ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介
ベートーヴェンやシューベルトのロマン的後継者として評価され、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した作曲家、ロベルト・シューマン。
彼の作品はこれまでに、ピアノ曲と歌曲においてとくに注目されてきました。
古典派とロマン派の両方の様式を上手く掛け合わせており、ほかの作曲家にはない叙情的でロマンティックな作品が多く存在します。
今回はそんなシューマンの名曲、代表曲をピックアップしました。
後の作曲家にも大きく影響を残したシューマンの作品を、ぜひ聴いてみてください。
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ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(71〜80)
子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇敢な騎士」Robert Schumann

ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンのピアノ曲、何だか難しそう……と思われる方も多いかもしれませんが、発表会でもおすすめできる作品はちゃんと存在します。
『乱暴な騎士』という邦題でも知られるこちらの『勇敢な騎士』は、短いながらも三部形式の楽曲構成で中間部の転調など練られた楽曲展開のドラマ性やロマン派らしい旋律を味わえる名曲で、技術的にもそこまで難しいものではないため、挑戦しやすい作品と言えましょう。
8分の6拍子というリズムと連続する3連符に注意しつつ、乱暴になりすぎない程度に力強く演奏してみてくださいね。
子供のためのアルバム 作品68 第8曲 勇敢な騎手Robert Schumann

ロマン派を代表するドイツの作曲家、ロベルト・シューマンが作曲した43曲からなるピアノ小曲集『子供のためのアルバム』の第8曲『勇敢な騎手』を紹介します。
『乱暴な騎士』という邦題でも知られるこの曲は、1分に満たない作品ながら力強さと上品さを兼ね備えたロマン派らしい旋律と、三部形式の構成で中間部はヘ長調へと転調する展開もなかなかにドラマチックですね。
もともとのタイトルは『揺り木馬の騎士』というタイトルだったそうで、邦題につられて乱暴なタッチにならないように、8分の6拍子のリズムと3連符を常に意識しながら表情をつけつつ演奏することを心がけましょう。
子供の情景 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

穏やかな美しさと深い情感が溶け合う、ロベルト・シューマンの名作。
子供の純真な心を大人の視点から描いたピアノ小品集『子供の情景』の中で、『トロイメライ』はとくに有名な1曲です。
1838年に作曲され、翌年2月に出版されました。
シンプルな構成ながら、複雑な和声進行や繊細なタッチが求められる難曲でもあります。
映画『転校生』のオープニングとエンディングでオーケストラ編曲版が使用されるなど、その知名度は抜群。
幻想的な雰囲気や心安らぐひとときも感じられる本作は、新たな一歩を踏み出す子供たちをやさしく後押ししてくれますよ。
ロベルト・シューマン|名曲、代表曲をご紹介(81〜90)
歌曲集「詩人の恋」より「美しい五月に」Robert Schumann

シューマンが1840年に作曲した連作歌曲集の冒頭を飾る本作。
春の訪れとともに芽生える恋心を繊細に描写した楽曲です。
ピアノの序奏から始まり、主和音に解決されないまま独唱が始まる構成が特徴的。
ハイネの詩に基づいており、自然の美しさと人間の感情が巧みに融合されています。
シューマンはこの年、クララ・ヴィークとの結婚を控えており、多くの歌曲を生み出しました。
本作もその一環として作曲され、クララへの愛情が反映されています。
恋愛や春の訪れを感じたい方にオススメの1曲です。
交響的練習曲 作品13Robert Schumann

ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが手掛けた一連の練習曲の集大成といえる本作。
単なる技巧練習の枠を超え、ピアノをオーケストラのように響かせることを意図して作られました。
変奏曲形式を基礎としながらも、各エチュードには異なる感情と技術的な要求が盛り込まれ、シューマンの時代におけるピアノ技法の探求が示されています。
一人でオーケストラのような音楽を奏でるため和音や他旋律が多く、さらに変奏曲となっているため全体像を捉えた演奏を課せられるのがこの曲の難しいところ。
「遺作」と呼ばれる5曲を含めると、演奏時間は約40分になるため、持久力も必要です。
ピアノ音楽の傑作として名高いこの曲は、演奏者に高度な技術と豊かな音楽性を要求する一方で、聴衆を魅了する深い感情表現に満ちています。
チェロ協奏曲 イ短調Robert Schumann

1850年の作品。
ロマン派のチェロ協奏曲として、多くの演奏機会に恵まれている。
全3楽章からなり、切れ目なく演奏される。
全体的に音域が高く、重音も見られるため、チェロ奏者の中では難易度の高い曲とされている。
ピアノ四重奏曲 変ホ長調Robert Schumann

本作は、「室内楽の年」と呼ばれる1842年に生み出された傑作です。
全4楽章からなり、シューマンの創造性と革新性が存分に発揮された作品。
第1楽章では、ベートーヴェンの影響を感じさせる力強い動機が展開され、第2楽章のスケルツォは軽快なリズムが印象的。
第3楽章では、チェロの特殊調弦による独特な響きが心に染みます。
フィナーレは華やかなフガートで締めくくられ、シューマンの家庭への愛情が感じられる温かさにあふれています。
室内楽ファンにぜひオススメの1曲です!





