ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(101〜110)
子供のためのアルバム Op.68 第2曲「兵士の行進」Robert Schumann

こちらの曲は、ロベルト・シューマンが1848年に作曲したピアノ小品集『子供のためのアルバム』の第2曲『兵士の行進』。
明るく快活なメロディと躍動感があふれるリズムが、元気がいっぱいの子供たちの心をとらえる魅力的な1曲です。
勇ましい雰囲気をピアノで表現するポイントは、付点リズムをはっきりと正確に、そして一定のテンポで歯切れがよく演奏すること!
さらに、指示されたダイナミクスに注意ながら演奏することで、より生き生きとした音楽に仕上がるでしょう。
子供のためのアルバム 作品68 第8曲 勇敢な騎手Robert Schumann

ロマン派を代表するドイツの作曲家、ロベルト・シューマンが作曲した43曲からなるピアノ小曲集『子供のためのアルバム』の第8曲『勇敢な騎手』を紹介します。
『乱暴な騎士』という邦題でも知られるこの曲は、1分に満たない作品ながら力強さと上品さを兼ね備えたロマン派らしい旋律と、三部形式の構成で中間部はヘ長調へと転調する展開もなかなかにドラマチックですね。
もともとのタイトルは『揺り木馬の騎士』というタイトルだったそうで、邦題につられて乱暴なタッチにならないように、8分の6拍子のリズムと3連符を常に意識しながら表情をつけつつ演奏することを心がけましょう。
子供の情景 Op.15Robert Schumann

ドイツ・ロマン派の代表的な作曲家が、シューマンです。
シューマンは交響曲から器楽曲までさまざまな編成の音楽を書きましたが、ピアノ曲はとくに有名です。
子供が感じる情景をそのまま音楽にするというあたり、ロマン派的な着想です。
子供の情景 作品15 第7曲「トロイメライ 」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが作曲した『トロイメライ』。
子供心を描いた大人のためのピアノ作品として作曲された曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲目に収録されている楽曲です。
心休まる旋律が子供時代の無邪気な世界を思い出させてくれるような、夢見心地な美しい旋律が特徴的。
ピアノだけでなく、バイオリンやチェロ、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンだけでなく多くの方に愛されている楽曲です。
子供の情景 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

穏やかな美しさと深い情感が溶け合う、ロベルト・シューマンの名作。
子供の純真な心を大人の視点から描いたピアノ小品集『子供の情景』の中で、『トロイメライ』はとくに有名な1曲です。
1838年に作曲され、翌年2月に出版されました。
シンプルな構成ながら、複雑な和声進行や繊細なタッチが求められる難曲でもあります。
映画『転校生』のオープニングとエンディングでオーケストラ編曲版が使用されるなど、その知名度は抜群。
幻想的な雰囲気や心が安らぐひとときも感じられる本作は、新たな一歩を踏み出す子供たちをやさしく後押しをくれますよ。
子供の情景よりトロイメライRobert Schumann

ロベルト・シューマンといえば、ドイツのいわゆるロマン派を代表する作曲家であり、幅広い分野において多くの作品を残しています。
シューマンの作品の中ではとくに歌曲やピアノ曲の評価が高く、今回紹介している『子供の情景』もその1つ。
全13曲からなる作品の中で、最も有名なピアノ曲が第7曲となる『トロイメライ』です。
小学校の放課後に、この曲が流れていたと記憶している方も多くいらっしゃるようですね。
タイトル通り、夢見心地な雰囲気で穏やかな気持ちになれる美しい作品です。
シューマン本人によると、この楽曲は「子ども心を描いた大人のための作品」なのだそうです。
秋の夕暮れ時に、ノスタルジックな旋律をBGMとして物思いにふけってみてはいかがですか。
幻想小曲集 Op.12 第2曲「飛翔」Robert Schumann

