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アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽

クラシック音楽界で「ロシア5人組」の一人と言われる作曲家、アレクサンドル・ボロディンを紹介します。

さまざまなクラシック作曲家は演奏したり作曲で生計を立てている本業が音楽家であることが多いのですが、ボロディンはサンクトペテルブルク大学の医学部に入り、最優秀で卒業したり、卒業した大学の医学部生化学の助教授、教授として勤めるなど本職は化学者という異例な作曲家です。

日曜作曲家と自称するほどで、化学者としての仕事の間で作曲活動していたため、作品数は多くはないのですが、『だったん人』や『弦楽四重奏曲第2番』など素晴らしい作品も多く残しています。

そんなボロディンの名曲を名演奏とともに各楽章に分けて紹介します。

本職が化学者とは思えない秀逸な作品をぜひお聞きください!

もくじ

アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

弦楽四重奏曲第1番イ長調 第2楽章 Andante con moto.Alexander Borodin

ロシア5人組の1人とされるアレクサンドル・ボロディンは、本職が化学者という異色の経歴を持つ作曲家です。

1833年生まれのボロディンは、サンクトペテルブルク大学医学部を最優秀で卒業し、後に同大学の教授として勤めました。

音楽は趣味として取り組み、日曜作曲家と自称するほどでした。

この曲は1874年から1879年にかけて作曲され、ベートーヴェンの影響を受けつつも、ボロディンらしいの豊かな旋律美が際立っています。

抒情的で穏やかな雰囲気を持ち、各楽器が対話的に旋律を受け渡す構成が特徴的です。

ロシア民族音楽と西洋の古典的形式が融合した本作は、クラシック音楽愛好家はもちろん、多忙な日々に癒やしを求める方にもおすすめの1曲です。

弦楽四重奏曲第1番イ長調第4楽章 Andante – Allegro risolutoAlexander Borodin

A. Borodin, String Quartet No.1 in A major 4th mov. ボロディン弦楽四重奏曲第1番イ長調第4楽章 Andante – Allegro risoluto
弦楽四重奏曲第1番イ長調第4楽章 Andante - Allegro risolutoAlexander Borodin

19世紀ロシアを代表する作曲家アレクサンドル・ボロディンが手掛けた室内楽の名作をご紹介します。

化学者として名をはせながら音楽活動も続けていたボロディンが、1879年に完成させた意欲作です。

全4楽章から成るこの曲は、ロシア民族音楽の要素を巧みに織り交ぜつつ、西洋クラシック音楽の形式美とも見事に調和しています。

静謐な導入部から力強く展開する本作は、ボロディンならではの叙情性と豊かな調和が光る傑作といえるでしょう。

この楽曲は、クラシック音楽ファンはもちろん、ロシア音楽に興味のある方にもおすすめです。

Alexander Borodin

A. Borodin THE SEA. Vyacheslav Sobolev (tenor), Denis Trunov (piano)
海Alexander Borodin

『弦楽四重奏曲第2番 ニ長調』や『歌劇「イーゴリ公」だったん人の踊り』などオーケストラや弦楽器の作品が有名なアレクサンドル・ボロディンですが、素晴らしい歌曲も残しています。

ロシアの化学者であり作曲家でもあったボロディンは、1870年に歌曲『海』を作曲しました。

この曲は、ピアノ伴奏付きの独唱曲で、海の広大さや深遠さを表現しています。

ロマン派音楽の特徴である感情が豊かな旋律が印象的で、聴く者の心に静かな感動を呼び起こします。

本作は、ボロディンの内面的な感情や自然観を垣間見られる貴重な作品です。

クラシック音楽に親しみたい方や、自然の美しさを音楽で感じたい方におすすめの1曲です。

交響曲 第3番Alexander Borodin

ロシアの重要な国民主義的作曲家と称されるアレクサンドル・ポルフィリエヴィチ・ボロディンは、音楽と科学の両分野で卓越した才能を発揮しました。

1833年生まれのボロディンは、サンクトペテルブルク大学の医学部を最優秀で卒業し、化学の教授として勤めながら、「日曜作曲家」を自称して音楽活動しました。

本作はボロディンの未完成の遺作で、1882年に作曲が開始されました。

ボロディンの死後、友人のアレクサンドル・グラズノフが補完し、1888年に公開されました。

ロシアの民謡を取り入れた洗練されたオーケストレーションで知られる本作は、ボロディンの音楽的才能と文化的背景が色濃く反映されています。

ロシアの風景の哀愁を表現した本作は、クラシック音楽ファンだけでなく、ロシア文化に興味のある方にもおすすめです。

交響曲 第1番より第4楽章Alexander Borodin

Symphony No.1 in E-Flat Major: IV. Finale. Allegro molto vivo
交響曲 第1番より第4楽章Alexander Borodin

聴ける機会があればとても貴重でアレクサンドル・ボロディンによる隠れた名曲を紹介します。

アレクサンドル・ボロディンが1862年から1867年にかけて初めて作曲した交響曲で、この曲の初演はロシア音楽協会の内輪な私演で、その後も何度か演奏されたもののあまり人気にはならなった曲ですが、オーケストラの曲としては十分な秀作であり、この4楽章は木管や金管、弦楽器などのセクションごとによる掛け合いがあり、ロシアらしい勢いがあって迫力があるトッティも聞きどころで、もしオーケストラの関係者が見ているならば演奏してほしい隠れた名作です。

交響曲2番に比べて生演奏を聴ける機会が少ないのですが、聴ける機会があったらとても貴重なのでぜひ聞きに行きましょう!

この曲の良さを広めるのはあなたかもしれません。

交響曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

ボロディン 交響曲第2番ロ短調第1楽章  ラトル指揮ベルリン・フィル
交響曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンによる2番目の交響曲の1楽章です。

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ダブルベースまで含むすべての弦楽器が同じメロディを演奏するトゥッティによる強烈な冒頭が印象的です。

歌劇『イーゴリ公』と同じく1869年に着手された交響曲で、ボロディン本人はこの1楽章を「勇者Épique」と呼んであり、峻烈な勇壮さで貫かれて第1楽章の「勇壮な」主題が作品中を循環しています。

オーケストラによる熱い演奏されると客席に熱気が伝わるくらい迫力がある楽章です。

ボロディンの作曲した交響曲では、未完の3楽章まで含めると3曲ありますが、この2番は有名なので、ボロディンの作品を知っておきたい方はこの2番を覚えておくとよいでしょう。