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ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽
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ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽

かつてその肖像画がフランスの10フラン札にもなったロマン派の巨匠、ルイ・エクトル・ベルリオーズ。

ベルリオーズの生み出した楽曲には『幻想交響曲』を筆頭に、さまざまな文学作品に影響を受けて作られたものがあります。

また、楽器編成の大規模な拡張や、色彩的な管弦楽法によってロマン派音楽の動向を先取った作曲家でもあり、今回はそんなベルリオーズの原点となった作品を楽章ごとにもわけてリスト化してみました。

ぜひお聞きいただけたらと思います。

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)

幻想交響曲より第2楽章Louis Hector Berlioz

ベルリオーズ : 幻想交響曲 第2楽章 舞踏会
幻想交響曲より第2楽章Louis Hector Berlioz

エクトル・ベルリオーズを代表とする交響曲「幻想交響曲(Symphonie fantastique)作品14より、第2楽章:舞踏会(Un bal)」。

ベルリオーズはシェイクスピア劇団の女優ハリエット・スミスソンに恋をしますが思いは通じずその体験がこの交響曲の元になっています。

この曲はその2楽章にあたり、舞踏会という表題あり、プログラムノートにも『とある舞踏会の華やかなざわめきの中で、彼は再び愛する人に巡り会う』とあり、とても華やかな恋のワルツとなっています。

交響曲「イタリアのハロルド」より第4楽章Louis Hector Berlioz

Mvt. 4.1 – Orgy of the Brigands from “Harold in Italy” by Berlioz 1/2
交響曲「イタリアのハロルド」より第4楽章Louis Hector Berlioz

ルイ・エクトル・ベルリオーズの代表作の一つである交響曲から、最終楽章を取り上げます。

ここでは、山賊たちの饗宴が描かれており、激しいリズムと情熱的な旋律が特徴です。

独奏ヴィオラが象徴的に主人公を表現し、オーケストラ全体で荒々しい情景を生み出しています。

1834年11月にパリ音楽院ホールで初演された本作は、ロマン派音楽の革新性を示す重要な作品となりました。

クラシック音楽の新しい可能性を感じたい方や、音楽で物語を体験したい方におすすめです。

壮大な音楽世界に没頭したい時、ぜひ聴いてみてください。

レクイエムより第9曲:サンクトゥスLouis Hector Berlioz

Sanctus – Requiem Berlioz / Enrique Pina – Coro Catedral Santo Domingo – Dir. Fernando Herrera
レクイエムより第9曲:サンクトゥスLouis Hector Berlioz

ロマン派音楽の革新者として知られるエクトル・ベルリオーズが手掛けた『レクイエム』の一部である本作。

神聖な雰囲気を醸し出す美しいテナーソロと、荘厳な合唱が特徴的です。

「聖なるかな」という歌詞が繰り返され、神への深い畏敬の念が表現されています。

1,000人以上の合唱団員を要するなど、その規模の大きさも圧巻。

ベルリオーズならではの繊細な管楽器の使用や、突如現れる力強い打楽器が印象的で、聴く者を荘厳な音楽世界へと誘います。

宗教音楽に興味がある方や、ロマン派音楽の真髄を味わいたい方にぜひお勧めしたい一曲です。

「ファウストの劫罰」 より「ラコッツィ行進曲」Louis Hector Berlioz

「ファウストの劫罰」 より「ラコッツィ行進曲」 Rákóczi March 2006
「ファウストの劫罰」 より「ラコッツィ行進曲」Louis Hector Berlioz

