甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選
ギターと聞くとアコースティックギターやエレキギターを思い浮かべる方が多いと思いますが、クラシック音楽が現代音楽の礎であるように、弦楽器を語るうえでもクラシックギターは欠かせません。
とはいえ、何から聴けばわからないという方のために、ゆったりしっとりとしたものから超絶技巧曲まで、世界中で親しまれている名曲を集めました。
クラシックギターの持つ甘く柔らかい音色と重厚な響きを、ぜひ楽しんで聴いてみてください!
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甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(1〜10)
タンゴ・アン・スカイRoland Dyens

クラシックギターの魅力を存分に引き出した作品として知られる本作。
フランス人ギタリスト、ローラン・ディアンが1985年に発表し、彼の代表作として広く親しまれています。
アルゼンチンのガウチョを想起させるタイトルが印象的ですね。
軽快でパーティーのような雰囲気を持ちながら、高度な演奏技術を要求する曲調は、ディアンならではのユーモアセンスが光ります。
クラシックとジャズの要素を巧みに融合させており、ギターの新たな可能性を感じさせてくれます。
ディアンは「少しいたずらっぽく」演奏することを勧めており、聴く人の心を和ませる温かみのある曲に仕上がっています。
クラシックギターの柔らかな音色を楽しみたい方にオススメの1曲です。
11月のある日Leo Brouwer

1972年、キューバの音楽家レオ・ブローウェルが紡ぎ出した本作。
映画音楽として生まれたメロディが、ギター独奏曲としても愛されています。
哀愁漂う旋律は、革命の時代を生きる若者たちの政治的・感情的な葛藤を映し出すかのよう。
低音と高音の対比を活かした動的な表現が印象的で、ギタリストの腕の見せどころとなっています。
シンプルながら深い感情を呼び起こすメロディは、聴く人の心に静かに寄り添います。
ギターの持つ柔らかな音色と重厚な響きを堪能したい方にオススメの1曲です。
序奏とロンド 作品2より第2番Drew Henderson

スペインが生んだクラシックギターの巨匠、ディオニシオ・アグアドの代表作。
1827年に出版された『トロワ・ロンド・ブリラン』の1曲です。
序奏部分では情感豊かな旋律が奏でられ、続くロンド部分では明るく軽快な主題が繰り返されます。
ゆったりとした序奏から活発なロンドへの展開は、まるで春の訪れを感じさせるよう。
本作は高度な技巧を要しますが、その美しい旋律と構成から、多くのギタリストに愛され続けています。
クラシックギターの魅力を存分に味わえる1曲ですよ。
甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(11〜20)
24の奇想曲Niccolò Paganini

イタリアが生んだ天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ。
その驚異的なテクニックと革新性は、現代にも多大な影響を与え続けています。
彼の代表作であるソロ・ヴァイオリンのための24曲からなる作品集は、まさに超絶技巧の極みと言えるでしょう。
各曲が異なる技術的課題を提示し、演奏者に高度な技術を要求します。
1820年にミラノで初演された本作は、パガニーニの卓越した才能を如実に示すものです。
ヴァイオリンの可能性を極限まで引き出したこの曲集は、クラシックギターファンにもオススメ。
その技巧の数々は、ギター演奏にも応用できる魅力に溢れています。
シャコンヌト長調Ida Presti & Alexandre Lagoya

クラシックギター界の伝説的デュオであるイダ・プレスティとアレクサンドル・ラゴヤ。
彼らが演奏するヘンデルの名曲は、まるで時が止まったかのような美しさです。
壮麗な主題に続く21の変奏は、まさに音の万華鏡。
リズムや調性の変化が織りなす多彩な表情に、聴く者は思わず引き込まれてしまいます。
バロック音楽の魅力を存分に味わえる本作は、ギターの柔らかな音色と重厚な響きが絶妙なハーモニーを生み出しています。
1952年に結婚した二人の息の合った演奏は、まさに至高の芸術。
クラシック音楽ファンはもちろん、ゆったりとした時間を過ごしたい方にもオススメの1曲です。
ギター協奏曲 第1番 作品30Mauro Giuliani Sergio Pantaleo Giuliani

19世紀初頭のイタリアが生んだ名ギタリスト、マウロ・ジュリアーニが1808年に作曲したギターとオーケストラのための協奏曲。
3つの楽章からなり、壮大な第1楽章、穏やかな第2楽章、軽快な第3楽章と、変化に富んだ構成が魅力です。
ギターの優美な音色とオーケストラの華やかな響きが見事に調和し、聴く者を魅了します。
ジュリアーニはウィーンで活躍し、多くの弟子を育てました。
本作はギター協奏曲の金字塔として、今なお世界中で演奏され続けています。
クラシックギターの魅力に触れたい方にぜひオススメの1曲です。
ショパンを讃えてAleksander Tansman

1966年に発表されたギターのための作品は、ポーランド出身の作曲家、アレクサンドレ・タンスマンが敬愛するショパンへの深い敬意を表しています。
3つの楽章で構成され、ショパンのスタイルを引き継ぎながらも、タンスマン独自のハーモニーとリズムが取り入れられています。
前奏曲は穏やかな旋律、ノクターンは静かで深い感情、ワルツは華やかなリズムと感情的な動きが特徴的。
ギターの柔らかく繊細でありながら力強い表現を活かした本作は、ショパンのロマン主義的な情熱と細やかな表現を尊重しつつ、20世紀的な調性やモダンな和声感を交えています。
ギター音楽の中でも高く評価されており、クラシックギターの魅力を存分に味わいたい方にオススメです。






