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【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!

皆さんは華やかなピアノ曲といえばどんな曲をイメージしますか?

メロディと伴奏を同時に演奏でき、滑らかに旋律をつなげていくだけではなく、打楽器のように勇壮なリズムを生み出すこともできるピアノは、1台でオーケストラを再現できる楽器ともいわれています。

「美しさ」、「切なさ」、「はかなさ」など、さまざまな側面を持つピアノの音色ですが、今回は明るく力強い華やかな一面を、思う存分味わえる中級レベルの作品をピックアップしました!

穏やかな曲や切ない曲がお好きな方にも、この機会にピアノの新たな魅力を発見して弾いてみていただけたら幸いです。

【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!(61〜80)

エチュード Op25 No.11「木枯らし」Frederic Chopin

AIMI KOBAYASHI– Etude in A minor, Op. 25 No. 11 (18th Chopin Competition, first stage)
エチュード Op25 No.11「木枯らし」Frederic Chopin

19世紀を代表するロマン派の作曲家、フレデリック・ショパンが1836年に作曲したこの曲は、『エチュード 作品25』のなかの第11番です。

激しい音の流れと左手の跳躍が特徴的で、冬の嵐を音で表現したかのよう。

イ短調の主題が繰り返される中、時折ハ長調に転調し、感情的な対比を生み出します。

演奏者には高度な技術と持久力が求められますが、単なる技巧的な練習曲ではなく、深い音楽的表現を伴う作品となっています。

ロマン派音楽の特色である感情の深さと技術的な精緻さを兼ね備えた本作は、ピアノの新たな魅力を発見したい方におすすめです。

映画『グリーンブック』の終盤でも使用されており、主人公のピアニストが演奏するシーンに登場します。

3つの軍隊行進曲 D733 Op.51 第1番Franz Schubert

軍隊行進曲 第1番(シューベルト)Schubert – Military March No.1 in D major – pianomaedaful
3つの軍隊行進曲 D733 Op.51 第1番Franz Schubert

管弦楽や吹奏楽でも頻繁に演奏されるフランツ・シューベルトの名作『3つの軍隊行進曲』。

ファンファーレの音形をともなった、RPGゲームに登場するような華やかなメロディーが印象的な作品集です。

その中でも特にオススメしたい作品が、こちらの『3つの軍隊行進曲 第1番』。

作品集のトップバッターを務める4分の2拍子、ニ長調の作品で、冒険や旅の始まりを感じさせるような高揚感のただよう華やかなメロディーが魅力です。

金の粉Erik Satie

Erik Satie “Poudre d’Or”  サティ『金の粉』 piano solo こもも
金の粉Erik Satie

音楽界の異端児として有名な作曲家、エリック・サティ。

イージーリスニングのパイオニアといっても過言ではなく、ドビュッシーやラヴェルなどの後世の作曲家に大きな影響を与えた彼。

そんな彼が作曲した華やかなピアノ曲『金の粉』は、彼のこだわりがたっぷりと詰まった1曲です。

華やかさや盛り上がりを見せながらも、全体としてはひかえめな主張にまとめられている点に、サティのこだわりを感じますね。

ぜひチェックしてみてください。

I am(『報道ステーション』テーマ曲)森田真奈美

【ピアノ】報道ステーションOP/I am/楽譜あり/弾いてみた/Manami Morita/Piano/CANACANA
I am(『報道ステーション』テーマ曲)森田真奈美

日本人なら誰でも一度は耳にするであろう名曲『I am』。

有名なニュース番組『報道ステーション』のテーマソングとして知られている楽曲ですね。

そんな本作の難易度は、中級のなかでも上位のレベルで、ツェルニーでは50番から60番あたりといったところでしょうか。

ジャンルとしてはジャズで、難所は序盤の激しい高音部のパッセージ。

クラシックではなかなか味わえない、ジャズ特有の難しさがある作品ですが、かっこいい曲なのでぜひ挑戦してみてくださいね。

謝肉祭 Op.9Robert Alexandet Schumann

Shio Okui – Schumann Carnaval Op.9 シューマン 謝肉祭 奥井紫麻
謝肉祭 Op.9Robert Alexandet Schumann

ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが1834年から1835年にかけて作曲したピアノ曲集。

21の短い楽章からなり、仮面舞踏会の参加者や友人、イタリア喜劇の登場人物などを描写しています。

各楽章は異なるキャラクターやテーマを持ち、シューマンの内向的な面や情熱的な面を表現。

特徴的なハーモニーやリズムの工夫が見られ、ロマン派音楽の精神を豊かに表現しています。

本作には、シューマンの婚約者への思いや文学的な趣味が反映されており、「A-S-C-H」や「S-C-H-A」という音符の配列に暗号的なメッセージが込められています。

1910年にはバレエ作品としても取り上げられ、他の芸術分野にも影響を与えました。