RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選

甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選
最終更新:

甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選

ギターと聞くとアコースティックギターやエレキギターを思い浮かべる方が多いと思いますが、クラシック音楽が現代音楽の礎であるように、弦楽器を語るうえでもクラシックギターは欠かせません。

とはいえ、何から聴けばわからないという方のために、ゆったりしっとりとしたものから超絶技巧曲まで、世界中で親しまれている名曲を集めました。

クラシックギターの持つ甘く柔らかい音色と重厚な響きを、ぜひ楽しんで聴いてみてください!

甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(1〜10)

カヴァティーナAleksander Tansman

Jorge Caballero plays Tansman: Cavatina (complete) (Movimento Violão)
カヴァティーナAleksander Tansman

ポーランドの作曲家であるタンスマンは、カヴァティーナという5曲からなる大曲を作りました。

クラシックの中心に近い地域から、バッハのような音楽やスペインのクラシックギターの特徴まで取りこんだこの曲は、ギター界で有名な名作品です。

アストゥリアスIsaac Manuel Francisco Albéniz

イサーク・アルベニスはピアニストで、こちらの曲はピアノ曲『スペイン組曲』の中の1曲。

情感あふれる熱い曲です。

スペインにトリップした気分、フラメンコをみているようです。

細やかなメロディは聴くものをひきつけ、虜にしてしまうでしょう。

ぜひ聴いてみてくださいね。

禁じられた遊び作曲者不詳

映画『禁じられた遊び』から『愛のロマンス』。

とても有名な曲ですね。

ギターを弾かれない方も、一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

この曲に憧れてギターを始められた方もいると思います。

短い曲ですが、悲しみや喜びが感じられる素晴らしい作品です。

ぜひ聴いてみてくださいね。

大聖堂Agustín Barrios

Ana Vidovic plays ‘La Catedral’ by Agustín Barrios Mangoré on a classical guitar – クラシックギター
大聖堂Agustín Barrios

『大聖堂』。

クラシックギターで有名なバリオスが作曲されました。

曲の展開が魅力あふれる作品です。

全体的にしっとりとしていますが、軽やかで甘い旋律はさすがバリオスです。

後半からのスピード感あふれる速弾きは素晴らしいですよ。

ギターの魅力がつまっています。

ぜひ聴いてみてくださいね。

アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

アルハンブラの思い出 (ギター名曲)  タレガ   Pepe Romero  Recuerdos de la Alhambra ( F. Tarrega)
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

ギターのトレモロ奏法が生かされた素晴らしい作品です。

ギターを弾かれる方は必聴ですよ。

有名でとても勉強になる曲です。

トレモロ奏法を使用したメロディは美しく、思わずうっとりしてしまうすてきな作品、ぜひ聴いてみてくださいね。

サンバーストAndrew York

アメリカの現代クラシックギタリストであり、作曲家でもあるアンドリュー・ヨーク。

こちらの曲は、トヨタのアリオンのCMで使われていた曲です。

人を魅了する素敵なメロディで、清清しい気持ちになります。

現代作曲家で、こんな素敵な曲を作る人がいるとは、幸せなことです。

ロサンゼルス・ギター・カルテットの一員としてグラミー賞を受賞。

上記シャロン・イスピンがグラミー賞を受賞したCDにも曲が収録されています。

彼が作る曲は多くのギタリストに弾かれています。

タンゴ・アン・スカイRoland Dyens

クラシックギターの魅力を存分に引き出した作品として知られる本作。

フランス人ギタリスト、ローラン・ディアンが1985年に発表し、彼の代表作として広く親しまれています。

アルゼンチンのガウチョを想起させるタイトルが印象的ですね。

軽快でパーティーのような雰囲気を持ちながら、高度な演奏技術を要求する曲調は、ディアンならではのユーモアセンスが光ります。

クラシックとジャズの要素を巧みに融合させており、ギターの新たな可能性を感じさせてくれます。

ディアンは「少しいたずらっぽく」演奏することを勧めており、聴く人の心を和ませる温かみのある曲に仕上がっています。

クラシックギターの柔らかな音色を楽しみたい方にオススメの1曲です。

ラグリマ(涙)Francisco Tárrega

Lagrima by Francisco Tárrega- performed by Tatyana Ryzhkova
ラグリマ(涙)Francisco Tárrega

