【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(21〜30)
EARTH村松崇継

フルートとピアノのデュオで奏でられるこの曲は、地球環境や自然の美しさをテーマにした壮大な作品です。
フルートの柔らかな旋律とピアノの豊かな響きが絶妙に絡み合い、まるで大自然の中を巡る旅をしているような感覚を与えてくれます。
曲の構成は静かな導入から始まり、次第にドラマティックな展開を迎え、最後は穏やかな終息へと向かいます。
この抑揚のある展開が、楽曲に深い感情表現をもたらし、聴く人の心を惹きつけます。
自然や地球への想いを音楽で感じたい方、フルートの魅力を堪能したい方におすすめの一曲です。
ノクターン 第20番嬰ハ短調「遺作」Frederic Chopin

左手のアルペジオの伴奏にのって右手が甘美で感傷的な旋律を歌い、「ピアノの詩人」と呼ばれたショパンの才能がよく現れた1曲です。
この曲を作曲したころ、ショパンは若手ソプラノ歌手、コンスタンツヤ・グワトコフスカに恋をしている真っ最中でした。
しかし、王宮の役人の娘という身分の高い女性だったために、ショパンは彼女に思いを打ち明けることはなく、その初恋は幕を閉じました。
そんな「片思い」の切なさや、初々しさが感じ取れる作品です。
甘き死よ、来たれJ.S.Bach

バロック時代を代表するクラシック作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハが、1716年に礼拝のために作曲したと伝えられている、全6曲から成る教会カンタータの第1曲目です。
カンタータとは、バッハが生きた17世紀から18世紀にかけて発展した、単声または多声のための、器楽伴奏付の声楽作品を指します。
バッハが残したカンタータの作品数は、なんと200曲以上!
何層もの音の重なりが美しい、教会音楽の世界をお楽しみください。
「レクイエム」より「涙の日(ラクリモーサ)」Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトが最後に残したのがこの『レクイエム』です。
この曲の第8曲目にあたる「ラクリモーサ」の8小節を書き終えたのが、モーツァルトの最期となりました。
9小節目以降はモーツァルトの弟子によって書かれています。
終始重く切ないメロディーは、まるでモーツァルトの魂が肉体から離れることを惜しんでいるようにも聴こえますね。
そして、涙を流しながらつらい審判に臨む死者たちの安息を、合唱がわが身のように願い、最後は「アーメン」と歌われ曲が終わります。
ヴォカリーズSergei Rachmaninov

「ヴォカリーズ」は音楽用語で「一つ以上の母音を用いて歌う歌詞のない発声練習法」のことを指します。
声楽において母音を使った発声練習は美しい歌声を出すうえで欠かせないもので、19世紀にはヴォカリーズの練習曲の楽譜も数多く出版されました。
そんな中、19世紀末あたりからヴォカリーズは単なる練習曲としてではなく芸術作品として扱われるようになります。
歌詞はありませんが、旋律の美しさや切なさが心に何かを訴えかけてきますよね。
ラ・カンパネラFranz Liszt

イタリアのバイオリニスト、ニコロ・パガニーニの『バイオリン協奏曲第2番第3楽章』のロンド「ラ・カンパネラ」の主題を編曲して書かれたピアノ作品です。
パガニーニは超絶技巧でとくに有名であり、その演奏技術は「悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と言われるほどでした。
彼の高度な技法がこの曲にもよく表れています。
ラ・カンパネラはイタリア語で鐘という意味をあらわし、冒頭の旋律から鐘の音が鳴り響いている様子が想起できますよね。
3つのノクターンより第1曲Sergei Rachmaninov

19世紀から20世紀にかけて活躍したロシアのピアニスト、作曲家であるラフマニノフ。
この『3つの夜想曲』は、なんとラフマニノフが14歳時に書いた作品です。
少年らしいみずみずしさと勢いのある曲で、ラフマニノフの内に秘めている思いがストレートに表現されているような音楽です。
子供と大人のはざまで揺れている、青年期ならではの悩みや葛藤、推進力が感じ取れる作品です。
彼の才能を認めていた、同じロシア出身の作曲家であるチャイコフスキーにも似た、ロシア情緒あふれる1曲です。