ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(21〜40)
幻想小曲集 Op.12Robert Schumann

1837年に作曲された『幻想小曲集 Op.12』は、彼の代表的なピアノ作品の一つです。
全8曲からなるこの曲集は、E.T.A.ホフマンの小説に触発されて生まれました。
シューマンの内面にある「エウセビウス」と「フロレスタン」という二つの人格を象徴する要素が随所に見られ、第1曲の静謐な『夕べに』から第5曲の情熱的な『夜に』まで、対照的な曲想が織り交ぜられています。
曲集の中では、第2曲の『飛翔』が最も有名。
クララとの恋愛や葛藤も反映されており、人生の喜びと悲しみが融合した深い表現が特徴です。
交響曲第4番 ニ短調Robert Schumann

シューマンの最後の交響曲で、妻のクララの22歳の誕生日プレゼントに送られた作品です。
作曲は1841年で、順序としては2番目に作曲されていますが、改訂版が出版されたのが交響曲の中で1番遅いため、この曲が第4番とされました。
4つの楽章は途切れることなく演奏され、第1楽章の主題を中心に曲全体が大きな一つの楽章となっています。
アラベスク ハ長調Robert Schumann

『アラベスク』というタイトルのピアノ曲は、ブルグミュラーやドビュシーなどたくさんの作曲家が作曲していますが、最初に作曲したのはシューマンです。
ロンド形式で書かれており、コーダに表れる緻密なテンポ変化の指示や、まるで夢の中にいるような流れるような音楽にシューマンらしさが見られる作品です。
ピアノソナタ第3番 へ短調Robert Schumann

ピアニストである、イグナート・モシェレスのために作曲されました。
出版時のタイトルは『管弦楽のない協奏曲』だったそう。
出版から20年近く経ってから第2楽章であるスケルツォが挿入され、現在のピアノソナタ第3番という形で完成されました。
第3楽章に重点が置かれており、管弦楽的な多彩な音色を感じさせる華やかな作品です。
子供のためのアルバム 作品68-10「楽しき農夫」Robert Schumann

ロベルト・シューマンによってわずか2週間で仕上げられた、全43曲からなるピアノ小品集『子供のためのアルバム』。
その中でも特に有名な1曲がこちらの『楽しき農夫』です。
1848年に娘たちのために書かれ、農夫の喜びを表現しています。
ポイントは、左手がメロディを奏でること!
メロディが伸びる部分で、右手が合いの手のように刻みを入れます。
はじめは左手をなめらかに弾くのが難しく感じるかもしれませんが、弾けるようになると、陽気なメロディとリズミカルな右手のフレーズに、心地よさを感じられるでしょう。
勇敢な騎手 「こどものためのアルバム」よりRobert Schumann

疾走感があふれる音の連なりと力強いリズムが印象的な名曲で、アルバム『こどものためのアルバム』に収録されています。
1848年に長女マリーの誕生日プレゼントとして作曲された本作は、わずか1分ほどの短い演奏時間ながら、豊かな音楽性と高い芸術性を備えています。
スタッカートを効かせた躍動的なフレーズと、イ短調の調性が生み出す緊張感が絶妙に調和し、馬に乗って駆け抜ける騎士の勇ましい姿が目に浮かぶようです。
シンプルな構成でありながら表現力に富んだ本作は、短い演奏時間で聴衆を魅了したい方や、力強い曲調がお好みの方におすすめです。
国際的なピアノ検定試験の課題曲としても採用され、世界中で親しまれている1曲です。