ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(81〜90)
『謝肉祭』Op.9 第5曲 オイゼビウスRobert Schumann

『謝肉祭』の中で静かに佇む第5曲は、シューマンの内面的な夢想家としての側面を象徴しています。
変ホ長調で書かれたアダージョの楽曲は、瞑想的な雰囲気をまとって聴く人を優しく包み込みます。
繊細な旋律と和声が織りなす詩的な世界は、1834年から1835年にかけて作曲されたこの作品ならではの魅力です。
シューマンが自らの二面性を表現するために創り出したキャラクターの音楽的肖像として、深い内省と静謐さを感じさせてくれるでしょう。
ピアノ初心者の方にもおすすめの一曲で、テクニック的には比較的簡単でありながら、豊かな感情表現を学べる格好の教材です。
自分の内面と向き合いたいとき、心を落ち着かせたいときに、ぜひ挑戦してみてください。
こどものための3つのソナタ 作品11 第2番「3.夕べの歌」 Op.118b-3Robert Schumann

夕べの穏やかな時間をピアノの旋律で包み込むような優しさを持つこの曲。
1853年にシューマンが自らの子どもたちのために作曲した教育的な作品です。
技術的には比較的取り組みがしやすく、初心者の方でも挑戦しやすい難易度となっています。
ゆったりとしたテンポで進む旋律は、心地よい安らぎを感じさせてくれます。
繊細な表現力を養うのにぴったりで、音の美しさを大切にしたい方におすすめ。
家庭での演奏を想定して作られた温かみのある作品なので、リラックスした雰囲気の中で練習したい方にも最適です。
シューマンの詩的な感性に触れられる入門曲として、ぜひチャレンジしてみてください。
こどものための3つのソナタ 作品118 第1番「1.アレグロ」 Op.118a-1Robert Schumann

「子供」という言葉が付く作品を数多く残しているシューマンは、子煩悩だったことで知られている作曲家。
『子供のための3つのソナタ 作品118a-1ト長調』は、そんなシューマンが三女ユーリエのために書いたとされています。
まるで、やさしく温かみあふれるメロディーが、愛情の深さを物語っているかのような作品です。
ゆったりとしたテンポで音数も少ないため、ピアノ初心者の方でも感情をこめて弾きやすい楽曲といえるのではないでしょうか。
こどものためのアルバム 作品68-16「はじめての悲しみ」Robert Schumann

静かにポロポロと涙を流すような切ないシーンが思い浮かぶ、『子供のためのアルバム』の第16曲『はじめての悲しみ』。
右手のもの悲しいメロディーを受け止めるように、左手の合いの手が入り、なめらかに進行していきます。
そして最後は、印象的な和音のフレーズで締めくくられます。
短い曲の中で、静かな悲しみと怒りの混じった悲しみ、両方を表現できれば、ワンランク上の仕上がりに!
「こんなことがあって悲しかったな」など、自分の身の回りのことと重ね合わせてみると、表現を付けやすくなりますよ!
こどものためのアルバム 作品68-18「刈入れ人の歌」Robert Schumann

『子供のためのアルバム』の第18曲目の『刈入れ人の歌』は、穏やかに流れるメロディーの中に、収穫を迎えた喜びを感じられる1曲。
平和な農村の風景を想像させるようなやさしいメロディーから、ユニゾンの力強いフレーズへ、そして最後に、子供がちょこちょこ走り回っているかのような、楽しげなスタッカートの連続がやってきます。
1曲の中で、さまざまな雰囲気を楽しめる作品なので、各フレーズをしっかり弾き分けられるといいですね。
こどものためのアルバム 作品68-2「兵士の行進」Robert Schumann

兵隊が足並みをそろえて行進する様子が目の前に浮かび上がるような、明るく快活な1曲!
『子供のためのアルバム』の第2曲『兵士の行進』は、和音と付点リズムの連続で構成されています。
和音の音すべてをそろえて弾くことに難しさを感じるかもしれませんが、ゆっくり丁寧に練習すれば、和音の音をすべてしっかりとらえられるようになります。
弾むようなリズムを体に覚え込ませるために、練習にリズム打ちを取り入れるのもオススメですよ!
こどものためのアルバム 作品68-35「ミニヨン」Robert Schumann

