【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。
短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。
本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!
ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。
もくじ
- 【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
- 勇敢な騎手 「子供のためのアルバム」よりRobert Schumann
- 8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin
- エチュード集 Op. 10 – 第4番 嬰ハ短調Frederic Chopin
- 「こどものピアノ曲」より 土人のおどり中田喜直
- ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky
- お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭
- 「虹のリズム」より 真夜中の火祭平吉毅州
- 4つのエチュード 第4番 Op.7-4 嬰ヘ長調Igor Stravinsky
- 24の前奏曲 Op.28 第16番Frederic Chopin
- エチュード「30の子供の小品 Op.27」第3番Dmitri Kabalevsky
- 子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy
- タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski
- 8つの演奏会用エチュード 作品40 第3曲「トッカティーナ」Nikolai Kapustin
- ソナチネ Op.13-1 第1楽章Dmitri Kabalevsky
- フィナーレ Op.40-8(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin
- 8つの演奏会用エチュード 作品40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin
- フランス組曲 第2番 BWV 813 ジーグJ.S.Bach
- 練習曲Op.10-12「革命」Frederic Chopin
- ウィンナー・マーチCarl Czerny
- 4つのロンド Op.60 第4曲「トッカータ」Dmitri Kabalevsky
- 25のサロン風大練習曲 Op.756 第10番Carl Czerny
- 30の子供の小品 Op.27 第29曲「騎士」Dmitri Kabalevsky
- ジプシーダンス (ジプシーの踊り)Heinrich Lichner
- ソナチネ 第7番 第1楽章Muzio Clementi
- 子供のアルバム 第1集 「少年時代の画集」 第5曲 エチュードAram Khachaturian
- ワルツ エチュードWilliam Gillock
- ソナチネ 第3楽章William Gillock
- エチュード第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin
- 無言歌集 第1巻 第3番 狩人の歌 Op.19Felix Mendelssohn
- アイ・ガット・リズムGeorge Gershwin
- ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi
- 小さな黒人Claude Debussy
- メヌエット ト長調Christian Petzold
- 子犬のワルツFrederic Chopin
- クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann
- トルコ風ロンドJohann Burgmüller
- ブルグミュラー25の練習「狩り」Johann Burgmüller
- モデラート(アルバムの一葉) ホ長調(遺作)Frederic Chopin
- 抒情小曲集 第1集 作品12「アリエッタ」Edvard Grieg
- 束の間の幻影 第14曲Sergei Prokof’ev,
- ブルグミュラー25の練習曲「アラベスク」Johann Burgmüller
- プレリュード 第1番(3つのプレリュード)George Gershwin
- ピアノのための変奏曲 Op.27 第1番Anton Webern
- 12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」Aleksandr Skryabin
- 木馬Aram Khachaturian
- 24の前奏曲 Op.28 第12番Frederic Chopin
- 超絶技巧練習曲 第1番「プレリュード」Franz Liszt
- ルーマニア民俗舞曲 「ルーマニア風ポルカ」「速い踊り」Bartók Béla
- 子どものための音楽 Op.65 第4曲「タランテラ」Sergei Prokofiev
- 8つの練習曲 作品42 第3番Aleksandr Skryabin
- 熊蜂の飛行Nikolai Rimsky-Korsakov
- トルコ行進曲Wolfgang Amadeus Mozart
- 24の前奏曲 第24番 ニ短調Dmitri Shostakovich
- 30の子供の小品 トッカティーナ Op.27-12Dmitri Kabalevsky
- アレグロ・バルバロBartók Béla
- 12の練習曲 Op.10 第5番「黒鍵」Frederic Chopin
- 子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」 2人のおかしなおばさんが、けんかをしましたAram Khachaturian
- クシコス・ポストHermann Necke
- 華やかなワルツGlenda Austin
- 楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov
【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(1〜20)
勇敢な騎手 「子供のためのアルバム」よりRobert Schumann

