【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(61〜70)
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

20世紀のクラシックギターに多大な影響を与えた作曲家、フランシスコ・タレガ。
ロマン派音楽にスペインの民族音楽をミックスさせた独特の音楽性で知られており、とくにタレガの場合は、一時期にバレンシアでロマの音楽団に所属していたということもあり、フラメンコのテイストを強く含んでいます。
こちらの『アルハンブラの思い出』は、そんな彼の名曲として知られている作品で、スペイン音楽を主体とした切なさがただよう作品に仕上げられています。
切ないパートと、美しいパートが交互に入れ替わるため、全体を通して飽きのこない作品です。
サラバンドGeorg Friedrich Händel

こちらの曲は、バッハと同じ1685年に生まれたヘンデルの作品です。
彼はドイツ出身で、その後イタリアで成功し、その後イギリスで活躍しました。
まだピアノが生まれる前の作品で、現在はピアノで演奏されることが多いのですが、チェンバロの曲として書かれた曲です。
テクニックはそれほど難しい曲ではないのですが、不必要なものがそぎ落とされ、直接感情にうったえかけてくるような強さがあります。
チェンバロでの演奏と聴き比べてみるのもよいのではないでしょうか。
ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」Edvard Grieg

ノルウェー音楽から影響を受けた、国民楽派の代表的な存在として知られている、ノルウェー出身の作曲家、エドヴァルド・グリーグ。
オーレ・ブルやニルス・ゲーゼを師に持ち、職業的な演奏家にはなりませんでしたが、すさまじいピアノのテクニックを持っていたことで知られています。
そんな彼の代表的な作品の一つが、こちらの『ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」』。
切なさや美しさはもちろんのこと、冒険をイメージさせるようなミステリアスなメロディーが登場したりと、一つの作品のなかにさまざまなイメージが膨らみます。
24のプレリュード 第4番Frederic Chopin

ショパンの葬儀の際、オルガンで演奏されたと言われている作品です。
半音階的な和声進行が特徴的であり、微妙に色合いが変化する左手の伴奏に乗って、右手が憂うつなメロディーを奏でます。
左手の連打による伴奏の上に、右手が単音の旋律を奏でるという音楽は「雨」を連想させます。
後半は悲痛な叫びのように盛り上がった後、静かに曲を結びます。
終始悲しい雰囲気が漂う曲ですが、単に悲しいだけでなく微妙な表情の変化が感じられる魅力的な作品です。
交響詩 「前奏曲(レ・プレリュード)」Franz Liszt

1854年にフランツ・リストが作曲した交響詩がこちらです。
彼が作曲した13の交響詩の中でもっともよく演奏される曲ではないでしょうか。
交響詩とは詩の内容にもとづいて作られた管弦楽のための曲で、リストがはじめた形式といわれています。
こちらの曲はアルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩から着想を得た、人生とは死への前奏曲であるという意味を込めた曲です。
ドラマチックな展開が魅力的で、曲を聴くだけで詩の内容が感じられます。
ジムノペディ 第1番Erik Satie

フランスの作曲家エリック・サティが1888年に作曲した3つのピアノ曲『ジムノペディ』。
「ゆっくりと苦しみをもって」という副題が付けられた第1番は、3曲のなかでも特に知名度が高く、サティの代表作ともいえる作品です。
水彩画を連想させるような透明感あふれる楽曲ですが、ゆったりと進んでいくなかに時折あらわれる悩ましい和音に、苦しみや切なさを感じます。
心にじんわり染みてくる穏やかな作品なので、ぜひ、眠る前や心を落ち着かせたいときに聴いてみてはいかがでしょうか?
48のモチーフ集―エスキス 作品63 第1番 ハ長調『幻影』Charles Valentin Alkan

超絶技巧を要する難易度の非常に高い練習曲作品で知られる、フランスの作曲家シャルル・ヴァランタン・アルカンの作品です。
番号付きの48曲と作品番号なしの1曲の、49曲で構成されており、アルカンのピアノ曲としては比較的難易度の低い作品とされています。
作品全体を通して、24の調性を2周している点は、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』を連想させます。
第1番『幻影』は、ピアノの音色の美しさをゆったりと楽しめる1曲です。
アルカンの曲だからと構えず、ぜひまったりリラックスしながら聴いてみてくださいね。
鳥の歌Pablo Casals

