ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
- ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- Robert Schumannの人気曲ランキング【2025】
- ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽
- ガブリエル・フォーレ|名曲、代表曲をご紹介
- J.S.バッハ|名曲、代表曲をご紹介
- Bedřich Smetanaの人気曲ランキング【2025】
- グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽
- メンデルスゾーンの名曲|人気のクラシック音楽
- 【フランツ・シューベルトの名曲】歌曲王が遺した珠玉のクラシック作品。おすすめのクラシック音楽
- ラフマニノフの名曲。おすすめのラフマニノフの曲
- ドビュッシーの名曲。人気のクラシック音楽
- かっこいいクラシックの名曲。おすすめのクラシック音楽
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(131〜140)
子供の情景 作品15-1「見知らぬ国」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが「子供心を描いた大人のための作品」として残したピアノ小品集『子供の情景』の第1曲目。
同時代を生きた作曲家フランツ・リストが、この曲について「娘が夢中になって弾いてとせがんでくるんだ」と語ったという逸話も残されています。
1838年に作曲されたこの曲は、『異国から』などのタイトルでも親しまれており、発表会曲としても人気の作品です。
ゆったりと流れるメロディーが美しい曲なので、慣れてきたら、ペダルを効果的に入れる練習もしてみましょう。
子供の純真無垢な心情や無限の想像力を表現した本作は、ピアノ愛好家の心を今なお魅了し続けています。
子供の情景 作品15-7「トロイメライ」Robert Schumann

夢見心地な美しい旋律に思わずうっとりしてしまう、ロベルト・シューマンの代表作。
子供心を描いた大人のためのピアノ作品として作曲された曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲目に収録されている楽曲です。
1838年2月から3月という短期間で作曲されたこの曲集は、シューマンの創造力と感情表現の深さを見事に示しています。
本作は、ピアノだけでなく、バイオリンやチェロ、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンのみならず、多くの人の心をとらえています。
じっくり聴いて味わうもよし、ピアノで演奏してその旋律と和声の美しさにひたるもよし!
心地よいメロディとともに、穏やかなひとときをお過ごしください。
幻想小曲集 作品12-2「飛翔」Robert Schumann

ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンの『幻想小曲集 作品12』の2曲目は、情熱的な側面を象徴するフロレスタンの欲望を描いています。
力強い短調と柔らかな長調が見事に組み合わさり、聴く者の心を揺さぶる魅力的な曲です。
繊細なタッチやダイナミックな強弱の練習にもぴったりの1曲。
1837年に作曲されたこの曲集は、シューマンの内面の二重性を表現するために創作されました。
ピアノ学習者の憧れの的でもあるこの曲、ドラマチックな展開を十分に表現できるよう、テクニックだけでなく音楽的表現にも深い意識を傾けて練習してみましょう。
交響的練習曲 Op.13Robert Schumann

ドイツ・ロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマン。
彼が残したピアノ独奏曲『交響的練習曲 Op.13』は、練習曲の枠を超えた高度な表現力を要求する作品集です。
この曲は、シューマンの友人であるイギリス人作曲家ウィリアム・ベネットに献呈されました。
当初は12曲で出版されましたが、1852年の改訂版では曲数が減らされ『変奏曲形式による練習曲』と改題。
没後の1890年、ブラームスの校訂で未発表の5曲が加えられた全17曲の第3版が完成しました。
一貫して流れるモチーフを軸に、多彩な変奏が繰り広げられる『交響的練習曲』は、シューマンのピアノ作品の中でも最難関とされています。
複雑な和声とテクニックを駆使して、彼の創造力の探求の軌跡をたどってみてはいかがでしょうか?
幻想曲 ハ長調 Op.17Robert Schumann

ロマン派の巨匠、ロベルト・シューマンは、ピアノ音楽や歌曲で名高い作曲家です。
彼の代表作である『幻想曲 ハ長調 Op.17』は、クララ・ヴィークとの結婚前の複雑な感情が込められた、情熱的な愛の手紙のような役割を果たしています。
3つの楽章には、シューマンの抑制できない情感が表現され、特に第1楽章では、ベートーヴェンの『遠き恋人に寄せる歌』からの引用によって、クララへの深い慕情が感じられます。
本作は技術的にも非常に高度な作品ですが、シューマンとクララの愛を体現した美しく親密な音楽は、ロマンティックな雰囲気を楽しみたい人にオススメです。
おわりに
ロベルト・シューマンの名曲、代表曲をご紹介しました。
ほかの作曲家にはない、シューマン独特の音楽性を感じられたでしょうか?
妻クララへの思いをのせた作品も多くあり、彼の繊細さや深い愛も伝わりますね。
子供のために作られたピアノ曲もたくさんあるので、ピアノをこれから始める方も、ぜひレパートリーの一つとして取り組んでみてください!





