ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(61〜70)
アルバムの綴り 作品124-13「ラルゲット」Robert Schumann

複数の声部が同じリズムで動いていくコラールの形式で作曲された『アルバムの綴り 作品124』の第13曲『ラルゲット』。
力強いオクターブの連続で始まり、最後は暗い和音で静かな終わりを迎えます。
華やかで難しそうに聴こえますが、声部の縦のラインをしっかりそろえたり、音と音をつなぐタイの部分でリズムが崩れないよう注意したり、ポイントをおさえれば、比較的弾きやすい作品です。
和音を正確にとらえるいい練習になりますよ!
子供のためのアルバム 作品68 第8曲 勇敢な騎手Robert Schumann

ロマン派を代表するドイツの作曲家、ロベルト・シューマンが作曲した43曲からなるピアノ小曲集『子供のためのアルバム』の第8曲『勇敢な騎手』を紹介します。
『乱暴な騎士』という邦題でも知られるこの曲は、1分に満たない作品ながら力強さと上品さを兼ね備えたロマン派らしい旋律と、三部形式の構成で中間部はヘ長調へと転調する展開もなかなかにドラマチックですね。
もともとのタイトルは『揺り木馬の騎士』というタイトルだったそうで、邦題につられて乱暴なタッチにならないように、8分の6拍子のリズムと3連符を常に意識しながら表情をつけつつ演奏することを心がけましょう。
森の情景 作品82-1「森の入り口」Robert Schumann

『森の情景 作品82』は、全9曲からなるピアノ独奏曲集。
第1曲目の『森の入り口』は、静かにゆったりと森に立ち入る様子を描いた、穏やかな楽曲です。
「この先で一体どんな動物や素晴らしい風景に出会えるんだろう」と、ワクワクした気持ちで森へと歩みを進める姿が目に浮かんでくるような気がしませんか?
メロディーラインをなめらかにつなぎつつ、リズミカルな刻みを間に入れていくのがこの曲のポイント!
まずは、ゆっくりとメロディーを耳で追いながら練習してみましょう。
「子供の情景」より「見知らぬ国と人々について」Robert Schumann

全13曲からなる「子供の情景」。
それぞれの曲にタイトルがついています。
7曲目の「トロイメライ」が人気ですが、この1曲目「見知らぬ国と人々」も人気があります。
大人が話す異国の話に夢中になって聴く子供たちの様子が見えてくるようです。
クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann

非常に情熱的で劇的な表現が特徴的なこの曲。
急速なテンポとハ短調の調性が融合し、聴く者の心をつかみます。
約2分30秒の短い演奏時間ながら、ロベルト・シューマンの内面的な葛藤や情熱が凝縮されています。
激しいアクセントを持つアルペッジョの繰り返しが緊張感を高め、中間部のフガートとの対比が印象的です。
1838年に作曲された本作は、シューマンがクララ・ヴィークとの結婚に反対され苦悩していた時期の作品。
ロマン派音楽の特徴である感情表現の豊かさが存分に発揮されており、ピアノ演奏の技術と表現力が試される1曲です。
クラシック音楽の深い感動を味わいたい方におすすめの名曲です。
アラベスク ハ長調 Op.18Robert Schumann

子供や若い世代向けの美しいピアノ作品を数多く残した、ドイツロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン。
1839年、シューマンが29歳のときに作られた『アラベスク ハ長調 Op.18』もその一つで、中学生の発表会曲にも最適な作品です。
繊細なメロディと夢想的な雰囲気が印象的なこの曲。
技術的には、右手のメロディと左手の伴奏のバランスをいかに保つかがカギとなります。
演奏する際は、慎重に指の動きを調整しながら、曲全体を通じて語られるやさしさや詩情を表現しましょう。
パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調Robert Schumann

穏やかな作品の定評のある作曲家、ロベルト・シューマン。
日本でも非常に人気の作曲家ですね。
そんなシューマンの作品のなかでも、春にピッタリな楽曲として特にオススメしたいのが、こちらの『パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調』。
本作はドイツの幻想詩人であるジャン・パウル・リヒターの『生意気ざかり』という作品からインスパイアを受けた作品です。
この楽曲の深さをより味わいたい方は、そちらも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?





