甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選
ギターと聞くとアコースティックギターやエレキギターを思い浮かべる方が多いと思いますが、クラシック音楽が現代音楽の礎であるように、弦楽器を語るうえでもクラシックギターは欠かせません。
とはいえ、何から聴けばわからないという方のために、ゆったりしっとりとしたものから超絶技巧曲まで、世界中で親しまれている名曲を集めました。
クラシックギターの持つ甘く柔らかい音色と重厚な響きを、ぜひ楽しんで聴いてみてください!
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甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(21〜30)
La Source du LysonNapoléon Coste

ロマン派の時代になって以降のギター音楽は、荘厳な雰囲気から人間的な叙情性を持つようになりました。
コストもギターの世界以外ではあまり知られていない作曲家ですが、ギターの世界では大作曲家です。
これはロマンチックで生きいきとした幸福なイメージ満載の曲。
そのあくる日Un Dia DesquesREY GUERRA

レイ・ゲーラ作曲、『そのあくる日 Un Dia Desques』。
ため息が出るほどの美しい曲です。
なめらかで優しいギターの音で、夢の世界に運んでくれるでしょう。
メディテーションにも最適な、心安らぐ曲です。
夜に聴いて欲しいステキなナンバー、ぜひ聴いてみてくださいね。
パラグアイ舞曲 第1番Agustín Barrios

バリオスは、ギターの魔術師とまで言われたギター演奏家でした。
そして素晴らしい曲も数多く残していますが、一見簡単そうに見えて演奏が難しい曲があります。
巨匠セゴビアですらレパートリーに入れようとしなかった彼の曲の中でも跳ねるような陽気さを持った隠れた名曲がこれです。
スペイン組曲第1番「グラナダ」Isaac Albéniz

近代になるとクラシック周縁地では「国民楽派」という現地の音楽の特徴を多く取り入れた音楽が出始めますが、アルベニスはスペインでスペインらしさを強く打ち出した作曲科でした。
「グラナダ」はスペインの都市で、スペインの灼熱の太陽を強く感じる曲です。
アランフェス協奏曲Joaquín Rodrigo

Joaquin Rodrigo作曲、『アランフェス協奏曲』。
陽気なラテンの要素が魅力の明るい曲です。
ギターの音色、トランペットや金管楽器などの音がとけあい、ファンタジックな作品となっています。
途中、弦楽器が加わるのも魅力です。
スペインの闘牛が目の前に浮かんできます。
そしてまた陽気な景色が広がるようなステキな作品です。
ぜひ聴いてくださいね。
郷愁のショーロAgustín Pío Barrios

バリオス作曲、『郷愁のショーロ』。
ギターソロらしい、ステキなメロディラインがまんさいです。
軽やかで明るいメロディー、時々訪れる悲しくも軽やかなメロディラインは、ギターならではですね。
とても楽しませてくれます。
魅力あふれるステキな作品は、大人の方に特にオススメです。
ぜひ聴いてみてくださいね。
鐘の鳴るキューバの風景Leo Brouwer

キューバの作曲家レオ・ブローウェルの曲は、現代のクラシックギター音楽に革命を起こし、数々の名演奏家のレパートリーとして取り上げられています。
超絶技巧満載のこの曲は、前衛からハイパーロマンに戻ってきたブローウェルの名作のひとつです。
盗賊の歌Miguel Llobet

スペインのリョベートはスペインに残る民謡を題材として「カタロニア民謡集」というギター作品を作ります。
これはそのうちの2番で、スペインに残る民謡の独特の味わいが、もののみごとにギター音楽に昇華されています。
パッサカリア ホ短調Robert de Visée

ヴィゼーは、フランス・ルネサンス期作曲家です。
フランスのルネサンス音楽の魅力を伝える曲として、ヴィゼーのパッサカリアは大変魅力があります。
短調でほの暗く、しかしそれがルネサンス音楽独特の高貴な雰囲気の中で響きます。
マドローニョスFederico Moreno Torroba