ハンガリーの民族的な英雄にちなんだ行進曲が、フランスのロマン派を代表する作曲家エクトル・ベルリオーズの手によって壮大な管弦楽曲へと生まれ変わりました。

力強い金管楽器の響きと、勇ましい行進のリズムが特徴的で、聴く者の心を熱くさせます。

1846年、ペストでの初演時には聴衆を熱狂させ、その後も多くの人々を魅了し続けています。

民族の誇りと情熱を音楽で表現した本作は、クラシック音楽に興味のある方はもちろん、壮大な音楽体験を求める全ての人におすすめです。

テ・デウムより第1曲:賛歌Louis Hector Berlioz

ベルリオーズ 『テ・デウム』 第1曲 賛歌 テ・デウム 神なる御身を
テ・デウムより第1曲:賛歌Louis Hector Berlioz

神への賛美を壮大に表現した作品です。

大編成のオーケストラと合唱が織りなす荘厳な響きは圧巻で、聴く者を畏怖の念で包み込みます。

力強いオーケストレーションと合唱の見事な融合が、神の栄光を雄弁に物語っています。

1855年4月にパリで初演された際は、600人以上の児童合唱団も加わり、その規模の大きさに観客は驚嘆したそうです。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、宗教音楽の魅力に触れたい方にもおすすめの一曲です。

本作の壮大なスケールと情熱的な表現は、きっと心に残る体験となるでしょう。

レクイエムより第1曲:レクイエムとキリエLouis Hector Berlioz

ルイ・エクトル・ベルリオーズの『レクイエム』から初めての楽章を紹介します。

1837年12月に壮大な演奏会で初演されたこの曲は、死者への祈りを荘厳に表現しています。

オーケストラと合唱が織りなす深い響きは、神への慈悲を求める人々の叫びを感じさせます。

400人もの演奏者を使った大規模な編成で、教会の空間全体を音で満たす工夫がされています。

ベルリオーズらしい劇的な音楽表現は、死後の世界や神の裁きをテーマにした厳粛な雰囲気を醸し出しています。

クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方にお勧めの一曲です。

序曲「ローマの謝肉祭」Louis Hector Berlioz

ベルリオーズ作曲 序曲「ローマの謝肉祭」
序曲「ローマの謝肉祭」Louis Hector Berlioz

ロマン派音楽の傑作として知られるこの序曲は、祝祭的な雰囲気と華麗なオーケストレーションが特徴です。

聴衆を魅了する美しいコル・アンギレのメロディと、サルタレッロの軽快なリズムが印象的です。

1844年に初演された本作は、ローマの謝肉祭の情景を見事に描き出し、大きな賞賛を得ました。

オーケストラの色彩が豊かな響きと、ダイナミックな展開が楽しめる作品で、クラシック音楽を身近に感じたい方や、祝祭的な雰囲気を味わいたい方におすすめです。

歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」より序曲Louis Hector Berlioz

フランス・ロマン派の巨匠による華麗な序曲です。

大胆な管弦楽法と情熱的な旋律が聴く人を魅了します。

イタリアの彫金師チェッリーニの人生を描いたオペラの幕開けを飾る本作は、芸術家の闘いや英雄的な個性を壮大に表現しています。

1838年に初演された際は不評でしたが、その後演奏会用として独立し高く評価されるようになりました。

豊かな音響と劇的な展開が特徴で、ロマン派音楽の醍醐味を堪能できます。

クラシック音楽の醍醐味を味わいたい方や、壮大な音楽ドラマを体験したい方におすすめの一曲です。

幻想交響曲より第1楽章Louis Hector Berlioz

『幻想交響曲(Symphonie fantastique)作品14より、第1楽章:夢、情熱(Rêveries, Passions)』です。

本曲はエクトル・ベルリオーズ1830年に作曲した最初の交響曲で、わずか26歳のときに完成しました。

ベルリオーズ自らの恋愛と失恋体験をもとに幻覚的、幻想的な世界を表現しています。

作曲した1830年の12月5日にパリ音楽院で、ベルリオーズの友人であった指揮者フランソワ・アブネックの指揮により初演され好評を受け、今の評価に繋がっている名曲です。