ゲーテの小説に登場する少女ミニヨンをイメージした、繊細で詩的な曲調が魅力です。
『こどものためのアルバム』作品68に収録されたこの曲は、1848年にシューマンが娘マリーの7歳の誕生日のために作曲しました。
変ホ長調の温かみがある響きと柔らかな和声進行が、静謐で内省的な雰囲気を醸し出しています。
親しみやすい旋律ながら、繊細なタッチやフレージングが求められるため、表現力を高めたいピアノ学習者にぴったり。
文学と音楽の結びつきを感じながら、ロマン派音楽特有の感情表現を学べる一曲です。
シンプルながらも深い感動を与えるこの作品で、ロベルト・シューマンらしい温かみのある世界観に触れてみませんか。
こどもの情景 Op.15 第5曲 重大な出来事Robert Schumann

『子供の情景』第5曲は、子供たちの世界観を魅力的に描いた小品です。
力強いリズムと鮮やかな和声進行が特徴で、A長調の明るい響きが印象的。
子供の視点から見た「大切な出来事」が音楽で表現されており、わずか1分ほどの短い曲ながら、子供の純粋な感情や驚きが凝縮されています。
1838年にクララへの贈り物として作曲されたこの作品は、技術的には比較的取り組みがしやすく、初心者の方でも挑戦しやすい一曲です。
表現力を高めたい方や、ロベルト・シューマンの世界観に触れてみたい方におすすめ。
短い時間で感動を与えられる素敵な作品です。
こどもの情景 作品15-13「詩人のお話」Robert Schumann

『子供の情景』の第13曲『詩人の話』は、終始穏やかで落ち着いた雰囲気の楽曲。
詩人が子供たちにやさしいく語りかけているかのような、温かみを感じられる作品です。
非常にゆったりとしたテンポで進行し、途中で小節線が拍子通りに書かれていない部分が出てきます。
ここは、即興的に自由に弾いていい部分!
ただ音を並べるだけでなく「こんな感じに弾くと詩人が悠々と語っている雰囲気を表せるかな?」と思考を巡らせながら弾いてみると、より曲への愛着が湧いてきますよ。
こどもの情景 作品15-1「見知らぬ国」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが「子供心を描いた大人のための作品」として残したピアノ小品集『子供の情景』の第1曲目『見知らぬ国』。
同時代を生きた作曲家フランツ・リストが、この曲について「娘が夢中になって弾いてとせがんでくるんだ」と語ったという逸話も残されています。
第1曲目は「異国から」などのタイトルでも親しまれており、発表会曲としても人気の作品です。
ゆったりと流れるメロディーが美しい曲なので、慣れてきたら、ペダルを効果的に入れる練習もしてみましょう。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(91〜100)
アラベスク ハ長調 Op.18Robert Schumann

子供や若い世代向けの美しいピアノ作品を数多く残した、ドイツロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン。
1839年、シューマンが29歳のときに作られた『アラベスク ハ長調 Op.18』もその一つで、中学生の発表会曲にも最適な作品です。
繊細なメロディと夢想的な雰囲気が印象的なこの曲。
技術的には、右手のメロディと左手の伴奏のバランスをいかに保つかがカギとなります。
演奏する際は、慎重に指の動きを調整しながら、曲全体を通じて語られるやさしさや詩情を表現しましょう。
アルバムの綴り 作品124-13「ラルゲット」Robert Schumann

複数の声部が同じリズムで動いていくコラールの形式で作曲された『アルバムの綴り 作品124』の第13曲『ラルゲット』。
力強いオクターブの連続で始まり、最後は暗い和音で静かな終わりを迎えます。
華やかで難しそうに聴こえますが、声部の縦のラインをしっかりそろえたり、音と音をつなぐタイの部分でリズムが崩れないよう注意したり、ポイントをおさえれば、比較的弾きやすい作品です。
和音を正確にとらえるいい練習になりますよ!
アルバムの綴り 作品124-6「子守歌」Robert Schumann

全20曲からなるピアノ小品曲集『アルバムの綴り Op.124』。
第6曲の『子守歌』は、流れるようなやさしいメロディーと、それを支える細かな伴奏の動きで構成された楽曲です。
子守歌にしてはテンポが速めで動きのある印象ですが、メロディーの美しさの影響か、聴いていると心地よくなり眠気に襲われてしまいます。
『子守歌』であるからには、聴いていて穏やかな気持ちになれる音楽に仕上げることが重要!
急に音が飛び出たりリズムが崩れたりしないよう、自分の弾いている音をしっかし耳で聴きながら弾いてみてくださいね!
ダヴィッド同盟舞曲集 第18曲 Non presto ハ長調 速くなくRobert Schumann

