【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(61〜70)
トゥオネラの白鳥Jean Sibelius

フィンランドの国民的作曲家ジャン・シベリウスが紡ぎ出した美しき旋律は、まるで神話に生きる白鳥のように優雅に聴く者の心に寄り添います。
神秘的な情景を描き出す本作は、1895年に完成した『レンミンカイネン組曲』の一部として生まれました。
イングリッシュホルンが奏でる悲しげなメロディが、死の国を象徴する白鳥の姿をほうふつとさせ、静かに心を揺さぶります。
シベリウスならではの繊細な音色と大胆な構成は、北欧の自然や神話を鮮やかに描き出し、聴く者を幻想的な世界へと誘います。
クラシック音楽の魅力に触れたい方にぜひオススメしたい1曲です。
24のプレリュード 第4番Frederic Chopin

ショパンの葬儀の際、オルガンで演奏されたと言われている作品です。
半音階的な和声進行が特徴的であり、微妙に色合いが変化する左手の伴奏に乗って、右手が憂うつなメロディーを奏でます。
左手の連打による伴奏の上に、右手が単音の旋律を奏でるという音楽は「雨」を連想させます。
後半は悲痛な叫びのように盛り上がった後、静かに曲を結びます。
終始悲しい雰囲気が漂う曲ですが、単に悲しいだけでなく微妙な表情の変化が感じられる魅力的な作品です。
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

20世紀のクラシックギターに多大な影響を与えた作曲家、フランシスコ・タレガ。
ロマン派音楽にスペインの民族音楽をミックスさせた独特の音楽性で知られており、とくにタレガの場合は、一時期にバレンシアでロマの音楽団に所属していたということもあり、フラメンコのテイストを強く含んでいます。
こちらの『アルハンブラの思い出』は、そんな彼の名曲として知られている作品で、スペイン音楽を主体とした切なさがただよう作品に仕上げられています。
切ないパートと、美しいパートが交互に入れ替わるため、全体を通して飽きのこない作品です。
交響詩 「前奏曲(レ・プレリュード)」Franz Liszt

1854年にフランツ・リストが作曲した交響詩がこちらです。
彼が作曲した13の交響詩の中でもっともよく演奏される曲ではないでしょうか。
交響詩とは詩の内容にもとづいて作られた管弦楽のための曲で、リストがはじめた形式といわれています。
こちらの曲はアルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩から着想を得た、人生とは死への前奏曲であるという意味を込めた曲です。
ドラマチックな展開が魅力的で、曲を聴くだけで詩の内容が感じられます。
ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」Edvard Grieg

ノルウェー音楽から影響を受けた、国民楽派の代表的な存在として知られている、ノルウェー出身の作曲家、エドヴァルド・グリーグ。
オーレ・ブルやニルス・ゲーゼを師に持ち、職業的な演奏家にはなりませんでしたが、すさまじいピアノのテクニックを持っていたことで知られています。
そんな彼の代表的な作品の一つが、こちらの『ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」』。
切なさや美しさはもちろんのこと、冒険をイメージさせるようなミステリアスなメロディーが登場したりと、一つの作品のなかにさまざまなイメージが膨らみます。
鳥の歌Pablo Casals

こちらの曲はスペイン、カタルーニャ地方の民謡です。
この曲については、チェロの名手パブロ・カザルスさんが祖国の荒れた状態に心を痛め、ケネディ大統領の前で演奏したことで全世界に知られることとなりました。
1938年以降、演奏会をおこなっていなかったカザルスさんが平和を願いおこなった演奏は感動を呼びました。
この曲はもともとはキリストの誕生を祝って鳥たちが歌うといった内容の、カタルーニャ地方に伝わるクリスマス・キャロルです。
サラバンドGeorg Friedrich Händel

こちらの曲は、バッハと同じ1685年に生まれたヘンデルの作品です。
彼はドイツ出身で、その後イタリアで成功し、その後イギリスで活躍しました。
まだピアノが生まれる前の作品で、現在はピアノで演奏されることが多いのですが、チェンバロの曲として書かれた曲です。
テクニックはそれほど難しい曲ではないのですが、不必要なものがそぎ落とされ、直接感情にうったえかけてくるような強さがあります。
チェンバロでの演奏と聴き比べてみるのもよいのではないでしょうか。