レクイエムより第2曲:怒りの日、妙なるラッパLouis Hector Berlioz

ロマン派音楽を代表する作曲家の壮大な宗教作品から、迫力がある一曲をご紹介します。

1837年に初演された本作は、終末の審判の日を劇的に表現しています。

まるで地球が揺れ動くかのような激しさで、4つの金管楽器群とティンパニが織りなす音の洪水が聴く者を圧倒します。

400人以上の演奏者による初演は、当時のパリで大きな反響を呼びました。

神の怒りと人間の弱さを描いたこの曲は、音楽を通じて死後の世界への思索を深めたい方におすすめです。

革新的なオーケストレーションと深い宗教的情熱が織りなす音楽体験をぜひ。

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)

レクイエムより第6曲:涙ながらの日Louis Hector Berlioz

ベルリオーズ 『レクイエム』 第6曲 涙ながらの日(ラクリモーサ)
レクイエムより第6曲:涙ながらの日Louis Hector Berlioz

涙ながらの日が来たる時、灰から蘇る人々を描いた名曲です。

エクトル・ベルリオーズの『レクイエム』の中でも際立つ作品で、死者への哀悼と神への慈悲を求める祈りが込められています。

大規模な編成による荘厳な響きと、合唱とオーケストラの見事な調和が特徴的です。

1838年の初演時には400人以上の演奏者が参加し、聴衆に深い感動を与えました。

死と向き合い希望を見出そうとする人々の心に寄り添う本作は、人生の意味を考える方々におすすめです。

交響曲「イタリアのハロルド」より第1楽章Louis Hector Berlioz

ソロ・ヴィオラとオーケストラの協演を中心に据えた作品です。

ヴィオラが奏でる「ハロルドの主題」が印象的で、オーケストラと交替しながら進行していきます。

イタリアの山々を背景に、憂愁と幸福が交錯する主人公の心情が見事に表現されています。

緩やかな序奏から始まり、活気に満ちたアレグロへと展開するソナタ形式を採用しており、ヴィオラとオーケストラの対話が聴きどころです。

ロマン派音楽に興味がある方や、ヴィオラの魅力を堪能したい方におすすめの一曲となっています。

夢とカプリッチョLouis Hector Berlioz

BERLIOZ Rêverie et Caprice | A.Dumay, RAI Torino, E.Tchakarov | video 1985 ®
夢とカプリッチョLouis Hector Berlioz

エクトル・ベルリオーズの唯一のヴァイオリン独奏用楽曲として知られる本作。

もともとオペラ『ベンヴェヌート・チェリーニ』の一部として構想されましたが、後にヴァイオリンと管弦楽のために編曲されました。

叙情的なアダージョ主題から始まり、情熱的なコーダで締めくくられる2部形式の構成が特徴です。

1841年に出版され、1842年2月1日にパリで初演されました。

ヴァイオリンの技巧を存分に引き出す華麗なフレーズが随所に見られ、ロマン派音楽の魅力が凝縮された一曲です。

ヴァイオリン音楽に興味がある方や、ロマン派音楽の新たな一面を発見したい方におすすめの作品です。

序曲『ウェイヴァリー 』作品1Louis Hector Berlioz

エクトル・ベルリオーズの作品の中でも原点となる楽曲です。

ウォルター・スコットの小説に着想を得て作られたこの序曲は、ダイナミックな音楽表現で物語の世界観を見事に描き出しています。

大胆なオーケストレーションと劇的な展開が特徴で、若き日のベルリオーズの才能が光る一曲となっています。

1828年5月に初演された際には、賛否両論の反応がありましたが、現在ではベルリオーズの初期の重要作品として高く評価されています。

ロマン派音楽に興味がある方や、文学作品と音楽の関係性に関心がある方におすすめの曲です。

葬送と勝利の大交響曲より第1楽章Louis Hector Berlioz

Grande symphonie funebre et triomphale 3. Apotheose : Louis Hector Berlioz(葬送と勝利の交響曲3/ベルリオーズ)
葬送と勝利の大交響曲より第1楽章Louis Hector Berlioz

