【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
皆さんは華やかなピアノ曲といえばどんな曲をイメージしますか?
メロディと伴奏を同時に演奏でき、滑らかに旋律をつなげていくだけではなく、打楽器のように勇壮なリズムを生み出すこともできるピアノは、1台でオーケストラを再現できる楽器ともいわれています。
「美しさ」、「切なさ」、「はかなさ」など、さまざまな側面を持つピアノの音色ですが、今回は明るく力強い華やかな一面を、思う存分味わえる中級レベルの作品をピックアップしました!
穏やかな曲や切ない曲がお好きな方にも、この機会にピアノの新たな魅力を発見して弾いてみていただけたら幸いです。
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【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!(21〜30)
フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの名作『きらきら星変奏曲』。
誰しも一度は耳にする名曲ですね。
この作品のテーマのメロディは、現在では子供の寝かしつけの際に口ずさむ歌などの定番として知られていますが、もととなったフランスの歌曲はなかなかに情熱的な恋の歌なんです。
序盤にはそういった背景は見えませんが、中盤から終盤にかけて演奏難易度が高くなるとともに、もとの作品の色が強くなってくるのが特徴です。
ぜひ、すべてのバリエーションに挑戦してみてください!
クシコス・ポストHermann Necke

1895年に発表されたこの作品は、ドイツの作曲家ヘルマン・ネッケによるピアノ曲です。
ハンガリーの馬を扱う牧童「チコーシュ」と、馬に乗った曲芸「ポスト」から名付けられました。
リズミカルで生き生きとしたメロディが特徴的で、駆ける馬のひづめの音や揺れる馬車を連想させる音型が感じられます。
左手で奏でられる慌ただしい音型や、右手で表現される跳躍が、聴く人に速度感と疾走感を与えます。
明るく力強い華やかさを持つ本作は、ピアノの魅力を存分に味わえる1曲。
ぜひ弾いてみてくださいね。
【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!(31〜40)
6つのワルツ op.83 第1曲Auguste Durand

フランスを代表する偉大なオルガニストの1人、オーギュスト・デュラン。
オルガニストによる作曲は、普段教会で演奏することもあってか、華やかで美しい作品が多い傾向にありますよね。
こちらの『6つのワルツ op.83 第1曲』も例外ではありません。
この作品はとにかくこの世にある幸せをかき集めたようなメロディーで、どのパートを切り取っても華やかに聴こえます。
クセのない1曲なので、発表会やちょっとしたパーティーでの演奏にもオススメですよ!
エチュード Op.10 No.5「黒鍵」Frederic Chopin

フランスで活躍したポーランド出身の作曲家、フレデリック・ショパン。
ショパンの代表作品のひとつが、黒鍵を主役に据えた『エチュードOp.10』の第5番です。
「黒鍵のエチュード」という名でも知られていますね。
ピアノの技巧を磨くための練習曲として書かれましたが、その音楽性の高さから、コンサートでもよく演奏される人気曲になりました。
軽快で煌びやかな右手のメロディは、まるで黒鍵の上で踊っているかのよう。
聴いているだけで心が弾むような、明るく前向きな気分にさせてくれる1曲です。
ピアノの華やかさを存分に楽しみたい方におすすめですよ。
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

日本の伝統と西洋音楽の融合を追求した作曲家、平井康三郎。
1971年に発表された本作は、箏曲「さくらさくら」をモチーフに、ロマン派のピアノ技法と和の響きを見事に調和させた幻想曲です。
序奏から始まり、のびやかな「さくら」の旋律が展開。
さまざまな速度変化や太鼓を模したリズムなど、変化に富んだ構成が魅力的です。
日本の風景や文化を象徴する桜をテーマに、ピアノ1台で幻想的な世界を描き出す本作。
和洋折衷の音楽に興味がある方や、日本の四季を音で表現したい方にぴったりの1曲です。
抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」Edvard Hagerup Grieg

グリーグの名作『抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」』。
グリーグらしさが表れている作品といわれており、演奏家の間でも広く親しまれています。
そんなこの作品の難易度はソナチネ後半と同程度、もしくはやや難易度が高いといった程度でしょうか。
16分音符に5連符が出てくるところはフォルテが3つも表記されているため、相当な迫力を演出しなければなりません。
ここは難易度が高い部分ですので、重点的に練習することをオススメします。
高雅で感傷的なワルツ 第1ワルツ,Modéré(モデラート) ト長調Maurice Ravel

伝統的なワルツに、モーリス・ラヴェルらしい近代的な響きを融合させた組曲『Valses nobles et sentimentales』。
その幕開けを飾る第1曲は、優雅でありながらどこか物憂げな、不思議な気持ちにさせられる1曲です。
この楽曲は、1911年5月の初演で作曲者名を伏せて演奏され、その斬新さで聴衆を驚かせました。
華やかな舞踏会で踊りながらも、ふと心によぎる秘めた想い…そんな情景が目に浮かぶようです。
バレエ『Adélaïde, ou le langage des fleurs』としても知られています。
本作は、これまでのワルツのイメージを覆すような、リズムやハーモニーの面白さを感じたい方にぴったり!
華やかさの奥に潜む憂いを表現できるよう、角のないやわらかい音で演奏しましょう。