中南米を含むラテン世界を席巻したスペインのギター音楽ですが、トローバもスペインのギター音楽の名作を大量に生み出したひとりです。
ベース音とメロディと和音が同時に演奏される超絶技巧が当たり前に演奏されるクラシックギターの軽い曲のひとつです。
甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(31〜40)
ショーロVilla-Lobos

サンバにボサノバなど、現在のブラジルはギター大国ですが、ブラジルのヴィラ=ロボスは南米独特のリズムの強い音楽をギター音楽に取り込みました。
ブラジルの民族音楽ショーロを取り込んだ曲は、いまのブラジル音楽に直結します。
Inner Soundscape木村大

東京国際コンクールで史上最年少の14歳で優勝してから、17歳でCDデビューし、テレビやメディアに露出多数なので、ご存知の方は多いのではないでしょうか。
日本のギター界の大型新星で、貫禄がすでにあります。
CDも多く出ており、出版物も多いです。
曲は彼が自分で作曲したオリジナル曲で、明るくて爽快な曲です。
グラン・ホタFrancisco Tárrega

タレガの作品の数々は、現在でもクラシック・ギターの重要なレパートリーとなっています。
もっとも有名な曲は「アルハンブラの想い出」でしょうが、その陰に隠れた「グラン・ホタ」は大曲で、ロマン派独特の叙情性と凄まじい技芸をあわせもっています。
スペイン舞曲Enric Granados

グラナドスもやはりスペインの国民楽派に数えられるひとりで、数多くのギター名曲を残しています。
彼の作品はのちのフラメンコの礎のひとつとなりますが、とくにこの「スペイン舞曲」はスペインらしさが強く出た曲です。
幻想曲第2番Fernando Sor

他のクラシックのジャンルではほとんど名を知られていないが、クラシックギターの世界では大作曲家にあげられる人がいます。
ソルもそのひとりで、バッハのドイツと並んで、スペインをギター大国に押し上げた人物のひとりです。
形式にとらわれずに書かれたソルの幻想曲は、最近はあまり演奏されなくなったものの、隠れた名曲のひとつと思います。
涙のパヴァーヌJohn Dowland

イギリスのルネサンス音楽を代表する作曲家のひとりであるダウランドは、ギターやリュートに多くの名曲を残しています。
ルネサンス期にして美しい内声を完成させ、また短調のほの暗い感じが中世イギリスの独特な雰囲気を伝えます。
はちすずめJulio Salvador Sagreras

サグレラス作曲、『はちすずめ』。
とてもはやくスピードのある曲です。
「はちすずめ」は、ハチではなく、鳥です。
大空高く飛んでいる姿をイメージさせる、かっこいい曲ですね。
超絶技巧といわれる作品、一瞬で聴衆の心をつかみます。
ギターを弾かれる方にオススメの曲、聴いてみてくださいね。
グランド・ソナタNiccolò Paganini

天才ヴァイオリニストの代名詞・パガニーニは、ギター奏者でもありました。
このグランド・ソナタは3楽章からなる大作で、ロマン派音楽の躍動感に満ちる。
ヴァイオリンの伴奏を伴うのがもともとだが主役はギターで、ギター独奏される事も多い。
フォリオス武満徹

日本の古い5音階音楽と、西洋の現代音楽の独特の色彩を併せ持った作曲家・武満徹は、ギター音楽にも素晴らしい作品を残します。
フォリオスという曲は3部からなり、どれも対照的な構造を持っています。
音や構造の斬新さは、現代音楽を知らない人には衝撃でしょう。
夜歌Benjamin Britten

イギリスはジュリアン・ブリームという不世出の天才ギタリストを生んでいますが、この曲はブリテンがブリームのために書いた曲です。
これまでのスペイン音楽とも、ドイツ音楽とも、ロマン派音楽ともちがう新しい響きを持った独創性あふれる曲です。