RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!

皆さんは華やかなピアノ曲といえばどんな曲をイメージしますか?

メロディと伴奏を同時に演奏でき、滑らかに旋律をつなげていくだけではなく、打楽器のように勇壮なリズムを生み出すこともできるピアノは、1台でオーケストラを再現できる楽器ともいわれています。

「美しさ」、「切なさ」、「はかなさ」など、さまざまな側面を持つピアノの音色ですが、今回は明るく力強い華やかな一面を、思う存分味わえる中級レベルの作品をピックアップしました!

穏やかな曲や切ない曲がお好きな方にも、この機会にピアノの新たな魅力を発見して弾いてみていただけたら幸いです。

【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!(61〜70)

幻想曲 Op.28Alexander Scriabin

谷 昂登/スクリャービン:幻想曲 ロ短調 Op.28(入賞者ガラコンサート)Scriabin: Fantasie in B minor Op.28(2021)
幻想曲 Op.28Alexander Scriabin

ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービンが1900年に作曲したピアノ独奏曲。

単一楽章のソナタ形式で書かれ、高度な技巧を要求する作品です。

冒頭のロ短調で始まり、その後ニ長調の美しい旋律が登場。

中盤では激しい対位法的な展開があり、両手のアルペジオが印象的。

フィナーレではロ長調での力強い終結部があり、ワーグナーの影響を感じさせるクライマックスを迎えます。

複雑なテクスチャと豊かな感情表現が特徴的な本作。

スクリャービンの中期作品としての重要性が高く、後期の抽象的な作品への橋渡し的役割を果たしています。

華やかで力強い一面を持つピアノ作品をお探しの方におすすめです。

エチュード Op25 No.11「木枯らし」Frederic Chopin

AIMI KOBAYASHI– Etude in A minor, Op. 25 No. 11 (18th Chopin Competition, first stage)
エチュード Op25 No.11「木枯らし」Frederic Chopin

19世紀を代表するロマン派の作曲家、フレデリック・ショパンが1836年に作曲したこの曲は、『エチュード 作品25』のなかの第11番です。

激しい音の流れと左手の跳躍が特徴的で、冬の嵐を音で表現したかのよう。

イ短調の主題が繰り返される中、時折ハ長調に転調し、感情的な対比を生み出します。

演奏者には高度な技術と持久力が求められますが、単なる技巧的な練習曲ではなく、深い音楽的表現を伴う作品となっています。

ロマン派音楽の特色である感情の深さと技術的な精緻さを兼ね備えた本作は、ピアノの新たな魅力を発見したい方におすすめです。

映画『グリーンブック』の終盤でも使用されており、主人公のピアニストが演奏するシーンに登場します。

I am(『報道ステーション』テーマ曲)森田真奈美

【ピアノ】報道ステーションOP/I am/楽譜あり/弾いてみた/Manami Morita/Piano/CANACANA
I am(『報道ステーション』テーマ曲)森田真奈美

日本人なら誰でも一度は耳にするであろう名曲『I am』。

有名なニュース番組『報道ステーション』のテーマソングとして知られている楽曲ですね。

そんな本作の難易度は、中級のなかでも上位のレベルで、ツェルニーでは50番から60番あたりといったところでしょうか。

ジャンルとしてはジャズで、難所は序盤の激しい高音部のパッセージ。

クラシックではなかなか味わえない、ジャズ特有の難しさがある作品ですが、かっこいい曲なのでぜひ挑戦してみてくださいね。

ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Frederic Chopin

【ピアノ】子犬のワルツ/ショパン/Minute Waltz/Chopin/Piano/CANACANA
ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Frederic Chopin

ピアノ独奏のために書かれたこの楽曲は、軽快で華やかなメロディが特徴的です。

右手の速いスケールと左手の安定したワルツリズムが絶妙に組み合わさり、まるで小犬が楽しげに駆け回る様子を描写しているかのようです。

1846年から1848年にかけて作曲され、デルフィナ・ポトツカ伯爵夫人に献呈されました。

演奏時間は約1分半から2分と短めですが、高度な技術と表現力が要求される曲でもあります。

クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノ演奏を学ぶ方にもおすすめの一曲です。

映画やアニメのBGMとしても使用され、幅広い層に親しまれています。

ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの名作として知られるこの曲は、恋人ジョルジュ・サンドの愛犬が尻尾を追いかける姿から着想を得て作曲されました。

1846年から1848年にかけて作曲され、軽快なリズムと耳に残るメロディが特徴的。

かわいらしさと勢いのあるテンポ感で、ピアノを習う子供たちからも大人気の1曲です。

粒をそろえて弾くには、練習を重ねることはもちろん、指がスムーズに動く指使いを選ぶことも大切。

譜読みの段階で正しい指使いを徹底することで、テンポを無理なく上げられますよ!

おわりに

今回は、華やかな旋律が印象的なピアノの名曲のなかから、中級者向けの作品をジャンル問わずたっぷりご紹介しました。

思わず背筋が伸びてしまうような勇壮な旋律から、明るく華やかなメロディまで、切なく美しいピアノ曲とはまた違った魅力的な側面を持つ作品たちはまだまだたくさんあります。

興味を持っていただけた方は、ぜひ本記事を参考に楽譜を探してみて、ピアノの華やかさを存分に味わえる作品の演奏に挑戦してみてくださいね!