『Davidsbündlertänze』の最終曲にある静謐な小品は、ロベルト・シューマンの詩情があふれる世界に誘います。
「速くなく」という指示通り、穏やかに流れるメロディと優しいハーモニーが心を落ち着かせるような温かみを感じさせます。
1838年1月に初版が出版された作品の中でも、特に内省的な雰囲気が漂い、シューマンの繊細な感性が表れています。
穏やかな終止を迎える本作は、入門レベルのピアノ学習者にも取り組みやすい曲で、ロマン派の情感を手軽に味わえる魅力があります。
ゆったりとしたテンポで演奏することで、シューマン独特の詩的表現を楽しめるでしょう。
チェロ協奏曲 イ短調 Op.129Robert Schumann

ロベルト・シューマン作曲の『チェロ協奏曲 イ短調 Op.129』です。
第1楽章:Nicht zu schnell、第2楽章:Langsam、第3楽章:Sehr Lebhaftの3つの曲で構成されています。
チェロ協奏曲自体数が少ないのですが、その中でも全楽章が切れ目なく演奏される構成は異彩を放っており、チェリストに取り上げられることの多い作品です。
ドイツ風ワルツRobert Schumann

シューマンがこの曲を作曲した当時、エルネスティーネという女性に好意を抱いており、エルネスティーネの出身地であるボヘミアの「アシュ」という地名を音名にあてはめ、この動機をもとに作曲することを思いつきます。
「謝肉祭」はこの動機を中心に作られた、謎解き的な作品となっています。
曲はそれぞれ標題の付けられた20曲から成っており、連続して演奏されます。
その第16番目であるこの曲は、「アシュ」の動機ではじまる優雅でダイナミックなワルツです。
中間部にパガニーニが登場し、その名の通り難技巧を要する曲です。
パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調Robert Schumann

穏やかな作品の定評のある作曲家、ロベルト・シューマン。
日本でも非常に人気の作曲家ですね。
そんなシューマンの作品のなかでも、春にピッタリな楽曲として特にオススメしたいのが、こちらの『パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調』。
本作はドイツの幻想詩人であるジャン・パウル・リヒターの『生意気ざかり』という作品からインスパイアを受けた作品です。
この楽曲の深さをより味わいたい方は、そちらも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?
ユーゲントアルバム(子どものためのアルバム)作品68-38「冬の時 その1」Robert Schumann

19世紀ドイツを代表する作曲家、ロベルト・シューマンが1848年に子供たちのために書いた『ユーゲントアルバム』。
その中の1曲が、冬をテーマにしたピアノ小品です。
全16小節という短い曲ですが、シューマン特有のロマン派的な雰囲気が漂っており、冬の静けさや寒さを、穏やかながらも内省的な旋律で表現しているのが特徴的。
ピアノ学習者にとっては、音量コントロールや表現力を磨くのに最適な曲といえるでしょう。
冬の季節にシューマンの繊細な感性に触れながら、ゆったりとした気分で演奏したり聴いたりしてみてはいかがでしょうか?
ユーゲントアルバム(子どものためのアルバム)作品68-39「冬の時 その2」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが1848年に作曲した『ユーゲントアルバム』。
子供たちや若い世代のために書かれた教育的なピアノ曲集で、全43曲から構成されています。
そのなかの1曲である本作は、冬の静けさや冷たさを表現しながらも、シューマン特有のロマン派音楽の感性が随所に現れています。
C短調で書かれたメランコリックなメロディが印象的で、演奏者の内面の感情を引き出すような魅力があり、ピアノを学ぶ方はもちろん、冬の季節に音楽を楽しみたい方にもオススメ。
シューマンの温かな家庭的な雰囲気と、ロマンティックな情感が感じられる1曲です。
アラベスク作品18Robert Schumann

アラベスクはいろいろなピアニストが作曲されています。
シューマン作曲『アラベスク作品18』もアラベスク作品のひとつです。
やわらかで優雅な美しい作品18番は、オーロラが目の前に広がってきそうです。
軽やかな流れるようなメロディーと、ゆったりとしたおだやかなメロディラインが、優しい時間をもたらしてくれます。