『ラグリマ(涙)』は、ギター奏者フランシスコ・タルレガが作曲された作品です。

短い曲ですが、心にそっと寄り添ってくれる優しい曲です。

『ラグリマ(涙)』というタイトルにふさわしい作品。

やわらかで明るい曲調は、年代問わずオススメです。

ぜひ聴いてみてくださいね。

11月のある日Leo Brouwer

1972年、キューバの音楽家レオ・ブローウェルが紡ぎ出した本作。

映画音楽として生まれたメロディが、ギター独奏曲としても愛されています。

哀愁漂う旋律は、革命の時代を生きる若者たちの政治的・感情的な葛藤を映し出すかのよう。

低音と高音の対比を活かした動的な表現が印象的で、ギタリストの腕の見せどころとなっています。

シンプルながら深い感情を呼び起こすメロディは、聴く人の心に静かに寄り添います。

ギターの持つ柔らかな音色と重厚な響きを堪能したい方にオススメの1曲です。

序奏とロンド 作品2より第2番Drew Henderson

スペインが生んだクラシックギターの巨匠、ディオニシオ・アグアドの代表作。

1827年に出版された『トロワ・ロンド・ブリラン』の1曲です。

序奏部分では情感豊かな旋律が奏でられ、続くロンド部分では明るく軽快な主題が繰り返されます。

ゆったりとした序奏から活発なロンドへの展開は、まるで春の訪れを感じさせるよう。

本作は高度な技巧を要しますが、その美しい旋律と構成から、多くのギタリストに愛され続けています。

クラシックギターの魅力を存分に味わえる1曲ですよ。

甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(11〜20)

24の奇想曲Niccolò Paganini

Rare Guitar Video: Nicola Hall plays Caprice No. 24 by Niccolò Paganini
24の奇想曲Niccolò Paganini

イタリアが生んだ天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ。

その驚異的なテクニックと革新性は、現代にも多大な影響を与え続けています。

彼の代表作であるソロ・ヴァイオリンのための24曲からなる作品集は、まさに超絶技巧の極みと言えるでしょう。

各曲が異なる技術的課題を提示し、演奏者に高度な技術を要求します。

1820年にミラノで初演された本作は、パガニーニの卓越した才能を如実に示すものです。

ヴァイオリンの可能性を極限まで引き出したこの曲集は、クラシックギターファンにもオススメ。

その技巧の数々は、ギター演奏にも応用できる魅力に溢れています。

ギター・ソナタ 作品61Joaquín Turina

Joaquín Turina – Sonata Op. 61 (Isabel Martínez, guitar)
ギター・ソナタ 作品61Joaquín Turina

20世紀スペインを代表する作曲家ホアキン・トゥリーナが1931年に作曲したクラシックギターのための名曲。

アンダルシアの民俗音楽やフラメンコの影響を色濃く受けており、情熱的でリズミカルな第1楽章、内省的な第2楽章、そして躍動的な第3楽章と、スペインの風景が目に浮かぶような3つの楽章で構成されています。

ギターの魅力を存分に引き出す精緻な構成と、高度な演奏技術を要する難曲としても知られています。

スペイン音楽に興味のある方や、ギターの表現力の広さを堪能したい方にオススメの1曲です。

トッカータSérgio Assad

David Russell – Toccata (Sergio Assad)
トッカータSérgio Assad

ブラジル出身の名ギタリスト、セルジオ・アサドが手掛けた珠玉の1曲。

三部作『Sandy’s Portrait』の最終楽章として発表された本作は、アメリカのギター教育者サンディ・ボルトンを追悼する意味が込められています。

ブラジル音楽の影響を受けた明るいリズムと力強さが特徴的で、サンバやボサノヴァの要素も感じられます。

複雑な和声と躍動的なメロディの交錯が印象的で、高度な演奏技術が要求される作品です。

1952年生まれのアサドの音楽性が存分に発揮された1曲。

クラシックギターの新たな可能性を感じさせる名曲として、多くのギタリストに愛され続けています。

ショパンを讃えてAleksander Tansman

Justyna Sobczak: Hommage à Chopin – Aleksander Tansman
ショパンを讃えてAleksander Tansman

1966年に発表されたギターのための作品は、ポーランド出身の作曲家、アレクサンドレ・タンスマンが敬愛するショパンへの深い敬意を表しています。

3つの楽章で構成され、ショパンのスタイルを引き継ぎながらも、タンスマン独自のハーモニーとリズムが取り入れられています。

前奏曲は穏やかな旋律、ノクターンは静かで深い感情、ワルツは華やかなリズムと感情的な動きが特徴的。

ギターの柔らかく繊細でありながら力強い表現を活かした本作は、ショパンのロマン主義的な情熱と細やかな表現を尊重しつつ、20世紀的な調性やモダンな和声感を交えています。

