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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(51〜60)

バイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 MS 60 第2楽章Niccolò Paganini

パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 – 第2楽章(Paganini: Violin Concerto No. 4 in D Minor, MS 60)
バイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 MS 60 第2楽章Niccolò Paganini

バイオリンの魔術師として知られるニコロ・パガニーニ。

本作は、卓越した技巧と革新的な演奏スタイルで同時代の聴衆を魅了した彼の感情豊かな側面を見事に表現した作品です。

ゆったりとした悲しみのメロディが心に染み入り、独奏バイオリンとオーケストラの対話が聴く者の感情を揺さぶります。

1831年にパリで初演された際、聴衆は涙を流して感動したといいます。

美しく切ない旋律に身を委ね、心の奥底にある感情と向き合いたい方にオススメの1曲です。

パガニーニの音楽は、時代を超えて私たちの心に響き続けるのです。

ペール・ギュント第1組曲より「オーゼの死」Edvard Grieg

グリーグ - 《ペールギュント》第1組曲から オーセの死 カラヤン ベルリンフィル
ペール・ギュント第1組曲より「オーゼの死」Edvard Grieg

ヘンリック・イプセンの戯曲『ペール・ギュント』のために作曲した劇付随音楽。

この戯曲は、夢想家で大ぼら吹きである主人公のペール・ギュントが世界を旅して、最後に年老いて故郷に戻るまでの波乱万丈の生涯を、ドタバタと描いた物語です。

一度町から出たペールが故郷へ戻ると、母オーゼは死の淵にありました。

オーゼがペールの空想話を聞き、ほほ笑みながら亡くなっていく場面でこの曲が演奏されます。

最愛の母をなくしたペールの深い悲しみが伝わってくるような作品です。

歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊たちの踊り」Christoph Willibald Gluck

歌劇『オルフェオとエゥリディーチェ』は全3幕からなる、ギリシャ神話時代の精霊の不思議な世界と現実を舞台にしたオペラです。

亡くなった妻を精霊の世界から取り戻し、再び現世に呼び戻すために勇敢に戦う夫オルフェと妻エゥリディーチェの愛を描いた物語。

日本神話において、イザナミに会うためにイザナギが黄泉の国へ行く話と似た物語です。

「精霊たちの踊り」は第2幕において、天国の野原で精霊たちが踊る場面で演奏されます。

精霊たちが楽しげに踊っているのを想像できるような、明るく美しい1曲ですよね。

弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3 Hob.III:77 第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」Franz Joseph Haydn

ハイドン: 弦楽四重奏曲第77番「皇帝」:第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」[ナクソス・クラシック・キュレーション #特別編:サッカーW杯]
弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3 Hob.III:77 第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」Franz Joseph Haydn

クラシック音楽の父と呼ばれるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作品のなかでも、特別な位置を占める弦楽四重奏曲。

1797年に作曲された本作は、オーストリア皇帝フランツ2世への敬意を込めて作られました。

第2楽章で使用されているメロディは、ハイドン自身が作曲したオーストリア国歌がもとになっています。

美しい旋律と巧みな変奏が織りなす音の世界は、聴く者の心に深い感動を与えてくれるでしょう。

愛国心と音楽的創造力が見事に融合した本作は、クラシック音楽の魅力を存分に味わいたい方にオススメです。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(61〜70)

アヴェ・マリアGiulio Caccini

Charlotte Church – Ave Maria (Dormition Abbey 2000)
アヴェ・マリアGiulio Caccini

終始、厳かで切ない雰囲気を持った作品。

歌詞も旋律も単純ではありますが、単純だからこそ直接心に響く力を持った作品です。

この曲は「カッチーニのアヴェマリア」として、シューベルトのアヴェマリア、グノーのアヴェマリアとともに「3大アヴェマリア」と言われていましたが、実は旧ソ連のヴァヴィロフによる作品ではないかと推測されています。

彼は20世紀のギタリスト・リュート奏者であり、正式な作曲の教育を受けておらず自分の名前で作品を発表するのをためらったために、カッチーニの名前を出して作品を発表したのではないかと言われています。

交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms

ブラームス 交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章 カラヤン
交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms

この作品はブラームスが作曲した最初の交響曲ですが、構想から完成までに21年も掛かっています。

彼はベートーベンの交響曲を敬愛しており、「交響曲は書きたいが、ベートーベンの後にいったいどんな曲を書けばいいのか」と悩み続けていました。

その難題を乗り越えて完成したのがこの曲ですが、当時の指揮者ハンス・フォン・ビューローから「ベートーヴェンの第10交響曲」と呼ばれたほど評価の高い一曲です。

美しく高揚感のあるメロディーと推進力のあるリズムで曲が進み、この曲全体のクライマックスにふさわしい力強さで幕を閉じます。

幻想即興曲Frederic Chopin

ショパン「幻想即興曲」 羽田健太郎
幻想即興曲Frederic Chopin

ポーランドの前期ロマン派音楽の代表的な作曲家、フレデリック・ショパン。

こちらの『幻想即興曲』は彼の作品のなかでも、とくに人気を集める作品です。

長年にわたって愛されている作品ですが、実は没後に発表された作品で、ベートーヴェンの『月光』に似ているから発表しなかったという説があります。

実際、聞いてみるとたしかに『月光』に近い雰囲気も感じますが、悲壮感のなかに美しさを感じるメロディーに仕上げられています。

まさに、ショパンだからこそなせる表現なので、ロマン派が好きな方はぜひチェックしてみてください。