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【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!

皆さんは華やかなピアノ曲といえばどんな曲をイメージしますか?

メロディと伴奏を同時に演奏でき、滑らかに旋律をつなげていくだけではなく、打楽器のように勇壮なリズムを生み出すこともできるピアノは、1台でオーケストラを再現できる楽器ともいわれています。

「美しさ」、「切なさ」、「はかなさ」など、さまざまな側面を持つピアノの音色ですが、今回は明るく力強い華やかな一面を、思う存分味わえる中級レベルの作品をピックアップしました!

穏やかな曲や切ない曲がお好きな方にも、この機会にピアノの新たな魅力を発見して弾いてみていただけたら幸いです。

【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!(41〜60)

ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Frederic Chopin

【ピアノ】子犬のワルツ/ショパン/Minute Waltz/Chopin/Piano/CANACANA
ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Frederic Chopin

ピアノ独奏のために書かれたこの楽曲は、軽快で華やかなメロディが特徴的です。

右手の速いスケールと左手の安定したワルツリズムが絶妙に組み合わさり、まるで小犬が楽しげに駆け回る様子を描写しているかのようです。

1846年から1848年にかけて作曲され、デルフィナ・ポトツカ伯爵夫人に献呈されました。

演奏時間は約1分半から2分と短めですが、高度な技術と表現力が要求される曲でもあります。

クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノ演奏を学ぶ方にもおすすめの一曲です。

映画やアニメのBGMとしても使用され、幅広い層に親しまれています。

ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart

誰もが一度は耳にしたことのある名曲『トルコ行進曲』。

小学生や中学生のころ、ピアノを習っている同級生が弾いていたなんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

そんな『トルコ行進曲』の魅力は、華やかさと力強さを兼ね備えているところにあります。

華やかな作品というのは、ワルツなどを主体とした柔らかい旋律が一般的ですが、この作品にはメフテル軍楽隊のリズムが取り入れられており、力強さも十分に感じられます。

かっちりとした雰囲気とワルツの軽やかさの両方を、うまく表現できるとよいでしょう。

ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms

ブラームス: 6つの小品,Op.118 第3番 バラード ト短調 Brahms, Johannes/6 Stücke Op.118-3 Ballade Pf.萬谷衣里:Mantani,Eri
ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」Johannes Brahms

ドイツを代表する偉大な作曲家、ヨハネス・ブラームス。

中級レベルの楽曲をいくつも生み出してきたブラームスですが、その中でも特にオススメしたいのがこちらの『ピアノのための6つの小品 Op.118-3「バラード」』。

ブラームスの魅力である重厚な旋律が印象的な1曲です。

本作の難易度はツェルニーでいうところの40~50番あたりでしょうか。

前後が難しいと言われる本作ですが、中間部には重音のレガート奏法が求められるため、激しいパッセージが連発するような作品よりも細部に注意を払って演奏してみてくださいね。

即興曲 FP176 第15番 ハ短調「エディット・ピアフを讃えて」Francis Poulenc

フランシス・プーランクの名作『即興曲 FP176 第15番 ハ短調「エディット・ピアフを讃えて」』。

フランスを代表するシャンソニエ、エディット・ピアフ。

本作はプーランクが敬愛するエディット・ピアフに対するリスペクトが込められた作品です。

難易度はピアノバースで言うところのDかEの中間あたりでしょうか。

装飾音符を綺麗に弾くことで、楽曲の仕上がりが大きく変わるので、そこを意識しながら練習していくと良いでしょう。

幻想曲 Op.28Alexander Scriabin

谷 昂登/スクリャービン:幻想曲 ロ短調 Op.28(入賞者ガラコンサート)Scriabin: Fantasie in B minor Op.28(2021)
幻想曲 Op.28Alexander Scriabin

ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービンが1900年に作曲したピアノ独奏曲。

単一楽章のソナタ形式で書かれ、高度な技巧を要求する作品です。

冒頭のロ短調で始まり、その後ニ長調の美しい旋律が登場。

中盤では激しい対位法的な展開があり、両手のアルペジオが印象的。

フィナーレではロ長調での力強い終結部があり、ワーグナーの影響を感じさせるクライマックスを迎えます。

複雑なテクスチャと豊かな感情表現が特徴的な本作。

スクリャービンの中期作品としての重要性が高く、後期の抽象的な作品への橋渡し的役割を果たしています。

華やかで力強い一面を持つピアノ作品をお探しの方におすすめです。