ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(41〜50)
クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann

非常に情熱的で劇的な表現が特徴的なこの曲。
急速なテンポとハ短調の調性が融合し、聴く者の心をつかみます。
約2分30秒の短い演奏時間ながら、ロベルト・シューマンの内面的な葛藤や情熱が凝縮されています。
激しいアクセントを持つアルペッジョの繰り返しが緊張感を高め、中間部のフガートとの対比が印象的です。
1838年に作曲された本作は、シューマンがクララ・ヴィークとの結婚に反対され苦悩していた時期の作品。
ロマン派音楽の特徴である感情表現の豊かさが存分に発揮されており、ピアノ演奏の技術と表現力が試される1曲です。
クラシック音楽の深い感動を味わいたい方におすすめの名曲です。
アベック変奏曲 Op.1Robert Schumann

『アベック変奏曲 Op.1』は、ロベルト・シューマンが1829年から1830年にかけて作曲し、作品番号1として出版された初期の重要な作品です。
この曲は、シューマンの架空の友人メタ・アベッグにちなんで名付けられ、テーマとABEGGの音符を用いた5つの変奏から構成されています。
最終楽章では、幻想的なフィナーレの中で架空の人物が音楽的に消失していくという、シューマン独特の物語性が感じられる作品に仕上がりに。
若き才能あふれるシューマンの創造性が発揮された本作は、ピアノを学ぶ過程で挑戦してみたい魅力的な変奏曲といえるでしょう。
森の情景Robert Schumann

全9曲からなるピアノ独奏曲集。
ドイツの詩人である、ハインリヒ・ラウベの詩集「狩の日記」にインスピレーションを受けて作曲した。
当時は各曲にラウべの詩がついていたが、出版の際に第4曲以降は省かれた。
全体を通してさまざまな森の様子が表現されている。
ピアノソナタ第2番 ト短調Robert Schumann

全4楽章からなるピアノソナタ。
第2番と名前が付いているが、第3番の方が早く作曲されており、現在の完成形になったのが1番最後だったためにこの名が付いており、実際には1番最後に作曲されたピアノソナタである。
花の曲 変ニ長調Robert Schumann

ドイツの作曲家ジャン・パウルの文学に触発されて作曲した作品。
文学と音楽が融合した作品で、シューマンらしさの溢れる情緒的で感傷的な作品となっています。
妻のクララは、シューマンの没後もこの曲をコンサートのアンコールの曲としてずっと使用していたそうです。
ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 第1曲「アレグロ」Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが1839年にウィーンで作曲した、ピアノのための独奏曲『ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26』。
全5楽章からなるこの作品の第1曲『アレグロ』は、革新的なリズムと意外性のあるメロディが魅力的です。
ウィーンの謝肉祭の賑わいや華やかさを、シューマンならではの詩的な表現で描き出しているんですよ。
テクニックと感情表現の幅が試されるこの曲は、発表会でも聴き映えすること間違いなし!
ピアノの音色で謝肉祭の雰囲気を表現してみたい方にピッタリの1曲です。
3つの幻想的小品 Op.111Robert Schumann

全3曲からなるピアノ独奏曲集で、第1、2曲目の終わりにはアタッカ指示が書かれており、3曲が切れ目なく演奏される。
3曲それぞれが違った曲想でさまざまな表情を持ち、シューマンの魅力を十分に堪能できる1曲となっている。
4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックRobert Schumann

1849年に作曲された、4本のホルンとオーケストラのための作品で、協奏的小品と訳されることもある。
4本のホルンで大変広い音域が求められ、超絶技巧も用いられている。
あまりの難易度に、シューマンはホルンが嫌いだったのではないかとも言われている。
子供のためのアルバムRobert Schumann

全43曲からなるピアノ小曲集。
そのうち第1部にあたる第1〜7曲は、当時7歳であったシューマンの長女マリーに誕生日の贈り物として作られた。
子供の情景が大人向けに書かれたのとは違い、子供が弾くために作曲されている。
レクイエム 変ニ長調Robert Schumann

シューマンが作曲した『死者のためのミサ曲』です。
全9曲からなり、演奏時間は全部で40分ほど。
冒頭からインパクトが強く引き込まれ、それが40分間継続します。
死者の追悼の表現も秀逸で、感動できる1曲となっています。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(51〜60)
交響曲第2番 ハ長調Robert Schumann

1845〜1846年に作曲され、交響曲第1番と同じ指揮者、オーケストラで初演された。
スウェーデン国王オスカル1世に献呈されている。
1845年9月、「ハ長調のトランペットが頭に響いている」とメンデルスゾーンに宛てた手紙に書かれており、そのころから作曲されたと見られている。
アラベスクハ長調作品18Robert Schumann

