんです。
眠れる王女Alexander Borodin

歌曲集より、眠れる王女(The Sleeping Princess)。
ボロディン34歳1867年の作品で、歌詞はボロディン自身の作詞です。
演奏はサーシャGutiérrezさんのソプラノ独唱、ピアノはダニエル・ムニョスさん。
映像はコロンビア・ボゴタのコロンビア国立博物館。
美しい乙女は私に愛想を尽かしたAlexander Borodin

歌曲集より、美しいおとめは私に愛想を尽かした(The pretty girl no longer loves me)。
ヘンク・ネヴェンさんのバリトン独唱、チェロ:ヤン・バスティアン・ネヴェンさん、ピアノ:トーマスBeijerさんです。
チェロ・ビエンナーレ・アムステルダムの模様。
アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(41〜50)
オペラ「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」Alexander Borodin

19世紀に活躍し、ロシア5人組の1人としてロシア民族主義音楽をけん引したアレクサンドル・ボロディン。
オペラ『イーゴリ公』のなかの1曲『ダッタン人の踊り』は、民族色豊かな旋律とリズムで多くの人々を魅了してきたクラシック界の名曲です。
劇中のポロヴェツ人たちの踊りは、力強さの中にも流麗さを感じさせ、コンチャック王への賛美と畏敬の念が込められています。
民族音楽の魅力を十分に味わえる本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、初めてクラシックに触れる人にもオススメの名曲です。
ピアノ三重奏曲 ニ長調Alexander Borodin

19世紀ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンの作品には、ロシアの民謡の影響を受けたメロディアスでロマンティックな特徴があります。
『ピアノ三重奏曲 ニ長調』は、ボロディンが残した未完の室内楽作品の一つ。
各楽章は異なる情感と音楽的表現を見せており、彼の音楽的才能と科学者としての職業にもかかわらず音楽への深い情熱を持ち続けた生涯を反映しています。
本作は、ピアノ三重奏曲という編成の重要な作品の一つとして、室内楽を愛好する演奏者や聴衆にオススメです。
小組曲 Op.1 第4曲「マズルカ」Alexander Borodin

化学者として活動する傍ら、作曲家としても多くの秀逸な作品を遺したロシア音楽の作曲家、アレクサンドル・ボロディンは、ムソルグスキーやバラキレフらとともに「ロシア5人組」の一員として活躍しました。
短い時間の中で書かれた彼のピアノ作品集『小組曲 Op.1』に収録されている『マズルカ』は、ロシアの風土を感じさせる情緒あふれるメロディが印象的な楽曲。
彼ならではのクリエイティビティと独自の音楽言語を反映した本作は、聴く人の心に深い感動をもたらすでしょう。
小組曲 Op.1 第7曲「ノクターン」Alexander Borodin

かつて帝政ロシアの作曲家として活躍したアレクサンドル・ボロディンの作品『小組曲 Op.1』の第7曲目『ノクターン』は、聴く者の心に染み入る美しい旋律が印象的な1曲。
科学者としても著名だったボロディンならではの繊細な感性で紡ぎだされたこの曲は、恋する乙女の幸せに満ちた気持ちを表現しているとされています。
穏やかに流れるメロディは、まるで恋人を思う乙女の心の機微をそっと描写しているかのよう。
ロシア民謡に深い愛情を注いでいたボロディンの才能が存分に発揮された1曲といえるでしょう。
弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調Alexander Borodin

科学者、医者を本業としつつも、19世紀を代表する名曲を数々手掛けているアレクサンダー・ボロディン。
そんな彼が自身の妻にささげるために、書き上げたのが『弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調』です。
ソナタ形式の第1楽章からスタートし、第2楽章は歌形式へ、そしてメインテーマを経てフィナーレへ向かっていく構成に仕上がっています。
全体的にロマンチックで優雅な雰囲気が漂っていることから、アレクサンダー・ボロディンの妻への深い愛を感じられます。
弦楽四重奏曲第2番3楽章「夜想曲」Alexander Borodin

ボロディンは「ロシア五人組」と呼ばれる、19世紀後半のロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志した作曲家集団の一人でした。
彼はプロ作曲家ではなく陸軍病院に勤務する化学者でしたが、情緒的な名作を残しています。
この曲も、弦楽器の豊潤な響きが特徴的です。
情緒的で美しい旋律をチェロが歌い、それをヴァイオリンが受けてまたまた切々と奏していきます。
ボロディンは、妻に愛を告白した20周年の記念としてこの曲を奥さんにささげています。
歌劇「イーゴリ公」より韃靼人の踊りAlexander Borodin

この曲は、ロシアの叙事詩『イーゴリ軍記』に基づきロシアの作曲家ボロディンが書き上げた歌劇『イーゴリ公』の第2幕の曲であり、遊牧民族ポロヴェツ人の捕虜となったイーゴリ公とその息子ヴラジーミルに対し、敵将コンチャック・ハーンが宴席を設けて彼らをもてなす、その宴の華やかな歌と踊りのシーンを描いています。
木管楽器やハープのメロディーが印象的ですよね。
オペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」Alexander Borodin

ロシアの作曲家ボロディンの曲の中で、最も人気があり、単独で演奏されることが多い曲です。
また、吹奏楽に編曲されていることから、吹奏楽コンクールの自由曲として採用されることが多い曲でもあります。
オーボエの美しい旋律が印象的です。
交響曲第2番Alexander Borodin

ボロディンはロシア出身の作曲家であるが、音楽の専門的な指導は受けておらず、アマチュアの作曲家だったと言える。
この交響曲第二番は1876年に完成しており、ブラームスの交響曲第一番と同じ年である。
この曲の特徴は単純明快なことであり、複雑な部分が一つもなく、どこを取っても親しみやすいメロディーにわかりやすいハーモニーがついている構成となっている。
イーゴリ公より「ダッタン人の踊り」Alexander Borodin

現代では「ポーロヴェツ人の踊り」とも言われる、カバーやCMで有名なボロディンの曲。
もとはオペラの作品です。
中央アジアを髣髴(ほうふつ)とさせるエキゾチックなメロディや、ダンスのリズムが楽しい1曲。
ちなみにボロディンの本職は科学者です。