【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(1〜10)
カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲Pietro Mascagni

歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、イタリア南部のシチリア島を舞台にした嫉妬や不倫、報復など、もつれた男女関係が描かれた、いわばゴシップ記事に出てくるような内容です。
島で実際に起きた、2組の男女の恋愛における悲劇がモデルになっているといわれています。
この間奏曲はとくに有名で、コンサートで単独で演奏されることもしばしばあります。
安らかで濃厚な旋律は、その後に起こる決闘や死別など悲劇の結末を際立たせます。
ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2Frederic Chopin

ショパンのノクターン全21曲の中で、最も有名な作品。
美しい旋律はアリアのようであり、声楽を愛したショパンは当時のオペラ・アリアの演奏習慣を積極的にピアノ演奏に取り入れていました。
この曲が作曲された当時、ショパンの故郷であるポーランドがロシア帝国の支配に対し武装反乱を起こした「11月蜂起」が起きていました。
体の弱かったショパンはこの戦争には参加していませんが、ロシアが武力で鎮圧したという結果にひどく悲しんだそうです。
まるでその悲しみや、平和への祈りが表れているかのような作品ですよね。
交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章「アダージェット」Gustav Mahler

静ひつな美しさと深い情感をたたえた名曲として知られるマーラーの作品。
1901年、ウィーン宮廷歌劇場の指揮者として多忙を極めていた彼が、夏の休暇中にオーストリア南部で着想を得たものです。
弦楽器とハープのみで構成された繊細な楽想は、愛する人への思いを込めて紡がれたとされ、聴く者の心に深く染みわたります。
ゆったりとしたテンポで奏でられる旋律は、まるで時が止まったかのような静寂の中で、聴く者を静かな感動の渦に巻き込みます。
心を落ち着かせたいとき、深い感情に浸りたいときにオススメの1曲です。
【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(11〜20)
「讃美歌」320番「主よ 御許に近づかん」Eliza Flower)

ヤコブの夢を原典とした賛美歌は、神に近づく願いをテーマにした作品です。
エリザ・フラワーが美しい旋律を付けたこの曲は、深い感動を与え続けています。
歌詞には困難を経ても神に近づく意義が込められ、タイタニック号のエピソードでも知られています。
日本でも『フランダースの犬』最終回や葬儀で使われ、哀愁を帯びた別れの曲として親しまれています。
本作は、人生の試練に向き合う方々や、心に響く賛美歌を求める人におすすめです。
1841年に発表されて以来、世界中で歌い継がれる名曲となっています。
交響曲第2番第3楽章Sergei Rachmaninov

美しさと哀愁が織りなす感動の旋律が心に染みわたります。
クラリネットの独奏から始まり、オーケストラ全体へと広がる音の世界は、聴く人の心を揺さぶります。
郷愁や遠い記憶を呼び起こすような叙情的な旋律は、まるで愛する人への想いを歌っているかのよう。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』でも使用されており、ロマンティックな場面を彩る名曲として知られています。
失恋の痛みを癒したい人や、大切な人との思い出に浸りたい人におすすめ。
1908年1月の初演で大成功を収め、作曲家の再生を象徴する作品としても有名です。
歌劇『ローエングリン』より「エルザの大聖堂への入場」Wilhelm Wagner

荘厳で神聖な雰囲気を持つこの楽曲は、ゆったりとしたテンポで進行し、豊かなオーケストレーションが際立っています。
金管楽器と弦楽器の調和が美しく、聴く人の心に深い感動を与えます。
1850年8月に初演されたこの曲は、オペラの一場面を描写しており、主人公の純粋さや儀式の荘厳さを見事に表現しています。
結婚式や宗教的な儀式のBGMとしても使用され、多くの人々に親しまれています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、心に響く美しい旋律を求めている方にもおすすめの一曲です。
練習曲第3番作品10の3「別れの曲」Frederic Chopin

冒頭の旋律はとくに有名で、誰もが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
1934年のショパンの生涯を描いたドイツ映画『別れの曲』でこの曲が使われていたため、日本では「別れの曲」の名で親しまれています。
この曲を作曲した頃、ショパンは故郷ポーランドを離れパリへと拠点を移しています。
切なさと情熱を秘めているこの曲は、「パリでの成功を夢見る心情」と「田舎を懐かしむ心情」が重なり合い、複雑な心境だったであろうショパンの心情が伝わってくるような作品です。