【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選
小学生までは発表会の選曲にそれほどこだわりがなかった子でも、中学生になった途端に「これが弾いてみたい!」と華やかな作品に憧れるもの。
これまでの発表会で聴いた中高生や大人の方の演奏が印象的で、「いつか自分もこんな聴き映えする作品を演奏するんだ」と意気込んでいる生徒さんもいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回は、中学生がピアノ発表会で披露するのに最適な聴き映えする作品をご紹介します。
中学生になると心も体も成長し、曲の好みも小学生の頃とは変わっているかもしれません。
そんな子供たちにピッタリの曲を一緒に選んで、ピアノに向かうモチベーションをさらに高めてあげましょう!
【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選(1〜10)
ピアノソナタ 第16番 K.545 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart

クラシック音楽の巨匠、モーツァルトが作曲した本作は、中学生の発表会にぴったりの曲。
軽快なリズムと美しい旋律が印象的で、聴く人の心を魅了します。
1788年6月に完成したこの曲は、シンプルながらも洗練された技法が随所に見られ、モーツァルトの天才ぶりが感じられますね。
アルベルティ・バスという伴奏形が特徴的で、左手で奏でられる分散和音が軽やかな印象を与えています。
ピアノを学び始めた方にもオススメですが、表現力豊かに演奏するには高度な技術も求められます。
そんな点も、中学生が発表会を通してスキルアップも目指すのに最適な曲でしょう!
前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rakhmaninov

1901年にセルゲイ・ラフマニノフが作曲した『前奏曲 ト短調 Op.23-5』は、ロシアの美しい風土を彩るような重厚で情熱的なメロディが特徴的な作品です。
歯ぎれのよいリズムやオクターブ以上の音を着実につかむことが求められる和音の連続、オクターブの連打など、高度なテクニックを要するフレーズがたびたび現れますが、中間部ではラフマニノフのロマンチックな旋律を楽しめ、曲全体に演奏者と聴衆の両方を引き込む多くの魅力的な要素がちりばめられています。
中学生のピアニストがこの曲に挑戦することで、テクニックと表現力ともに大きな成長を期待できるでしょう。
ピアノソナタ 第11番 K.331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart

天才作曲家モーツァルトが残した名作の一つ。
3楽章構成のピアノソナタで、そのなかの第3楽章は「トルコ行進曲」の愛称で親しまれています。
1783年頃に作曲され、当時ウィーンで流行していたトルコの軍楽の影響を受けて作られたそう。
リズミカルで活気に満ちた旋律が印象的で、イ短調からイ長調へと展開していく構成も魅力的。
トルコ軍によるウィーン包囲からの勝利100周年という時代背景も反映されており、歴史を感じさせる1曲です。
ピアノ発表会で華やかな演奏を目指す中学生の皆さんにぴったり。
聴く人の心をつかむ魅力満載の作品ですよ。
愛の夢 第3番Franz Liszt

難曲が多いことで知られている作曲家、フランツ・リスト。
とてつもない数の楽曲を生み出してきたリストですが、なかには中学生でも演奏できる比較的難易度の低い作品も作っています。
その一つが、こちらの『愛の夢 第3番』。
メロディに対し音数が多いため、演奏する側にとっては忙しい曲といえますが、上級者でなければ取り組めないというほどの難易度ではありません。
変化に富んだ美しい作品で演奏効果も高いので、ぜひ挑戦してみてください。
ピアノソナタ第20番 作品49-2 第1楽章Ludwig van Beethoven

クラシック音楽の歴史に輝く作曲家、ベートーヴェンが手掛けた作品。
シンプルな曲調ながらも、芸術性の高さを感じさせる1曲です。
1795年頃に作られたこの楽曲はピアノ初心者向けの教材として書かれたそうですが、その内容は格調高く、音楽表現の奥深さを感じさせます。
冒頭の主和音から始まり、軽快な8分音符の連なりが印象的。
中間部では転調を重ね、音楽に深みを与えています。
ピアノ学習者はもちろん、クラシック音楽ファンにもオススメの1曲。
ベートーヴェンの才能が光る心地よい旋律を、ぜひ発表会で演奏してみてはいかがでしょうか?
水の戯れMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルの『水の戯れ』は、1902年の初演以来、多くのピアニストに愛されている名曲です。
この作品は心地よい水の流れを感じさせるような緩やかな旋律が魅力で、中学生には非常に弾きがいのある曲です。
フランツ・リストの影響を受けながらも、水彩画のような淡い雰囲気が特徴的なラヴェルらしさを十分に楽しめ、さらに親しみやすさも感じられるこの曲は、印象主義の作品に触れる最初の1曲としてもオススメです。
発表会曲として丁寧に取り組めば、演奏する喜びと技術の向上が体感できるでしょう。
ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 第1曲「アレグロ」Robert Schumann

ロベルト・シューマンの『ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26』は、発表会やコンサートで取り上げられることも多い人気のピアノ作品です。
とくに革新的なリズムと意外性のあるメロディが魅力的な第1曲『アレグロ』は、演奏する中学生にとって新たな挑戦となるでしょう。
弾き手の技術と感情表現の幅が試されるこの曲を披露すれば、観客もシューマンの世界観に引き込まれること間違いなし!
テクニックと表現力アップの新たな一歩を踏み出すために、取り組んでみてはいかがでしょうか?