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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(31〜40)

弦楽とオルガンのためのアダージョト短調Remo Giazotto

アルビノーニ:《弦楽とオルガンのためのアダージョ》 ト短調
弦楽とオルガンのためのアダージョト短調Remo Giazotto

1958年に出版されたイタリアのレモ・ジャゾットさんが作曲した弦楽合奏とオルガンのための曲です。

こちらの曲は『アルビノーニのアダージョ』とも呼ばれ、1671年にイタリアで生まれたバロック音楽の作曲家トマゾ・アルビノーニが作った曲にレモ・ジャゾットさんが手を加えたものといわれていましたが、現在では実際はすべてジャゾットさんが作ったものとわかっています。

オルガンの楽曲というとバロック音楽をイメージしますが、こういった新しめの楽曲もすてきですね。

星の夜Claude Debussy

C.Debussy Nuit d’étoiles ドビュッシー作曲 星の夜\野々村彩乃
星の夜Claude Debussy

フランス印象派を代表する作曲家クロード・ドビュッシーの若き日の習作です。

18歳頃に作曲された本作は、後の印象主義音楽への道を開いた重要な作品として評価されています。

星空の下で夢見る様子を描いた詩に、柔らかな和音が寄り添い、穏やかで幻想的な世界を作り出しています。

ピアノパートの複合和音や、減7和音を用いた優しいニュアンスが特徴的で、ドビュッシーらしい繊細な音色が魅力を思う存分堪能できる1曲です。

星空を眺めながら、ゆったりと聴いてみてはいかがでしょうか?

シャコンヌTomaso Antonio Vitali

甘美で物悲しげでありながらも、華々しさも伴うバイオリン曲。

この曲が世に出たのは、ヴィターリが生きた時代から1世紀弱過ぎた19世紀のこと。

バイオリニストのダヴィッドが、世に知られていなかった『シャコンヌ ト短調』を編曲し発表したことによって、この曲は広く知られるようになりました。

しかし、編曲の際に参考にした楽譜がヴィターリが直接書いたものではなかったため、偽作ではないかという説もあるいわくつきの曲でもあります。

交響曲第6番『悲愴』Pyotr Tchaikovsky

Tchaikovsky Symphony No.6 “Pathetique” Movement 4(IV. Finale. Adagio lamentoso – Andante)
交響曲第6番『悲愴』Pyotr Tchaikovsky

バレエ音楽『白鳥の湖』などの大作を数多く残したロシアの作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。

彼が残した最後の作品であり、19世紀後半の代表的交響曲の一つに数えられいます。

この作品について、チャイコフスキー自身が「これまでのどの作品よりもこれを誇りに思っています」と手紙に書き記したとされており、作曲者にとっての自信作であったことがうかがえます。

特に有名なのは、副題通り悲愴感に満ちた第4楽章。

心をえぐるような美しくも悲しいハーモニーを、静かに楽しんでみてはいかがでしょうか?

パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov

偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフさん。

ピアニストとしても活躍した彼は、生前多くの名作を作り出してきました。

そのなかでも感動を誘う名作が、こちらの『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」』。

本作と肩を並べる美しいメロディを持つ名作として『ヴォカリーズ』が挙げられますが、こちらは哀愁のただよう悲しいメロディとは真逆の、希望を抱かせるような感動的なメロディに仕上げられています。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(41〜50)

天使のセレナーデGaetano Braga

ガエターノ・ブラーガは19世紀に活躍したイタリアのチェリスト、作曲家です。

ピアノと弦楽器で演奏されることが多いですが、もともとは歌曲であり、これらの楽器の上にさらに歌の旋律が加わります。

死の床にある子どもが聞いた不思議な天使の歌声をめぐり、母親と子どもの対話の形式で物語が進んでいきます。

「ワラキアの伝説」よりという副題がついていますが、ワラキアとはルーマニア南部の地方名であり、そこに伝わる伝説を基に作曲されました。

スラヴ舞曲 作品72-2Antonín Dvořák

スラヴ舞曲 作品72の2 ドヴォルザーク
スラヴ舞曲 作品72-2Antonín Dvořák

チェコの作曲家、アントニン・ドヴォルザークが1886年6月にかいた曲で『スラヴ舞曲集』第2集に入っています。

もともとピアノ連弾のために書かれた曲でしたが、ドヴォルザーク本人が1886年11月から1887年1月に管弦楽編曲を完成させました。

また彼は『ハンガリー舞曲集』を作ったブラームスに才能を見いだされ、『スラヴ舞曲集』もブラームスの紹介によってつくることとなりました。

たしかに2人には似た魅力があるかもしれません。

作品を聴き比べるのも楽しいですね。