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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介

ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介

ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。

彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。

古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。

今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。

後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。

もくじ

ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(1〜20)

子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇ましい騎手」NEW!Robert Schumann

大崎 夏輝(ピアノ)シューマン/勇ましい騎手(第41回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会)
子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇ましい騎手」NEW!Robert Schumann

活気に満ちた曲!

この曲は、1848年にロベルト・シューマンが愛する娘のために手掛けたピアノ小品集『子供のためのアルバム』に収められています。

スタッカートで刻むリズムは馬の軽快な足音のようで、とても勇ましい雰囲気!

短調のメロディが切ない表情を見せますが、決して暗く重々しい印象にならないよう気をつけましょう。

中間部で明るいヘ長調へと変わる部分では、その美しい対比を生かして、物語を紡ぐように演奏してみてくださいね。

クライスレリアーナRobert Schumann

シューマン : クライスレリアーナ/小嶋千尋
クライスレリアーナRobert Schumann

1838年にわずか4日間で書き上げたとされる本作は、8つの楽章からなるピアノ独奏のための幻想曲です。

E.T.A. ホフマンが創造した架空の指揮者、ヨハネス・クライスラーにちなんで名付けられました。

激しい情熱と静寂、喜びと悲しみの間を揺れ動く感情が表現され、シューマン自身の二面性を象徴しています。

恋人クララへの思いも込められており、シューマンの創造性と革新性を示す独自の世界を持っています。

ロマン主義音楽の真髄を体現しているこちらの作品は、シューマンの音楽を味わいたい方にオススメの1曲です。

ピアノ五重奏曲 変ホ長調Robert Schumann

シューマンが1842年に作曲した室内楽作品。

ピアノと弦楽四重奏という斬新な編成で、シューマンのロマンティックな感性が存分に発揮されています。

力強く輝かしい第1楽章、哀愁を帯びた第2楽章、活発な第3楽章、そして華やかな終楽章と、多彩な表情を見せる本作。

妻クララに捧げられ、メンデルスゾーンが初見で演奏したというエピソードも。

感情豊かで詩的な美しさに満ちた、ロマン派音楽の真髄を味わえる傑作です。

交響曲第1番 変ロ長調「春」Robert Schumann

シューマン交響曲第一番 メータ / ウィーンフィル (ザルツブルク音楽祭)
交響曲第1番 変ロ長調「春」Robert Schumann

1841年1月〜2月にかけて作曲された、シューマンの最初の交響曲です。

メンデルスゾーンの指揮で、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演されました。

『春』という副題は、作者自身が作曲後に1番に浮かんだイメージからとられたそうです。

豊かなハーモニーと抒情的な旋律が特徴的で、聴衆にとって親しみやすい作品です。

ピアノ協奏曲 イ短調Robert Schumann

Schumann Piano Concerto, in A minor, OP. 54 Martha Argerich & Riccardo Chailly
ピアノ協奏曲 イ短調Robert Schumann

シューマンの残した唯一のピアノ協奏曲。

1楽章は冒頭からオーボエの哀愁漂うメロディで始まり、全体的にゆったり流れます。

2楽章はとてもかわいらしいスタッカートの動機が印象的。

3楽章は堂々とした3拍子で、ラストはピアノと打楽器によって盛り上がり、曲は締めくくられます。

現代でも多くの方に演奏されており、抒情性と表現力を兼ね備えたシューマンの傑作の一つです。

こどものための3つのソナタ 作品11 第1番「2.主題と変奏」 Op.118a-2Robert Schumann

Robert Schumann, Kinder-Sonate in G minor, op. 118 n. 1 (1853) – II. Thema mit Variationen
こどものための3つのソナタ 作品11 第1番「2.主題と変奏」 Op.118a-2Robert Schumann

温かみがあふれる主題と変奏が魅力のこの曲は、シューマンが娘たちへの愛情を込めて作曲した教育的作品です。

1853年に出版された『こどものための3つのソナタ』の第1番から取り出された第2楽章で、穏やかな主題からさまざまな表情へと展開していきます。

変奏を通じて音楽的表現の幅を広げることができるため、豊かな感性を育みたい方におすすめです。

ゆったりとしたテンポで始まり、技巧的に難しい箇所も少ないので、クラシックピアノに挑戦したい初めての方でも無理もなく取り組めるでしょう。

シューマンらしい詩情があふれる世界観を味わいながら、変奏曲の美しさと深さを学べる一曲です。

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