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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ

【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ

小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。

短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。

本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!

ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。

【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(1〜10)

勇敢な騎手 「子供のためのアルバム」よりRobert Schumann

【先生が弾く】シューマン:勇敢な騎手 「子供のためのアルバム」より Schumann ”Wilder Reiter” Album für die Jugend Op .68
勇敢な騎手 「子供のためのアルバム」よりRobert Schumann

疾走感があふれる音の連なりと力強いリズムが印象的な名曲で、アルバム『子供のためのアルバム』に収録されています。

1848年に長女マリーの誕生日プレゼントとして作曲された本作は、わずか1分ほどの短い演奏時間ながら、豊かな音楽性と高い芸術性を備えています。

スタッカートを効かせた躍動的なフレーズと、イ短調の調性が生み出す緊張感が絶妙に調和し、馬に乗って駆け抜ける騎士の勇ましい姿が目に浮かぶようです。

シンプルな構成でありながら表現力に富んだ本作は、短い演奏時間で聴衆を魅了したい方や、力強い曲調がお好みの方におすすめです。

国際的なピアノ検定試験の課題曲としても採用され、世界中で親しまれている1曲です。

エチュード集 Op. 10 – 第4番 嬰ハ短調Frederic Chopin

エチュード10-4 – ショパン – 4K – Etude Op.10 No.4 – Chopin – ピアノ – piano – CANACANA
エチュード集 Op. 10 - 第4番 嬰ハ短調Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家ショパンの作品です。

1832年に作曲されたこの曲は、左手と右手の交互の動きによる急速な音符の運びが特徴で、海の荒波を表現しているとも言われています。

短い時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれた印象的な作品で、ピアノの限界を拡張するような高度な技術と独特の詩的感性が感じられます。

激しさや野生的な表現、そして海の波のような力強さが称賛されており、演奏者には特に手のポジションの変化や速さ、連続する音の正確さが求められます。

8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin

クラシックとジャズが融合した躍動感があふれる楽曲です。

1984年に発表されたアルバム『8つの演奏会用練習曲 Op.40』に収録された本作は、軽快でユーモアもたっぷりな性格を持ち、聴く人の心をくすぐります。

スウィングやブギウギなどジャズの要素を巧みに取り入れながら、クラシックの形式美も大切にした魅力的な一曲。

リズミカルで躍動感のあるフレーズが次々と展開され、会場全体を楽しい雰囲気で包み込みます。

ロシアのピアニストであるニコライ・ペトロフさんやフランス系カナダ人のマルク=アンドレ・アムランさんなど、世界的なピアニストたちも演奏するこの作品は、技術と表現力を存分に披露したい方によって観客を魅了していきます。

24の前奏曲 Op.28 第16番Frederic Chopin

ショパン/24のプレリュード第16番,Op.28/演奏:金田真理子
24の前奏曲 Op.28 第16番Frederic Chopin

J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の影響を受けて作曲されたとされるショパンの『24の前奏曲 Op.28』。

第16曲目のこの作品は、24曲の中でもっとも有名であろう第15番『雨だれの前奏曲』の次に収録されています。

第15番の穏やかな曲調から一変、第16番はたたきつけるような和音から始まる激しい憤りのようなものを感じさせる作品。

演奏時間は1分程度ですが、24曲の中でも難易度が高い1曲とされています。

タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

【ピアノ発表会おすすめ】タランテラ Op.77-6 ♫ モシュコフスキ / Tarantella, Moszkowski
タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

目が覚めるほど華やかでエネルギッシュなピアノ曲、それがモリッツ・モシュコフスキーの人気小品です。

イタリア南部のダンス音楽からインスピレーションを得た本作は、6/8拍子の躍動的なリズムと流麗なメロディーが絶妙に調和しています。

右手と左手が交互に奏でるスケールやアルペジオ、華麗な装飾音がちりばめられ、まるで幸せに満ちた舞踏会のワンシーンを思わせます。

クレッシェンドとデクレッシェンドが効果的に使われ、ドラマティックな展開も見どころです。

発表会やコンサートで演奏すれば聴衆を魅了すること間違いなし。

思わず指が躍りだしそうな気持ちの高まる1曲をぜひ体験してみてください。

お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

湯山昭/お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」 pf.須藤英子
お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

きらきらと硬質なピアノの響きが印象的なアルバム『お菓子の世界』に収録された小品です。

1973年に制作されたこの楽曲は、1分25秒という短い時間の中に、和と洋の要素を見事に融合させた独創的な世界を描き出しています。

イ短調の4分の4拍子で始まり、不協和音とスタッカートを巧みに操ることで、硬くて跳ねるような音の表現を実現。

3声のパートや複雑なリズム、テーマの変奏など、演奏の難しさと魅力を兼ね備えています。

発表会やコンクールで演奏されることも多く、表現力を試される作品として愛されています。

プログラムの締めくくりに効果的な一曲として、クラシック音楽の新しい魅力を求める方におすすめです。

8つの演奏会用エチュード 作品40 第3曲「トッカティーナ」Nikolai Kapustin

ウクライナ出身の作曲家ニコライ・カプースチンの作品です。

1984年に作曲されたこの曲は、ジャズのリズムと即興的な要素を取り入れた4/4拍子の楽曲で、エネルギッシュでリズミカルな展開が特徴です。

同音連打や複雑なリズムの展開など、高度な技術が要求される一方で、ブルーススケールや即興的な旋律も含まれており、クラシック音楽とジャズの融合が見事に表現されています。

プロの演奏会のアンコールや、ピアノコンクールの課題曲としても人気があり、若手ピアニストの挑戦曲としても知られています。

技術と表現力の両方を披露できる本作は、クラシックとジャズの両方を楽しみたい方におすすめです。

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