【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(91〜100)
歌劇「アルルの女」より「メヌエット」Georges Bizet

フランスのロマン派を代表する作曲家、ジョルジュ・ビゼーが1872年に作曲した劇付随音楽の一部として生まれた名曲です。
南フランスの田園風景を思わせる明るく軽快な旋律が、弦楽器によって優雅に奏でられます。
中間部では、クラリネットとサクソフォンによる美しいメロディが、まるで恋する若者の切ない思いを表現しているかのよう。
フランス民謡や舞曲の要素を取り入れた陽気なリズムは、聴く人の心を明るく軽やかにしてくれます。
初演時にはアンコールを受けるほどの人気を博したこの楽曲。
心を癒やしたいときや、ゆったりと過ごしたいときにオススメの1曲です。
『トリスタンとイゾルデ』より「イゾルデの愛の死」Richard Wagner

『トリスタンとイゾルデ』は、リヒャルト・ワーグナーが1857年から1859年にかけて作曲した非常に有名な歌劇です。
この作品が世の芸術家に与えた影響は大きすぎてここで語るようなことはできませんが、本稿で紹介するのは『トリスタンとイゾルデ』第3幕の終結部を飾るアリアを原曲として、フランツ・リストによって1867年に編曲された『イゾルデの愛の死』という楽曲です。
クライマックスで使われる作品だけあって知名度も高く、独立して演奏される機会も多いだけでなく映画やテレビなどでも頻繁に使われている楽曲なのですね。
荘厳かつ重厚なワーグナーの世界観をピアノ1台、10本の指で表現してみせたリストのすごさには驚かされます。
もちろん『トリスタンとイゾルデ』のストーリーを知らずとも聴き手の感情を揺さぶるような体験を味わえますが、やはり原典を知っておけばより感動を味わえるのは間違いないでしょう。
歌曲集「3つのメロディ」Op.7 第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré

幻想的な作品を得意とするフランスの偉大な作曲家、ガブリエル・フォーレ。
彼の作品のなかでも、特に感動できるクラシックピアノとしてオススメしたいのが、こちらの『歌曲集「3つのメロディ」Op.7 第1曲「夢のあとに」』。
チェロの独奏としても演奏されることが多い本作ですが、ピアノ作品としても哀愁のただよう深みのある魅力を持っています。
それぞれに良さがあるので、歌曲、チェロ独奏、ピアノ独奏など、さまざまなアレンジを聴き比べてみてください。
「無言歌集 第2巻」より ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰へ短調Felix Mendelssohn

繊細で優美な作品を数多く残したドイツの作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。
なかでも有名なのが「言葉のない歌」と称されるピアノ小品集『無言歌』です。
『無言歌』は8巻に分かれており、『ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰ヘ短調』は第2巻に収められているもの悲しいメロディが涙を誘う名曲です。
全48曲それぞれにタイトルが付けられていますが、メンデルスゾーンが自ら名付けたのはそのうちたった5曲のみ。
『ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰ヘ短調』もその一つであり、『無言歌』のなかでも非常に美しく印象的な作品として親しまれています。
ワルツ第10番Frederic Chopin

哀愁ただよう旋律に胸がギュッと締め付けられるような感覚をおぼえる、フレデリックショパン作曲のワルツ第10番 Op.69-2。
ショパンが19歳の頃に作曲したとされているシンプルな構成と素朴なメロディが印象的な作品です。
切なさに満ちた主題に対して、中間部は楽しかった昔に思いをはせているかのような温かく幸せな雰囲気に。
しかしそれも長くは続かず、深い悲しみに引き戻されます。
切ない気分に浸りたいとき、悲しみをゆっくり消化したいときに聴いてみてはいかがでしょうか?
ノクターン4番イ長調John Field

フレデリック・ショパンに影響を与えたと言われている、アイルランドの作曲家、ジョン・フィールド。
クラシック界に多くの名曲を生み出してきた彼ですが、彼の功績のなかで最も偉大なものといえば、夜想曲、英語ではノクターンの発明ではないでしょうか。
こちらの『ノクターン4番イ長調』は、そんな彼が開発したノクターンのなかでも、とくに切ないメロディーが印象的な作品です。
彼を知らない方にとっては、「ショパンの曲?」と勘違いしてしまうほど、美しさとはかなさを感じさせるメロディーに仕上げられています。
おわりに
いかがだったでしょうか。
クラシック音楽による涙が出るほど美しい珠玉の名曲を紹介しました。
ピアノやオーケストラ、合唱まで幅広く存在するクラシック音楽には、大自然だったり、夢や理想を表していた李、人の生命や営み、人生を音楽で感じ取れるような名曲が多くあります。
作曲家の作品と演奏家の人生を考えると、演奏にも深みを増してじっくり聞くと思わず涙が出てしまいますね。
クラシックの深みのある響きは、いつも全身が奮い立つような感動を与えてくれます。
今回の記事が、クラシック音楽への興味関心が深まるきっかけとなれば幸いです!