ロベルト・シューマンの名曲『幻想小曲集 Op.12 第2曲 飛翔』。
ピアノ発表会などでも頻繁に耳にする楽曲なので、ご存じの方も多いと思います。
そんなこの楽曲のポイントは、なんといっても左手の存在感ではないでしょうか?
この楽曲は流した伴奏ではなく、しっかりとしたペダル操作で音が濁らないように低音部を演奏しなければなりません。
加えて17小節目からは右手も手の小さい人にとって難しい演奏が登場します。
難易度としては中級程度ですが、聴き映えのする作品なので、ぜひチェックしてみてください。
幻想小曲集作品12 第2曲 飛翔Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンが手がけたピアノ曲集の中から、情熱的で技巧的な1曲をご紹介します。
1837年に作曲された8曲からなる作品の第2曲目で、力強い冒頭部分が印象的。
シューマンがクララとの結婚を目指していた時期の作品で、恋愛の闘いを音楽で表現したと言われています。
ヘ短調で書かれ、ABACAのロンド形式を取る本作。
極めて速いテンポで演奏され、右手の4番と5番の指を交互に動かす難しい部分も。
華麗な演奏を目指すピアニストの皆さん、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
幻想小曲集第2曲「飛翔」Robert Schumann

これから飛翔しようとする者の助走のようにも思える力強い冒頭部、そして素早く飛び回る音の中に聴こえてくる情熱的な主題が印象的な曲です。
穏やかに流れる展開部はロマンチックなシューマンらしさ全開といったところ。
そのあとのスタッカートと下降するアルペジオにはシューマンの遊び心を感じます。
クライマックスでは主題が再現され、唐突なラストを迎えます。
愛する5月よRobert Schumann

癒やされる楽曲が多いことで知られる、ロベルト・シューマンの名作『こどものためのアルバム』。
クラシックに疎い方でも、この作品に収録されている楽曲に聞き覚えのある方は多いかもしれません。
その中から特にオススメしたいのが、こちらの『愛する5月よ』。
タイトルからもわかるように本作は5月を描いた作品のため、4月をテーマにした華やかな春の名曲に比べると、やや穏やかな印象を受けますね。
春の朝にコーヒーを飲みながらゆっくりとクラシックを楽しみたいという方にオススメの1曲です。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(111〜120)
朝の歌 第1曲 Im ruhigen TempoRobert Schumann

穏やかなテンポで始まるこの曲は、ロベルト・シューマンの晩年である1853年10月に作曲されたピアノ独奏曲集『朝の歌』の冒頭を飾る作品です。
静謐で内省的な雰囲気が漂い、コラールのような主題と透明感があるテクスチャーが特徴的。
不協和音が織り交ぜられながらも、D長調の温かな響きが心に染み入ります。
終盤では主旋律がストレッタとして現れ、深みと緊張感を生み出しています。
初心者の方でも無理なく取り組める難易度で、朝の静けさや希望を表現したい方におすすめ。
シューマンらしい詩的な世界観と、豊かな感情表現を味わいながら、ゆったりと弾いてみてはいかがでしょうか。
森の情景 作品82-1「森の入り口」Robert Schumann

『森の情景 作品82』は、全9曲からなるピアノ独奏曲集。
第1曲目の『森の入り口』は、静かにゆったりと森に立ち入る様子を描いた、穏やかな楽曲です。
「この先で一体どんな動物や素晴らしい風景に出会えるんだろう」と、ワクワクした気持ちで森へと歩みを進める姿が目に浮かんでくるような気がしませんか?
メロディーラインをなめらかにつなぎつつ、リズミカルな刻みを間に入れていくのがこの曲のポイント!
まずは、ゆっくりとメロディーを耳で追いながら練習してみましょう。
森の情景 作品82-3「寂しい花」Robert Schumann

聴きながら静かな森を進んでいく気分を味わえる、ピアノ小品集『森の情景』の第3曲『寂しい花』。
『孤独な花』とも訳され、曲名からは切なさやもの悲しさを感じますが、実際にはやさしく温かい雰囲気を感じられる作品です。
そのお花は、森の中で誰かが見つけてくれるのをひっそりと待っていたのかもしれませんね。
ペダルを使って音をなめらかにつなぎながら弾くことで、曲の持つ癒やし要素を表現できます。
ゆったりとした雰囲気の曲が好きな方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?
歌曲集「詩人の恋」より「美しい五月に」Robert Schumann

