【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
皆さんは華やかなピアノ曲といえばどんな曲をイメージしますか?
メロディと伴奏を同時に演奏でき、滑らかに旋律をつなげていくだけではなく、打楽器のように勇壮なリズムを生み出すこともできるピアノは、1台でオーケストラを再現できる楽器ともいわれています。
「美しさ」、「切なさ」、「はかなさ」など、さまざまな側面を持つピアノの音色ですが、今回は明るく力強い華やかな一面を、思う存分味わえる中級レベルの作品をピックアップしました!
穏やかな曲や切ない曲がお好きな方にも、この機会にピアノの新たな魅力を発見して弾いてみていただけたら幸いです。
もくじ
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi
- 白樺Jean Sibelius
- こどものための連弾曲集「エチュード・アレグロ」中田喜直
- Summer久石譲
- ソナチネ 第9番 第1楽章Muzio Clementi
- ソナチネ 第1番 第1楽章 Op.20-1Friedrich Kuhlau
- ピアノソナタk.545 ハ長調Wolfgang Amadeus Mozart
- 無言歌集 第1巻 第3番 狩人の歌 Op.19Felix Mendelssohn
- ソナチネ 第8番 第1楽章Muzio Clementi
- 人形の夢と目覚めTheodor Oesten
- 幸福 作品292-6Gustav Lange
- バラード 第1番 Op.23Frederic Chopin
- エチュード Op.10 No.1Frederic Chopin
- 愛の夢 第3番Franz Liszt
- アラベスク第1番Claude Debussy
- 風の即興曲中田喜直
- TAKUMI/匠松谷卓
- 「フレースエーの花々」第3巻 Op.16:第2曲 夏の隠れ家に入居してWilhelm Peterson-Berger
- ソナチネ 第7番 第1楽章Muzio Clementi
- ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi
- ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin
- 『蝶々』作品2 第12曲「終景と帰り行く兄弟たち」Robert Schumann
- 華やかなワルツGlenda Austin
- 『蝶々』作品2 第10曲「仮面を脱ぐ」Robert Schumann
- 組曲「ドリー」Op.56 第2番 ミ-ア-ウGabriel Fauré
- 愛の挨拶Edward Elgar
- ワルツ エチュードWilliam Gillock
- 乙女の祈りTekla Badarzewska
- エチュード Op.10 No.5「黒鍵」Frederic Chopin
- かっこうワルツJohan Emanuel Jonasson
- クシコス・ポストHermann Necke
- エトピリカ葉加瀬太郎
- アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart
- ハンガリー狂詩曲 第2番Franz Liszt
- ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)Éric Satie
- 抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」Edvard Hagerup Grieg
- 春の歌Felix Mendelssohn
- 6つのワルツ op.83 第1曲Auguste Durand
- 幻想曲「さくらさくら」平井康三郎
- 2つのラプソディー Op.79 第1番Johannes Brahms
- ポロネーズ第3番イ長調 Op.40-1「軍隊ポロネーズ」Frederic Chopin
- アルプスの夕映えTheodor Oesten
- 渚のアデリーヌRichard Clayderman
- エチュード第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin
- ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」Frederic Chopin
- フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart
- シャコンヌJ.S.Bach=Busoni
- 愛の喜びFritz Kreisler
- ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Frederic Chopin
- 展覧会の絵より「プロムナード」Modest Mussorgsky
- 楽興の時 Op.16 No.6Sergei Vasil’evich Rachmaninov
- 組曲「仮面舞踏会」第1曲「ワルツ」Aram Khachaturian
- 舟歌 Op.60 CT6 嬰ヘ長調Frederic Chopin
- ジ・エンターテイナーScott Joplin
- ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart
- 幻想曲 Op.28Alexander Scriabin
- ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms
- ピアノ曲集『お菓子の世界』 終曲「お菓子の行進曲」湯山昭
- ハンガリー舞曲 第5番Johannes Brahms
- 即興曲 FP176 第15番 ハ短調「エディット・ピアフを讃えて」Francis Poulenc
- エチュード Op25 No.11「木枯らし」Frederic Chopin
- 3つの軍隊行進曲 D733 Op.51 第1番Franz Schubert
- 金の粉Erik Satie
- 謝肉祭 Op.9Robert Alexandet Schumann
- I am(『報道ステーション』テーマ曲)森田真奈美
- ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin
【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!(1〜20)
ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi

