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ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽

かつてその肖像画がフランスの10フラン札にもなったロマン派の巨匠、ルイ・エクトル・ベルリオーズ。

ベルリオーズの生み出した楽曲には『幻想交響曲』を筆頭に、さまざまな文学作品に影響を受けて作られたものがあります。

また、楽器編成の大規模な拡張や、色彩的な管弦楽法によってロマン派音楽の動向を先取った作曲家でもあり、今回はそんなベルリオーズの原点となった作品を楽章ごとにもわけてリスト化してみました。

ぜひお聞きいただけたらと思います。

もくじ

ベルリオーズの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

夢とカプリッチョLouis Hector Berlioz

BERLIOZ Rêverie et Caprice | A.Dumay, RAI Torino, E.Tchakarov | video 1985 ®
夢とカプリッチョLouis Hector Berlioz

エクトル・ベルリオーズの唯一のヴァイオリン独奏用楽曲として知られる本作。

もともとオペラ『ベンヴェヌート・チェリーニ』の一部として構想されましたが、後にヴァイオリンと管弦楽のために編曲されました。

叙情的なアダージョ主題から始まり、情熱的なコーダで締めくくられる2部形式の構成が特徴です。

1841年に出版され、1842年2月1日にパリで初演されました。

ヴァイオリンの技巧を存分に引き出す華麗なフレーズが随所に見られ、ロマン派音楽の魅力が凝縮された一曲です。

ヴァイオリン音楽に興味がある方や、ロマン派音楽の新たな一面を発見したい方におすすめの作品です。

序曲『ウェイヴァリー 』作品1Louis Hector Berlioz

エクトル・ベルリオーズの作品の中でも原点となる楽曲です。

ウォルター・スコットの小説に着想を得て作られたこの序曲は、ダイナミックな音楽表現で物語の世界観を見事に描き出しています。

大胆なオーケストレーションと劇的な展開が特徴で、若き日のベルリオーズの才能が光る一曲となっています。

1828年5月に初演された際には、賛否両論の反応がありましたが、現在ではベルリオーズの初期の重要作品として高く評価されています。

ロマン派音楽に興味がある方や、文学作品と音楽の関係性に関心がある方におすすめの曲です。

葬送と勝利の大交響曲より第1楽章Louis Hector Berlioz

Grande symphonie funebre et triomphale 3. Apotheose : Louis Hector Berlioz(葬送と勝利の交響曲3/ベルリオーズ)
葬送と勝利の大交響曲より第1楽章Louis Hector Berlioz

フランス革命とナポレオン戦争の英雄たちへの鎮魂と賞賛を込めた壮大な作品です。

全3楽章で構成され、悲哀と勝利の両方を描き出しています。

第1楽章の荘厳な葬送行進曲は、小太鼓のリズムから始まり金管楽器が応じる形で展開します。

第2楽章では、テナー・トロンボーンの独奏が印象的です。

最後の楽章は、華やかなファンファーレと合唱が加わり、勝利を祝う祝祭的な音楽となっています。

ロマン派音楽の特徴が色濃く反映された本作は、大規模なオーケストラ編成による迫力がある音楽表現が魅力です。

フランス革命期の音楽に興味がある方や、壮大な管弦楽曲を楽しみたい方におすすめの1曲です。

劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第2部よりLouis Hector Berlioz

シェイクスピアの悲劇を音楽で描く、革新的な交響曲です。

オーケストラのみで構成される第2部は、ロメオの孤独やキャピュレット家の饗宴を鮮やかに表現します。

エクトル・ベルリオーズは1839年にこの作品を完成させ、従来のオペラ的手法を超えた音楽表現を追求しました。

特に「愛のシーン」では、歌唱ではなく器楽のみで二人の愛情を描写する斬新な試みがなされています。

ロマン派音楽に新風を吹き込んだ本作は、クラシック音楽の新たな可能性を感じたい方におすすめです。

レクイエムより第10曲:アニュス・デイLouis Hector Berlioz

ルイ・エクトル・ベルリオーズの『レクイエム』より第10曲は、深い祈りと慰めに満ちた宗教音楽の傑作です。

神の慈悲を求める歌詞と、静謐で荘厳な音楽が見事に調和しています。

1837年に作曲されたこの曲は、オーケストラと合唱の繊細な対話が特徴的で、聴く人の心に強く訴えかけます。

死者の魂の安息を願う普遍的なテーマは、宗教を超えて多くの人々の共感を呼ぶでしょう。

心に慰めを求める方や、荘厳な宗教音楽に興味がある方におすすめの一曲です。

幻想交響曲より第4楽章Louis Hector Berlioz

Berlioz: “Symphonie Fantastique” : 4th Mvt.- Leonard Bernstein
幻想交響曲より第4楽章Louis Hector Berlioz

『幻想交響曲(Symphonie fantastique)作品14より、第4楽章:断頭台への行進(Marche au supplice)』です。

本曲はエクトル・ベルリオーズを代表とする交響曲で、その4楽章です。

初演は1830年にベルリオーズの友人フランソワ・アブネックの指揮で行われました。

1845年版のプログラムでは幻想での彼女を殺害し、死刑を宣告され、断頭台へ引かれて、その観客の行列の様子を描いています。

また、初演当時から人気の楽章で、本楽章はアンコールを求められ、もう一度演奏されました。