フランス革命とナポレオン戦争の英雄たちへの鎮魂と賞賛を込めた壮大な作品です。

全3楽章で構成され、悲哀と勝利の両方を描き出しています。

第1楽章の荘厳な葬送行進曲は、小太鼓のリズムから始まり金管楽器が応じる形で展開します。

第2楽章では、テナー・トロンボーンの独奏が印象的です。

最後の楽章は、華やかなファンファーレと合唱が加わり、勝利を祝う祝祭的な音楽となっています。

ロマン派音楽の特徴が色濃く反映された本作は、大規模なオーケストラ編成による迫力がある音楽表現が魅力です。

フランス革命期の音楽に興味がある方や、壮大な管弦楽曲を楽しみたい方におすすめの1曲です。

劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第2部よりLouis Hector Berlioz

シェイクスピアの悲劇を音楽で描く、革新的な交響曲です。

オーケストラのみで構成される第2部は、ロメオの孤独やキャピュレット家の饗宴を鮮やかに表現します。

エクトル・ベルリオーズは1839年にこの作品を完成させ、従来のオペラ的手法を超えた音楽表現を追求しました。

特に「愛のシーン」では、歌唱ではなく器楽のみで二人の愛情を描写する斬新な試みがなされています。

ロマン派音楽に新風を吹き込んだ本作は、クラシック音楽の新たな可能性を感じたい方におすすめです。

レクイエムより第10曲:アニュス・デイLouis Hector Berlioz

ルイ・エクトル・ベルリオーズの『レクイエム』より第10曲は、深い祈りと慰めに満ちた宗教音楽の傑作です。

神の慈悲を求める歌詞と、静謐で荘厳な音楽が見事に調和しています。

1837年に作曲されたこの曲は、オーケストラと合唱の繊細な対話が特徴的で、聴く人の心に強く訴えかけます。

死者の魂の安息を願う普遍的なテーマは、宗教を超えて多くの人々の共感を呼ぶでしょう。

心に慰めを求める方や、荘厳な宗教音楽に興味がある方におすすめの一曲です。

幻想交響曲より第4楽章Louis Hector Berlioz

Berlioz: “Symphonie Fantastique” : 4th Mvt.- Leonard Bernstein
幻想交響曲より第4楽章Louis Hector Berlioz

『幻想交響曲(Symphonie fantastique)作品14より、第4楽章:断頭台への行進(Marche au supplice)』です。

本曲はエクトル・ベルリオーズを代表とする交響曲で、その4楽章です。

初演は1830年にベルリオーズの友人フランソワ・アブネックの指揮で行われました。

1845年版のプログラムでは幻想での彼女を殺害し、死刑を宣告され、断頭台へ引かれて、その観客の行列の様子を描いています。

また、初演当時から人気の楽章で、本楽章はアンコールを求められ、もう一度演奏されました。

幻想交響曲より第5楽章Louis Hector Berlioz

Berlioz, symphonie fantastique (finale), par Sir john eliot Gardiner
幻想交響曲より第5楽章Louis Hector Berlioz

『幻想交響曲(Symphonie fantastique)作品14より、第5楽章:魔女の夜宴の夢(Songe d’une nuit du Sabbat)』です。

本楽曲の最終楽章で、第5楽章では、グレゴリオ聖歌「怒りの日」が主題に用いられています。

曲想は幻想とつくくらい重々しく、4楽章で亡くなった主人公である『病的な感受性と激しい想像力に富んだ若い音楽家』の葬儀に集まってくる亡霊の様子を表しています。

特殊奏法として曲の終結部近くでは弓の木部で弦を叩くコル・レーニョ奏法が用いられている楽章であることも有名です。

コル・レーニョ奏法がある代表する楽曲です。

どんな音がするのかは聞いて確かめてみてくださいね!