シューマンが1840年に作曲した連作歌曲集の冒頭を飾る本作。
春の訪れとともに芽生える恋心を繊細に描写した楽曲です。
ピアノの序奏から始まり、主和音に解決されないまま独唱が始まる構成が特徴的。
ハイネの詩に基づいており、自然の美しさと人間の感情が巧みに融合されています。
シューマンはこの年、クララ・ヴィークとの結婚を控えており、多くの歌曲を生み出しました。
本作もその一環として作曲され、クララへの愛情が反映されています。
恋愛や春の訪れを感じたい方にオススメの1曲です。
歌曲集「詩人の恋」作品48より「美しい五月に」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが1840年に作曲した歌曲集『詩人の恋』の冒頭を飾る名曲。
ハイネの詩に基づくこの曲は、美しい五月の情景と恋心の芽生えを絶妙に表現しています。
ピアノの分散和音が、恋の喜びと不安が混ざり合った繊細な感情を見事に描き出しています。
シューマンの歌曲はクララとの結婚を控えた年に多く書かれており、クララとの恋愛が大きく反映されていることでしょう。
彼の感情豊かな音楽性が存分に発揮された本作。
恋愛を始めたばかりの方や、春の訪れを感じたい方にオススメです。
クラシックの世界に触れてみたい方にも、ぜひ聴いていただきたい珠玉の1曲です。
美しき農夫Robert Schumann

初心者から1歩上のプレイヤーに踏み出したい人にぜひおすすめしたい曲。
リズムのキープが重要となる弓使いのスキルも必要ですし、メロディーも白玉と黒玉が入り乱れています。
しかし、基礎練習を守っている初心者さんであれば、落ち着いて弾けば必ず再現できます。
色とりどりの小品 作品99-4 5つの音楽帳 第1曲Robert Schumann

『色とりどりの小品 作品99-4』は、未発売だった曲ばかりを集めた小品集。
その中に収録された『5つの音楽帳 第1曲』は、深い悲しみを感じさせる作品です。
ピアノを習い始めたばかりの頃は、アップテンポの技巧的な曲に憧れがち。
ですが、この曲のような音色や表現が重要な練習することで、弾ける曲の幅がぐんと広がるんです。
弾いているうちに「この響きすてきだな」と思えてきたら、耳が育っている証!
ぜひ、重なり合う音の美しさを感じながら、弾いてみてくださいね。
3つのロマンスRobert Schumann

全体を通してシューマンの「トロイメライ」の香りを感じさせる曲で、たまにこの中から1曲のみコンサートで使用するヴァイオリニストが少なくありません。
シューマンの曲自体、起伏が激しいので好き嫌いがわかれがちなのですが、この曲はまるでヒーリングの要素があるため、シューマンに抵抗がある人にとってもおすすめです。
子供のためのアルバム 作品68-14「小さな練習曲」Robert Schumann

「ひそやかに、そしてきわめて均等に演奏するように」と楽譜に示されている、『子供のためのアルバム』の第14曲『小さな練習曲』。
練習曲のように音が規則正しく並べられていますが、和音の進行にシューマンらしいやわらかさを感じられる、機械的な指練習のための曲とは一線を画す作品となっています。
明るく穏やかな和声の流れをきれいに演奏するためには、音の粒をそろえることが欠かせません。
楽譜を読んでいく段階から、ゆったりとしたテンポで正しい手のフォームを意識して練習していくのがオススメです!
子供のためのアルバム 作品68-1「メロディ」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが子供や若い世代のために書いた43曲からなるピアノ小品集『子供のためのアルバム』の第1曲『メロディ』。
シンプルで温かみのある旋律にシューマンらしさを感じる、美しい楽曲です。
音が少なくお子さまでもチャレンジしやすい曲ですが、穏やかな美しさを表現するためには、左右のバランスを意識することが大切!
右手のやさしいメロディーが主役になるよう、左手の音量をなるべく抑えて、丁寧に弾いてみてくださいね。