ロベルト・シューマンの偉大な名曲『アラベスクハ長調作品18』。
アラベスクというのはアラビア風という意味で、文字通り、アラビアンなメロディが登場します。
そんな本作は手の大きさによって難易度が変わるものの、声部を両手で補うなどをすれば、問題なく演奏できます。
「ritardando」が2回登場する部分があるのですが、ここは楽譜だけではイメージをつかみにくいと思いますので、プロの演奏家を参考にしてみてください。
ピアノ協奏曲第1楽章Robert Schumann

シューマンが唯一完成させたピアノ協奏曲です。
ピアノ曲や歌曲は数多く作っていましたが、この頃4つの交響曲をはじめ、いろいろな管弦楽作品も手がけるようになりました。
第1楽章が先にできあがり、第2、3楽章は4年後の完成です。
時にはピアノがオーケストラの伴奏を受け持ったり、メロディーをかけあったりと、ピアノをオーケストラ楽器の1つとして扱っているところもあります。
交響的練習曲 作品13Robert Schumann

ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが手掛けた一連の練習曲の集大成といえる本作。
単なる技巧練習の枠を超え、ピアノをオーケストラのように響かせることを意図して作られました。
変奏曲形式を基礎としながらも、各エチュードには異なる感情と技術的な要求が盛り込まれ、シューマンの時代におけるピアノ技法の探求が示されています。
一人でオーケストラのような音楽を奏でるため和音や他旋律が多く、さらに変奏曲となっているため全体像を捉えた演奏を課せられるのがこの曲の難しいところ。
「遺作」と呼ばれる5曲を含めると、演奏時間は約40分になるため、持久力も必要です。
ピアノ音楽の傑作として名高いこの曲は、演奏者に高度な技術と豊かな音楽性を要求する一方で、聴衆を魅了する深い感情表現に満ちています。
トロイメライRobert Schumann

本来はピアノ曲ですが、ヴァイオリンで演奏したものも、さまざまな場所で多く使用されています。
美しく寂しい曲で、静かな場所で聴いていたくなりますね。
他にもシューマンは「子供のための〜」という子供の学習用のピアノ曲を作っているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
交響曲第一番「春」Robert Schumann

「春」という副題の通り、明るく晴ればれとしたシューマンの最初の交響曲である。
全四楽章からなり、第一楽章は、いきなり金管楽器の華やかなファンファーレで幕を開け、まさに春を告げる自然の雄叫びだと言える。
初演は好評を博し、シューマンは「せま」とかままけゆか」
子どもの情景 第1曲 見知らぬ国と人々Robert Schumann

一度は聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか、この曲はシューマン作曲のクラシック音楽です。
子どものころを思い出すような優しく、穏やかな曲調が聴いている人の気持ちを穏やかに、リラックスさせてくれます。
子供の情景 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

穏やかな美しさと深い情感が溶け合う、ロベルト・シューマンの名作。
子供の純真な心を大人の視点から描いたピアノ小品集『子供の情景』の中で、『トロイメライ』はとくに有名な1曲です。
1838年に作曲され、翌年2月に出版されました。
シンプルな構成ながら、複雑な和声進行や繊細なタッチが求められる難曲でもあります。
映画『転校生』のオープニングとエンディングでオーケストラ編曲版が使用されるなど、その知名度は抜群。
幻想的な雰囲気や心安らぐひとときも感じられる本作は、新たな一歩を踏み出す子供たちをやさしく後押ししてくれますよ。
子供のためのアルバム 作品68-16「はじめての悲しみ」Robert Schumann

19世紀ドイツの作曲家、ロベルト・シューマンが1848年に作曲した『子供のためのアルバム』。
その中の1曲である本作は、静かな悲しみを表現した心に染みる曲です。
右手のもの悲しいメロディーに寄り添うように、左手が優しく合いの手を入れていきます。
短い曲ながらも、静かな悲しみと怒りの混じった悲しみ、両方を表現できる奥深い作品となっています。
「こんなことがあって悲しかったな」など、自分の身の回りのことと重ね合わせながら弾いてみると、より深い表現ができるかもしれませんね。
こどものためのアルバム 作品68-16「はじめての悲しみ」Robert Schumann

静かにポロポロと涙を流すような切ないシーンが思い浮かぶ、『子供のためのアルバム』の第16曲『はじめての悲しみ』。
右手のもの悲しいメロディーを受け止めるように、左手の合いの手が入り、なめらかに進行していきます。
そして最後は、印象的な和音のフレーズで締めくくられます。
短い曲の中で、静かな悲しみと怒りの混じった悲しみ、両方を表現できれば、ワンランク上の仕上がりに!
「こんなことがあって悲しかったな」など、自分の身の回りのことと重ね合わせてみると、表現を付けやすくなりますよ!