ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(71〜80)
レクイエム 変ニ長調 Op.148Robert Schumann

「安息を」と訳される『レクイエム』は、カトリック教会の追悼ミサで演奏される曲。
プロテスタントの牧師の家系に育った作曲家であるロベルト・シューマンが書いたレクイエムは正式な典礼用ではなく、シューマン自身が「自分のために書いている」と語っています。
実際に彼の最後の大作となった作品で、シューマンらしい詩的でうつうつとしたフレーズが、痛ましくも美しい世界へといざないます。
こどもの情景 作品15-1「見知らぬ国」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが「子供心を描いた大人のための作品」として残したピアノ小品集『子供の情景』の第1曲目『見知らぬ国』。
同時代を生きた作曲家フランツ・リストが、この曲について「娘が夢中になって弾いてとせがんでくるんだ」と語ったという逸話も残されています。
第1曲目は「異国から」などのタイトルでも親しまれており、発表会曲としても人気の作品です。
ゆったりと流れるメロディーが美しい曲なので、慣れてきたら、ペダルを効果的に入れる練習もしてみましょう。
チェロ協奏曲 イ短調 Op.129Robert Schumann

ロベルト・シューマン作曲の『チェロ協奏曲 イ短調 Op.129』です。
第1楽章:Nicht zu schnell、第2楽章:Langsam、第3楽章:Sehr Lebhaftの3つの曲で構成されています。
チェロ協奏曲自体数が少ないのですが、その中でも全楽章が切れ目なく演奏される構成は異彩を放っており、チェリストに取り上げられることの多い作品です。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(81〜90)
交響曲第3番 変ホ長調作品97「ライン」Robert Schumann

1850年に作曲されました。
番号は3番ですが、4曲ある交響曲の中で最後に書かれたものが「ライン」です。
シューマンは40歳で、デュッセルドルフに引っ越してきました。
そこでライン川沿いの暮らしからインスピレーションを得た作品といわれています。
第1楽章の生き生きとしたメロディは聴いている人を明るい気持ちにさせます。
交響的練習曲 作品13Robert Schumann

ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが手掛けた一連の練習曲の集大成といえる本作。
単なる技巧練習の枠を超え、ピアノをオーケストラのように響かせることを意図して作られました。
変奏曲形式を基礎としながらも、各エチュードには異なる感情と技術的な要求が盛り込まれ、シューマンの時代におけるピアノ技法の探求が示されています。
一人でオーケストラのような音楽を奏でるため和音や他旋律が多く、さらに変奏曲となっているため全体像を捉えた演奏を課せられるのがこの曲の難しいところ。
「遺作」と呼ばれる5曲を含めると、演奏時間は約40分になるため、持久力も必要です。
ピアノ音楽の傑作として名高いこの曲は、演奏者に高度な技術と豊かな音楽性を要求する一方で、聴衆を魅了する深い感情表現に満ちています。
子供のためのアルバム Op.68 第1曲「メロディ」Robert Schumann

ドイツロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンのピアノ小品集『子供のためのアルバム Op.68』の第1曲目『メロディ』は、素朴で叙情的な雰囲気が印象的な作品です。
わずか20小節と短く繰り返しも多いため、ピアノ初心者の練習曲や発表会曲として、たびたび演奏されています。
音は非常にシンプルですが、左手の伴奏が8分音符で動き続けるため、右手のメロディとの音量バランスに注意したいところ。
旋律が伴奏に埋もれてしまわないよう気を付けながら弾きましょう。
子供の情景 Op.15Robert Schumann

ドイツ・ロマン派の代表的な作曲家が、シューマンです。
シューマンは交響曲から器楽曲までさまざまな編成の音楽を書きましたが、ピアノ曲はとくに有名です。
子供が感じる情景をそのまま音楽にするというあたり、ロマン派的な着想です。





