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【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選

小学生までは発表会の選曲にそれほどこだわりがなかった子でも、中学生になった途端に「これが弾いてみたい!」と華やかな作品に憧れるもの。

これまでの発表会で聴いた中高生や大人の方の演奏が印象的で、「いつか自分もこんな聴き映えする作品を演奏するんだ」と意気込んでいる生徒さんもいらっしゃるかもしれませんね。

そこで今回は、中学生がピアノ発表会で披露するのに最適な聴き映えする作品をご紹介します。

中学生になると心も体も成長し、曲の好みも小学生の頃とは変わっているかもしれません。

そんな子供たちにピッタリの曲を一緒に選んで、ピアノに向かうモチベーションをさらに高めてあげましょう!

もくじ

【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選(1〜20)

水の戯れMaurice Ravel

辻井伸行 / ラヴェル:水の戯れ
水の戯れMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルの『水の戯れ』は、1902年の初演以来、多くのピアニストに愛されている名曲です。

この作品は心地よい水の流れを感じさせるような緩やかな旋律が魅力で、中学生には非常に弾きがいのある曲です。

フランツ・リストの影響を受けながらも、水彩画のような淡い雰囲気が特徴的なラヴェルらしさを十分に楽しめ、さらに親しみやすさも感じられるこの曲は、印象主義の作品に触れる最初の1曲としてもオススメです。

発表会曲として丁寧に取り組めば、演奏する喜びと技術の向上が体感できるでしょう。

真夜中の火祭平吉毅州

【ピアノ発表会おすすめ】真夜中の火祭 ♫ 平吉毅州 / The Midnight Fire Festival, Takekuni Hirayoshi
真夜中の火祭平吉毅州

ピアノ曲の名手として知られる平吉毅州さん。

1936年に神戸で生まれ、東京藝術大学で作曲を学びました。

児童向けの合唱曲やピアノ曲を多く残し、教育音楽の分野で高い評価を受けています。

本作は、炎が揺れ動く様子を音楽で表現した、ドラマティックな雰囲気の曲。

6/8拍子と3/4拍子が交互に現れる独特のリズム感が特徴で、夜の闇に浮かぶ幻想的な火祭りの光景を思い起こさせます。

ピアノ学習者の技術向上に役立つ曲としても知られ、2024年にはピティナ・ピアノコンペティションの課題曲にも選ばれました。

中学生の発表会で披露するのにぴったりの、聴き映えする作品です。

ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 第1曲「アレグロ」Robert Schumann

シューマン/ ウィーンの謝肉祭の道化 第1楽章 アレグロ /菅佐知子 Schumann, Faschingsschwank aus Wien Op.26-1 /Sachiko Suga
ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 第1曲「アレグロ」Robert Schumann

ロベルト・シューマンの『ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26』は、発表会やコンサートで取り上げられることも多い人気のピアノ作品です。

とくに革新的なリズムと意外性のあるメロディが魅力的な第1曲『アレグロ』は、演奏する中学生にとって新たな挑戦となるでしょう。

弾き手の技術と感情表現の幅が試されるこの曲を披露すれば、観客もシューマンの世界観に引き込まれること間違いなし!

テクニックと表現力アップの新たな一歩を踏み出すために、取り組んでみてはいかがでしょうか?

ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品のなかでも、とくにポピュラーな楽曲『ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」』。

道化師の普段は見せない悲しみや苦しみを描いた、情緒あふれる作品です。

この曲は、テクニック的に難易度の高い曲ではありませんが、ピアニッシモの中で表情豊かに演奏するための表現力が求められるため、指練習だけでなく曲の背景や和声進行を理解することが大切。

一つひとつの音が向かう方向や、和音の変化など、細かい部分に注目しながら丁寧に仕上げることで、より上質な演奏に仕上がりますよ。

ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの『ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1』、通称『子犬のワルツ』は、華やかで聴き映えする発表会にピッタリの楽曲!

ショパンの恋人だったジョルジュ・サンドの愛犬が尾を追いかける愛らしい光景から着想を得て、1846年から1848年にかけて作曲されました。

この曲の魅力は、その軽快なリズムと耳に残るメロディ。

正確な音のコントロールが求められるため、テクニック向上を目指す中学生にピッタリの曲といえるでしょう。

精度を増しながらも軽やかさを忘れず、テンポをキープして弾くことで、聴く人々にとって忘れがたい演奏に仕上げられますよ!

即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作 Op.66「幻想即興曲」Frederic Chopin

幻想即興曲−ショパン【Fantasie Impromptu-Chopin】ピアノ/CANACANA
即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作 Op.66「幻想即興曲」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの作品の中でもよく知られている楽曲で、コンクールや発表会でも人気の『幻想即興曲』。

もともと世に出ることがなかった作品でしたが、ショパンの死後に友人のユリアン・フォンタナの手によって出版されたことで日の目をみることになったそうです。

冒頭の速弾きと中盤の静寂のコントラストが美しいこの曲。

最初から速弾きは難易度が高いと思われますが、ゆっくりと指を動かしながら体に覚えさせましょう。

ピアノは練習あるのみです!