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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介

ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。

彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。

古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。

今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。

後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。

ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(91〜100)

楽園とペリRobert Schumann

Schumann: Das Paradies und die Peri / Rattle · Rundfunkchor Berlin · Berliner Philharmoniker
楽園とペリRobert Schumann

シューマンが作曲したオラトリオ。

アイルランドの詩人であるトマス・モアの「ララ・ルーク」という詩集の中にある「楽園とペリ」に興味を持ったシューマンは、自身で台本の作成に挑み、1842年に完成させた。

大曲ではあるが親しみやすく、ドイツ圏ではアマチュア合唱団によってよく演奏されている。

こどもの情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

フジコ・ヘミング「トロイメライ(子供の情景 作品15 ~ 第7曲)/ シューマン」
こどもの情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

ドイツが生んだロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンによる『子供の情景』はシューマンのピアノ曲の中でも非常に有名な作品の1つで、本稿で紹介しているのは特に有名な第7曲『トロイメライ』です。

演奏技術的な面よりも、繊細な表現力が重要視されるタイプの作品で、タイトル通り夢見心地で優しい雰囲気を持った楽曲ですよね。

なかなか眠れない真夏の夜でもこの曲を子守歌のように聴けば、安眠効果があるかもしれません。

余談ながら、子供というタイトルは付いていますが子供向けの作品ではなく、大人の視点で見た「子供時代の情景」とでも言うべき作品なのですね。

ピアノが弾ける方であれば、こちらの『子供の情景』に賛辞を送ったフランツ・リストのように娘さんに弾いて聞かせるのもいいですが、子供の頃の思い出に浸りながら自分のために弾いてみてはいかがですが。

トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマン: トッカータ ハ長調,Op.7 Pf.フレディ・ケンプ:Kempf,Freddy
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。

「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の手慣らしをかねた即興曲として作ったようです。

しかしこの作品、決して簡単な曲ではありません。

むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。

高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多く、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。

幻想小曲集 飛翔 Op.12-2Robert Schumann

PTNA2013コンペ全国決勝/E級 銅賞 道川ゆりは シューマン:幻想小曲集より 飛翔 Op.12-2
幻想小曲集 飛翔 Op.12-2Robert Schumann

ロベルト・シューマンの名作『幻想小曲集 飛翔 Op.12-2』。

ピアノ発表会で頻繁に演奏されるため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

難易度としてはショパンの『子犬のワルツ』よりはやや難しいといったところで、中級者の課題曲として人気を集めています。

そんなこの楽曲のポイントは17小節目からの右手。

1番上の声部をハッキリ演奏することに注力しすぎると音が固くなってしまうので、横の流れを意識しながら演奏するようにしましょう。

ピアノ協奏曲 イ短調 作品54Robert Schumann

シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 リヒテル / マタチッチ 1974
ピアノ協奏曲 イ短調 作品54Robert Schumann

『ピアノ協奏曲 イ短調 作品54』は、シューマン作曲です。

激しいなかにもおだやかさがある曲です。

シューマンらしい、気品ある旋律に心を奪われてしまいそうな、素晴らしい協奏曲です。

チャイコフスキーや、有名なピアノ協奏曲とはまたひと味違う作品になっています。

聴き比べてみるのも楽しいと思いますよ。

ぜひ聴いてみてくださいね。

子供の情景作品15より「トロイメライ」Robert Schumann

シューマン/トロイメライ 「子供の情景」より Op.15-7 pf.中川京子
子供の情景作品15より「トロイメライ」Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマン。

1838年に書かれた珠玉のピアノ小品集『子供の情景』は、大人の視点から子供時代を振り返る作品です。

第7曲として知られる本作は、忘れがたいメロディと特徴的なハーモニーが魅力。

夢見心地の雰囲気が、子供時代の無邪気さや脆弱性を見事に表現しています。

シューマンの詩的な感性が光る2分59秒の小品は、ピアノ音楽の名曲として、今なお多くの人々に愛され続けています。

穏やかな音色に癒されたい方におすすめの一曲です。

子供のための3つのソナタ 作品118a-1ト長調Robert Schumann

シューマン:子供のための3つのソナタより(ユーリエの思い出)Op.118a-1
子供のための3つのソナタ 作品118a-1ト長調Robert Schumann

「子供」という言葉が付く作品を数多く残しているシューマンは、子煩悩だったことで知られている作曲家。

『子供のための3つのソナタ 作品118a-1ト長調』は、そんなシューマンが三女ユーリエのために書いたとされています。

まるで、やさしく温かみあふれるメロディーが、愛情の深さを物語っているかのような作品です。

ゆったりとしたテンポで音数も少ないため、お子さまでも感情をこめて弾きやすい楽曲といえるのではないでしょうか。