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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(41〜50)

アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

【高音質】タレガ『アルハンブラの思い出』アルハンブラ宮殿全景映像 クラシック名曲
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

19世紀のスペインで活躍したフランシスコ・タレガによる、クラシックギターの名曲です。

トレモロ奏法を駆使して奏でられる、まるで水の流れや風のささやきを表現したかのような繊細で美しい音色が特徴的。

アルハンブラ宮殿を訪れた際の記憶をもとに作曲されたこの曲には、スペインの歴史や文化、そして壮大な建築美が凝縮されています。

ギタリストにとって究極の挑戦ともいえる技巧的な難しさを持ちながらも、聴く人の心に深く染み入る魅力を秘めた名作といえるでしょう。

即興曲15番 “エディットピアフを讃えて”Francis Poulenc

20世紀に活躍した「フランス6人組」と呼ばれる作曲家集団の1人であるプーランク。

この作品は、タイトルにある通り、エディット・ピアフへのオマージュとなっています。

旋回するようなメロディーは甘くそして切なく響き、最下声部はメロディーとかげながらのデュエットを仕立てています。

曲の途中でハ長調になり明るい曲になるのかと思いきや、結局最後はハ短調に戻ってしまうというメランコリックな心の揺れが表現されている1曲です。

オーボエ協奏曲二短調2楽章 アダージョヴェニスの愛Alessandro Marcello

1700年代から1740年代にかけて大活躍した天才、アレッサンドロ・マルチェッロ。

音楽の天才は多く存在しますが、彼は数学者や哲学者としても多くの功績を残しており、それに加えて音楽の才能もすさまじかったという、天に二物も三物も与えられた天才です。

こちらの『オーボエ協奏曲二短調2楽章 アダージョヴェニスの愛』は、彼の代表的な作品の一つで、美しさのなかに切なさがただよう構成に仕上げられています。

彼の得意としていたバロック音楽の一端を感じるメロディーに注目。

愛の夢 第3番Franz Liszt

愛の夢 第3番-リスト/Liszt-Liebestraume No.3/ピアノ-Piano/CANACANA
愛の夢 第3番Franz Liszt

リストのピアノ曲集『愛の夢』の第3番はとても有名で、結婚式などでも耳にすることの多いロマンチックで美しいメインのフレーズが印象深い作品です。

実はこの『愛の夢』は全3曲で構成された作品であるというだけではなく、もともとは歌曲として作曲されたものであったということはご存じでしょうか?

女性が歌うソプラノ独唱の歌曲として1845年ごろに作曲され、作品には『おお、愛せるだけ愛してください』というタイトルも付いているのですよ。

数年後の1850年にリスト本人がピアノ独奏曲として編曲、現在多く耳にする『愛の夢』が生まれたという経緯があるのです。

ドイツの詩人、フェルディナント・フライリヒラートの詩がついた歌曲『おお、愛せるだけ愛してください』も、歌入りならではの美しさを味わえますから、合わせて聴いてみることをオススメします!

「四季」より「10月〜秋の歌」Pyotr Tchaikovsky

【解説付】チャイコフスキー 四季より10月 「秋の歌」/ Tchaikovsky saisons No.10 “Chand d’automne” d-moll Op.37bis
「四季」より「10月〜秋の歌」Pyotr Tchaikovsky

ロシアの風物詩を曲の題材として作曲された全12曲のピアノ曲集である『四季』。

これはもともと音楽雑誌の企画で、毎月の季節感が表現されたロシアの詩人による作品と、その詩の性格を音楽的に描写したチャイコフスキーのピアノ曲が掲載されました。

この『10月』という曲とともに掲載された詩には、秋になり葉が落ちていき、庭から彩が消えていく寂しさや切なさが表現されています。

組曲「鏡」:洋上の小舟Claude Debussy

夏の午後に、涼やかな風を運んでくれるようなピアノの調べはいかがでしょうか。

クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノ連弾のための組曲『Petite Suite』の冒頭を飾るこの一曲は、水面を優雅に漂う小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律が心に染み渡ります。

きらめく光や水の揺らぎが目に浮かぶようで、まるで印象派の絵画を音で楽しんでいるかのようですね。

1889年2月に作曲者自らも参加したピアノ連弾で初めて演奏され、フランスの詩人ヴェルレーヌの作品に影響を受けたとされています。

後に1907年にはオーケストラ版も編曲され、そちらもまた違った趣ですてきですよ。

暑さを忘れさせてくれる詩情が豊かな本作は、静かに音楽を楽しみたい方や、日常に美しいアクセントを加えたい方にぴったりでしょう。

ピアノの優しい響きが、きっと心地よい時間をもたらしてくれます。

弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3 Hob.III:77 第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」Franz Joseph Haydn

ハイドン: 弦楽四重奏曲第77番「皇帝」:第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」[ナクソス・クラシック・キュレーション #特別編:サッカーW杯]
弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3 Hob.III:77 第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」Franz Joseph Haydn

クラシック音楽の父と呼ばれるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作品のなかでも、特別な位置を占める弦楽四重奏曲。

1797年に作曲された本作は、オーストリア皇帝フランツ2世への敬意を込めて作られました。

第2楽章で使用されているメロディは、ハイドン自身が作曲したオーストリア国歌がもとになっています。

美しい旋律と巧みな変奏が織りなす音の世界は、聴く者の心に深い感動を与えてくれるでしょう。

愛国心と音楽的創造力が見事に融合した本作は、クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方にオススメです。