【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!
ロマン派のロシアを代表する偉大な作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー。
『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』などのバレエ音楽から、『ピアノ協奏曲第1番』やいくつかの交響曲など、今日まで愛され続けている名曲を多数生み出しました。
チャイコフスキーの音楽からは、色彩豊かで繊細な旋律と、華麗でドラマチックな音楽性を感じられます。
本記事ではそんなチャイコフスキーの名曲、代表曲を紹介します。
有名な曲から、あまり知られていないけど傑作と呼べる作品までピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください!
【チャイコフスキー】名曲、代表曲をピックアップ!(11〜20)
弦楽四重奏曲第1番 作品11Pyotr Tchaikovsky

弦楽四重奏曲の名曲として知られる本作。
4つの楽章からなる曲で、とくに第2楽章が有名です。
ウクライナの民謡をもとにした美しい旋律が印象的で、多くの人の心を捉えてきました。
1876年12月、ロシアの小説家レフ・トルストイがこの楽章を聴いて感動のあまり涙を流したという逸話も。
チャイコフスキーの豊かな情感とロシアの民族性が見事に融合した作品です。
民謡調の旋律や舞曲風のリズムなど、ロシアらしさを感じさせる要素も魅力的。
クラシック音楽に親しみたい方や、心に響く美しい旋律を求める方にオススメの1曲です。
憂鬱なセレナード 作品26Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーが1875年に作曲した『憂鬱なセレナード』。
ヴァイオリンと管弦楽のための作品で、演奏時間は約9分。
木管楽器の静かな序奏に続き、独奏ヴァイオリンが哀調を帯びたメロディを奏でます。
やがて速度を上げた動きのあるメロディが現れ、再び元の速度に戻ると、伴奏がより複雑になりながら冒頭のメロディが再現され、最後は消え入るように静かに終わります。
本作からは、チャイコフスキー特有の感情豊かなメロディと繊細なオーケストレーションが感じられますね。
ロマンティックな情熱とロシア民謡の要素が見事に融合した、美しくも切ないこちらの名曲は、聴く者の心に深い感動を与え続けています。
交響曲第5番 作品64Pyotr Tchaikovsky

アマチュアオーケストラでは「チャイ5」の略称で親しまれている人気交響曲です。
2楽章のホルンのソロが最高に美しく、ロマンチックなメロディが奏でられます。
4楽章の盛り上がりは学生オーケストラからも大人気。
どの楽章も聴きやすいです。
6つの小品 『ノクターン』Pyotr Tchaikovsky

アルバム『6つの小品 Op.19』に収録されている、夜の静寂にふさわしい内省的な一曲です。
本作はまるで作曲者の個人的な告白を聴いているかのような、感傷的でありながらも温かい雰囲気に包まれています。
1873年秋に完成した作品で、涙を誘う美しい旋律のなかに、バレエ音楽を彷彿とさせる鐘のような響きがアクセントとして加わっているのが印象的ですね。
後にチェロと小オーケストラのために編曲された版もあり、原曲とはまた違った深い情感を味わえます。
悲しみに静かに浸り、自分の心と対話したい夜にぴったりの名曲ですよ。
ドゥムカ ハ短調 作品59Pyotr Tchaikovsky

ロシアの広大な田園風景が目に浮かぶような、ピョートル・チャイコフスキーによるピアノのための作品です。
1886年2月に作曲された本作は、ウクライナの「思いの中の小説」を意味する形式が用いられています。
深い哀愁を帯びた旋律で静かに始まりますが、中間部では民族舞曲のように一気に情熱的になり、感情がほとばしるようです。
しかし最後は再び静寂に包まれ、冒頭よりも諦念に満ちた響きで締めくくられます。
悲しみと祝祭的な喜びが交錯する本作は、感傷的な気分に浸りつつ、ドラマティックな展開も味わいたい方に聴いてほしい一曲です。