疾走感があふれる音の連なりと力強いリズムが印象的な名曲で、アルバム『子供のためのアルバム』に収録されています。
1848年に長女マリーの誕生日プレゼントとして作曲された本作は、わずか1分ほどの短い演奏時間ながら、豊かな音楽性と高い芸術性を備えています。
スタッカートを効かせた躍動的なフレーズと、イ短調の調性が生み出す緊張感が絶妙に調和し、馬に乗って駆け抜ける騎士の勇ましい姿が目に浮かぶようです。
シンプルな構成でありながら表現力に富んだ本作は、短い演奏時間で聴衆を魅了したい方や、力強い曲調がお好みの方におすすめです。
国際的なピアノ検定試験の課題曲としても採用され、世界中で親しまれている1曲です。
8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin

クラシックとジャズが融合した躍動感があふれる楽曲です。
1984年に発表されたアルバム『8つの演奏会用練習曲 Op.40』に収録された本作は、軽快でユーモアもたっぷりな性格を持ち、聴く人の心をくすぐります。
スウィングやブギウギなどジャズの要素を巧みに取り入れながら、クラシックの形式美も大切にした魅力的な一曲。
リズミカルで躍動感のあるフレーズが次々と展開され、会場全体を楽しい雰囲気で包み込みます。
ロシアのピアニストであるニコライ・ペトロフさんやフランス系カナダ人のマルク=アンドレ・アムランさんなど、世界的なピアニストたちも演奏するこの作品は、技術と表現力を存分に披露したい方によって観客を魅了していきます。
エチュード集 Op. 10 – 第4番 嬰ハ短調Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家ショパンの作品です。
1832年に作曲されたこの曲は、左手と右手の交互の動きによる急速な音符の運びが特徴で、海の荒波を表現しているとも言われています。
短い時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれた印象的な作品で、ピアノの限界を拡張するような高度な技術と独特の詩的感性が感じられます。
激しさや野生的な表現、そして海の波のような力強さが称賛されており、演奏者には特に手のポジションの変化や速さ、連続する音の正確さが求められます。
「こどものピアノ曲」より 土人のおどり中田喜直

1分間の短いながらも迫力が溢れるこの楽曲は、アルバム『こどものピアノ曲』に収録された17曲の中でも異彩を放っています。
イ短調を基調とした力強いリズムパターンが、独特の緊張感と躍動感を生み出しています。
本作の魅力は、日本の伝統的な五音音階を用いながらも、民族音楽的な活力を持つ印象的な旋律にあります。
Pitinaピアノステップの課題曲としても採用され、基礎5のレベルで親しまれている楽曲です。
手の交差を伴う演奏技法は、観客に強い印象を与え、発表会やコンクールでの演奏に最適です。
聴衆を魅了する表現力と、奏者の技術を引き出す工夫がちりばめられた、見事な小品となっています。
ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky

力強い主題から抒情的な中間部まで、約1分という短い時間の中に、音楽の醍醐味が凝縮された小品です。
ドミトリ・カバレフスキーが1938年に作曲した本作は、重厚なイ短調の響きから始まり、情感が豊かな旋律が次々と展開されていきます。
明快なリズムと調性感が特徴的で、決して派手な技巧を必要としない作りながら、聴く人の心を強く揺さぶります。
演奏する上でのポイントは、冒頭のリズミカルな主題をしっかりと打ち出すこと。
中間部では、より柔らかな表現力が求められます。
音楽を通じて物語を語るような表現力を磨きたい方や、短い曲でインパクトのある演奏をしたい方にぴったりの1曲です。
お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

きらきらと硬質なピアノの響きが印象的なアルバム『お菓子の世界』に収録された小品です。
1973年に制作されたこの楽曲は、1分25秒という短い時間の中に、和と洋の要素を見事に融合させた独創的な世界を描き出しています。
イ短調の4分の4拍子で始まり、不協和音とスタッカートを巧みに操ることで、硬くて跳ねるような音の表現を実現。
3声のパートや複雑なリズム、テーマの変奏など、演奏の難しさと魅力を兼ね備えています。
発表会やコンクールで演奏されることも多く、表現力を試される作品として愛されています。
プログラムの締めくくりに効果的な一曲として、クラシック音楽の新しい魅力を求める方におすすめです。