【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち
ピアノ発表会で演奏する楽曲は、誰しも悩んでしまうもの。
特に、曲の好みなどがはっきりしてくる小学生くらいのお子さんの発表会曲となると、どんな曲を選べば発表会映えするのか、考えてしまいますよね。
そこで今回は、小学生のお子さんが発表会の舞台で演奏するのにピッタリのピアノ曲をピックアップしてみました。
どれも比較的難易度が低く、演奏しやすいものばかりです。
楽曲の構成や演奏のコツにも触れているので、ぜひこれから迎える発表会の選曲の参考にしてみてください!
【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち(1〜10)
ソナチネ 第7番 第1楽章Muzio Clementi

軽快で明るい雰囲気を持つこの曲は、ピアノ演奏の基礎を学ぶ人にぴったりです。
メロディアスな特徴とテンポの軽快さが魅力で、聴いていて自然に親しみやすい印象を受けます。
旋律が繰り返されるたびにリズムが変化し、演奏者には精密な指の運びとリズム感が求められますよ。
右手でレガートのメロディを弾きながら、左手で速い伴奏を演奏するので、両手のバランスと独立性を養えます。
ピアノを始めたばかりの方や、基礎をしっかり固めたい方におすすめの1曲です。
楽しく練習しながら、確実に技術を伸ばせる素晴らしい作品です。
ドラゴンクエストⅠ 序曲(ピアノ曲集 「ドラゴンクエスト」 I・II・III オフィシャル・スコア・ブック すぎやまこういち 監修 (楽譜))よりすぎやまこういち

テレビゲーム『ドラゴンクエスト』のメインテーマとして作られたこの曲、冒険の始まりを感じさせる高揚感があふれるメロディーが印象的です。
クラシック音楽の影響を受けた壮大なオーケストレーションが特徴で、中世の騎士物語をイメージさせる世界観にぴったり。
2021年の東京オリンピック開会式では、各国選手団の入場行進曲として使用されるなど、その知名度と人気の高さがうかがえますね。
本作は、ゲーム音楽の枠を超えて広く愛されています。
この作曲者のすぎやまこういちさん本人が監修したオフィシャルピアノブックにて、難易度が程よくピアノで演奏するのにもピッタリなので、小学生の発表会でも聴き映えする華やかな1曲としておすすめです。
ブルグミュラー25の練習曲 Op. 100 第20曲「タランテラ」Johann Burgmüller

6/8拍子で軽快なリズムが特徴のこの曲は、南イタリアの伝統的な舞曲がモチーフになっています。
情熱的な雰囲気とエネルギッシュな表現が魅力で、ピアノ演奏の技術向上に役立ちます。
速いテンポでリズムを正確に刻むのが難しいところですが、左手の伴奏と右手のメロディのバランスを意識しながら練習すると良いでしょう。
曲の中間部では雰囲気が一変するので、表情を豊かに弾くのがポイントです。
ピアノの発表会で華やかな演奏をしたい方におすすめの1曲ですね!
ブルグミュラー25の練習曲 Op. 100 第25曲「貴婦人の乗馬」Johann Burgmüller

華やかで優雅な雰囲気が印象的なこの曲は、ピアノ学習者の憧れの的となっています。
軽快なリズムと明るい曲調が特徴で、4小節や8小節単位で構成されているため、フレーズの変化を意識しやすいのが魅力です。
スタッカートや3連符など多彩なリズムを正確に表現し、強弱の変化をつけることで、乗馬のイメージがより鮮明に浮かび上がります。
ピアノ発表会で演奏すれば、聴衆を魅了する華やかな1曲になることでしょう。
技術向上だけでなく、音楽表現の幅を広げたい方におすすめです。
1851年に出版されて以来、170年以上もの間、世界中のピアノ学習者に愛され続けている名曲なのです。
ソナチネ 第1番 第1楽章 Op.20-1Friedrich Kuhlau

ピアノ初心者の方におすすめの曲です。
ハ長調で書かれているので、シャープやフラットが少なく、弾きやすい楽曲となっています。
明るく快活な雰囲気で、子どもの成長や希望に満ちた心情を表現しているかのようです。
ソナタ形式に基づいて構成されているので、古典派の音楽形式を学ぶのにぴったりですね。
シンプルなメロディーが特徴なので、1音1音をクリアに弾くことが大切です。
ダイナミクスの変化をつけると、より表情を豊かな演奏になりますよ。
ピアノを習い始めた方や、クラシック音楽に興味のある方にぜひチャレンジしてほしい1曲です。
演奏会用練習曲中田喜直

中田喜直さんの楽曲『演奏会用練習曲』は、心を揺さぶる美しいメロディと和音が魅力的な作品です。
この曲は、手の小さな小学校低学年の子供たちでも弾きやすいように工夫されていますが、基本的なピアノのテクニックに加え、音楽への深い理解と表現力をもって演奏することがポイントです。
技術的な難しさのみにとらわれず、曲の途中で変わるハーモニーの美しさやメロディの歌心を味わいながら演奏できるよう、楽譜を細かく読み解きながら練習に取り組みましょう。
パレードNEW!Maurice Ravel

壮大な物語の始まりを告げるような、力強くドラマティックなサウンドが聴く人の心を揺さぶる一曲。
広島県で教壇に立ちながら、吹奏楽作品を数多く手掛ける堀内俊男さんの作品です。
静かなパートでの繊細な音の対話から、全合奏が一体となって突き進むクライマックスへの展開は圧巻で、まるで伝説の序章を音楽で体験しているかのような没入感が味わえます。
この楽曲は2006年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲として書かれ、参考演奏がアルバム『全日本吹奏楽コンクール課題曲参考演奏集2005‑2008』に収められています。
個々の技術だけでなくバンド全体の表現力が問われる本作は、仲間と一つの壮大な物語を紡ぎたい時にこそ演奏してほしい名曲です。