【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(71〜80)
ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」Edvard Grieg

ノルウェー音楽から影響を受けた、国民楽派の代表的な存在として知られている、ノルウェー出身の作曲家、エドヴァルド・グリーグ。
オーレ・ブルやニルス・ゲーゼを師に持ち、職業的な演奏家にはなりませんでしたが、すさまじいピアノのテクニックを持っていたことで知られています。
そんな彼の代表的な作品の一つが、こちらの『ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」』。
切なさや美しさはもちろんのこと、冒険をイメージさせるようなミステリアスなメロディーが登場したりと、一つの作品のなかにさまざまなイメージが膨らみます。
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロFritz Kreisler

20世紀を代表する世界的バイオリニストの1人であるフリッツ・クライスラーの、バイオリンとピアノのための小品。
曲名にある「プニャーニ」とは、18世紀イタリアのバイオリニストであるガエターノ・プニャーニのことです。
冒頭、マルカートの4分音符のみで提示されるアレグロの主題は、聴く者の魂を揺さぶるかのような強い意志と悲劇性を帯びています。
やがて16分音符を中心にした技巧的な変奏曲が続き、重音を駆使した畳みかけるようなフレーズによって劇的なクライマックスへと向かっていきます。
鳥の歌Pablo Casals

こちらの曲はスペイン、カタルーニャ地方の民謡です。
この曲については、チェロの名手パブロ・カザルスさんが祖国の荒れた状態に心を痛め、ケネディ大統領の前で演奏したことで全世界に知られることとなりました。
1938年以降、演奏会をおこなっていなかったカザルスさんが平和を願いおこなった演奏は感動を呼びました。
この曲はもともとはキリストの誕生を祝って鳥たちが歌うといった内容の、カタルーニャ地方に伝わるクリスマス・キャロルです。
古い時計台 Op.48-2Heino Kaski

フィンランドを代表する偉大な作曲家、ヘイノ・カスキさん。
第一次世界大戦により大きな活躍はできませんでしたが、いくつかの名作を生み出してきました。
今回ご紹介する『古い時計台 Op.48-2』は、彼の代表作の一つ。
悲劇的なメロディが特徴で、暗い曲ではあるものの、きらびやかな雰囲気を感じさせます。
中盤の長調と短調が入り乱れる部分が、感情の揺れを見事に表現しているので、ぜひ注意しながら聴いてみてください。
悲しみのワルツOskar Nedbal

現在のチェコ共和国とスロバキア共和国によって構成されていた国、チェコスロバキアを代表する近代クラシックの作曲家、オスカル・ネドバル。
後期ロマン派音楽の代表的な存在である、アントニン・ドヴォルザークを師に持ち、チェロやピアノをメインにした作曲で人気を博しました。
そんな彼の曲のなかで、とくに切なさが見事に表現されている作品が、こちらの『悲しみのワルツ』です。
壮大で美しいメロディーに切なさがアクセントとなった構成が感情を揺さぶってくれるでしょう。
愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

フリッツ・クライスラーさんの名作『愛の悲しみ』。
本作はバイオリンとピアノのための楽曲で、『愛の喜び』という作品と対をなす存在として作曲されました。
ピアノ独奏にしろ、バイオリン独奏にしろ、その美しい旋律と涙を誘う曲調は、高い演奏効果をほこることで知られており、多くの演奏家によって頻繁に演奏されています。
本作と『愛の喜び』『美しきロスマリン』は3部作ですので、合わせて聴いてみてください。
バラード第1番Frederic Chopin

「バラード」とは、「物語」を意味するフランス語が起源となっており、一般には、物語詩を指す言葉です。
ショパンが活躍したロマン派という時代は、音楽の中に文学を取り入れられる傾向も見られるようになりました。
この作品は、ポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィチのバラッドにインスピレーションを得たと言われています。
第1番は全4曲のバラードの中で最も人気のある作品です。
陰鬱さや淡麗さと力強さを併せもち、さまざまに表情が変化するのが特徴です。