アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽
クラシック音楽界で「ロシア5人組」の一人と言われる作曲家、アレクサンドル・ボロディンを紹介します。
さまざまなクラシック作曲家は演奏したり作曲で生計を立てている本業が音楽家であることが多いのですが、ボロディンはサンクトペテルブルク大学の医学部に入り、最優秀で卒業したり、卒業した大学の医学部生化学の助教授、教授として勤めるなど本職は化学者という異例な作曲家です。
日曜作曲家と自称するほどで、化学者としての仕事の間で作曲活動していたため、作品数は多くはないのですが、『だったん人』や『弦楽四重奏曲第2番』など素晴らしい作品も多く残しています。
そんなボロディンの名曲を名演奏とともに各楽章に分けて紹介します。
本職が化学者とは思えない秀逸な作品をぜひお聞きください!
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アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
歌劇「イーゴリ公」序曲Alexander Borodin

ミリイ・バラキレフを中心とした19世紀のロシアの作曲集団『ロシア5人組』の一人であるアレクサンドル・ボロディンは、化学者としての本業を持ちながら音楽活動していた異色の作曲家です。
1833年生まれのボロディンは、サンクトペテルブルク大学の医学部を最優秀で卒業し、化学の教授として活躍しました。
そんなボロディンが18年の歳月をかけて作曲したのが本作です。
12世紀のロシアを舞台に、イーゴリ公の遠征と捕虜、そして脱出を描いた壮大な物語は、ロシアの民族的アイデンティティを色濃く反映しています。
愛と名誉、忠誠心といったテーマを織り交ぜた歌劇は、ロシア音楽の発展に大きく寄与しました。
化学と音楽の両立を見事に成し遂げたボロディンの才能が光る本作は、ロシア音楽に興味のある方にぜひおすすめです。
交響曲 第1番より第4楽章Alexander Borodin

聴ける機会があればとても貴重でアレクサンドル・ボロディンによる隠れた名曲を紹介します。
アレクサンドル・ボロディンが1862年から1867年にかけて初めて作曲した交響曲で、この曲の初演はロシア音楽協会の内輪な私演で、その後も何度か演奏されたもののあまり人気にはならなった曲ですが、オーケストラの曲としては十分な秀作であり、この4楽章は木管や金管、弦楽器などのセクションごとによる掛け合いがあり、ロシアらしい勢いがあって迫力があるトッティも聞きどころで、もしオーケストラの関係者が見ているならば演奏してほしい隠れた名作です。
交響曲2番に比べて生演奏を聴ける機会が少ないのですが、聴ける機会があったらとても貴重なのでぜひ聞きに行きましょう!
この曲の良さを広めるのはあなたかもしれません。
交響曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンによる2番目の交響曲の1楽章です。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ダブルベースまで含むすべての弦楽器が同じメロディを演奏するトゥッティによる強烈な冒頭が印象的です。
歌劇『イーゴリ公』と同じく1869年に着手された交響曲で、ボロディン本人はこの1楽章を「勇者Épique」と呼んであり、峻烈な勇壮さで貫かれて第1楽章の「勇壮な」主題が作品中を循環しています。
オーケストラによる熱い演奏されると客席に熱気が伝わるくらい迫力がある楽章です。
ボロディンの作曲した交響曲では、未完の3楽章まで含めると3曲ありますが、この2番は有名なので、ボロディンの作品を知っておきたい方はこの2番を覚えておくとよいでしょう。
アレクサンドル・ボロディンの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
弦楽四重奏曲 第2番より第1楽章Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンが作曲した弦楽四重奏の中でも屈指の名曲です。
叙情美をたたえて人気の高い「夜想曲」で有名な『弦楽四重奏曲第2番 ニ長調』はよく演奏されており、全楽章の中では3番が有名ですが、本1楽章も思わず恋してしまうような甘いメロディとはかなさがある名楽章です。
チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンに受け継いで、各楽器の掛け合いもあり演奏する側も非常にやりがいがある曲です。
ボロディンが妻エカテリーナ・セルゲイエヴナ・プロトポポーヴァに愛を告白した20周年の記念に作曲されたものであるというエピソードがあり、愛に満ちた素晴らしい弦楽四重奏曲です。
交響詩「中央アジアの草原にて」Alexander Borodin

『歌劇「イーゴリ公」より、だったん人の踊り』と並び、アレクサンドル・ボロディンの管弦楽作品では有名な曲です。
随所にボロディンやロシアらしさを感じる名曲で、単一楽章で超絶技巧もなく絵画的に美しく演奏しやすいため、オーケストラの演奏者、リスナーともに入門曲としてもぴったりな曲です。
1880年、ロシア皇帝アレクサンドル2世は即位25周年を迎え、これを記念してロシア各地で多くの祝賀行事が催されていました。
その中で活人画の伴奏音楽の依頼があり、作曲したのがこの『交響詩「中央アジアの草原にて」』です。
クラリネットが主題を歌い、ホルン、イングリッシュホルンと歌い継がれていきます。
全般的に静かな曲想で、あまりの美しさに涙する方も多いはず。
最後のフルートソロが終わるとき、何か終わってほしくない言葉にならない感情が込み上げてきますね。
タランテラ ニ長調Alexander Borodin

アレクサンドル・ボロディンの作品で素晴らしいピアノ連弾曲を紹介します。
ボロディンの作品は、強い叙情性と豊かな調和が特徴です。
ピアノ四手のために書かれたこの楽曲は、イタリアの伝統的な踊りの影響を受けた活気があふれるリズムとメロディが特徴的で、演奏者の技術と協調性が求められます。
ボロディンは1862年、本業の合間を縫って本作を作曲。
ボロディンの音楽への情熱が感じられる作品です。
クラシック音楽に興味がある方や、ピアノ演奏を楽しむ方にぜひおすすめしたい一曲です。
ポルカ「エレーヌ」Alexander Borodin

19世紀のロシアで、作曲家として高い評価を得ながら科学者としても活躍したアレクサンドル・ボロディン。
「日曜作曲家」を自称しながらも、『中央アジアの草原にて』や『イーゴリ公』など、素晴らしい作品を残しています。
そんなボロディンがわずか9歳で作曲したのが、この軽快なピアノ曲。
後に自らピアノ4手用に改訂し、初恋の相手への想いを込めたとされています。
明るく楽しげなリズムが印象的な本作は、ボロディンの音楽的才能の片鱗を感じさせる一曲です。





