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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介

ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。

彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。

古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。

今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。

後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。

ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(41〜50)

ピアノ四重奏曲 変ホ長調Robert Schumann

シューマン/ピアノ四重奏 第3楽章,Op.47 [Sunday at Central Chamber Music Series]
ピアノ四重奏曲 変ホ長調Robert Schumann

本作は、「室内楽の年」と呼ばれる1842年に生み出された傑作です。

全4楽章からなり、シューマンの創造性と革新性が存分に発揮された作品。

第1楽章では、ベートーヴェンの影響を感じさせる力強い動機が展開され、第2楽章のスケルツォは軽快なリズムが印象的。

第3楽章では、チェロの特殊調弦による独特な響きが心に染みます。

フィナーレは華やかなフガートで締めくくられ、シューマンの家庭への愛情が感じられる温かさにあふれています。

室内楽ファンにぜひオススメの1曲です!

森の情景Robert Schumann

Schumann – Waldszenen, Op. 82 (Maria João Pires)
森の情景Robert Schumann

全9曲からなるピアノ独奏曲集。

ドイツの詩人である、ハインリヒ・ラウベの詩集「狩の日記」にインスピレーションを受けて作曲した。

当時は各曲にラウべの詩がついていたが、出版の際に第4曲以降は省かれた。

全体を通してさまざまな森の様子が表現されている。

子供の情景 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

Robert Schumann: Träumerei (Reverie) from Kinderszenen. Bernhard Ruchti, piano
子供の情景 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

穏やかな美しさと深い情感が溶け合う、ロベルト・シューマンの名作。

子供の純真な心を大人の視点から描いたピアノ小品集『子供の情景』の中で、『トロイメライ』はとくに有名な1曲です。

1838年に作曲され、翌年2月に出版されました。

シンプルな構成ながら、複雑な和声進行や繊細なタッチが求められる難曲でもあります。

映画『転校生』のオープニングとエンディングでオーケストラ編曲版が使用されるなど、その知名度は抜群。

幻想的な雰囲気や心安らぐひとときも感じられる本作は、新たな一歩を踏み出す子供たちをやさしく後押ししてくれますよ。

3つの幻想的小品 Op.111Robert Schumann

全3曲からなるピアノ独奏曲集で、第1、2曲目の終わりにはアタッカ指示が書かれており、3曲が切れ目なく演奏される。

3曲それぞれが違った曲想でさまざまな表情を持ち、シューマンの魅力を十分に堪能できる1曲となっている。

4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックRobert Schumann

1849年に作曲された、4本のホルンとオーケストラのための作品で、協奏的小品と訳されることもある。

4本のホルンで大変広い音域が求められ、超絶技巧も用いられている。

あまりの難易度に、シューマンはホルンが嫌いだったのではないかとも言われている。

ピアノソナタ第2番 ト短調Robert Schumann

Martha Argerich plays Robert Schumann – Piano Sonata No. 2 in G Minor, Op. 22
ピアノソナタ第2番 ト短調Robert Schumann

全4楽章からなるピアノソナタ。

第2番と名前が付いているが、第3番の方が早く作曲されており、現在の完成形になったのが1番最後だったためにこの名が付いており、実際には1番最後に作曲されたピアノソナタである。

アベック変奏曲 Op.1Robert Schumann

【髙木 竜馬】シューマン:アベッグ変奏曲 作品1、ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調 作品53「英雄」
アベック変奏曲 Op.1Robert Schumann

『アベック変奏曲 Op.1』は、ロベルト・シューマンが1829年から1830年にかけて作曲し、作品番号1として出版された初期の重要な作品です。

この曲は、シューマンの架空の友人メタ・アベッグにちなんで名付けられ、テーマとABEGGの音符を用いた5つの変奏から構成されています。

最終楽章では、幻想的なフィナーレの中で架空の人物が音楽的に消失していくという、シューマン独特の物語性が感じられる作品に仕上がりに。

若き才能あふれるシューマンの創造性が発揮された本作は、ピアノを学ぶ過程で挑戦してみたい魅力的な変奏曲といえるでしょう。