【小学生2年生向け】ピアノの発表会で弾きたい!おすすめの名曲&有名曲
ピアノ発表会の選曲は、先生にとっても生徒さんや保護者の皆さんにとっても非常に悩ましいもの。
「好きな曲を弾きたいけれど難しすぎるかな?」「特に弾きたい曲はないけれど、気に入った曲じゃないと練習に身が入らない!」そんなさまざまな事情で、選曲が難航するケースも多いものです。
そこで本記事では、小学校2年生くらいのお子さんが参加するピアノ発表会に、曲想やレベルとともに最適なオススメの作品をピックアップしました!
発表会の曲選びにお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【小学生2年生向け】ピアノの発表会で弾きたい!おすすめの名曲&有名曲(1〜10)
道化師Dimitri Kabalevsky

子供向けの楽曲を多く世に送り出した近代のロシアの著名な作曲家、ドミトリー・カバレフスキー。
『道化師』といえば、日本では運動会のBGMとしてよく使われる『道化師のギャロップ』が有名ですが、こちらの曲は1944年に作曲されて翌年に出版された作品集『24の子供のためのやさしい小品』に収録された『道化師』です。
臨時記号を用いた半音で変化していく旋律と、スタッカートを活用した躍動的な左手の伴奏が特徴的。
短いながらも聴き映えがあり、発表会にピッタリの作品です。
単に音符を追うだけではなく、次々と変化していく楽曲の展開を楽しみながら弾いてみましょう。
カノンJohann Pachelbel

ドイツの作曲家、ヨハン・パッヘルベルの代表作『カノン』は、その美しいハーモニーで世界中の人々を魅了し続けているクラシックの名曲です。
3つのヴァイオリンと通奏低音のために書かれた作品ですが、さまざまな楽器、編成で親しまれており、ピアノ発表会でも頻繁に演奏されています。
シンプルながらも心揺さぶるメロディは、小さな子供たちの心にも深く響くもの。
練習する際は、横の流れを意識して、なめらかに音をつなげることを心がけましょう。
おどりとうたと中田喜直

「踊り」と「歌」の2つの要素が織り込まれた、魅力的なピアノ独奏曲です。
リズミカルな和風の旋律と、柔らかな歌心が見事に調和しており、夏の夜の情景が目に浮かぶような印象的な一曲となっています。
「5/8拍子」による変拍子やシンコペーションを取り入れた躍動感があふれる「踊り」のパートと、優美な和音の上で奏でられる「歌」のパートが交互に現れ、聴く人の心を惹きつけます。
ご家族で楽しめる発表会向けの曲を探している方や、和の雰囲気を大切にしながらリズム学習を深めたい方におすすめです。
スタッカートやペダリングの工夫で、さらに表現の幅を広げることが可能な学びがいのある作品といえるでしょう。
タランテラWilliam Gillock
ウィリアム・ギロックが残した『タランテラ』は、小学校低学年のピアノ学習者にピッタリの曲です。
この曲は、イタリア南部のダイナミックな舞曲「タランテラ」のリズムを用いており、楽しみながら指の俊敏さやリズム感を養うことができます。
曲の魅力を最大限引き出すためには、なるべく速いテンポで弾きたいところ!
速いテンポのなかで音の粒をそろえて弾けるよう、正確なリズムを意識しつつ、メトロノームを使って徐々にテンポを上げていきましょう。
風の即興曲中田喜直

アルバム『こどものゆめ』に収録された一曲は、まるで風が吹き抜けていくような爽やかな旋律が印象的です。
軽やかで流れるような自由なメロディが心地よく、グリッサンドの技法を取り入れた仕上がりは発表会でも魅力的な要素となっています。
本作は、流麗なフレーズと繊細なタッチが溶け合い、ピアノならではの表現力を存分に引き出した1分20秒の小品。
2011年のピティナ・ピアノコンペティションでC級の課題曲に選ばれた本作は、音楽の楽しさを感じながら技術を磨きたい方におすすめの一曲です。
手の大きさを考慮した自然な運指で、誰もが楽しく演奏できる工夫が施されています。
ガラスのくつWilliam Gillock

ウィリアム・ギロックの『ガラスのくつ』は、小学校低学年のお子さんがピアノの世界に親しみやすいように作られたすてきな作品です。
シンプルなメロディと構造を持つこの曲に取り組むことで、演奏することの楽しさとあわせて、技術的な基礎や音楽的表現を学ぶことができます。
アクセントやリズム感を大切にしつつ、指の動きやペダルの使い方にも注意しながら練習すれば、ピアノを学ぶうえで大切なテクニックや奏法を無理なく身につけられるでしょう。
ソナチネ 第1番 Op.20-1 第1楽章Friedrich Kuhlau

クーラウが1820年に出版したこの作品は、ピアノ学習者の定番として長く愛されています。
明るく軽快な第1楽章は、クラシック音楽の伝統に根ざしながら、初心者にも取り組みがしやすい構成。
爽やかな旋律からは、古典派音楽特有の喜びが感じられます。
短い曲ながら豊かな表現力を持ち、演奏者は多様なダイナミクスを探求できるでしょう。
技術向上だけでなく、音楽性も磨ける本作は、小学生の子どもたちにぴったり。
発表会でも頻繁に演奏される人気曲なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。