幻想交響曲より第3楽章Louis Hector Berlioz

H.ベルリオーズ / 幻想交響曲作品14第3楽章(指揮:シルヴァン・カンブルラン)H. Berlioz:Symphonie fantastique op.14(Cond : S.Cambreling)
幻想交響曲より第3楽章Louis Hector Berlioz

『幻想交響曲(Symphonie fantastique)作品14より、第3楽章:野の風景(Scène aux champs)』です。

エクトル・ベルリオーズはこの作品の中で自分が恋に落ちた女性を表す旋律を、さまざまな場面で使用しています。

3楽章はあまり評価が得られなかった楽章で初演の翌年の1831年に大幅に改定されています。

また、この楽章にはロッシーニの『ウィリアム・テル』序曲の第3部のアルプス地方の牧歌や、この楽章の主要旋律はベルリオーズの破棄するつもりだった自作『荘厳ミサ』や他の曲にも使用されているので、お気に入りのフレーズなのでしょうね。

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)

魔王(エクトル・ベルリオーズ編曲)Franz Schubert

深い森の闇を疾走する馬の蹄の音が、オーケストラの迫力がある響きによって鮮やかに描き出されます。

息子の不安げな叫び声、父親の必死の励まし、そして不気味な魔王の誘惑的な囁きが、オーケストラの多彩な音色によって見事に表現されており、聴く者の心を揺さぶります。

1860年頃にベルリオーズが手掛けた編曲版では、フルートが魔王の甘美な誘いを奏で、弦楽器群が馬の疾走感を生み出すなど、原曲の持つ緊張感がより一層引き立てられています。

親子の愛情と死の不可避性という普遍的なテーマを持つ本作は、ドラマチックな展開と豊かな音楽表現により、物語性のある音楽作品を求める方や、オーケストラ音楽の魅力を存分に味わいたい方にお勧めの一曲です。

レクイエムより第4曲:恐るべき力もてる王Louis Hector Berlioz

レクイエム(Requiem)- 死者のための大ミサ曲(Grande Messe des morts)作品5より、第4曲:恐るべき力もてる王(Rex tremendae)。

合唱:ベルリン・オラトリオクワイア、オーケストラ:ベルリン交響楽団、トーマス・ヘニッヒさんの指揮です。

劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第7部よりLouis Hector Berlioz

劇的交響曲「ロメオとジュリエット(Roméo et Juliette)」第7部:終曲(Finale)。

バス・バリトン(ロレンス神父役)独唱はエフゲニー・ニキーチンさん、オーケストラ&合唱:ロンドン交響楽団&ロンドン交響合唱団、ヴァレリー・ゲルギエフさんの指揮です。

幻想交響曲より第5楽章「魔女の夜宴の夢」Hector Berlioz

Berlioz: Symphonie fantastique – V. (Dream of a Witches’ Sabbath) – London Philharmonic Orchestra
幻想交響曲より第5楽章「魔女の夜宴の夢」Hector Berlioz

エクトル・ベルリオーズが24歳のときに作曲した交響曲の最終楽章。

アヘンの影響下で見る恐ろしい幻覚を描いており、主人公の葬儀に魔女や亡霊、怪物たちが集まる狂乱の宴が繰り広げられます。

不気味で重厚な雰囲気の中、魔物たちの舞踏が描写されるさまは圧巻。

ヴァイオリンの特殊な奏法や重々しい鐘の音が、死と混沌の世界観を見事に表現しています。

ハロウィンパーティー や怖い話をする際の BGM としてぴったり。

ゾクゾクする音楽を楽しみたい方にオススメです。

交響曲「イタリアのハロルド」より第2楽章Louis Hector Berlioz

交響曲「イタリアのハロルド(Harold en Italie)」作品16より、第2楽章:夕べの祈祷を歌う巡礼の行列。

ヴィオラ独奏はフェリッサ・エルナンデスさん、メキシコ・シティー・フィルハーモニック・オーケストラの演奏、指揮はホセ・エリアンさんです。

交響曲「イタリアのハロルド」より第3楽章Louis Hector Berlioz

交響曲「イタリアのハロルド(Harold en Italie)」作品16より、第3楽章:アブルッチの山人がその愛人によせるセレナード。

山人の牧童が奏でる民謡を転用しています。

ヴィオラはチンギスMaemedovさん、メキシコ州立交響楽団と指揮ビルヒリオ・バレさん。

劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第1部よりLouis Hector Berlioz

Hector Berlioz: Roméo et Juliette: Introduction – Codarts Symphony Orchestra
劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第1部よりLouis Hector Berlioz