こちらの曲はスペイン、カタルーニャ地方の民謡です。
この曲については、チェロの名手パブロ・カザルスさんが祖国の荒れた状態に心を痛め、ケネディ大統領の前で演奏したことで全世界に知られることとなりました。
1938年以降、演奏会をおこなっていなかったカザルスさんが平和を願いおこなった演奏は感動を呼びました。
この曲はもともとはキリストの誕生を祝って鳥たちが歌うといった内容の、カタルーニャ地方に伝わるクリスマス・キャロルです。
歌劇「タイス」より「瞑想曲」Jules Massenet

1842年に生まれたフランスの作曲家、ジュール・マスネが作曲した曲がこちら。
1894年に初演された歌劇『タイス』の第2幕第1場と第2場の間の間奏曲としてつくられました。
宗教的な意味合いを持って作られた曲ですが、フランスの作曲家ならではのその甘美なメロディーは、一般的に言う宗教的な曲とはまた違った魅力を持っています。
バイオリン独奏曲としても人気があるこちらの曲、クラシックファンでなくても一度は聴いたことがある有名曲ではないでしょうか。
愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

フリッツ・クライスラーさんの名作『愛の悲しみ』。
本作はバイオリンとピアノのための楽曲で、『愛の喜び』という作品と対をなす存在として作曲されました。
ピアノ独奏にしろ、バイオリン独奏にしろ、その美しい旋律と涙を誘う曲調は、高い演奏効果をほこることで知られており、多くの演奏家によって頻繁に演奏されています。
本作と『愛の喜び』『美しきロスマリン』は3部作ですので、合わせて聴いてみてください。
【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(71〜80)
ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov

ロシアを代表する偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフさん。
彼の作品のなかでも特にオススメしたいのが、こちらの『ヴォカリーズ Op.34-14』。
本作のタイトルでもあるヴォカリーズというのは、本来、母音のみで歌う唱法のことを指します。
胸が締め付けられるような哀愁ただようメロディは、ピアノ作品としても非常に魅力的です。
深い悲しみや哀愁といったテーマ性が好きな方にとっては、感性に訴える作品といえるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
バラード第1番Frederic Chopin

「バラード」とは、「物語」を意味するフランス語が起源となっており、一般には、物語詩を指す言葉です。
ショパンが活躍したロマン派という時代は、音楽の中に文学を取り入れられる傾向も見られるようになりました。
この作品は、ポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィチのバラッドにインスピレーションを得たと言われています。
第1番は全4曲のバラードの中で最も人気のある作品です。
陰鬱さや淡麗さと力強さを併せもち、さまざまに表情が変化するのが特徴です。
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロFritz Kreisler

20世紀を代表する世界的バイオリニストの1人であるフリッツ・クライスラーの、バイオリンとピアノのための小品。
曲名にある「プニャーニ」とは、18世紀イタリアのバイオリニストであるガエターノ・プニャーニのことです。
冒頭、マルカートの4分音符のみで提示されるアレグロの主題は、聴く者の魂を揺さぶるかのような強い意志と悲劇性を帯びています。
やがて16分音符を中心にした技巧的な変奏曲が続き、重音を駆使した畳みかけるようなフレーズによって劇的なクライマックスへと向かっていきます。
悲しみのワルツOskar Nedbal

現在のチェコ共和国とスロバキア共和国によって構成されていた国、チェコスロバキアを代表する近代クラシックの作曲家、オスカル・ネドバル。
後期ロマン派音楽の代表的な存在である、アントニン・ドヴォルザークを師に持ち、チェロやピアノをメインにした作曲で人気を博しました。
そんな彼の曲のなかで、とくに切なさが見事に表現されている作品が、こちらの『悲しみのワルツ』です。
壮大で美しいメロディーに切なさがアクセントとなった構成が感情を揺さぶってくれるでしょう。
トゥオネラの白鳥Jean Sibelius

