【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(61〜70)
トゥオネラの白鳥Jean Sibelius

フィンランドの国民的作曲家ジャン・シベリウスが紡ぎ出した美しき旋律は、まるで神話に生きる白鳥のように優雅に聴く者の心に寄り添います。
神秘的な情景を描き出す本作は、1895年に完成した『レンミンカイネン組曲』の一部として生まれました。
イングリッシュホルンが奏でる悲しげなメロディが、死の国を象徴する白鳥の姿をほうふつとさせ、静かに心を揺さぶります。
シベリウスならではの繊細な音色と大胆な構成は、北欧の自然や神話を鮮やかに描き出し、聴く者を幻想的な世界へと誘います。
クラシック音楽の魅力に触れたい方にぜひオススメしたい1曲です。
「子供の情景」より「トロイメライ」Robert Schumann

ロベルト・シューマンによって、1838年から書かれた『子供の情景』の中の第7曲に当たる曲がこちら。
『子供の情景』の中ではもっとも有名な曲で、オルゴールなどでも人気の曲です。
この曲にフランツ・リストはいたく感動し、シューマンにいわゆるファンレターのような手紙をかいたそうです。
そののちシューマンが描いた子供用の練習曲『子供のためのアルバム』などとはちがい、このシリーズは子供の心を描いた、大人のための曲です。
交響詩 「前奏曲(レ・プレリュード)」Franz Liszt

1854年にフランツ・リストが作曲した交響詩がこちらです。
彼が作曲した13の交響詩の中でもっともよく演奏される曲ではないでしょうか。
交響詩とは詩の内容にもとづいて作られた管弦楽のための曲で、リストがはじめた形式といわれています。
こちらの曲はアルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩から着想を得た、人生とは死への前奏曲であるという意味を込めた曲です。
ドラマチックな展開が魅力的で、曲を聴くだけで詩の内容が感じられます。
ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov

ロシアを代表する偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフさん。
彼の作品のなかでも特にオススメしたいのが、こちらの『ヴォカリーズ Op.34-14』。
本作のタイトルでもあるヴォカリーズというのは、本来、母音のみで歌う唱法のことを指します。
胸が締め付けられるような哀愁ただようメロディは、ピアノ作品としても非常に魅力的です。
深い悲しみや哀愁といったテーマ性が好きな方にとっては、感性に訴える作品といえるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

20世紀のクラシックギターに多大な影響を与えた作曲家、フランシスコ・タレガ。
ロマン派音楽にスペインの民族音楽をミックスさせた独特の音楽性で知られており、とくにタレガの場合は、一時期にバレンシアでロマの音楽団に所属していたということもあり、フラメンコのテイストを強く含んでいます。
こちらの『アルハンブラの思い出』は、そんな彼の名曲として知られている作品で、スペイン音楽を主体とした切なさがただよう作品に仕上げられています。
切ないパートと、美しいパートが交互に入れ替わるため、全体を通して飽きのこない作品です。
平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846J.S.Bach

規則的に分散和音が繰り返される非常にシンプルな構成でありながら、和声の美しい変化に心癒やされるヨハン・セバスティアン・バッハの『平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846』。
この作品を伴奏に用いたシャルル・グノー作曲の『アヴェ・マリア』も有名ですよね。
怒りを鎮めたいとき、焦る気持ちを落ち着かせたいとき、悲しみに浸りたいとき、この曲を耳にすると、心が静まり冷静になっていくのを感じられます。
「飾らない美しさ」という言葉がしっくりくる、クラシックの名曲です。
48のモチーフ集―エスキス 作品63 第1番 ハ長調『幻影』Charles Valentin Alkan

超絶技巧を要する難易度の非常に高い練習曲作品で知られる、フランスの作曲家シャルル・ヴァランタン・アルカンの作品です。
番号付きの48曲と作品番号なしの1曲の、49曲で構成されており、アルカンのピアノ曲としては比較的難易度の低い作品とされています。
作品全体を通して、24の調性を2周している点は、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』を連想させます。
第1番『幻影』は、ピアノの音色の美しさをゆったりと楽しめる1曲です。
アルカンの曲だからと構えず、ぜひまったりリラックスしながら聴いてみてくださいね。