劇的交響曲「ロメオとジュリエット(Roméo et Juliette)」第1部:序奏(Introduction)より、争い・騒動・領主の仲裁。

この交響曲はシェイクスピアの悲劇を題材にした作品です。

演奏はロッテルダムのコダーツ交響楽団、アリー・ファン・ベークさんの指揮。

劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第3部よりLouis Hector Berlioz

劇的交響曲「ロメオとジュリエット(Roméo et Juliette)」第3部:愛の場面(Scène d’amour)静かに晴れた夜 – キャピュレット家の庭 – 若者たちが、舞踏会の音楽を思い思いに口ずさみ通り過ぎる。

BBC交響楽団の演奏、指揮はエサ – ペッカ・サロネンさん。

序曲「海賊」Louis Hector Berlioz

Hector Berlioz – Le Corsaire Overture, Op. 21
序曲「海賊」Louis Hector Berlioz

序曲「海賊(Le corsaire)」作品21。

ベルリオーズが地中海沿岸の保養地ニースに滞在中、イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロンの物語詩「海賊」に影響を受けて作曲した演奏会用序曲です。

演奏は大阪フィルハーモニー交響楽団、大植英次さんの指揮。

歌劇「ベアトリスとベネディクト」より序曲Louis Hector Berlioz

歌劇「ベアトリスとベネディクト(Béatrice et Bénédict)」より、序曲。

シェイクスピアの戯曲「空騒ぎ」を原作とした2幕からなるオペラで初演は1862年にベルリオーズの指揮によって行われました。

アカデミー室内管弦楽団、ネヴィル・マリナーさんの指揮。

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽(31〜40)

葬送と勝利の大交響曲より第2楽章Louis Hector Berlioz

Berlioz Simphonie Funebre et Triomphale(funeral and triumphal)Э.Юсупов
葬送と勝利の大交響曲より第2楽章Louis Hector Berlioz

葬送と勝利の大交響曲(Grand symphonie funèbre et triomphale)作品15より、第2楽章:追悼(Orasion Funèbre)。

第2楽章は、殆んどテナー・トロンボーンの独奏曲となっています。

演奏はエルキン・ユスポフさんのトロンボーンとロシア中央軍楽隊です。

葬送と勝利の大交響曲より第3楽章Louis Hector Berlioz

葬送と勝利の大交響曲(Grand symphonie funèbre et triomphale)作品15より、第3楽章:アポテオーズ(Apothéose)。

この交響曲は、革命犠牲者を記念碑に改葬する式典のための作品です。

演奏はユタ・オールステート・バンド、サミュエル・ヘイゾさんの指揮。

キリストの幼時Hector Berlioz

Hector Berlioz: Trio “Arrival at Sais” (from “L´Enfance du Christ”, op. 25)
キリストの幼時Hector Berlioz

「幻想交響曲」で知られるフランスのロマン派の作曲家、ベルリオーズが作曲したオラトリオ。

フランス語の歌詞も全てベルリオーズによるもの。

当時偏見や悪意に満ちた酷評に悩んでいたベルリオーズが自身の名前を伏せて発表し、聴衆と批評家が絶賛したので後にベルリオーズは「自分の作品である」と発表し、評価を取り戻しました。

レリオ、あるいは生への復帰より第1曲:漁師Louis Hector Berlioz

ライヴ★ベルリオーズ:幻想交響曲 & レリオ(ポンス指揮:トゥールーズ・キャピトル管ほか)
レリオ、あるいは生への復帰より第1曲:漁師Louis Hector Berlioz

レリオ、あるいは生への復帰(Lélio, ou Le retour à la vie)作品14bより、第1曲:漁師(Le pêcheur)。

この作品は「幻想交響曲」の続編としてベルリオーズの失恋体験を元にしています。

ジョン・アーヴィンさんのテノール、ピアノはリタ・カウフマンさん。

ローマの謝肉祭Hector Berlioz

Berlioz – Le carnaval romain | Jukka-Pekka Saraste | WDR Sinfonieorchester
ローマの謝肉祭Hector Berlioz

