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【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介

クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。

「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。

今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!

繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。

【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(61〜70)

アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

アルハンブラの思い出 (ギター名曲)  タレガ   Pepe Romero  Recuerdos de la Alhambra ( F. Tarrega)
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

20世紀のクラシックギターに多大な影響を与えた作曲家、フランシスコ・タレガ。

ロマン派音楽にスペインの民族音楽をミックスさせた独特の音楽性で知られており、とくにタレガの場合は、一時期にバレンシアでロマの音楽団に所属していたということもあり、フラメンコのテイストを強く含んでいます。

こちらの『アルハンブラの思い出』は、そんな彼の名曲として知られている作品で、スペイン音楽を主体とした切なさがただよう作品に仕上げられています。

切ないパートと、美しいパートが交互に入れ替わるため、全体を通して飽きのこない作品です。

ジムノペディ 第1番Erik Satie

ジムノペディ 第1番(サティ)Satie – Gymnopedie No.1 – pianomaedaful
ジムノペディ 第1番Erik Satie

フランスの作曲家エリック・サティが1888年に作曲した3つのピアノ曲『ジムノペディ』。

「ゆっくりと苦しみをもって」という副題が付けられた第1番は、3曲のなかでも特に知名度が高く、サティの代表作ともいえる作品です。

水彩画を連想させるような透明感あふれる楽曲ですが、ゆったりと進んでいくなかに時折あらわれる悩ましい和音に、苦しみや切なさを感じます。

心にじんわり染みてくる穏やかな作品なので、ぜひ、眠る前や心を落ち着かせたいときに聴いてみてはいかがでしょうか?

愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

愛の悲しみ(クライスラー/ラフマニノフ編曲)Kreisler/Rachmaninoff – Liebesleid (Love’s Sorrow) – pianomaedaful
愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

フリッツ・クライスラーさんの名作『愛の悲しみ』。

本作はバイオリンとピアノのための楽曲で、『愛の喜び』という作品と対をなす存在として作曲されました。

ピアノ独奏にしろ、バイオリン独奏にしろ、その美しい旋律と涙を誘う曲調は、高い演奏効果をほこることで知られており、多くの演奏家によって頻繁に演奏されています。

本作と『愛の喜び』『美しきロスマリン』は3部作ですので、合わせて聴いてみてください。

平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846J.S.Bach

バッハ「平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846」Prelude in C Major – J.S.Bach – クラシックピアノ – CANACANA
平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846J.S.Bach

規則的に分散和音が繰り返される非常にシンプルな構成でありながら、和声の美しい変化に心癒やされるヨハン・セバスティアン・バッハの『平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846』。

この作品を伴奏に用いたシャルル・グノー作曲の『アヴェ・マリア』も有名ですよね。

怒りを鎮めたいとき、焦る気持ちを落ち着かせたいとき、悲しみに浸りたいとき、この曲を耳にすると、心が静まり冷静になっていくのを感じられます。

「飾らない美しさ」という言葉がしっくりくる、クラシックの名曲です。

夏の朝Heino Kasuki

夏の朝(カスキ作曲) ピュアニスト・石原可奈子:Sommermorgen(Kaski)/Kanako Ishihara -Purenist-
夏の朝Heino Kasuki

フィンランドの作曲家ヘイノ・カスキの手による、作品番号Op. 35-1「夏の朝」として知られるピアノ曲です。

本作は、北欧の澄み切った朝の空気をそのまま音にしたような、透明感があふれる旋律がとても美しい曲です。

繊細なトリルは木漏れ日のきらめきを思わせ、穏やかながらも徐々に広がる明るさが、聴く人の心を爽やかに満たしてくれるでしょう。

ジメジメとした暑さを忘れさせてくれるような清涼感があり、静かに音楽を楽しみたい時にぴったりです。

1920年代初頭に作られたとされ、ピアニスト舘野泉による名盤『Piano Works』にも収録されています。

弦楽四重奏曲第2番3楽章「夜想曲」Alexander Borodin

ボロディン: 弦楽四重奏曲第2番:第3楽章「夜想曲」[ナクソス・クラシック・キュレーション #ロマンチック]
弦楽四重奏曲第2番3楽章「夜想曲」Alexander Borodin

ボロディンは「ロシア五人組」と呼ばれる、19世紀後半のロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志した作曲家集団の一人でした。

彼はプロ作曲家ではなく陸軍病院に勤務する化学者でしたが、情緒的な名作を残しています。

この曲も、弦楽器の豊潤な響きが特徴的です。

情緒的で美しい旋律をチェロが歌い、それをヴァイオリンが受けてまたまた切々と奏していきます。

ボロディンは、妻に愛を告白した20周年の記念としてこの曲を奥さんにささげています。

「子供の情景」より「トロイメライ」Robert Schumann

ロベルト・シューマンによって、1838年から書かれた『子供の情景』の中の第7曲に当たる曲がこちら。

『子供の情景』の中ではもっとも有名な曲で、オルゴールなどでも人気の曲です。

この曲にフランツ・リストはいたく感動し、シューマンにいわゆるファンレターのような手紙をかいたそうです。

そののちシューマンが描いた子供用の練習曲『子供のためのアルバム』などとはちがい、このシリーズは子供の心を描いた、大人のための曲です。