ギター音楽の中でも高く評価されており、クラシックギターの魅力を存分に味わいたい方にオススメです。

シャコンヌト長調Ida Presti & Alexandre Lagoya

George Frideric Handel Chaconne in G (Ida Presti & A. Lagoya)
シャコンヌト長調Ida Presti & Alexandre Lagoya

クラシックギター界の伝説的デュオであるイダ・プレスティとアレクサンドル・ラゴヤ。

彼らが演奏するヘンデルの名曲は、まるで時が止まったかのような美しさです。

壮麗な主題に続く21の変奏は、まさに音の万華鏡。

リズムや調性の変化が織りなす多彩な表情に、聴く者は思わず引き込まれてしまいます。

バロック音楽の魅力を存分に味わえる本作は、ギターの柔らかな音色と重厚な響きが絶妙なハーモニーを生み出しています。

1952年に結婚した二人の息の合った演奏は、まさに至高の芸術。

クラシック音楽ファンはもちろん、ゆったりとした時間を過ごしたい方にもオススメの1曲です。

ソナタハ短調Giuseppe Domenico Scarlatti

バロック時代の作曲家ジュゼッペ・ドメニコ・スカルラッティが手掛けた鍵盤ソナタは、555曲にも及ぶ壮大な作品群です。

彼の作品は、手の交差や大胆な不協和音など、当時としては革新的な技法を多用しています。

本作は、その中の1曲をギター独奏用に編曲したもの。

シンプルな形式の中に、スカルラッティ独特の豊かな音楽性が詰まっています。

スペイン民謡の影響を受けた彼の音楽は、バッハやモーツァルトなど、後世の作曲家たちにも大きな影響を与えました。

クラシックギターの柔らかい音色を楽しみたい方にぴったりの1曲です。

ギターとオーケストラのための協奏曲Heitor Villa-Lobos

Marko Topchii; Heitor Villa-Lobos – Concerto for Guitar & Orchestra; Final XLV Competition Tárrega
ギターとオーケストラのための協奏曲Heitor Villa-Lobos

ブラジルが生んだ最も重要な作曲家の一人、エイトル・ヴィラ=ロボス。

1951年に書かれた本作は、ギターの巨匠アンドレス・セゴビアに捧げられた珠玉の名曲です。

ブラジル北東部の民謡を彷彿とさせるメロディと、パリで影響を受けた印象派音楽が見事に融合。

ギターとオーケストラの絶妙な掛け合いが、甘く優しい音色と重厚な響きを織りなします。

1956年2月、ヒューストンでの初演は大成功。

ブラジルの民俗音楽とヨーロッパの伝統が溶け合った、ギター協奏曲の傑作をぜひ堪能してください。

スペイン舞曲第1番Manuel de Falla

John Williams n’ Julian Bream – spanish dance no.1
スペイン舞曲第1番Manuel de Falla

スペインの印象派作曲家マヌエル・デ・ファリャが手掛けた作品は、民族音楽の要素を巧みに取り入れた独特のスタイルで知られています。

1904年から1913年にかけて作曲されたオペラ『ラ・ヴィダ・ブレーヴェ』からの一節である本作は、グラナダを舞台にした悲恋物語の一場面を描いています。

アンダルシアの音楽、特にフラメンコとカンテ・ホンドの影響を受けた華やかな旋律は、聴く人の心を掴んで離しません。

パリでの滞在経験を活かしつつ、スペインの魂を音楽で表現しようとしたファリャの思いが詰まった本作。

スペイン音楽の魅力を存分に味わいたい方にオススメの1曲です。

ギター協奏曲 第1番 作品30Mauro Giuliani Sergio Pantaleo Giuliani

19世紀初頭のイタリアが生んだ名ギタリスト、マウロ・ジュリアーニが1808年に作曲したギターとオーケストラのための協奏曲。

3つの楽章からなり、壮大な第1楽章、穏やかな第2楽章、軽快な第3楽章と、変化に富んだ構成が魅力です。

ギターの優美な音色とオーケストラの華やかな響きが見事に調和し、聴く者を魅了します。

ジュリアーニはウィーンで活躍し、多くの弟子を育てました。

本作はギター協奏曲の金字塔として、今なお世界中で演奏され続けています。

クラシックギターの魅力に触れたい方にぜひオススメの1曲です。

聖母の御子カタロニア民謡

Kyuhee Park – Miguel Llobet – EL NOI DE LA MARE
聖母の御子カタロニア民謡

『聖母の御子』は、カタロニア民謡ですが、クラシック音楽の要素が詰まっています。

ギターの曲ですが、ピアノでも弾いてみたくなりますね。

『聖母の御子』というだけあり、クリスマスのシーズンにピッタリの1曲です。

ぜひ聴いてみてくださいね。

続きを読む
続きを読む