ベルリオーズは、ロマン派時代のフランスの作曲家です。

作曲だけではなく、音楽の教科書として使われる「管弦楽法」という名著も残している音楽教育家でもありました。

「ローマの謝肉祭」は、オペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の第2幕の前奏曲です。

劇的物語「ファウストの劫罰」より「ラコッツィ行進曲」Hector Berlioz

「ラコッツィ行進曲」は、もともとハンガリーの民謡で、作曲者は不明です。

ベルリオーズがこの曲を自作「ファウストの劫罰」の中で用いたことで、有名になりました。

「ファウストの劫罰」は、ドイツの作家ゲーテの著書「ファウスト」に基づいた作品。

本作はハンガリーの軍隊行進曲としても使われています。

幻想交響曲 Op.14Hector Berlioz

チョン・ミョンフン指揮 ベルリオーズ 《幻想交響曲》
幻想交響曲 Op.14Hector Berlioz

この曲はベルリオーズが1830年に作曲した最初の交響曲です。

幻想交響曲の特徴は「固定観念」です。

現代では普通のことですが、当時は斬新な発想だったそうです。

この曲には「ある芸術家の生涯の挿話」という表題がつけられています。

彼自身の失恋体験をもとに作られたと言われています。

幻想交響曲第1楽章「夢、情熱」Hector Berlioz

「幻想交響曲」はベルリオーズ自身の失恋に基づいて作った音楽です。

病的な若い音楽家が恋の悩みによる絶望からアヘンの服毒自殺を図りますが、死には至らず、幻想に見たものが音楽的な映像となって現われます。

第1楽章は愛する彼女を思う喜び、情熱、苦しみが描かれています。

悲歌Hector Berlioz

BERLIOZ Tristia | Swedish RC, Mahler CO, C.Abbado | video 2003 ®
悲歌Hector Berlioz

ベルリオーズが作曲した合唱とオーケストラのための作品。

全三楽章からなる。

曲名の通り全体を通して暗く重い雰囲気であるが、垣間見るハーモニーの美しさがまた僅かな希望を感じさせる。

第三曲目の冒頭のコーラスの緊張感が独特で魅力的である。

レリオ、あるいは生への復帰より第4曲:幸福の歌Louis Hector Berlioz

レリオ、あるいは生への復帰(Lélio, ou Le retour à la vie)作品14bより、第4曲:幸福の歌(O mon bonheur, ma vie)。

ベルリオーズは「幻想交響曲」と「レリオ」を続けて演奏するよう指定しています。

マイケル・スパイレスさんのテノール独唱です。

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽(41〜50)

幻想交響曲Hector Berlioz

ベルリオーズ作曲「幻想交響曲」
幻想交響曲Hector Berlioz

ベルリオーズの最初の交響曲です。

愛に絶望してしまった様子を表しているようです。

明るいなかにどこか切なさを感じる冒頭から始まります。

徐々に軽く狂気を感じるような盛り上がりをみせます。

曲の雰囲気が変わることが多く、聴いていて飽きない作品になっています。

おわりに

フランスのロマン派音楽の作曲家エクトル・ベルリオーズをお届けしました。

代表曲である『幻想交響曲』をわずか26歳で完成させ、他の優れた作品も多く残しています。

ベルリオーズは熱き恋愛心と不幸事も多く、イギリスのシェイクスピア劇団の女優ハリエット・スミスソンに恋心を抱き、ピアニストのマリー・モークと出会って破局や『葬送と勝利の大交響曲』を作曲・完成、7月28日に200名の軍楽隊を率いて初演するも劇場を追い出されたり苦労も多い作曲家でした。

作品を聴く際に作曲者の背景を知りながら聞くとまたイメージが変わっていくでしょう。

これからも有名曲だけではなく、作曲家と作品を詳しくなって聴き続けて頂けたら幸いです。

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