甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選
ギターと聞くとアコースティックギターやエレキギターを思い浮かべる方が多いと思いますが、クラシック音楽が現代音楽の礎であるように、弦楽器を語るうえでもクラシックギターは欠かせません。
とはいえ、何から聴けばわからないという方のために、ゆったりしっとりとしたものから超絶技巧曲まで、世界中で親しまれている名曲を集めました。
クラシックギターの持つ甘く柔らかい音色と重厚な響きを、ぜひ楽しんで聴いてみてください!
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甘く優しい音色と響き。魅惑のクラシックギター名曲選(1〜20)
ショパンを讃えてAleksander Tansman

1966年に発表されたギターのための作品は、ポーランド出身の作曲家、アレクサンドレ・タンスマンが敬愛するショパンへの深い敬意を表しています。
3つの楽章で構成され、ショパンのスタイルを引き継ぎながらも、タンスマン独自のハーモニーとリズムが取り入れられています。
前奏曲は穏やかな旋律、ノクターンは静かで深い感情、ワルツは華やかなリズムと感情的な動きが特徴的。
ギターの柔らかく繊細でありながら力強い表現を活かした本作は、ショパンのロマン主義的な情熱と細やかな表現を尊重しつつ、20世紀的な調性やモダンな和声感を交えています。
ギター音楽の中でも高く評価されており、クラシックギターの魅力を存分に味わいたい方にオススメです。
トッカータSérgio Assad

ブラジル出身の名ギタリスト、セルジオ・アサドが手掛けた珠玉の1曲。
三部作『Sandy’s Portrait』の最終楽章として発表された本作は、アメリカのギター教育者サンディ・ボルトンを追悼する意味が込められています。
ブラジル音楽の影響を受けた明るいリズムと力強さが特徴的で、サンバやボサノヴァの要素も感じられます。
複雑な和声と躍動的なメロディの交錯が印象的で、高度な演奏技術が要求される作品です。
1952年生まれのアサドの音楽性が存分に発揮された1曲。
クラシックギターの新たな可能性を感じさせる名曲として、多くのギタリストに愛され続けています。
ギターとオーケストラのための協奏曲Heitor Villa-Lobos

ブラジルが生んだ最も重要な作曲家の一人、エイトル・ヴィラ=ロボス。
1951年に書かれた本作は、ギターの巨匠アンドレス・セゴビアに捧げられた珠玉の名曲です。
ブラジル北東部の民謡を彷彿とさせるメロディと、パリで影響を受けた印象派音楽が見事に融合。
ギターとオーケストラの絶妙な掛け合いが、甘く優しい音色と重厚な響きを織りなします。
1956年2月、ヒューストンでの初演は大成功。
ブラジルの民俗音楽とヨーロッパの伝統が溶け合った、ギター協奏曲の傑作をぜひ堪能してください。
ソナタハ短調Giuseppe Domenico Scarlatti

バロック時代の作曲家ジュゼッペ・ドメニコ・スカルラッティが手掛けた鍵盤ソナタは、555曲にも及ぶ壮大な作品群です。
彼の作品は、手の交差や大胆な不協和音など、当時としては革新的な技法を多用しています。
本作は、その中の1曲をギター独奏用に編曲したもの。
シンプルな形式の中に、スカルラッティ独特の豊かな音楽性が詰まっています。
スペイン民謡の影響を受けた彼の音楽は、バッハやモーツァルトなど、後世の作曲家たちにも大きな影響を与えました。
クラシックギターの柔らかい音色を楽しみたい方にぴったりの1曲です。
ギター・ソナタ 作品61Joaquín Turina

20世紀スペインを代表する作曲家ホアキン・トゥリーナが1931年に作曲したクラシックギターのための名曲。
アンダルシアの民俗音楽やフラメンコの影響を色濃く受けており、情熱的でリズミカルな第1楽章、内省的な第2楽章、そして躍動的な第3楽章と、スペインの風景が目に浮かぶような3つの楽章で構成されています。
ギターの魅力を存分に引き出す精緻な構成と、高度な演奏技術を要する難曲としても知られています。
スペイン音楽に興味のある方や、ギターの表現力の広さを堪能したい方にオススメの1曲です。
スペイン舞曲第1番Manuel de Falla

スペインの印象派作曲家マヌエル・デ・ファリャが手掛けた作品は、民族音楽の要素を巧みに取り入れた独特のスタイルで知られています。
1904年から1913年にかけて作曲されたオペラ『ラ・ヴィダ・ブレーヴェ』からの一節である本作は、グラナダを舞台にした悲恋物語の一場面を描いています。
アンダルシアの音楽、特にフラメンコとカンテ・ホンドの影響を受けた華やかな旋律は、聴く人の心を掴んで離しません。
パリでの滞在経験を活かしつつ、スペインの魂を音楽で表現しようとしたファリャの思いが詰まった本作。
スペイン音楽の魅力を存分に味わいたい方にオススメの1曲です。