【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(41〜50)
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊たちの踊り」Christoph Willibald Gluck

歌劇『オルフェオとエゥリディーチェ』は全3幕からなる、ギリシャ神話時代の精霊の不思議な世界と現実を舞台にしたオペラです。
亡くなった妻を精霊の世界から取り戻し、再び現世に呼び戻すために勇敢に戦う夫オルフェと妻エゥリディーチェの愛を描いた物語。
日本神話において、イザナミに会うためにイザナギが黄泉の国へ行く話と似た物語です。
「精霊たちの踊り」は第2幕において、天国の野原で精霊たちが踊る場面で演奏されます。
精霊たちが楽しげに踊っているのを想像できるような、明るく美しい1曲ですよね。
【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(51〜60)
『幻想的小品集』より第1番「悲歌(エレジー)」Sergei Rachmaninov

ロシアが生んだ世界的な作曲家にしてピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフが手掛けた作品の持つ旋律は、美しくも悲哀にあふれたものが多いですよね。
今回の記事で紹介するのにふさわしいラフマニノフ作品は多く存在していますが、本稿で取り上げているのは1892年にラフマニノフが手掛けたピアノ独奏曲集『幻想的小品集』の第1曲『悲歌』です。
第2曲『前奏曲』の方が知名度という点では勝るかもしれませんが、こちらの作品が持つ旋律の美しさや切なさも素晴らしく、左手でつむがれるアルペジオのフレーズを軸としながら流麗かつメランコリックに展開していく様は実に美しいですね。
このような楽曲を19歳という若さで完成させたラフマニノフの才能たるや、恐るべしとしか言えません……。
バイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 MS 60 第2楽章Niccolò Paganini

バイオリンの魔術師として知られるニコロ・パガニーニ。
本作は、卓越した技巧と革新的な演奏スタイルで同時代の聴衆を魅了した彼の感情豊かな側面を見事に表現した作品です。
ゆったりとした悲しみのメロディが心に染み入り、独奏バイオリンとオーケストラの対話が聴く者の感情を揺さぶります。
1831年にパリで初演された際、聴衆は涙を流して感動したといいます。
美しく切ない旋律に身を委ね、心の奥底にある感情と向き合いたい方にオススメの1曲です。
パガニーニの音楽は、時代を超えて私たちの心に響き続けるのです。
2つの悲しき旋律Edvard Grieg

ノルウェーの農民詩人オスムン・オラヴソン・ヴィニエの詩による歌曲集『12のメロディ作品33』の中から2曲を選定し、エドヴァルド・グリーグ自身が弦楽合奏曲に編曲した、『2つの悲しき旋律』。
『傷ついた心』と『最後の春』の2曲で構成されています。
悲しみをたたえながらも、壮大なスケール感によって、北欧の作曲家グリーグらしさを強く感じられます。
落ち込んだ気持ちを慰め、ざわついた心を落ち着かせてくれる作品です。
夏の朝Heino Kasuki

フィンランドの作曲家ヘイノ・カスキの手による、作品番号Op. 35-1「夏の朝」として知られるピアノ曲です。
本作は、北欧の澄み切った朝の空気をそのまま音にしたような、透明感があふれる旋律がとても美しい曲です。
繊細なトリルは木漏れ日のきらめきを思わせ、穏やかながらも徐々に広がる明るさが、聴く人の心を爽やかに満たしてくれるでしょう。
ジメジメとした暑さを忘れさせてくれるような清涼感があり、静かに音楽を楽しみたい時にぴったりです。
1920年代初頭に作られたとされ、ピアニスト舘野泉による名盤『Piano Works』にも収録されています。
交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms

この作品はブラームスが作曲した最初の交響曲ですが、構想から完成までに21年も掛かっています。
彼はベートーベンの交響曲を敬愛しており、「交響曲は書きたいが、ベートーベンの後にいったいどんな曲を書けばいいのか」と悩み続けていました。
その難題を乗り越えて完成したのがこの曲ですが、当時の指揮者ハンス・フォン・ビューローから「ベートーヴェンの第10交響曲」と呼ばれたほど評価の高い一曲です。
美しく高揚感のあるメロディーと推進力のあるリズムで曲が進み、この曲全体のクライマックスにふさわしい力強さで幕を閉じます。
動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」Camille Saint-Saëns

組曲『Le Carnaval des animaux』からの旋律で、カミーユ・サン=サーンスによる名高い作品です。
元は1886年初頭の謝肉祭の余興として構想された組曲中の1曲で、作曲者が存命中に唯一出版を許したものです。
チェロが奏でる流麗なメロディは、水面を滑る白鳥の優雅な姿や、伝説に語られる「白鳥の歌」の幻想的な情景を思わせます。
1905年にアンナ・パヴロワがこの曲に合わせて創作したバレエ「死の白鳥」は世界的に知られ、フィギュアスケートの羽生結弦選手もエキシビションで使用し感動を呼びました。
夏の暑さを忘れさせ、心に潤いを与えてくれるような、美しいチェロの音色に浸りたい方に聴いてほしい一曲です。