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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介

ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。

彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。

古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。

今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。

後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。

ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(1〜20)

交響曲第3番 変ホ長調「ライン」Robert Schumann

Schumann: Symphony No.3 in E flat major – P. Järvi / NHK Symphony Orchestra
交響曲第3番 変ホ長調「ライン」Robert Schumann

シューマンが1850年に作曲した交響曲は、ライン川の風景に触発された作品です。

5つの楽章から成る本作は、力強い第1楽章から軽快な第2楽章、穏やかな第3楽章、壮大な第4楽章、そして喜びに満ちた第5楽章へと展開していきます。

シューマンは、ライン地方の自然や文化、祝祭的な雰囲気を見事に音楽で表現しました。

ライン川の流れやケルン大聖堂の荘厳さを感じさせる旋律は、聴く人の心に深く響きます。

自然の美しさや人々の営みに感動を覚える方に、ぜひオススメしたい1曲です。

子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇ましい騎手」NEW!Robert Schumann

大崎 夏輝(ピアノ)シューマン/勇ましい騎手(第41回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会)
子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇ましい騎手」NEW!Robert Schumann

活気に満ちた曲!

この曲は、1848年にクラシック作曲家のロベルト・シューマンが愛する娘のために手掛けたピアノ小品集『子供のためのアルバム』に収められています。

スタッカートで刻むリズムは馬の軽快な足音のようで、とても勇ましい雰囲気!

短調のメロディが切ない表情を見せますが、決して暗く重々しい印象にならないよう気をつけましょう。

中間部で明るいヘ長調へと変わる部分では、その美しい対比を生かして、物語を紡ぐように演奏してみてくださいね。

子供の情景Robert Schumann

Martha Argerich Schumann – Kinderszenen (Scenes from Childhood) Op. 15
子供の情景Robert Schumann

シューマンが作曲したピアノ曲の代表作の一つです。

この中でも特に第7曲『トロイメライ』は、さまざまな場面で取り上げられており大変名高い作品。

妻のクララに宛てた手紙の「時々あなたは子供に思えます」という一節の余韻でこの曲を仕上げたそうです。

歌曲「女の愛と生涯」Robert Schumann

Diana Damrau – Frauenliebe und leben, Op. 42 (2021)
歌曲「女の愛と生涯」Robert Schumann

シューマンが1840年に手掛けた連作歌曲集。

愛する人との出会いから結婚、そして死別までを8曲で綴った作品です。

シューマン自身のクララとの恋愛体験が背景にあるとされ、詩情豊かな音楽表現が光ります。

ピアノ伴奏が声楽と同等の役割を果たし、メロディと和声が一体となって女性の心情を繊細に描き出しています。

循環形式を採用することで、物語に統一感も与えられています。

愛と人生の喜びや苦悩を深く感じ取りたい方にオススメの1曲。

エリーザベト・シュヴァルツコップなど、多くの名歌手によって歌い継がれてきました。

こどものための3つのソナタ 作品11 第1番「2.主題と変奏」 Op.118a-2Robert Schumann

Robert Schumann, Kinder-Sonate in G minor, op. 118 n. 1 (1853) – II. Thema mit Variationen
こどものための3つのソナタ 作品11 第1番「2.主題と変奏」 Op.118a-2Robert Schumann

温かみがあふれる主題と変奏が魅力のこの曲は、シューマンが娘たちへの愛情を込めて作曲した教育的作品です。

1853年に出版された『こどものための3つのソナタ』の第1番から取り出された第2楽章で、穏やかな主題からさまざまな表情へと展開していきます。

変奏を通じて音楽的表現の幅を広げることができるため、豊かな感性を育みたい方におすすめです。

ゆったりとしたテンポで始まり、技巧的に難しい箇所も少ないので、クラシックピアノに挑戦したい初めての方でも無理もなく取り組めるでしょう。

シューマンらしい詩情があふれる世界観を味わいながら、変奏曲の美しさと深さを学べる一曲です。