フィンランドの国民的作曲家ジャン・シベリウスが紡ぎ出した美しき旋律は、まるで神話に生きる白鳥のように優雅に聴く者の心に寄り添います。
神秘的な情景を描き出す本作は、1895年に完成した『レンミンカイネン組曲』の一部として生まれました。
イングリッシュホルンが奏でる悲しげなメロディが、死の国を象徴する白鳥の姿をほうふつとさせ、静かに心を揺さぶります。
シベリウスならではの繊細な音色と大胆な構成は、北欧の自然や神話を鮮やかに描き出し、聴く者を幻想的な世界へと誘います。
クラシック音楽の魅力に触れたい方にぜひオススメしたい1曲です。
練習曲作品25の11「木枯らし」Frederic Chopin

「木枯らしのエチュード」の名称で親しまれており、ショパンのエチュードの中で最も人気が高く最高の芸術性を持つ名曲です。
「エチュード」とは日本語で「練習曲」という意味があり、この曲は全27曲あるショパンエチュードの中でもとくに高度な技術が求められています。
技術・音楽性ともにショパンのエチュードの一つの頂点とも言える作品です。
高速で動く右手の分散和音が印象的で、メロディーは左手によって奏でられています。
「木枯し」という名前の通り、落ち葉を舞い上がらせる強く冷たい風と、哀愁漂う雰囲気が想起できる一曲です。
古い時計台 Op.48-2Heino Kaski

フィンランドを代表する偉大な作曲家、ヘイノ・カスキさん。
第一次世界大戦により大きな活躍はできませんでしたが、いくつかの名作を生み出してきました。
今回ご紹介する『古い時計台 Op.48-2』は、彼の代表作の一つ。
悲劇的なメロディが特徴で、暗い曲ではあるものの、きらびやかな雰囲気を感じさせます。
中盤の長調と短調が入り乱れる部分が、感情の揺れを見事に表現しているので、ぜひ注意しながら聴いてみてください。
24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調 「雨だれの前奏曲」Frederic Chopin

「ピアノの詩人」とも称される天才、ショパンの作品はクラシックにあまり詳しくない方であっても一度くらいは耳にしているはずですし、美しいメロディを持つ楽曲が多いですからクラシック初心者にも聴きやすいと言えそうですよね。
そんな数多くあるショパンの名曲の中でも、今回紹介しているのは『24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調』通称『雨だれの前奏曲』と呼ばれる作品です。
「24の前奏曲 作品28」自体は短めの楽曲で構成された作品で、その中で最も長い作品がこちらの『雨だれ』なのですね。
なんだか『雨だれ』という邦題が実にロマンチックでいてどこか寂しげな作品を予感させますが、これはショパンがマヨルカ島で降る雨音をイメージして作られたというエピソードがあり、左手で厳かに連打されるA♭の音がまるで雨音を表現しているかのように聴こえることから付けられたタイトルで、作曲者本人が付けたタイトルではありません。
中盤のどこか重苦しい雰囲気から、ラストにまた静寂の雨音へと戻る展開は何とも叙情的かつ豊かな詩情を感じさせるもので、聴いているうちに自然と涙がこぼれてしまうほどの感動を与えてくれますよ。
コンチェルティーノ Op.107Cécile Chaminade

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家、セシル・シャミナードさん。
彼女のフルートのための代表作は、1902年にパリ音楽院の試験用に書かれました。
一部構成のこの曲は、装飾的なソロ部分が特徴的で、高度な技巧を要する難曲としてコンクールなどでも人気の高い作品。
ロマンスと情熱を象徴するこの作品は、演奏者の表現力を存分に引き出します。
フルートの美しい音色と豊かな表現力を楽しみたい方にオススメの1曲です。
組曲「鏡」:洋上の小舟Claude Debussy

夏の午後に、涼やかな風を運んでくれるようなピアノの調べはいかがでしょうか。
クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノ連弾のための組曲『Petite Suite』の冒頭を飾るこの一曲は、水面を優雅に漂う小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律が心に染み渡ります。
きらめく光や水の揺らぎが目に浮かぶようで、まるで印象派の絵画を音で楽しんでいるかのようですね。
1889年2月に作曲者自らも参加したピアノ連弾で初めて演奏され、フランスの詩人ヴェルレーヌの作品に影響を受けたとされています。
後に1907年にはオーケストラ版も編曲され、そちらもまた違った趣ですてきですよ。
暑さを忘れさせてくれる詩情が豊かな本作は、静かに音楽を楽しみたい方や、日常に美しいアクセントを加えたい方にぴったりでしょう。
ピアノの優しい響きが、きっと心地よい時間をもたらしてくれます。



