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【クラシックピアノ名曲】涙なしでは聴けない感動する曲を厳選

【クラシックピアノ名曲】涙なしでは聴けない感動する曲を厳選
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【クラシックピアノ名曲】涙なしでは聴けない感動する曲を厳選

美しいメロディやハーモニーに心が震えた、そんな音楽経験をしたことはありますか?

本記事では、耳にするだけでうるっとしてしまう、そして自身で演奏することでよりその感動が深まる、クラシックピアノの名曲をご紹介します。

当然のことながら、ピアノのために作られた作品には歌詞がありません。

しかし、作曲家の思いや願いは一つひとつの音に確かに込められており、曲の背景や作曲家の生涯について知ることで、より深みのある演奏に仕上がります。

演奏に挑戦される際は、今回各曲の解説内でご紹介しているエピソードも含め、ぜひ作曲家や曲についての理解を深めてから練習に取り組んでみてくださいね。

【クラシックピアノ名曲】涙なしでは聴けない感動する曲を厳選(1〜10)

ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品の中でも、親しみやすい曲想で知られる『ベルガマスク組曲』。

その中の1曲は、静かな夜の空にぼんやりと浮かぶ月と、その光が降り注ぐ神秘的な空間が目の前に浮かぶ、幻想的で美しい作品です。

単独で演奏されることも多く、この曲に憧れてピアノを習い始める大人の方も多くいらっしゃいます。

テクニック的にはそれほど難しくないものの、曲の世界観を表現するのは至難の業!

月の浮かぶ風景の写真などを見て、具体的なイメージを膨らませて演奏するのもオススメですよ!

即興曲 第3番 Op.90-3Franz Schubert

シューベルト:即興曲 第3番 作品90-3 / Schubert: Impromptu Op.90-3 小瀧俊治 (ピアノ)
即興曲 第3番 Op.90-3Franz Schubert

フランツ・シューベルトの名作『即興曲 第3番 Op.90-3』。

アンダンテ、変ト長調、4/2拍子の作品なのですが、これらを見ても分かるようにやや変則的な曲調で知られています。

そんな本作の魅力はなんといっても6連符の織り成す非常に息の長い豊かな旋律ではないでしょうか。

派手派手しさはないものの、引き込まれるような魅力を持っています。

本作は無言歌とも言える作品なので、ぜひあなたの思いをメロディに乗せながら聴いてみてください。

連作交響詩「わが祖国」より第2曲「モルダウ」Bedřich Smetana

天才ピアニストとしても知られるチェコの偉大な作曲家、ベドルジハ・スメタナ。

チェコ国民楽派とロマン派の背景を持っており、多くの名作を生み出してきた彼ですが、その中でも特にオススメしたいのがこちらの『連作交響詩「わが祖国」より第2曲「モルダウ」』。

6つの交響詩からなる連作交響詩の1つで、『ヴルタヴァ』の名でも知られています。

スメタナの祖国ボヘミアを思う気高い旋律が特徴です。

情熱と気品をそなえた作品が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

歌曲集「3つのメロディ」Op.7 第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré

幻想的な作品を得意とするフランスの偉大な作曲家、ガブリエル・フォーレ。

彼の作品のなかでも、特に感動できるクラシックピアノとしてオススメしたいのが、こちらの『歌曲集「3つのメロディ」Op.7 第1曲「夢のあとに」』。

チェロの独奏としても演奏されることが多い本作ですが、ピアノ作品としても哀愁のただよう深みのある魅力を持っています。

それぞれに良さがあるので、歌曲、チェロ独奏、ピアノ独奏の3つを聴き比べてみてください。

亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel

Ravel – Pavane for a Dead Princess (Pavane pour une infante défunte)
亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel

ピアノ作品の名作を聞かれると、多くの方は『亡き女王のためのパヴァーヌ』をイメージするのではないでしょうか?

本作は前衛的な音楽性で現代音楽に多大な影響をもたらした作曲家、モーリス・ラヴェルの名作です。

モーリス・ラヴェルは生前、この楽曲に対する評価を明言してこなかったのですが、晩年になってからはこの楽曲に対する特別な思いを述べています。

そういった背景を知ることで、より一層感動できるので、ぜひチェックしてみてください。

ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作Frederic Chopin

【ショパン聴くならまず、これ】ノクターン嬰ハ短調 遺作 【Chopin】Nocturne cis-moll posth. 森本麻衣 Mai Morimoto
ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家フレデリック・ショパン。

彼が20歳の頃に作曲したこの楽曲は、姉ルドヴィカへの贈り物として書かれました。

情熱的でありながら哀愁を帯びたメロディーが特徴的で、聴く者の心を瞬時に掴みます。

右手の繊細な旋律と左手のアルペジオが織りなす幻想的な世界は、まるで作曲家の未来を思い描くかのよう。

ナチスの収容所で命を救われたピアニストや、第二次世界大戦中のポーランド放送最後の生演奏など、歴史的エピソードも豊富。

感動的な音楽体験を求める方におすすめの一曲です。

パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov

偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。

ピアニストとしても才を持っており、生前は多くの名作を作り出してきました。

その中でも特にオススメしたい、美しい感動を誘う名作が、こちらの『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」』。

本作と肩を並べる感動の名作として『ヴォカリーズ』がありますが、こちらは哀愁のただよう悲しいメロディーとは真逆の希望を抱かせるような感動的なメロディーに仕上げられています。

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