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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(71〜80)

サラバンドGeorg Friedrich Händel

Sarabande de Haendel Piano – F. Bernachon plays Handel’s Sarabande, piano
サラバンドGeorg Friedrich Händel

こちらの曲は、バッハと同じ1685年に生まれたヘンデルの作品です。

彼はドイツ出身で、その後イタリアで成功し、その後イギリスで活躍しました。

まだピアノが生まれる前の作品で、現在はピアノで演奏されることが多いのですが、チェンバロの曲として書かれた曲です。

テクニックはそれほど難しい曲ではないのですが、不必要なものがそぎ落とされ、直接感情にうったえかけてくるような強さがあります。

チェンバロでの演奏と聴き比べてみるのもよいのではないでしょうか。

コンチェルティーノ Op.107Cécile Chaminade

上野星矢(Live) C.シャミナード:コンチェルティーノ op.107 / C.Chaminade:Concertino op.107 (Live) by Seiya Ueno
コンチェルティーノ Op.107Cécile Chaminade

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家、セシル・シャミナードさん。

彼女のフルートのための代表作は、1902年にパリ音楽院の試験用に書かれました。

一部構成のこの曲は、装飾的なソロ部分が特徴的で、高度な技巧を要する難曲としてコンクールなどでも人気の高い作品。

ロマンスと情熱を象徴するこの作品は、演奏者の表現力を存分に引き出します。

フルートの美しい音色と豊かな表現力を楽しみたい方にオススメの1曲です。

練習曲作品25の11「木枯らし」Frederic Chopin

「木枯らしのエチュード」の名称で親しまれており、ショパンのエチュードの中で最も人気が高く最高の芸術性を持つ名曲です。

「エチュード」とは日本語で「練習曲」という意味があり、この曲は全27曲あるショパンエチュードの中でもとくに高度な技術が求められています。

技術・音楽性ともにショパンのエチュードの一つの頂点とも言える作品です。

高速で動く右手の分散和音が印象的で、メロディーは左手によって奏でられています。

「木枯し」という名前の通り、落ち葉を舞い上がらせる強く冷たい風と、哀愁漂う雰囲気が想起できる一曲です。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(81〜90)

主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach

こちらの曲はヨハン・ゼバスティアン・バッハが1723年に作曲しました。

教会カンタータ、『心と口と行いと生活で』の最後の曲としてつくられました。

対旋律が織りなすハーモニーは美しく荘厳です。

日本でいえば江戸時代に、このような曲がドイツで演奏されていたと思うと不思議ですよね。

この曲は人気があり、クラシックギターやピアノの曲としてもアレンジされています。

結婚式やクリスマスなどでも耳にすることが多い曲です。

歌劇「タイス」より「瞑想曲」Jules Massenet

1842年に生まれたフランスの作曲家、ジュール・マスネが作曲した曲がこちら。

1894年に初演された歌劇『タイス』の第2幕第1場と第2場の間の間奏曲としてつくられました。

宗教的な意味合いを持って作られた曲ですが、フランスの作曲家ならではのその甘美なメロディーは、一般的に言う宗教的な曲とはまた違った魅力を持っています。

バイオリン独奏曲としても人気があるこちらの曲、クラシックファンでなくても一度は聴いたことがある有名曲ではないでしょうか。

アヴェ・マリアCamille Saint-Saëns

フランスを代表する作曲家、カミーユ・サン=サーンス。

天才として知られており、2歳のころにはピアノをマスターし、3歳から作曲をしていたそうです。

オルガニストでもあり、彼の鍵盤楽器を使った作品は当時から非常に高い評価を受けていました。

そんな彼の名曲として名高い作品が、こちらの『アヴェ・マリア』。

いくつものバージョンが存在するアヴェ・マリアですが、サン=サーンスの作品はとくに幻想的な雰囲気を感じさせるメロディーに仕上げられています。

切なさというよりは、美しさで泣かせるタイプの作品と言えるでしょう。

ピアノと弦楽オーケストラによるエレジーAlla Pavlova

ロシア生出身で、アメリカ在住の女性作曲家であるアラ・パヴロワ。

彼女の作り出すロマンティックな音楽には定評があり、どの曲も聞き手を魅了してやみません。

曲名の「エレジー」とは、悲しみを歌った詩などの文学作品や楽曲を示す言葉で、日本語では「悲歌」や「哀歌」と訳されます。

ドラマティックでありながらも哀愁のロシアン・メロディがあちこちにちりばめられている音楽は、聴衆の心に直接悲しみを訴えかけ涙を誘います。

流麗さと悲痛さを併せもつ1曲です。