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【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選

【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選
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【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選

ピアノは指先や腕などの繊細な運動能力を巧みに使いながら、楽譜に書いてある指示とともに作曲家の意図を読み取り、ピアニスト自らの感性も表現しつつ非常に多くの音符を一人で奏でる楽器です。

美しく繊細な表現や熱情的でまるで打楽器のように鍵盤を弾くような曲も多く存在します。

今回は数あるピアノ作品の中から上級者、プロでも難しいと言われる作品をセレクトし紹介します。

一般的に難しいと言われている有名な作品から、演奏映えはしないけれど非常に難しいマイナーな作品までをピックアップしました。

ぜひチェックしてみてください!

【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選(1〜10)

8つの演奏会用練習曲 作品40 第5曲:冗談Nikolay Kapustin

カプースチン:8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」 Kapustin:8 concert etude op.40 No.5 Raillery
8つの演奏会用練習曲 作品40 第5曲:冗談Nikolay Kapustin

12小節のブルース形式をベースに、ブギウギのリズムとバレルハウス風のフレーズが絶妙に織り込まれた小粋な一曲です。

ニコライ・カプースチンの代表作であるアルバム『8つの演奏会用練習曲』から、わずか2分19秒ながら、クラシックとジャズの融合を見事に体現しています。

クラシック音楽の厳格な構造美とジャズの躍動感が見事に調和し、スリリングな展開が次々と繰り広げられます。

本作は高度なテクニックと即興的な表現力を要するチャレンジングな楽曲ですが、ユーモアと活気に満ちた音楽性が魅力です。

クラシック、ジャズの両方の世界に足を踏み入れたい意欲的な演奏家や、ジャンルの垣根を超えた革新的な音楽を求める聴き手におすすめの1曲です。

東洋風幻想曲「イスラメイ」Mily Balakirev

亀井 聖矢/バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」(2019ピティナ 特級セミファイナル) Balakirev – Islamey “Fantaisie orientale”
東洋風幻想曲「イスラメイ」Mily Balakirev

ロシアを代表する偉大な作曲家たち、通称「ロシアの5人組」のまとめ役として知られている作曲家、ミリイ・バラキレフ。

まとめ役としての功績は大いに称えられているものの、バラキレフが作曲した作品の多くは現在では消えてしまっています。

そんなバラキレフの数少ない作品の一つが、こちらの『東洋幻想曲「イスラメイ」』。

いくつものピアノ曲のなかで、史上最も演奏が難しい作品といわれているほど、全ての要素で圧倒的な難易度をほこる作品です。

English Country TunesMichael Finnissy

M Finnissy’s English Country Tunes – Green Meadows – Part 1/2 Audio + Sheet Music
English Country TunesMichael Finnissy

8つの楽章からなるこの大作は、イギリスの民謡をモチーフにしながらも、複雑で斬新なアレンジで生まれ変わった現代ピアノ音楽の傑作です。

1977年に作曲された本作は、リストを彷彿とさせる圧倒的な音域の広がりと、瞑想的なメロディから爆発的なパッセージまでを織り交ぜた約53分に及ぶ壮大な音の世界を展開します。

鐘のように響き渡る音色と激しい打鍵が交錯する中で、ポリフォニックな旋律が重なり合い、まるで音楽という宇宙を探検するような体験ができます。

マイケル・フィニッシーの作品の中でも、技巧的な難しさと芸術的な深みを兼ね備えた本作は、挑戦を求めるピアニストや、新しい音楽表現の可能性を探求したい方にぴったりの曲といえるでしょう。

ピアノソナタ ロ短調 S.178Franz Liszt

1849年から1853年にかけて作曲され、ピアノ音楽の金字塔として知られる名作です。

従来のソナタ形式を革新し、単一楽章でありながら伝統的な4楽章構成を内包する斬新な構造が特徴です。

冒頭の静かな下降音型から力強いオクターブ、荘厳な旋律まで、音楽的なコントラストに富んでいます。

緻密な構造と深い表現力を持つ本作は、クラウディオ・アラウやマルタ・アルゲリッチなど、多くの名手たちによって演奏されてきました。

壮大な音楽建築のような構造と高度な技巧を要する演奏は、ピアノの表現力を極限まで追求したい方におすすめです。

1857年、ベルリンでハンス・フォン・ビューローによって初演された際は評価が分かれましたが、現代では重要な作品として認識されています。

メフィスト・ワルツ 第1番 s.514 『村の居酒屋での踊り』Franz Liszt

ピアノ演奏史に残る超絶技巧の名曲として知られる悪魔的な舞曲です。

1861年に公開された本作は、村の居酒屋での妖艶な舞踏会を題材に、冒頭から激しいリズムと五度の和音で聴き手を魅了します。

中間部では夜鶯のさえずりを模した繊細な音の表現があり、情熱的なワルツと対照的な美しさを放ちます。

管弦楽曲からピアノ独奏用に編曲された本作は、ヴラディーミル・アシュケナージなど、世界的なピアニストたちによって演奏されています。

ロマン派音楽の革新的な和声進行と、狂おしいまでの技巧が渦巻く本作は、華麗なステージを目指すピアニストや、クラシック音楽の極みに挑戦したい方におすすめの一曲です。

パガニーニ大練習曲 S.141 第3曲 「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

ラ・カンパネラ-リスト-クラシックピアノ-La Campanella-Liszt-Classic Piano-CANACANA
パガニーニ大練習曲 S.141 第3曲 「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

難しいピアノ曲と聴いて、多くの方はこちらの『ラ・カンパネラ』をイメージするのではないでしょうか?

この作品は、超絶技巧を要する数々のピアノ作品を残したことで有名な偉大な作曲家、フランツ・リストによって作られました。

その難易度は非常に高く、しっかりとしたレベルで演奏するとなると、上級者でも難しいでしょう。

特に指数の多さと鍵盤の飛び方に関してはすさまじく、おまけに高い表現力も求められます。

この作品をうまく演奏できれば、胸をはって自分はうまいピアニストだと言っても問題ないでしょう。

熊蜂の飛行Rimsky-Korsakov-Cziffra

Rimsky-Korsakov-Cziffra – Flight of the Bumblebee (audio + sheet music)
熊蜂の飛行Rimsky-Korsakov-Cziffra

熊が飛び回るような動きのある音の連なりが印象的なリムスキー=コルサコフのオーケストラ作品を、ジョルジュ・シフラがピアノ独奏用に編曲した音の奔流。

16分音符の連打と跳躍するオクターブが印象的で、指の独立性と正確性が極限まで試される傑作です。

1956年にEMIレーベルから発売された本作は、シフラの卓越した技巧と表現力により、原曲の持つ躍動感とスピード感がピアノ一台で見事に表現されています。

超絶技巧を駆使したアレンジは、ピアノの可能性を最大限に引き出し、技術の限界に挑戦したい上級ピアニストにぴったり。

聴衆を魅了する華麗な演奏効果も魅力的です。

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