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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(81〜90)

愛の喜びFritz Kreisler

クライスラー 愛の喜び Kreisler Liebesfreud
愛の喜びFritz Kreisler

1875年にウイーンで生まれた世界的バイオリニストのフリッツ・クライスラーが作った曲がこちら。

ウインナ・ワルツの要素が取り入れられており、同じく彼の作曲である『愛の悲しみ』とともに演奏されることも多いです。

どちらも有名な曲なので、聴いたことのある方は多いのではないでしょうか。

バイオリニストならではの、バイオリンの魅力が十分に伝わる曲で、しかも覚えやすいキャッチーな要素もある曲です。

セルゲイ・ラフマニノフとの親交でも知られているクライスラー、共演の録音もおススメです。

ピアノと弦楽オーケストラによるエレジーAlla Pavlova

ロシア生出身で、アメリカ在住の女性作曲家であるアラ・パヴロワ。

彼女の作り出すロマンティックな音楽には定評があり、どの曲も聞き手を魅了してやみません。

曲名の「エレジー」とは、悲しみを歌った詩などの文学作品や楽曲を示す言葉で、日本語では「悲歌」や「哀歌」と訳されます。

ドラマティックでありながらも哀愁のロシアン・メロディがあちこちにちりばめられている音楽は、聴衆の心に直接悲しみを訴えかけ涙を誘います。

流麗さと悲痛さを併せもつ1曲です。

楽興の時 第4番Sergei Rachmaninov

近代クラシックを代表するロシア出身の作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。

4歳のころから音楽の才能を周りに見いだされて、22歳のころには交響曲の第1番を完成させました。

ヤッシャ・ハイフェッツといい、ロシアは早熟の天才を多く生み出していますね。

そんなラフマニノフの名曲である、こちらの『楽興の時 第4番』は1896年に発表された作品で、シューベルト、ショパン、リストなどから影響を受けた、美しい旋律で人気を集めました。

切なさと美しさが見事にミックスされていますので、ロマン派音楽が好きな方にオススメです。

アヴェ・マリアCamille Saint-Saëns

フランスを代表する作曲家、カミーユ・サン=サーンス。

天才として知られており、2歳のころにはピアノをマスターし、3歳から作曲をしていたそうです。

オルガニストでもあり、彼の鍵盤楽器を使った作品は当時から非常に高い評価を受けていました。

そんな彼の名曲として名高い作品が、こちらの『アヴェ・マリア』。

いくつものバージョンが存在するアヴェ・マリアですが、サン=サーンスの作品はとくに幻想的な雰囲気を感じさせるメロディーに仕上げられています。

切なさというよりは、美しさで泣かせるタイプの作品と言えるでしょう。

24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調 「雨だれの前奏曲」Frederic Chopin

「ピアノの詩人」とも称される天才、ショパンの作品はクラシックにあまり詳しくない方であっても一度くらいは耳にしているはずですし、美しいメロディを持つ楽曲が多いですからクラシック初心者にも聴きやすいと言えそうですよね。

そんな数多くあるショパンの名曲の中でも、今回紹介しているのは『24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調』通称『雨だれの前奏曲』と呼ばれる作品です。

「24の前奏曲 作品28」自体は短めの楽曲で構成された作品で、その中で最も長い作品がこちらの『雨だれ』なのですね。

なんだか『雨だれ』という邦題が実にロマンチックでいてどこか寂しげな作品を予感させますが、これはショパンがマヨルカ島で降る雨音をイメージして作られたというエピソードがあり、左手で厳かに連打されるA♭の音がまるで雨音を表現しているかのように聴こえることから付けられたタイトルで、作曲者本人が付けたタイトルではありません。

中盤のどこか重苦しい雰囲気から、ラストにまた静寂の雨音へと戻る展開は何とも叙情的かつ豊かな詩情を感じさせるもので、聴いているうちに自然と涙がこぼれてしまうほどの感動を与えてくれますよ。

メランコリー FP 105Francis Poulenc

フランスの作曲家フランシス・プーランクによる1940年作のピアノ曲は、切なさと美しさが絶妙に調和した名作。

戦時中のフランスで生み出されたこの曲には、懐かしさと希望が織り交ぜられています。

ラヴェルやショパンを思わせるメロディと、波のような効果を生む両手の動きが特徴的。

本作は、プーランクの繊細な感性と時代背景が反映された、心に染みる1曲です。

静かな夜に一人で聴きたい方や、深い感動を求める音楽ファンにオススメの名曲といえるでしょう。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(91〜100)

ワルツ第10番Frederic Chopin

ワルツ 第10番(ショパン)Chopin – Waltz in B minor, Op.69 No.2 – pianomaedaful
ワルツ第10番Frederic Chopin

哀愁ただよう旋律に胸がギュッと締め付けられるような感覚をおぼえる、フレデリックショパン作曲のワルツ第10番 Op.69-2。

ショパンが19歳の頃に作曲したとされているシンプルな構成と素朴なメロディが印象的な作品です。

切なさに満ちた主題に対して、中間部は楽しかった昔に思いをはせているかのような温かく幸せな雰囲気に。

しかしそれも長くは続かず、深い悲しみに引き戻されます。

切ない気分に浸りたいとき、悲しみをゆっくり消化したいときに聴いてみてはいかがでしょうか?