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【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選

小学生までは発表会の選曲にそれほどこだわりがなかった子でも、中学生になった途端に「これが弾いてみたい!」と華やかな作品に憧れるもの。

これまでの発表会で聴いた中高生や大人の方の演奏が印象的で、「いつか自分もこんな聴き映えする作品を演奏するんだ」と意気込んでいる生徒さんもいらっしゃるかもしれませんね。

そこで今回は、中学生がピアノ発表会で披露するのに最適な聴き映えする作品をご紹介します。

中学生になると心も体も成長し、曲の好みも小学生の頃とは変わっているかもしれません。

そんな子供たちにピッタリの曲を一緒に選んで、ピアノに向かうモチベーションをさらに高めてあげましょう!

【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選(21〜30)

インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

バッハ / インヴェンション No.8 へ長調 ( J.S.Bach: Two-Part Invention No.8 in F Major, BWV 779 )
インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

ファンファーレのような躍動感があふれる上行形の分散和音から始まり、明るく元気な雰囲気に満ちた3/4拍子のヘ長調の楽曲です。

上声部と下声部が1小節の時間差で追いかけ合うような掛け合いが生み出す独特のリズムが心地よく、聴く人の心を踊らせます。

本作は教育的な目的で書かれた作品ながら、その音楽的な魅力は聴衆の心をつかんで離しません。

左手の3、4、5指を使うパッセージは少し手強いものの、練習を重ねることで両手の技術向上が実感できる素晴らしい曲です。

明るく華やかな曲調と適度な技術的チャレンジが含まれているため、発表会で演奏する曲をお探しの方にぴったりでしょう。

華やかなワルツGlenda Austin

【ピアノ発表会おすすめ】華やかなワルツ ♫ グレンダ・オースティン / Valse Brillante, Glenda Austin
華やかなワルツGlenda Austin

華やかで優雅なワルツのリズムに乗せて、ジャズの要素が巧みに織り込まれた本作は聴く人の心を魅了します。

流麗な旋律の中にも現代的なアレンジが施され、その洗練された曲調は演奏者の表現力を引き出してくれます。

グレンダ・オースティンの作品はピアノ教室や音楽教育の現場で教材として採用されており、発表会やコンクールでの演奏曲として選ばれることも多い作品です。

本作は、ワルツ特有のリズム感を大切にしながらも、技術的な挑戦と音楽的な楽しさを兼ね備えた楽曲として、小学校高学年の学習者にぴったりの1曲といえるでしょう。

【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選(31〜40)

ソナチネ ヘ長調 第1楽章Anton Diabelli

DIABELLI: Sonatina in F major, Op. 168 No. 1 (complete) | Cory Hall, pianist-composer
ソナチネ ヘ長調 第1楽章Anton Diabelli

優雅で親しみやすい旋律と、ヘ長調ならではの明るく開放的な響きが魅力です。

クラシック入門にぴったりな本作は、古典派の音楽様式の基本を学べる素晴らしい曲となっています。

温かみのある音色と流れるような優美な旋律が印象的で、アルベルティ・バス伴奏による穏やかな響きが心地よく、聴く人の心を癒してくれます。

1839年にウィーンで出版された本作は、堅苦しさを感じさせない心温まる表情が随所にちりばめられており、やさしい雰囲気に包まれながらもしっかりとした音楽の構造を持っています。

ピアノ発表会で演奏してみたい方や、クラシック音楽の素晴らしさを味わいたい方におすすめです。

エリーゼのためにLudwig van Beethoven

エリーゼのために/ベートーヴェン/Für Elise(For Elise)/Beethoven/ピアノ/Piano/弾いてみた/CANACANA
エリーゼのためにLudwig van Beethoven

ピアノを弾く人なら誰もが一度は憧れる、ドイツの楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの有名な作品です。

1810年4月に書かれた本作は、切なく美しいメロディが心に響きますよね。

この楽曲は、優しく語りかけるような穏やかな旋律で始まり、聴く人を一瞬で惹きつけます。

しかし、中間部では雰囲気がガラリと変わり、少々大人びた情熱やドラマチックな激しさも顔をのぞかせます。

まるで、素直な心と背伸びしたい気持ちが交差するようです。

豊かな感情表現に挑戦したい、物語を紡ぐようにピアノを弾いてみたいと考えている小学生や中学生のお子さんにピッタリ。

場面ごとの気持ちの変化を想像しながら、表情を豊かに演奏してみましょう!

練習曲 Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin

『エオリアンハープ』志鷹美紗 Chopin:Etude Op.25 No.1 “Aeolian Harp” /Misa Shitaka
練習曲 Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの有名な練習曲『練習曲 Op.25-1「エオリアンハープ」』。

『牧童』ないし『牧童の笛』という名前でも知られているこの作品は、楽曲全体を通じて奏でられる分散和音の音色が特徴で、テクニックだけでなく高い表現力が求められます。

テクニック的な難易度の高いショパンの練習曲の中では、比較的難易度の低い作品ですが、広いアルペジオを安定させるためには日々の基礎練習が欠かせません!

コツコツ指練習を積み重ねながら仕上げていきましょう。

真夜中の火祭り平吉毅州

【リハーサル】リサイタル直前のジーンズホール(平吉毅州:真夜中の火祭り/Takekuni Hirayoshi: The Midnight Fire Festival)【児島市民交流センター】
真夜中の火祭り平吉毅州

炎が燃え盛る情景を思わせる熱烈な日本人作曲家、平吉毅州さんによるピアノ独奏曲です。

ダイナミックで激しい響きと、緻密なアーティキュレーションが見事に調和し、夜空に舞い上がる火の粒を表現しています。

独特の変拍子が生み出す躍動感と、スペイン舞踊を思わせるリズムパターンが、聴く人の心を高揚させます。

2024年度PTNAピアノコンペティションの課題曲に選定されており、ピアノ学習者の技術向上に役立つ作品としても評価が高まっています。

短調の響きながらも暗さを感じさせない力強さがあり、暑い夏の夜に聴くことで心が躍るような清涼感が得られる一曲です。

タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

【ピアノ発表会おすすめ】タランテラ Op.77-6 ♫ モシュコフスキ / Tarantella, Moszkowski
タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

目が覚めるほど華やかでエネルギッシュなピアノ曲、それがモリッツ・モシュコフスキーの人気小品です。

イタリア南部のダンス音楽からインスピレーションを得た本作は、6/8拍子の躍動的なリズムと流麗なメロディーが絶妙に調和しています。

右手と左手が交互に奏でるスケールやアルペジオ、華麗な装飾音がちりばめられ、まるで幸せに満ちた舞踏会のワンシーンを思わせます。

クレッシェンドとデクレッシェンドが効果的に使われ、ドラマティックな展開も見どころです。

発表会やコンサートで演奏すれば聴衆を魅了すること間違いなし。

思わず指が躍りだしそうな気持ちの高まる1曲をぜひ体験してみてください。