【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(21〜30)
亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel

曲名になっている「亡き王女」のモデルと言われているのが、17世紀のスペイン王女マルガリータです。
ラヴェルは彼女の肖像画をルーヴル美術館でみてインスピレーションをえたといわれています。
彼はこの曲を「亡くなった王女を追悼する曲」ではなく、「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったような曲」と語っています。
ラヴェルは母を深く愛しており、母の死後「日ごとに絶望が深くなっていく」と友人に手紙を書いている程です。
古き良き時代を懐かしむかのような感傷的な曲調は、幼いころの母との思い出をラヴェルが思い出しているのかもしれませんね。
星の夜Claude Debussy

フランス印象派を代表する作曲家クロード・ドビュッシーの若き日の習作です。
18歳頃に作曲された本作は、後の印象主義音楽への道を開いた重要な作品として評価されています。
星空の下で夢見る様子を描いた詩に、柔らかな和音が寄り添い、穏やかで幻想的な世界を作り出しています。
ピアノパートの複合和音や、減7和音を用いた優しいニュアンスが特徴的で、ドビュッシーらしい繊細な音色が魅力を思う存分堪能できる1曲です。
星空を眺めながら、ゆったりと聴いてみてはいかがでしょうか?
【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(31〜40)
ため息Edward Elgar

バイオリンの美しい調べが心を打つ『愛の挨拶』で知られる、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの楽曲。
1914年、第一次世界大戦の開戦直前に、弦楽合奏とハープ、オルガンのための作品として作曲されました。
幾重にも重なる重厚な弦楽器の音の後ろで、さりげなく奏でられるハープの音色が切なさを感じさせる、心に深くしみいる1曲です。
ハープのパートはピアノでも演奏されます。
さまざまな楽団の演奏で、楽器編成による音色の違いを楽しむのもおすすめですよ。
シャコンヌTomaso Antonio Vitali

甘美で物悲しげでありながらも、華々しさも伴うバイオリン曲。
この曲が世に出たのは、ヴィターリが生きた時代から1世紀弱過ぎた19世紀のこと。
バイオリニストのダヴィッドが、世に知られていなかった『シャコンヌ ト短調』を編曲し発表したことによって、この曲は広く知られるようになりました。
しかし、編曲の際に参考にした楽譜がヴィターリが直接書いたものではなかったため、偽作ではないかという説もあるいわくつきの曲でもあります。
スラヴ舞曲 作品72-2Antonín Dvořák

チェコの作曲家、アントニン・ドヴォルザークが1886年6月にかいた曲で『スラヴ舞曲集』第2集に入っています。
もともとピアノ連弾のために書かれた曲でしたが、ドヴォルザーク本人が1886年11月から1887年1月に管弦楽編曲を完成させました。
また彼は『ハンガリー舞曲集』を作ったブラームスに才能を見いだされ、『スラヴ舞曲集』もブラームスの紹介によってつくることとなりました。
たしかに2人には似た魅力があるかもしれません。
作品を聴き比べるのも楽しいですね。
ラルゴ 変ホ長調Frederic Chopin

哀愁ただよう旋律に胸がギュッと締め付けられるような感覚をおぼえる、フレデリック・ショパンの『ラルゴ 変ホ長調』。
1837年に作曲されたこの曲は、ショパンの愛国心や故国への思いが込められた作品です。
反田恭平さんがショパン国際コンクールで演奏したことでも話題になりましたね。
ゆったりとしたテンポで奏でられる穏やかで感情豊かなメロディが、聴く人の心を深く揺さぶります。
ポーランドの歴史や文化への愛着が、繊細な表現力と技術的な精緻さを通じて表現されているのが特徴。
切ない気分に浸りたいとき、静かに心を整理したいときに聴いてみてはいかがでしょうか?
天使のセレナーデGaetano Braga

ガエターノ・ブラーガは19世紀に活躍したイタリアのチェリスト、作曲家です。
ピアノと弦楽器で演奏されることが多いですが、もともとは歌曲であり、これらの楽器の上にさらに歌の旋律が加わります。
死の床にある子どもが聞いた不思議な天使の歌声をめぐり、母親と子どもの対話の形式で物語が進んでいきます。
「ワラキアの伝説」よりという副題がついていますが、ワラキアとはルーマニア南部の地方名であり、そこに伝わる伝説を基に作曲されました。