優美で華やかなアルペジオで始まるこの楽曲は、古典派の気品と活気に満ちています。
滑らかに紡がれる右手のメロディーと、左手の優雅な伴奏が織りなす美しい旋律は、春の訪れを思わせるような明るさと希望に満ちています。
本作は『グラドゥス・アド・パルナッスム』の作者として知られるムツィオ・クレメンティが1797年に発表したアルバム『ソナチネ集 Op.36』に収録されています。
力強いフレーズと繊細な表現が見事に調和し、ピアノコンクールや発表会でも人気の高い曲となっています。
表情が豊かな4つのセクションを通じて、さまざなな感情を表現できることから、演奏技術を磨きながら音楽性も高めたい方におすすめの1曲です。
白樺Jean Sibelius

優雅で透明感のある響きが印象的なピアノ小品です。
名盤『樹の組曲』に収録された本作は、風にそよぐ白い木肌と葉の姿を繊細なタッチと軽やかな旋律で美しく描き出しています。
1914年に作曲されたこの曲は、フィンランドの美しい自然と深いつながりを持っており、穏やかで優美な旋律は聴く人の心を癒やしてくれることでしょう。
表情を豊かで繊細なニュアンスを持つ旋律は、ピアノの表現力を引き出すのにぴったりです。
華やかな音色を求める方や、北欧の自然の風景を音楽で感じてみたい方にお勧めしたい一曲です。
こどものための連弾曲集「エチュード・アレグロ」中田喜直

ハ長調で書かれた連弾曲は、明るく勢いのある雰囲気で、子どもの豊かな音楽性を育める作品です。
右手の16分音符のパッセージでは音の粒を揃えて弾くテクニック、左手では表現を豊かに旋律を歌わせていきます。
中間部では変イ長調への転調があり、ペダルを使いながらレガートな演奏が要求されます。
最後には華やかなグリッサンドが登場し、本作は1956年に発表会などで人気の高い曲となりました。
発表会やコンクールでレパートリーとして用意される方にもおすすめです。
また、技術的な向上と音楽的な表現力を高めたい方にも最適な作品となっています。
Summer久石譲

映画『菊次郎の夏』のために作られたピアノ曲が、夏の爽やかな陽気とあたたかな出会いを表現した名曲として親しまれています。
清々しいリズムにのせて、純真な少年の旅路と心の成長が綴られていき、人生のドラマを見事に音色で描き出しています。
映画公開後は多くのCMでも使用され、トヨタ・カローラのCMでは「変われるって、ドキドキ。」というキャッチコピーとともに放映されました。
シンプルながらも奥深いメロディーは、聴く人の心に響く魅力を持っています。
少年の視点から見る夏の風景を音楽で表現した本作は、温かみのある音色と絶妙な和音の使い方により、懐かしさや切なさも感じられる一曲です。
優しい雰囲気と爽やかな余韻を楽しみたい方におすすめです。
ソナチネ 第9番 第1楽章Muzio Clementi

明るく華やかで情熱的な響きが魅力のクラシック音楽をお探しの方に、ムーツィオ・クレメンティの軽快な一曲をご紹介します。
1797年に発表されたこの楽曲は、力強く活気に満ちたフレーズから始まり、軽やかなスケールパターンへと展開していきます。
アレグロ(速い)のテンポで奏でられる本作は、軽やかな指さばきとダイナミックな表現力を必要とする構成となっています。
調和のとれた美しい和音とスタッカート(跳ねるような音)の絶妙なバランスが、華やかさと優雅さを見事に演出しています。
メロディーが明快で親しみやすい本作は、ピアノの表現力を存分に味わいたい方や、華やかで生き生きとした楽曲をレパートリーに加えたい方におすすめの一曲です。
ソナチネ 第1番 第1楽章 Op.20-1Friedrich Kuhlau

明快な構成と親しみやすい旋律が魅力のハ長調の楽曲です。
快活なテンポと明瞭な旋律が特徴で、1819年にライプツィヒで出版された本作は、心が弾むような輝かしい雰囲気を持っています。
第1楽章では、ソナタ形式の中に明るく力強い主題が織り込まれ、滑らかな歌唱的なメロディーとともに展開されていきます。
フレーズの一つ一つに込められた希望に満ちた表情や、子供の成長を象徴するような躍動感のあるリズムが印象的です。
クリアな音色と適度なダイナミクスの変化を意識して演奏すると、より豊かな表現が可能になります。
古典派音楽の魅力を存分に味わいたい方や、明るく華やかな曲調を好む方におすすめの一曲です。