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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(31〜40)

弦楽とオルガンのためのアダージョト短調Remo Giazotto

アルビノーニ:《弦楽とオルガンのためのアダージョ》 ト短調
弦楽とオルガンのためのアダージョト短調Remo Giazotto

1958年に出版されたイタリアのレモ・ジャゾットさんが作曲した弦楽合奏とオルガンのための曲です。

こちらの曲は『アルビノーニのアダージョ』とも呼ばれ、1671年にイタリアで生まれたバロック音楽の作曲家トマゾ・アルビノーニが作った曲にレモ・ジャゾットさんが手を加えたものといわれていましたが、現在では実際はすべてジャゾットさんが作ったものとわかっています。

オルガンの楽曲というとバロック音楽をイメージしますが、こういった新しめの楽曲もすてきですね。

弦楽セレナーデPyotr Tchaikovsky

Tchaikovski. Serenade for strings. Seiji Ozawa.
弦楽セレナーデPyotr Tchaikovsky

ロシアが生んだ世界的な作曲家、ピョートル・チャイコフスキーが手掛けた作品の持つ旋律は、美しくも悲哀にあふれたものが多いですよね。

今回の記事で紹介するのにふさわしいチャイコフスキー作品は多く存在していますが、本稿で取り上げているのは1880年に彼が手掛けた弦楽合奏のための作品です。

『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』の方が知名度という点では勝るかもしれませんが、こちらの作品が持つ旋律の美しさや切なさも素晴らしく、弦楽器の豊かな響きを軸としながら流麗かつメランコリックに展開していきます。

日本のTVでも使用されている本作は、クラシック音楽に触れる絶好の機会となるでしょう。

交響曲第6番『悲愴』Pyotr Tchaikovsky

Tchaikovsky Symphony No.6 “Pathetique” Movement 4(IV. Finale. Adagio lamentoso – Andante)
交響曲第6番『悲愴』Pyotr Tchaikovsky

バレエ音楽『白鳥の湖』などの大作を数多く残したロシアの作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。

彼が残した最後の作品であり、19世紀後半の代表的交響曲の一つに数えられいます。

この作品について、チャイコフスキー自身が「これまでのどの作品よりもこれを誇りに思っています」と手紙に書き記したとされており、作曲者にとっての自信作であったことがうかがえます。

特に有名なのは、副題通り悲愴感に満ちた第4楽章。

心をえぐるような美しくも悲しいハーモニーを、静かに楽しんでみてはいかがでしょうか?

パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov

偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフさん。

ピアニストとしても活躍した彼は、生前多くの名作を作り出してきました。

そのなかでも感動を誘う名作が、こちらの『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」』。

本作と肩を並べる美しいメロディを持つ名作として『ヴォカリーズ』が挙げられますが、こちらは哀愁のただよう悲しいメロディとは真逆の、希望を抱かせるような感動的なメロディに仕上げられています。

カンタービレ 変ロ長調Frederic Chopin

F. Chopin : Cantabile B-Dur /F. ショパン:カンタービレ 変ロ長調【ピアニスト 藤岡晴佳/Piano, Haruka Hujioka】
カンタービレ 変ロ長調Frederic Chopin

哀愁ただよう旋律に胸がギュッと締め付けられる、フレデリックショパンの作品。

1834年に作曲された本作は、ショパンの死後に出版された珠玉の小品です。

「歌うように」という意味を持つタイトルの通り、美しい旋律と歌唱的な性格を兼ね備えています。

演奏会などで披露される機会はそれほど多くないものの、静かで親密な響きを持つ変ロ長調の旋律は、聴く人の心に深い印象を与えます。

切ない気分に浸りたいとき、悲しみをゆっくり消化したいときに聴いてみてはいかがでしょうか?

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(41〜50)

アヴェ・マリアGiulio Caccini

Charlotte Church, Charles Gounod – Ave Maria (Dormition Abbey 2000)
アヴェ・マリアGiulio Caccini

終始、厳かで切ない雰囲気を持った作品。

歌詞も旋律も単純ではありますが、単純だからこそ直接心に響く力を持った作品です。

この曲は「カッチーニのアヴェマリア」として、シューベルトのアヴェマリア、グノーのアヴェマリアとともに「3大アヴェマリア」と言われていましたが、実は旧ソ連のヴァヴィロフによる作品ではないかと推測されています。

彼は20世紀のギタリスト・リュート奏者であり、正式な作曲の教育を受けておらず自分の名前で作品を発表するのをためらったために、カッチーニの名前を出して作品を発表したのではないかと言われています。

幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)Sergei Rachmaninov

天才ピアニスト、作曲家として多くの名作を世に送り出したセルゲイ・ラフマニノフさん。

悲壮感のただよう旋律は特に高い評価を集めていますね。

そんなラフマニノフさんの作品のなかでも特に涙を誘う作品として知られているのが、こちらの『幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)』。

若かりし頃に作られた作品で、哀愁のただよう感情的な旋律が特徴です。

弾き手によって聴こえ方が特に変わりやすい作品なので、ぜひさまざまなピアニストによる演奏を聴き比べてみてください。