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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ

小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。

短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。

本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!

ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。

【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(21〜40)

ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi

【全国1位が教える】クレメンティ:ソナチネ ヘ長調 第1楽章 Clementi: Sonatine Op.36-4 mov.1
ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi

活気に満ちた3部構成の快活な作品で、低音部の同音連打から始まる印象的な第1主題と、スタッカートが特徴的な軽やかな第2主題が魅力的に展開されます。

1797年の初版以来、ピアノ学習者の重要なレパートリーとして愛され続けているこの楽曲は、2分30秒ほどの演奏時間ながら、華やかで表情が豊かな旋律が息づいています。

本作は、レガートとスタッカートの対比、ダイナミクスの変化など、表現力を養うのに最適な要素を含んでいます。

明るく力強い曲調と親しみやすい旋律で、華やかな表現を体験したい方や、ピアノの新たな魅力を発見したい方におすすめの1曲です。

小さな黒人Claude Debussy

【ピアノ発表会おすすめ】小さな黒人 ♫ ドビュッシー / The little nigar (Cakewalk), Debussy
小さな黒人Claude Debussy

『小さな黒人』は、2拍子の「ケークウォーク」と呼ばれるステップのリズムをベースに作曲されたピアノ小品です。

フランスの作曲家クロード・ドビュッシーの作品で、正しく拍を刻む左手パートの上に、シンコペーションの軽やかなリズムの右手パートが重なっています。

軽快でそのまま進んでいくと思いきや、途中で穏やかに。

しかしそれも長くは続かず、うずうずした状態からまたケークウォークのリズムに戻っていきます。

ピアノの発表会でも人気が高い曲となっており、ピアノを習っているお子様本人や保護者であればよく聞く1曲です。

冒頭のフレーズは何度も出てきて一度聴いたらなかなか忘れられません。

メヌエット ト長調Christian Petzold

J.S.Bach (C.Petzold) : Menuet G-Dur BWV Anh.114 バッハ(ペツォールト) : メヌエット ト長調
メヌエット ト長調Christian Petzold

多くのピアノの初級楽譜に収録され、ピアノを習う方が一度は練習する定番曲といっても過言ではない、クラシックピアノの名曲です。

長い間J.S.バッハの作品とされ『アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳』にも収録されていますが、近年の研究によって、同時代を生きた作曲家クリスティアン・ペツォールトの作品であることが判明しています。

なぜJ.S.バッハが自分の作品と偽り自身の作品集におさめたのかは、未だ謎に包まれているそうです。

子犬のワルツFrederic Chopin

【ピアノ】子犬のワルツ/ショパン/Minute Waltz/Chopin/Piano/CANACANA
子犬のワルツFrederic Chopin

ロマン派時代のポーランドの作曲家フレデリック・ショパンによる小品です。

パリに住んでいた頃に作曲され、デルフィーヌ・ポトツカ伯爵夫人に捧げられました。

ピアノ独奏のための短い曲で、3分以内という短さながら、高度な技術と独特の詩的感性が詰め込まれています。

曲の中盤に出てくる短い高音は、子犬がつけていた鈴の音を模していると言われ、聴くと思わず微笑んでしまいますね。

ピアノの発表会や演奏会でちょっと追加したい曲を探している人におすすめです。

ショパンらしい繊細さと感受性があふれる曲なので、ピアノ好きの人にも聴いてほしい1曲です。

クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann

シューマン : クライスレリアーナ第7曲【04_激しい・速い楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann

非常に情熱的で劇的な表現が特徴的なこの曲。

急速なテンポとハ短調の調性が融合し、聴く者の心をつかみます。

約2分30秒の短い演奏時間ながら、ロベルト・シューマンの内面的な葛藤や情熱が凝縮されています。

激しいアクセントを持つアルペッジョの繰り返しが緊張感を高め、中間部のフガートとの対比が印象的です。

1838年に作曲された本作は、シューマンがクララ・ヴィークとの結婚に反対され苦悩していた時期の作品。

ロマン派音楽の特徴である感情表現の豊かさが存分に発揮されており、ピアノ演奏の技術と表現力が試される1曲です。

クラシック音楽の深い感動を味わいたい方におすすめの名曲です。

ブルグミュラー25の練習「狩り」Johann Burgmüller

9.狩り/ブルグミュラー25の練習曲-Burgmüller:25 No.9 La Chasse -クラシックピアノ-Classical Piano-CANACANA
ブルグミュラー25の練習「狩り」Johann Burgmüller

ドイツ出身の作曲家ヨハン・ブルクミュラーが手掛けた練習曲集の中でも人気の高い一曲です。

パリで活躍したブルクミュラーは、1852年に『25の練習曲』を発表しました。

本作は狩りをテーマにした軽快な曲調が特徴で、8分の6拍子のリズムが馬の走る様子を連想させます。

ホルンの音色を彷彿とさせる旋律は、貴族たちの優雅な狩猟シーンを描写しているかのよう。

短い曲ながらも、狩りの臨場感や緊張感が見事に表現されており、聴く人の想像力をかき立てます。

ピアノを学ぶ方はもちろん、クラシック音楽に興味のある方にもおすすめの一曲です。