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【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選

小学生までは発表会の選曲にそれほどこだわりがなかった子でも、中学生になった途端に「これが弾いてみたい!」と華やかな作品に憧れるもの。

これまでの発表会で聴いた中高生や大人の方の演奏が印象的で、「いつか自分もこんな聴き映えする作品を演奏するんだ」と意気込んでいる生徒さんもいらっしゃるかもしれませんね。

そこで今回は、中学生がピアノ発表会で披露するのに最適な聴き映えする作品をご紹介します。

中学生になると心も体も成長し、曲の好みも小学生の頃とは変わっているかもしれません。

そんな子供たちにピッタリの曲を一緒に選んで、ピアノに向かうモチベーションをさらに高めてあげましょう!

もくじ

【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選(1〜20)

幻想小曲集 飛翔 Op.12-2Robert Schumann

PTNA2013コンペ全国決勝/E級 銅賞 道川ゆりは シューマン:幻想小曲集より 飛翔 Op.12-2
幻想小曲集 飛翔 Op.12-2Robert Schumann

ロベルト・シューマンの名作『幻想小曲集 飛翔 Op.12-2』。

ピアノ発表会で頻繁に演奏されるため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

決して簡単に弾ける曲ではありませんが、「聴いた印象より弾きやすいかも」と感じる方も多いであろう聴き映えのする作品です。

そんなこの楽曲のポイントは17小節目からの右手。

1番上の声部をハッキリ演奏することに注力しすぎると音が固くなってしまうので、横の流れを意識しながら演奏するようにしましょう。

2つのラプソディー Op.79 第1番Johannes Brahms

ブラームス: 2つのラプソディ,Op.79 第1番 ロ短調 Brahms, Johannes / 2 Rhapsodien Op.79 h moll Pf.萬谷衣里:Mantani,Eri
2つのラプソディー Op.79 第1番Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが1879年に作曲した『2つのラプソディ Op.79 第1番』は、強さとやわらかさが織り交ざり、聴く人の心をつかむドラマチックな楽曲。

テクニックと表現力どちらもアピールできることから、発表会やコンクールでたびたび取り上げられています。

テクニック面、表現面ともにダイナミックな中にも繊細さが求められるこの曲は、技術だけでなく表現力も磨ける中学生が取り組むのにピッタリの作品!

華やかで演奏効果も高いので、練習の成果を発揮する舞台で思いきり気持ちよく演奏できるはずです。

アラベスクハ長調作品18Robert Schumann

Schumann – Arabesque in C major, Op.18 – pianomaedaful
アラベスクハ長調作品18Robert Schumann

優雅さと表情の豊かさを兼ね備えたロベルト・シューマンの『アラベスク ハ長調 作品18』は、1839年、ウィーンでの悩み多き日々の中で生み出された楽曲です。

シューマン特有の詩的な世界観が聴く者を魅了するこの作品を発表会曲に選べば、抒情性と技術性の両面を養う絶好のチャンスとなるはず!

とくに、穏やかなAセクションの後に現れる激しいBとCセクションは、表現力の幅を広げる非常によい練習となるでしょう。

これから一層の演奏技術を磨いていく中学生にとって、本作の演奏は自信を深める過程としても大いに役立つはずです。

トッカータAram Khachaturian

Mariam Kharatyan: Toccata by Khachaturian in Grieg Competition 2016
トッカータAram Khachaturian

1932年に、当時まだモスクワ音楽院在学中の学生だったアラム・ハチャトゥリアンが作曲した『トッカータ』は、バロックの影響を受けつつも、アルメニア民謡のリズムや現代音楽の技法を盛り込んだ躍動的な楽曲です。

演奏時間は約5分とそれほど長くありませんが、ピアノの技術を存分に披露できる構成になっており、聴き映えする作品を選びたい中学生の発表会曲にピッタリといえるでしょう!

パワフルでありながら、繊細さも兼ね備えたダイナミックな楽曲は、中学生ピアニストのチャレンジ心を刺激し、ピアノへの意欲をよりかき立ててくれるはずです。

真夜中の火祭りNEW!平吉毅州

【リハーサル】リサイタル直前のジーンズホール(平吉毅州:真夜中の火祭り/Takekuni Hirayoshi: The Midnight Fire Festival)【児島市民交流センター】
真夜中の火祭りNEW!平吉毅州

炎が燃え盛る情景を思わせる熱烈な日本人作曲家、平吉毅州さんによるピアノ独奏曲です。

ダイナミックで激しい響きと、緻密なアーティキュレーションが見事に調和し、夜空に舞い上がる火の粒を表現しています。

独特の変拍子が生み出す躍動感と、スペイン舞踊を思わせるリズムパターンが、聴く人の心を高揚させます。

2024年度PTNAピアノコンペティションの課題曲に選定されており、ピアノ学習者の技術向上に役立つ作品としても評価が高まっています。

短調の響きながらも暗さを感じさせない力強さがあり、暑い夏の夜に聴くことで心が躍るような清涼感が得られる一曲です。

ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Pf.高木早苗 Bartok:Roman nepi tancok Pf.Sanae Takagi
ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

ハンガリー王国に生まれ、作曲家、ピアニスト、民俗音楽研究家として活躍したバルトーク・ベーラの代表曲であるピアノ小品組曲『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56』。

現在のハンガリーを中心とする地域を統治していたハンガリー王国の民謡を題材に作曲された、民俗色の強い作品です。

のちに自身の手で小管弦楽に編曲されており、どちらのアレンジもさまざまな演奏会や発表会で取り上げられています。

「発表会はいつも練習している曲や定番曲とは異なる雰囲気の曲を演奏したい!」という生徒さんにピッタリの作品といえるでしょう。