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アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽

クラシック音楽界で「ロシア5人組」の一人と言われる作曲家、アレクサンドル・ボロディンを紹介します。

さまざまなクラシック作曲家は演奏したり作曲で生計を立てている本業が音楽家であることが多いのですが、ボロディンはサンクトペテルブルク大学の医学部に入り、最優秀で卒業したり、卒業した大学の医学部生化学の助教授、教授として勤めるなど本職は化学者という異例な作曲家です。

日曜作曲家と自称するほどで、化学者としての仕事の間で作曲活動していたため、作品数は多くはないのですが、『だったん人』や『弦楽四重奏曲第2番』など素晴らしい作品も多く残しています。

そんなボロディンの名曲を名演奏とともに各楽章に分けて紹介します。

本職が化学者とは思えない秀逸な作品をぜひお聞きください!

もくじ

アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

弦楽四重奏曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

Alexander Borodin – String Quartet No. 2 in D Major – I. Allegro moderato (Kontras Quartet)
弦楽四重奏曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンが作曲した弦楽四重奏の中でも屈指の名曲です。

叙情美をたたえて人気の高い「夜想曲」で有名な『弦楽四重奏曲第2番 ニ長調』はよく演奏されており、全楽章の中では3番が有名ですが、本1楽章も思わず恋してしまうような甘いメロディとはかなさがある名楽章です。

チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンに受け継いで、各楽器の掛け合いもあり演奏する側も非常にやりがいがある曲です。

ボロディンが妻エカテリーナ・セルゲイエヴナ・プロトポポーヴァに愛を告白した20周年の記念に作曲されたものであるというエピソードがあり、愛に満ちた素晴らしい弦楽四重奏曲です。

交響詩「中央アジアの草原にて」Alexander Borodin

ボロディン:交響的絵画 「中央アジアの草原にて」
交響詩「中央アジアの草原にて」Alexander Borodin

『歌劇「イーゴリ公」より、だったん人の踊り』と並び、アレクサンドル・ボロディンの管弦楽作品では有名な曲です。

随所にボロディンやロシアらしさを感じる名曲で、単一楽章で超絶技巧もなく絵画的に美しく演奏しやすいため、オーケストラの演奏者、リスナーともに入門曲としてもぴったりな曲です。

1880年、ロシア皇帝アレクサンドル2世は即位25周年を迎え、これを記念してロシア各地で多くの祝賀行事が催されていました。

その中で活人画の伴奏音楽の依頼があり、作曲したのがこの『交響詩「中央アジアの草原にて」』です。

クラリネットが主題を歌い、ホルン、イングリッシュホルンと歌い継がれていきます。

全般的に静かな曲想で、あまりの美しさに涙する方も多いはず。

最後のフルートソロが終わるとき、何か終わってほしくない言葉にならない感情が込み上げてきますね。

アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(21〜40)

弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin

Borodin: Quartet No. 2 in D major for Strings, I. Allegro moderato
弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin

叙情美があふれる名曲として知られるこの弦楽四重奏は、恋に落ちたかのような甘美なメロディと儚さが魅力です。

チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンへと受け継がれる旋律、各楽器の掛け合いが聴きどころ。

演奏する側にとっても非常にやりがいのある曲といえるでしょう。

1881年7月に着手し9月に完成という異例の速さで書き上げられたこの作品には、愛に満ちた温かな響きが溢れています。

美しい旋律と豊かな表現力を味わいたい方におすすめの一曲です。

ピアノ五重奏曲 ハ短調Alexander Borodin

19世紀ロシアの国民主義的作曲家、化学者として知られるアレクサンドル・ボロディン。

1862年のイタリア滞在中に作曲された『ピアノ五重奏曲 ハ短調』は、彼の若き日の才能が光る初期の代表作です。

この作品は、スラブ風の情緒的な旋律とロマンティックな表現力が見事に融合した室内楽曲。

ピアノと弦楽器のために書かれた本作は、ボロディン音楽の中でも際立った繊細さと感情の深さをたたえています。

本作を通して、彼の創造した美しく情熱的な音楽世界を堪能できるでしょう。

小組曲 Op.1 第3曲「マズルカ(素朴なマズルカ)」Alexander Borodin

ボロディンの小組曲より第3曲 マズルカ Borodin, Mazurka (C dur) from Petite Suite 遠藤史
小組曲 Op.1 第3曲「マズルカ(素朴なマズルカ)」Alexander Borodin

『イーゴリ公』や『中央アジアの草原にて』など、ロシア音楽の傑作を生み出したロシア国民楽派の作曲家、アレクサンドル・ボロディン。

彼が遺した作品には、ロシアの民族音楽の要素が色濃く表れています。

1885年に発表された『小組曲 Op.1』に収められた『素朴なマズルカ』は、ポーランドに由来する舞曲をロシア風にアレンジした軽快な曲調が魅力。

舞踏会の情景を思い描きながら楽しめるこの作品は、ロマンティックな雰囲気がぜひとも演奏していただきたいピアノ曲です。

弦楽三重奏のためのアンダンティーノ ト短調Alexander Borodin

弦楽三重奏のためのアンダンティーノ ト短調。

ボロディン1855年の作品です。

演奏はイマラ・ウィザースプーンさんとカティアTesarczykさんのヴァイオリン、マドレーヌ・シェアードさんのチェロ。

アルタリア室内楽学校の生徒さんかと思われます。