RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち

ピアノ発表会で演奏する楽曲は、誰しも悩んでしまうもの。

特に、曲の好みなどがはっきりしてくる小学生くらいのお子さんの発表会曲となると、どんな曲を選べば発表会映えするのか、考えてしまいますよね。

そこで今回は、小学生のお子さんが発表会の舞台で演奏するのにピッタリのピアノ曲をピックアップしてみました。

どれも比較的難易度が低く、演奏しやすいものばかりです。

楽曲の構成や演奏のコツにも触れているので、ぜひこれから迎える発表会の選曲の参考にしてみてください!

【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち(51〜60)

「虹のリズム」より 真夜中の火祭平吉毅州

真夜中の火祭 ピアノ 平吉毅州【発表会おすすめ】ピアニスト 近藤由貴/The Midnight Fire Festival Piano, Yuki Kondo
「虹のリズム」より 真夜中の火祭平吉毅州

力強いリズムと華麗なメロディーが織りなす情熱的な小品は、アルバム『虹のリズム』収録の意欲作です。

8分の6拍子と4分の3拍子が交互に現れる「ヘミオラ」と呼ばれるリズム手法により、スペイン音楽やフラメンコを思わせる野性的な躍動感を生み出しています。

本作は2024年のピティナ・ピアノコンペティションC級の課題曲に選ばれ、多くの若手ピアニストたちが魅了されています。

右手と左手のエキサイティングなやり取りや、スラー、スタッカート、アクセントなどの繊細な表現が織りなす世界観は、演奏者の技量を存分に引き出してくれます。

挑戦的でありながら、3分以内で演奏できる小品として、発表会やコンクールのレパートリーにぴったりの1曲です。

エオリアンハープWilliam Gillock

W.Gillock: Aeolian Harp ギロック:エオリアンハープ
エオリアンハープWilliam Gillock

風に揺れるハープの音色を思わせる繊細で美しい響きが魅力的な、ウィリアム・ギロックさんの作品です。

1957年に公開された本作は、印象派のような色彩豊かな和声と、心に染み入るような穏やかな旋律が特徴です。

ピアノ学習を進めていく上で大切な表現力を豊かに育んでくれるだけでなく、聴衆を魅了する美しい世界観を表現できるため、コンクール曲にも最適です。

「美しいメロディの曲で表現力を磨きたい」「コンクールで印象に残る曲を弾きたい」というお子さんにオススメですよ!

人生のメリーゴーランド久石譲

Howl’s Moving Castle – Main Theme Piano Solo | Leiki Ueda // arr. Kyle Landry ハウルの動く城
人生のメリーゴーランド久石譲

スタジオジブリが製作した映画『ハウルの動く城』のメインテーマ『人生のメリーゴーランド』。

4分の3のワルツのリズムで演奏される、切なさと懐かしさを感じさせるメロディが印象的な曲です。

曲はとても静かに始まり、最後に向かってどんどん盛り上がりを見せていきます。

この強弱やギャップ感をしっかり演奏に落とし込むことで、メリハリがあり、ストーリー性をきっちり感じさせるような演奏になりますよ。

曲の冒頭はルバート気味に演奏し、その後しっかりワルツを刻むことでもメリハリが出るので、原曲なども聴きながら演奏に取り入れてみてくださいね。

ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119J.S.Bach

B級 J.S.バッハ:ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119(2022ピティナコンペ課題曲) pf.濵田 眞子 Mako Hamada
ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119J.S.Bach

バロック音楽を代表する偉大な作曲家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。

こちらの『ポロネーズ ト短調』は、バッハの作品のなかでも初心者向けの作品として知られている名曲です。

若干、右手が大きく移動する部分がありますが、それでも難易度は比較的やさしいため、小学生の低学年でも取り組みやすい作品といえるでしょう。

ト短調の哀愁のただようメロディーは、ピアノ発表会でも聴き映えすること間違いなし!

短い作品のため、他の小品などと組み合わせて演奏するのもオススメですよ!

【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち(61〜70)

人形の夢と目覚めTheodor Oesten

Piano【人形の夢と目覚め】 はじめてのピアノ発表会♪ Dolly’s Dreaming and Awakening♪
人形の夢と目覚めTheodor Oesten

お人形が静かに眠り、夢を見て、目を覚まして元気に踊り出す、そんな可愛らしい物語が目に浮かぶような作品です。

本作は、1862年に公開されたアルバム『Kinderscenen』に収められた一曲で、日本ではお風呂が沸いたことを知らせるメロディとしても親しまれています。

場面ごとに雰囲気ががらりと変わるので、物語の主人公になった気分で演奏できるでしょう。

ゆったりした子守歌、不思議な夢、そして軽快な踊りと、タッチや表現を使い分ける楽しさを知るのにおすすめです。

物語を想像しながらピアノを弾きたい6歳のお子さまにぴったりの一曲ではないでしょうか。

ブルグミュラー25の練習曲 Op.100 第25番「貴婦人の乗馬」Johann Burgmüller

1851年に公開されたアルバム『25の練習曲 Op.100』を締めくくる、華やかで勇壮な一曲です。

この楽曲の原題は「騎士らしさ」を意味しており、その名の通り、凛々しくも優雅な物語の主人公になったような気分を味わえます。

馬が軽やかにステップを踏むようなスタッカートや、クライマックスへ向かう音階は聴いているだけで心が躍りますね。

演奏では音の強弱やタッチの違いで場面の移り変わりを表現できるかがカギとなるでしょう。

物語を想像しながら、自分だけの表現を見つけていく楽しさを感じられる作品です。

お人形の夢と目覚めTheodor Oesten

【ピアノ発表会おすすめ】お人形の夢と目覚め ♫ エステン / Dolly’s Dreaming and Awakening, Oesten
お人形の夢と目覚めTheodor Oesten

給湯器の「お風呂が沸きました!」の音楽として記憶している方も多いであろう、メルヘンチックな作品です。

1862年に公開されたピアノ小品集『Kinderscenen』に収められたこの楽曲は、「夢」から「目覚め」へと続く物語が4つの部分に分けて描かれています。

穏やかで優しい夢の世界から、少しずつ華やかに目覚めていく情景は、変化に富んでいて演奏効果も抜群!

発表会でもきっとすてきに響きます。

物語を想像するのが得意な小学生のお子さんや、少し背伸びして豊かな表現に挑戦したい中学生のお子さんにピッタリです。

自分だけのお人形の物語をイメージしながら、表情を豊かに弾いてみてくださいね!